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ゴシックヘッドさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 811
性別 男性
自己紹介 今年は映画見れてないです。

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1.  ギャング・オブ・ニューヨーク 《ネタバレ》 
時代背景に惹かれるものがあります。 陽気さと野蛮さと埃っぽさが開拓時代のアメリカっぽくて楽しいです。 構想30年を要したといわれるだけあって 人間と時代のドラマに壮大さが感じられました。 キャメロンディアスの赤髪は自分的になしなのですがやっぱ彼女は素敵だと思います。 憎むべき敵に慕われ、またその敵に自分の父親の姿を投映してしまう複雑な心境が見どころでした。 運命あるいは宿命的なものを感じさせる展開が時代の渦とともに 巨大なものと化していく感じが男としてはたまらない要素です。 正直細かいところはよく分からなかったんですが。 登場人物のキャラクターが洒落ています。ゲームやファンタジーに出てきてもおかしくないキャラもいました。 ビルが印象的でした。
[DVD(吹替)] 6点(2016-05-05 23:42:12)
2.  インフェルノ(1980) 《ネタバレ》 
サスペリアの続編にして魔女三部作の一つです。 このインフェルノは賛否両論の声があり、 どちらかというと批判の声のほうが多い気もしますが サスペリアが神過ぎるので仕方ないです。 アメリカでのロケということですが、ダリオアルジェントらしさは健在です。 音楽がゴブリンではないのが残念ですが、 独特な音楽の使われ方で印象的でした。 不条理さはサスペリアにもありましたが本作はさらに不条理です。 なぜそこにつながっているのかという不条理さも僕にとってはこの作品の魅力のひとつです。 キーになるものに触れたり謎を解いたりという仕草は 見ているとまるでホラーゲームをプレイしているような感じがします。 美女たちの惨殺シーンはダリオアルジェントの本領を発揮しています。 骨董屋のおじさんの存在感が怪奇ホラーっぽくて良いです。 屋台で下準備中のおじさんの場面は大好きです。 猫好きにとっては見たくない場面があるのは少し残念です・・・
[DVD(吹替)] 6点(2015-11-17 21:59:21)
3.  穴(1960) 《ネタバレ》 
本格派サスペンスでした。 ただ淡々と描かれています。リアリティーが凄いです。 作風はシンプルでストレートなのですが、 物足りなさや隙が一切ないです。 モノクロのタイトな作風に痺れます。  終盤あたりでなにか不吉な、嫌な緊張感が漂います。 口で語る以上に物語っている男たちの表情に引き込まれます。 ただ淡々と壁を砕いていくシーンにも退屈さが入り込む隙を見せない。 技巧がなせる完璧な映画だと思います。
[DVD(字幕)] 9点(2015-01-14 23:42:27)
4.  ライフ・イズ・ビューティフル 《ネタバレ》 
嘘には人を楽しませる嘘もあれば優しい嘘もあって、 そして時に嘘は人を救うことができるというのがこの映画だと思います。 時に嘘は状況や現実さえ変えてしまうのかもしれません。 まさにこの映画はひたむきな愛を描いた作品でした。 ハートフルコメディな前篇から戦争映画の後編への移り変わりは 戦争という状況を主人公の視点で上手く観客に伝えていたと思います。 
[DVD(字幕)] 9点(2015-01-05 23:47:49)
5.  小さな唇 《ネタバレ》 
まるでシベールの日曜日の裏バージョンであるかのような、 あまりにも美しすぎるロリコン幻想。 フォーカスがかかった木漏れ日の風景はまるでデビッドハミルトンの世界のようです。 音楽がまた美しい。 不能な男と早熟気味な少女との禁断の恋はもう破滅上等といった美しさです。 主役の男の繊細すぎるナルシストさがまた良いですね。 フレディーマーキュリーみたいな顔です。  私がこの作品を初めて見たのは十代の頃だったでしょうか・・・ その禁断の内容にはかなりの衝撃を受けました!  この作品の内容は軽く法を犯してはいるようですが、芸術に守られているのか大手レンタル店で普通に借りられます。 男にとってのあまりにも悲劇なラストは美しいけど気の毒過ぎます。 もし悲壮マニアな人がいたらこの結末はオススメです。  この作品は映画として技巧が秀でているとは思わないのですが、映画は技巧だけで語られるものではないです。 禁断の世界を描いた貴重な映像です。
