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たましろさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 369
性別 男性
年齢 44歳
自己紹介 旧大河内です。最近全くレビューしてません。そろそろ復活したいです。


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1.  さすらいの二人
けっこう印象的なセリフが多い映画です。「全てから逃げている」、「想像してたよりも世界は貧弱だった」、「世の中はおかしいわ」、などなど、何かを求めつつもそれがわからないロックと、無理に大人っぽく振舞う女が告白する言葉の数々、悲しみと虚しさを象徴する言葉の連続だった。また、ロックの奥さんがロックの同僚に性的なものを求めてしまうシーンも印象的で、肉体と精神のズレみたいなものを感じてしまった。だが、所詮、現代の世の中なんてそんなもん、満たされることなんてあるのかよ?というアントニオーニの問いかけを勝手に聞いてしまった気がした。それから、ラストシーン、長回しでゆらりと撮った映像であるが、精神的な砂漠、乾いた心をを表現したシーンとして衝撃を受けた。砂漠にオアシス、つまり、心の充足を見つけ出すのはなかなか難しいものであると感じ、我々にも共通する問題だと思った。
9点(2004-02-19 19:19:23)(良:1票)
2.  山猫
ルキノ・ヴィスコンティを語る上で外すことができない大変重要な作品である。ネオリアリズムを描いてきたヴィスコンティがデカダンスを全面に押し出して貴族の崩壊を描いた力作である。バート・ランカスター演じるファブリッチオがタンクレディに未来を託し、自らは貴族社会の崩壊、終焉が来たことを実感するわけだが、これは貴族出身だったヴィスコンティの貴族に対する愛や別れを意味するものだと感じた。デカダンスを描いた最初の作品であるが、この後の作品になるにつれ、後姿や、視線のズーム、深層と表層の対比といった主題は強まっていくのである。
8点(2004-02-08 21:15:40)(良:3票)
3.  カサノバ(1976)
フェリーニが描くカサノバァ像。公開当時はぜんぜんうけなかったそうです。しかし、それがフェリーニの中でのカサノバァなのだからそれを受け入れるしかしょうがない。俺個人はこの映画は悪くはないと思う。ハリボテッっぽいとこが風刺漫画家だったフェリーニの真骨頂のような気がするのだ。
7点(2004-02-08 21:04:57)
4.  太陽はひとりぼっち
ミケランジェロ・アントニオーニが醸し出すこの雰囲気、やられてしまった。現代社会がもたらした現代人の空虚感がこの映画にはプンプン漂っている。乾いた映像(特に飛行場のシーンや、ラスト五分くらいの映像)、「分からない」を連発するモニカ・ヴィッティ、機械的な音響など、惰性で生きているとしか思えない現代人の心のむなしさ、愛の不毛を完璧に視覚化している。まさに神業であるといえるでしょう。愛し合うこともできない人間、その苦しさは半端ないものだと思う。 STING大好きさんが言うように、アントニオーニの映画に出てくる登場人物は怖いほど背景と同化してしまっていると感じさせられた。その証拠に、この映画にはアラン・ドロンが出ているが、そのかっこよさが十分に際立つわけでもないのだ。不思議な感じがした。ミケランジェロ・アントニオーニは奥が深い。深すぎです。 
10点(2004-02-06 22:41:44)(良:2票)
5.  若者のすべて
ヴィスコンティのネアリアリズムの大傑作でしょう。しかし、この後の「山猫」からはじまるデカダンス映画の要素も先取りしていることも家族の崩壊というテーマから伺えます。バロンディ家は悲しいほど、どん底へと堕ちていく、この厳しくも辛い現状をヴィスコンティは入念に描き切っている、これはほんとにすごいことです。クラウディア・カルディナーレ アランドロンという一流スターが素晴らしい演技をしているとこも好きです。 そして、ヴィスコンティ一流の映像もまだ完成段階ではありませんが、気合が入っています。