[DVD(字幕)] 7点(2014-12-30 02:18:13)
6.  アンチクライスト 《ネタバレ》 
意味不明なんですけど深い感じがします。何となくですが。 芸術性を感じますし、グロテスクな対象に詩的な美しさをもたせています。 自分には関心がもてない話でしたが 嫌いではない感覚です。 この監督にとって観客のブーイングはきっとおいしいことでしょうね、 スタンディングオベーションとブーイングで会場が真っ二つに割れることはラースフォントリアー監督にとっては大成功なんでしょう、きっと。 私にはちょっと感情移入しがたい話でしたので、以前見た彼の数本の作品よりも胸糞悪さは無かったです。 詩的映像表現や静寂の自然描写、音の使われ方、難解さと寓意性などでタルコフスキーっぽいものを感じてましたが、 どうやら気のせいではなかったようです。 それを思うとなんだか荘厳な作品のような気がしてきました。 
[DVD(字幕)] 7点(2014-12-16 23:22:47)
7.  フェノミナ 《ネタバレ》 
ダリオアルジェントらしさが開花してる作品。 サスペリアの姉妹作といえそうだ。  少女ばかりを狙う殺人鬼の猟奇性と異常性そして変態性はホラー映画随一といっていい。 ダリオアルジェントはホント変態だと思う(敬意をもって)。 そしてこの作品は狂気が漲ってる。 ヒロイン(ジェニファー・コネリー)があまりにも美しい。 美と酷の対比がされていて、この点もホラー映画で一番かもしれない。 多感な時期にある少女のサイキックな力が事件を解き明かす鍵となる話は他にもありそうだが、 この映画では少女のサイキックと虫が結びつく独創性が最も評価されると思う。 また猟奇殺人とともに、その土地の気候や自然現象もそこに影響してくるかのように描かれている感じがする。 さらに動物までもそこに関わらせてしまうところにダリオのホラーワールドの深さを感じる。  清涼感あふれるスイスの風景と戦慄を感じる電子音楽が白昼夢のような独特の雰囲気を作り出す。 メタル(アイアンメイデン)のギターは猟奇的にかき鳴らされ、一種のアドレナリン効果をもたらす。  不条理な謎解きは まるでプレステのホラーアドベンチャーゲームをプレイした時の興奮と、 不思議の国のアリスを感じさせる場面もある。  閉鎖的な恐怖を感じる映画で、1回目に見たときよりも畸形児は怖かった。  「クロックタワー」の元ネタを感じさせる恐怖と展開、そして美しすぎるヒロインに大満足です。 名作サスペリアと比べると美術や演出は抑え目にされ、エッジは弱いが、 独特のダークな雰囲気が見事。 (「虫と少女」といえば同年に「風の谷のナウシカ」が重なったというのが個人的に興味深いです)
[DVD(字幕)] 8点(2014-04-18 23:25:55)(良:2票)
8.  サスペリア・テルザ 最後の魔女 《ネタバレ》 
魔女三部作の最後(この当時まだ第二部にあたるインフェルノは観ていない)。 魔女の物語をここまで壮大にしてしまったダリオアルジェントに脱帽。 ただ、超名作サスペリアの持つ「狂気」と「カルト」、それから「変態性」が大きく損なわれている点が残念だ。 またゴブリンのサウンドを失ったサスペリアを正当の続編として良いものだろうか。 恐ろしく中毒性のある「ウィッチ」の囁きが「マーテル」に変わったのも正直いって微妙だった。 ハスキーボイスのヒロインはあまり好きではない。 ローマを舞台に美術史によって紡がれる物語はダビンチコードの色合いも感じる。 サスペリアの狂気の世界が普通のオカルト映画になってしまったと最初は残念でならなかった。 しかしだんだんと物語に独特のスペクタクルが発生し、狂気もその裏で隠れ潜んでいるようで、 ダリオアルジェントらしさをふつふつと感じることができて面白くなってきた。 最後はサスペリアらしく収拾されるのはさすが巨匠。 この監督さんは変態であり、女性が殺される描写の異常ともいえる執着は年老いても健在なようだ。 近代的な映画の技法と古典的スプラッタの技法が一緒になったところに妙な斬新さを覚えた。 多数の歴史絵画を用いた壮大過ぎる魔女物語の終幕には吐息が漏れる。 テーマ曲はゴブリンの絶叫には劣るが、ブラックメタル界のアイドル的ヴォーカリストであるダニ・フィルスが歌ってるようだ。 サスペリアのプログレサウンドが本作ではゴシックメタルになったのも何か少し残念であるが。 余談であるが(記憶が正しければ)ダニフィルスは魔女ではなく吸血鬼だ。 ところで吸血鬼っていえば三人の魔女を従えていたと思うが、この映画でも三人の魔女がテーマなのが個人的に面白い。  ダリオアルジェントからすると原宿系ギャルやコスプレ女子、ゴスロリファッションは魔女の影響によるものらしい。 つまり現代社会でもサブカルの中に魔女の勢力は息づいているようだ。
[DVD(字幕)] 7点(2014-04-14 23:46:24)
9.  サスペリア(1977) 《ネタバレ》 
最高のホラー映画。 偶然だか必然だか全くわからない美意識が見事に完成されている。 狂った魔術的な雰囲気が素晴らしい。 登場人物がみんなおかしい。 普通の場面でもまったく正常ではない。 ぶっ飛びまくり。 音楽がまた素晴らしく、このサスペリアの名作は音楽によるところも大きい。 この作品は音楽によって作られたといってもよさそう。 音楽と映像が見事に融合した作品。 色彩が他の作品の美とは全く異なる際どい美である。 映像が奇蹟的に成功している場面ばかり。 たとえば玉が転がって叩きつけられる場面など。 ジェシカハーパーは非常に美しい。 こんな狂った作品の中で彼女の美しさが引き立つ。 オカルト儀式もなかなか本格的で、 リビングデッド、ラスボスの凶暴さはホラー映画において正に本物。 最後の崩壊の場面の迫力がまた素晴らしく、 炎が上がったときゴブリンのサウンドが鳴り出すシーンはこれ以上なく素晴らしい。 「ウィッチ」という響きとともに観客もたぶん魔法にかかる。
[DVD(字幕)] 10点(2014-03-06 01:05:53)(良:1票)
10.  ぼくは怖くない 《ネタバレ》 
広大な風景と軽やかな澄んだ音楽と、元気に駆ける子供たちを見ると日頃のストレスがぶっ飛ぶ。 ただそういう癒し系映画ではないらしい。 ふとしたことで少年はある秘密を発見してしまう。 それは大人たちの秘密だ。 その謎を少年の視点で追っているところが良い。 子供の目線からみた大人の社会とか世間ってだいたいこんな感じだろうなっていうのが伝わる。 大人たちの事情があまり語られないのがまたミステリーな感じで良い。  素晴らしい自然の描写はその土地の気候を見事に描く。 ほんのり感じる幼女のエロスと濃厚な熟女の色気はなんだろう。 主人公は美少年であり、その少年からも色気を感じる一瞬がある。 ときに気候はその土地の人間を色っぽく見せる。  少年が穴の中にあるものを発見する場面がめちゃくちゃ怖かった。心臓が止まると思った。 この他にも緊迫感が張り詰める場面がいくつかあるのでドキドキした。 ただその緊迫の場面もごく自然にやってしまうのは監督スタッフの腕前なんだと思う。 少年は秘密の場所で天使と出会う。その不思議さが印象的。 天使が布にくるまって水を飲むシーンが映像としてなにか美しい。  子供の視点で描かれる物語の中で、 少年ふたりが大人たちに隠れた場所で秘密をもつというのはなにか性的な感じもした。  この映画はアルバトロスの予告で知ってスタンドバイミーと比較されてた記憶があります。 スタンドバイミーはまるで自分が少年の真ん中にいるような感じだったと思いますが、 この映画は少年たちをもっと遠くから見ているような感じがした。 子供の視点で描かれているのに遠い。この遠さは悪いのではなく、それが儚い記憶のようでなんとも良い。 「ぼくは怖くない」というタイトルの意味が分かってきたとき、 友情と勇気が素晴らしいものだと思った。 (2012年の感想)
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-05 23:43:33)
11.  デス・サイト 《ネタバレ》 