10点(2004-02-06 00:24:30)(良:1票)
6.  現金に手を出すな
フィルムノワールの大傑作である。決してハリウッド的ではないとこがいい。それを証明しているのがなんといってもジャン・ギャバンでしょう。フランス人のエスプリを体現する男である。この男が出ているだけでも見る価値があるといえよう。
8点(2004-02-06 00:16:36)
7.  白夜(1957)
色の使い方、入念なセット、カメラワークが素晴らしい。特に白と黒のコントラストには美しいの一言しかない。そして、最後のマルチェロ・マストロヤンニの後姿はビスコンティ初期の作品とはいえ、ドイツ三部作やイノセントのラストにみられる後姿とかぶるとこがあるように感じた。
9点(2004-02-03 18:18:11)
8.  赤い砂漠
月光城月麻呂さんがおっしゃるようにアントニオーニの映像センスはやばすぎます。色の使い方、無機質な映像と幻想的な映像の組み合わせが絶妙です。月光城さんも指摘していますが、登場人物が一瞬、霧の中に消えるシーンにはゾクっときてやられてしまいました。人間の不確かな内面性、物質主義が作り出した空虚感、脱力感が見事に表現されており、真実っていったい何?と深く考えさせられる映画であります。主演の女性も心に不安を抱える役をうまく演じていると感じました。アントニオーニの愛の不毛の物語はほんとに奥が深い、深すぎます。
10点(2004-02-01 22:53:09)
9.  欲望(1966)
不条理にこそ本質があるだと語りかけているように感じた。「去年マリエンバートで」における記憶の曖昧さ、不確かさと同じような感じだった。日々流れ行く時間の中で、もがきながら生きている男が観たものは真実なのだろうか、はたまた幻想に過ぎないのだろうか、しかし、他の方が言うように、この映画には結論は重要ではないし、要求することも意味を持たない、ただ、我々は、ミケランジェロ・アントニオーニが作り出す「欲望」という名の無機質で人間味がまるでない映画に身を委ねさえすればいいのだと思う。そうすればなんともいえない高揚を得られると確信している。 いろいろ考えさせられる映画だ。 特にラストのテニスのシーンが鮮烈に印象付けられてしまった。
10点(2004-01-29 23:50:06)(良:1票)
10.  ジンジャーとフレッド
フェリーニの後期の作品。全盛期に比べれば落ちていると思うがそれでもフェリーニを感じさせてくれる作品。ジュリエッタ・マシーナとマルチェロ・マストロヤンニの共演だけでも充分です。堕落したテレビ社会に対するアンチテーゼはみてとれるし奇妙な出演陣はいかにもという感じです。
8点(2004-01-28 22:54:41)
11.  シテール島への船出
まさに郷愁を描いた作品である。時間の厳しさが生み出すノスタルジー、しかし、空間的なノスタルジーは満たせても精神的なノスタルジーは時間の非可逆性が存在する限り永遠に満たされないものだ。この映画にはむなしさ、せつなさといったやるせなさが充満している。私の大好きなアンドレイ・タルコフスキーの映画に近い映画のような気がした。 亡命先から帰郷した老人が見たあまりにも変わり果てた故郷、老人の絶望が胸に突き刺さる
9点(2004-01-26 01:06:12)
12.  
社会の堕落を淡々と、無機質に描くミケランジェロ・アントニオーニ。ジャンヌ・モローの徘徊やラストに手紙を読み上げるとこなんかは特に現代人の空虚感がひしひしと伝わってくる。また、他の方が言っているように音楽の使い方、構図、影の使い方などが無機質な感じで社会の堕落、愛の不毛を強調していると思います。このクールさがたまりません。 
10点(2004-01-25 17:28:33)
13.  昨日・今日・明日
デ・シーカの温かみが映画全体を包み込んでいる気がする。社会の実情をコミカルに軽く描いているとこが皮肉っぽくてグッドです。しかし、マルチェロ・マストロヤンニという俳優、観れば観るほど、魅力が出てくる。なんともいえない官能性があるんだよな。それとこの映画ではお茶目な部分もでているし、深いぜ。マストロヤンニ!