ダリオアルジェント監督の作品を久々に観賞した。 残念だと思ったのはダリオアルジェントらしい狂気と異端ぶりがなくなったこと。 クセのあるB級っぽさが抜けてしまいなんとも面白みがない。 監督のセンスがほとんど見られない。 なんともスタイリッシュなサイコサスペンス風映画だ。そこに個性はない。  ダリオアルジェント監督は他の監督よりも映画と音楽との結びつきに重きを置くのだと思う。 それが変態じみていて強く、性癖のような気がする。  ・・・検死官の男のハイテンションぶりがちょっと面白い。 社会的に暗い場所にいる人間をハイテンションに描くというのは日常の奇妙なアンバランスさが出て効果的です。 安易かもしんないけどそれを堂々とやるのは巨匠らしい度胸だと思う。 その死に包まれた場所で検視官の愉快さは生と死の距離感を不思議なものにする。  死体の迫力が普通の映画とは少し違う。 ダリオアルジェントの映画にはエロスと恐怖、そして死がある。 とくに死とエロスが密接にからみあう。  “ゲーム”にも死やエロスが寓意的に込められている。 本来のゲームとは何か?そこらへんをこの作品は少し探っている。 この監督はゲームの中に流れる魔力みたいなものを作品にしたと思う。 憶測でいうのもなんだが監督は美女の恐怖する表情を見ることで性的な快楽を覚えるタイプの人ではないだろうか。 作品を見ててそう思った。 美女に対する独特の考えが作品にも表れてるみたいだ。 男性主人公ともいえるジャンレノ風の男はたぶん監督の嫉妬をかったのではないか。 (ここからの文章はどうやら自分がこの映画のタイトルをデスゲームだと勘違いして書いてるらしい) 最後に美女は妊娠する。 デスゲーム(死の遊戯)の果てにあったのは生命の誕生だったというところに、生と死の対比があると思うが、ゲーム(遊戯)という言葉には性的な意味も浮上してくる。 デスゲームを仕掛けて楽しんでいるのは監督で、もしかすると対戦相手は観客かもしれない。 そういうところに最近?流行のソリッドシチュエーションの影響がみられるのかも。 恐怖とグロテスクを題材にする映画監督のだいたいはサドでありマゾでもある。 (2011年の映画メモをもとにレビュー)
[DVD(字幕)] 5点(2013-06-29 00:36:03)
12.  アレクサンダー大王 《ネタバレ》 
この映画はギリシャの現代史を抜きには語れないと他のサイトの感想文で知ったが、 僕はそんなことを知らずにこの映画に10点もつけてしまった。 それは浅はかだったと思う。 ただ僕はこの映画がとても深遠で美しい映画だと思ったし、 全く知識がなければ「郷に従え」というのもあって10点を付けた。  今だってギリシャの現代史に関する知識はとくにないですが、今回再見してこの映画は ただただ凄い映画であると感じた。  なんていうか観客に全くこびない姿勢に惹かれる。 それは尺の長さであったりだ。 しかしそこで語っている。 静寂の中でも語っている。 つまらない映画には尺の長いところには何もないのだ。  この映画はあまりに大きい。 知識で語られること以外は神の領域が入ってると思う。 映画の中で起こっていることのスケール感が今まで自分が見た映画とはまったく違った。 テオの作品は結構全部そうなのかもしれないが。  人間よりも高い視点でみつめ、人間を突き放して冷静にとらえてるかもしれない。 観客は次元を超え、歴史的に起こっていることの目撃者となる。思想の体験者となる。 それは寓意を含んでいる。  この映画は次元を超えているようなところがあって驚異的なスケールを感じる。  アレクサンダー大王を歌った声楽の凄さに圧倒される。  アレクサンダー大王というと戦っているイメージがあった。 この映画のアレクサンダー大王はほとんど戦っていない。 その存在は孤独と愁いを帯びている。 しかしその存在感は非人間的でいて、まるで幻想であるか幽霊であるかのようだ。 その不思議な存在感に惹かれる。  英雄なのか独裁者なのか分からない。しかし英雄の側面をこれほど巧みに描いた映画はないかもしれない。  リアリズムの中に芸術的な美しさがある。 囚人の脱走にしても、集団リンチにしても、大王の最期にしても、 芸術的な表現に圧倒される。  10点を付けたのはこの映画が僕の知っている映画の中では一番大きいと感じるからだ。 しかしこの「完全な映画」に対して観賞者である僕の知識段階が未熟な為そこにいたらなかったので、今は1点引いておく。 
[DVD(字幕)] 9点(2013-05-26 00:47:27)
13.  デモンズ 《ネタバレ》 
良き時代を感じるB級スプラッター映画の傑作。 最初の地下鉄の荒廃した雰囲気がスーパーファミコンのファイナルファイトみたいで良い。 B級なのでショボイところもある。 しかしつくりに気合を感じる。スプラッター映画ファンに高い人気を得ていることは見て分かる内容だ。 劇場にいる人間のキャラクターがアホらしくて素敵だ。 とくに最高なのは盲目のオッサン。某名作映画みたいだけど、こっちは何のドラマもないのでなんでいるのか分からないところが面白い。 女主人公はなかなかの美女だった。 モンスターにやたら迫力がある。デスボイスが最高。 エクソシストみたいな緑色の液体を吐きだして汚いグチャドロスプラッタ満開。 レトロなメタルの音楽がカッコいい! 思い出すのはメタルのライブ。劇場で跳ねたり舞ったりするゾンビどもとメタルのサウンドの融合は メタルのライブを体感しているようでモッシュを思い出す。 メタル好きは見るべし! なにより劇場が悪魔に取りつかれているようなところが気に入った。 最初に見たときこそショボイと思ったが幾度か見るたびに魅力が増す。 入口が塗り固められていたり、マスクの男の存在など妙に謎なところが癖になる。 劇場の雰囲気も変な像とかがあって奇妙だ。 噛めば噛むほど味がでるスルメ映画だ。
[DVD(字幕)] 7点(2013-04-12 00:03:01)
14.  続・世界残酷物語 《ネタバレ》 
たぶん8年ぶりにヤコペッティの残酷シリーズを見た。 人間なんて死ねばいいのにといったドキュメンタリータッチの映画だ。 残酷というよりも世界の奇妙なところをとりあげているみたい。 作品に漂うなんともおかしな雰囲気が結構好き。 語りは開始早々皮肉たっぷりだ。 半分ヤラセみたいな感じもしますが。 カメムシを生地に包んで食べる場面や、ユダの死体(のお菓子)を貪って食べる場面では エルトポ以来の衝撃と荘厳さがある。 教会の集団ヒステリーがかなり良かった。 子供に器具を取り付けて体を変形させる虐待などを見るとどんよりと重い気分になる。 モンド映画って言葉をこの映画で初めて知った。
[DVD(字幕)] 7点(2012-12-19 23:36:55)
15.  世界残酷物語 《ネタバレ》 
ヤコペッティの世界残酷物語を久々に鑑賞。 モンド映画の原点といわれるだけある。 過激なシーンが多く崇高に感じる場面もある。 様々な人間や文化を交互に見ることで神の視点とはいわないまでも ユニークな視点で物事を見れるのは面白い。 また価値観とはいろいろであると感じさせられる。 インチキかもしれないけど当時の風俗を湾曲させて面白くやっているので その時代がユニークに表れてるみたいで面白い。 残酷さだけではなく人間のおかしな部分に着目した感じ。 素敵な人間もいるけど、鑑賞後の後味は救いようのないものだった。
[DVD(字幕)] 7点(2012-12-19 23:32:03)
16.  ぜんぶ、フィデルのせい 《ネタバレ》 
少女映画という比較的コアなジャンルではよくリストにあげられる作品。  子供の、少女の視点から見た大人の世界が面白い。  当時のフランスの運動や革命に揺れる大人の世界。 それを9歳の少女の目線で見た、とても現実的だけどおかしな世界。  この映画の中の反体制運動だとかウーマンリブ運動だとかは、子供の世界とはあまりにも関係のない不釣合いな世界。 少女映画に特有ぎみの不思議の国のアリスのようなワンダーランドよりも現実味を帯びる物語。 ただその現実味を帯びた中で、大人の世界の不条理さや大人のキャラクターのユニークさを少女の視点で冒険していくところが、現実の中にワンダーランドを見出すみたいで面白いかなぁ。  抗議活動に取り組む大人たちの姿勢が、子供目線では怖くて不気味に感じるが、それでも一人一人が子供に対して接するときの態度はとても優しいおじさんおばさんであるというのが印象的。時に大人はおとぎ話の登場人物みたいだかも。  子供の、少女の視点で見た大人たちはユニークで面白い。  ただこの映画はロリコンの人のために作られた映画だろうか。 9歳の女の子の入浴シーンとトイレシーン、スクール水着シーンなど、そういう性癖に重点を置いたかのようなシーンが多い。 この映画ではミッキーマウスをファシストだといっていたが、 ではこの映画のロリコン表現はなんであるのか。 いやむしろそれが愛好家としては嬉しい。 主演の女の子はムスッとしてて可愛らしい。 ミツバチのささやきからの影響が少し感じられた。 少女達がささやく場面、アルバムをめくる場面など。  様々な活動を通して揺れ動く家族が描かれて、最後には家族の絆の深さが心に残る。 見る前と後とでは家族に対する考え方も見方も変わってしまうかのような作品だった。