8点(2004-01-24 23:34:10)
14.  ぼくの伯父さん
絶妙な映画ですな。ユロ氏の演技、監督の細かい演出、セットとほんとに絶妙なんですよ。現代文明に対する風刺ですが、表現方法が媚もなければ、いやらしさもない。のほほんとした笑いに終始している点が社会風刺を逆に際立たせている。魚の噴水、ユロ氏のアパート、こどものいたずらなどが、なんともいえない笑いを作り出す。ほんとに素晴らしい映画であると思います。
10点(2004-01-21 21:23:58)(良:2票)
15.  サテリコン
歴史物だが現代に通ずるものがある。欲望、快楽、退廃、こういった要素はいつの時代にも必ずあるものだし、異色作に観られがちだがフェリーニ作品の根底に流れるものは変わらないと思った。特に、宴のグロテスクさ、派手さは快楽の象徴のようであった。フェリーニのインスピレーションに敬意を表したい。
9点(2004-01-20 19:43:35)(良:1票)
16.  イノセント
役者陣の視線の演技を観ているだけでも恐れ入る。貴族の崩壊がテーマであることはいうまでもないが、演出が超一流であるが故、だれにもまねできない作品になっている気がする。最後の愛人の後姿がなんとも言えず、幻想的な映像とともに目を奪われてしまった。 あの後姿はヴィスコンティが映画業界から去っていくこと、貴族社会や家族の崩壊に対する別れの歌を意味することの暗示といっても過言でない気がした。
9点(2004-01-20 18:41:53)(良:1票)
17.  ドイツ零年
なんともいたたまれない。第二次世界大戦後の退廃したドイツ社会は子供の心まで蝕むのか。辛い。辛すぎる。淡々とした現実描写がリアル感が引き立てており、素晴らしい作品に仕上がっていると思う。
9点(2004-01-17 22:09:45)
18.  ひまわり(1970)
なんとも悲しく切ない映画なんでしょうか。戦争に翻弄された男女の悲しすぎる物語を、ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニの最強コンビが熱演している。また、音楽もまたこの映画の切なさを助長しており、実に素晴らしい。映画を観ていくとどうしてもソフィア・ローレンに感情移入してしまうが、ロシアでマルチェロ・マストロヤンニを介抱した女性も人間的に素晴らしい。しかし、マルチェロ・マストロヤンニのことでどちらかが不幸にならなければならないわけで、観てる側としては二人の女性どちらも幸せになってほしいと思う分、それだけ戦争がもたらす不幸が浮き彫りになり、怒り、悲しみを覚えさせてしまうこの作品は傑作だ。感動をハリウッド的ないやらしさがないので素晴らしい。
10点(2004-01-07 20:03:31)
19.  甘い生活
冒頭のヘリの映像から圧倒されっぱなしになってしまった。それほどこの映画には魔力があるということだろうか。それはやはり、皆さんが書かれているように宗教の退廃、人間生活の墜落といったテーマをリアルな描写とフェリーニの精神世界の幻想の映像化という対比する二つの映像表現によって強烈に描いている点にあると思った。ニーノ・ロータの切ない音楽、そして、マルチェロ・マストロヤンニの無鉄砲で華のある演技がこの世界の創造に最大の貢献をしていると感じた。 それに、「甘い生活」という題名自体が皮肉たっぷりだ。甘くない、逆に辛いと感じてしまう。 フェリーニは「私は映画だ。」と言っていたがまさしくその通りだと思わせてしまう大傑作だと素直に思う。
10点(2004-01-07 19:46:39)(良:1票)
20.  レッド・サン
これこそ「リアル・ラストサムライ」だ。トムクルーズ、渡辺謙?甘い、甘い。甘すぎる!!アラン・ドロン チャールズ・ブロンソン、そして世界の三船に比べたら奴らなんかアマちゃん坊やだぜ!!内容なんてどうでもいいのさ!三船が侍の格好してアメリカの荒野にいるだけで小宇宙、異空間だぜ。
8点(2003-12-26 17:56:20)
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