[DVD(字幕)] 7点(2012-09-03 20:05:39)
17.  ホテル・ルワンダ 《ネタバレ》 
ルワンダ紛争の悲惨さをただただ伝えていました。 人間の怖さと残忍さがあり、 また逆に人間を救おうと必死になる人の姿があります。 そして怯えながらも必死に生き延びようする人々の姿があります。 家族愛と子供たちの笑顔がありますが、 外では無数の死体が転がります。  大虐殺の被害者の膨大過ぎる数の上で、 子供たちの歌う民族音楽には生命の力が漲ります。
[DVD(吹替)] 7点(2012-06-22 23:14:31)
18.  サンタ・サングレ/聖なる血 《ネタバレ》 
サーカスの映画とはどうしてこうも不思議な哀愁がただようのでしょうか。 この作品はホドロフスキーの映画としてはカルト臭は薄くなったと思いますが、 独特の哀愁が見事です。 サーカス内に漂うシュールな哀愁もそうですが、物語の哀愁が素晴らしいです。 この哀愁はずっと心に残ります。 この哀愁とまた遭遇したくなります。 
[DVD(字幕)] 8点(2012-03-23 02:54:36)
19.  ルチオ・フルチの新デモンズ 《ネタバレ》 
DVDパッケージから既にカルト臭をプンプン出している厳ついオーラが素敵です。 この作品はスプラッター場面に尽きます。 首を発見、目玉えぐり、舌責め、股裂き、、、もうそれだけです! 目玉えぐりなんて普通にやりますけど目をえぐられて倒れるまでが「やはり巨匠のなせる業だなぁ」なんて威厳のようなものすら感じてしまいました。 股裂きについては「突然すぎて意味分からず」みたいな話がありますが、僕は「何も突然で意味が分からんという事は無かろうに、、、ちゃんとそれに至るまでの順序があって、それから、、、っぇええ!?」って感じです。ここに意味不明の名場面が登場してしまいました。ツボにはまったらもう大爆笑でしょ。 フルチ監督の作品はあまり見た事がありませんが、素晴らしいスプラッター映画を作る監督さんなのに、なんだか変な人間ドラマをやたらと盛り込もうとして、それが作品を非常に退屈なつまらんものにしているのかもしれません。 この作品も本当に退屈な場面が多くて、DVDの裏には「スプラッター映画の決定版!」「血みどろ崇拝」「臓物満載の快作」なんて文句が書いてあるけど少々大袈裟に思えてしまいます。 ライザが終始アホ過ぎる。 終盤で子供がパパを呼ぶ場面もなんだかアホでした。 肉屋の男はなかなか不気味でよかったです。 屠殺場(冷凍室?)の雰囲気はグロくて良かったです。 遺跡や海に面したロケーションが美しすぎるのに情景を美しく撮っていない。 「過去にこの場所でこれだけの凄惨な出来事があった」的なものが好きだ。修道院とか修道女とか、そういうシチュエーションがなかなか。修道院の「地下」に軽く触れたい時にはこの映画を軽く観ます。 
[DVD(字幕)] 5点(2012-03-04 00:36:03)
20.  イタリアン・チェーンソー 《ネタバレ》 
ずっと見たかったホラー映画です。 パッケージ裏にダリオ・アルジェントの名が出てくるし、 ジャケット写真だけ見るとサスペリアっぽいし、 イタリアン・ホラーという単語が魅了してます。 鑑賞時、 これは前半は死ぬほど退屈で意味不明過ぎるドラマを見せられました。  しかし後半になって映画のテンションは加速します。  狂った家族などは「悪魔のいけにえ」の低レベルなパクリみたいですが、 やたらとチェーンソーの場面は迫力があります (しかしそのキャラクターのレベルが低いです)。 血みどろ汚物スプラッターが全開です。 ホラー映画とは観客がどれほどの生理的なグロテスクと対面できるかだと思ってます。 それは「悪の力」ともいえます。 この作品ではその悪の力がしっかりと姿を表しました。 ただただ最後は意味不明なほど素晴らしいです。 母親のグロテスクな愛情、その過保護が生む暴力、汚物のシャワー、変わり果てた少年の姿、少年の友情、自由への解放など、意味不明に素晴らしく最後の最後に高いテンションでカオスにまとめてくれました。 このやり尽くした感を考えれば意味不明なほど良作です。 また高揚感があって哀愁漂うチープな電子音もファミコンRPG風で意味不明なほどに名曲です。 
[DVD(吹替)] 6点(2012-03-01 21:20:00)
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