1. ホテル・ルワンダ
《ネタバレ》 「キリング・フィールド」「サルバドル」以来の、久々の内戦モノの良作ですな。西側の欺瞞、単一民族国家には分からない民族弾圧。そんなものは教科書や新聞でイヤというほど教えられ、理解しているつもりなんだけど、やはり映像の前では改めてその不条理さを知り、呆然とさせられ立ち尽くしてしまいます。ただ、主人公の翻弄されまくりの人生のドラマティックさに頼り切って、映画としてどうなのか?という印象はちょっとだけある。演出面で光ったのは“霧の中川沿いを走ってみたらさぁ大変”のところくらいだったのでは? まぁ演出が邪魔になるくらい、あの状況が異常だったともいえるんだけどね。 [DVD(吹替)] 8点(2006-11-04 17:23:39) |
2. キングダム・オブ・ヘブン
まーた他国の王女と不倫ですか。トロイとカブっちゃって、わけわかんなくなったよ、ブルームくん。しかし、多すぎだよね。歴史スペクタクルモノ。CGで安くできるようになったからって、だれかれかまわずやるこたぁなかろうに。しかも、そのテの先鞭をつけたグラディエーター撮ったリドスコがやっちゃうってことは、もう一巡しちゃったってことでしょ。。。ハリウッドのネタ不足も相当深刻なようですな。リーアム・ニーソンの存在感で、落第点は逃れたって感じかな。 [DVD(字幕)] 5点(2005-11-09 20:40:40) |
3. パッション(2004)
キリスト教を勉強しているか、信者でない限り、この映画は見るべきではないのだと思う。それが分かっていて、借りてしまいました。やっぱり自分には理解不能です(なので5点)。シャマランのサインしかり、ニックが出たアザーズしかり。キリスト教がテーマ(もしくは裏テーマ)にあるものは、うかつに手を出すものではないですね。そのあたり、宣伝する日本のプロモーターも心得るべきだと思うんですけど。。 5点(2005-01-26 04:24:24) |
4. ビヨンド
好きだけど、他人に奨められない映画のトップランカー的作品。グロさの中に美しさを見出すにはそれ相応の覚悟と鍛錬を必要としますからね。。。中学の頃に見て意味が分からず腹を立て、今になって見返して、やっぱ意味がなかったのかとほくそえんだ。そんなフルチが大好きさ。 5点(2004-08-27 15:24:27) |
5. カットスロート・アイランド
ハーリンはドッカーンだけだと思われがちだけど、アクションで“なるほど!”と思わせる見せ場を必ずつくる。今回自分的に刺さったのは馬車で逃げるシーン。あとジーナ・デイビス大好きだからそういった意味でも好印象。パイレーツ・オブ・カリビアンよりは遥かに楽しめた。 6点(2004-02-25 19:44:23) |
6. ノー・マンズ・ランド(2001)
《ネタバレ》 序盤の武器の奪い合いはギャグか?ギャグにしては笑えないし、そうでないとしたらしつこすぎる。スキンヘッドの新兵のほうがあまりにアホすぎて序盤は見ていてイライラしてきた。国連兵が出てきたあたりから、やっと話が流れて集中できたが、また落ちている武器拾って殺し合い。プロの兵士がそこら中に武器を放置しているわけないだろ、と、どうしようもない展開で閉口してしまいました。信管が抜かれた、というシーンも“んなわけねーだろ!”と思って見ていたから、塹壕に人が取り残されていたこともバレバレ。監督は寓話として物語を描きたかったのだろうけど、それにしては戦士の感情表現がリアルすぎて笑い話になりきっていない。リアルにするにはシチュエーション(武器がそこここに転がってる)が甘い。どっちつかずだったなぁ。オープニングの霧~朝のシーンはよかったけど。 4点(2003-12-19 17:06:52) |
7. ギャング・オブ・ニューヨーク
うーん、長いなぁ。。。スコセッシ作品だから覚悟はしていたんだけど、個人的にアクションが少ない作品で長いと、もう2度と見る気はなくなるね。意外に良かったのはディカプリオ。彼のこと好きではないけど“あ、この人芝居できるんだ”と見直しました。DDルイスはそれほど印章に残らなかったなぁ。やっぱデ・ニーロにやってほしかった。 5点(2003-12-01 19:46:02) |
8. ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版
俗に名作と呼ばれるものは、圧倒的に“恐怖”という感情が欠如している。ホラーモノに感動を求めるのは無粋すぎる……。だがこの作品は、感動も恐怖も兼ね備えた奇跡的作品なのである。喜怒哀楽、すべての感情を喚起させてくれる映画こそ、傑作とよばれるべきだろう。涙を搾り取るだけが名作ではないのである。ゾンビよりも人間の残虐性に打ちひしがれ、仲間を殺さなければならない悲哀に涙し、生き残った主人公たちの行く末を案じる……。およそホラー映画という枠では括りきれない、人間ドラマのマスターピースなのだ、ゾンビという作品は。 10点(2003-11-26 21:20:19)(良:1票) |
9. サスペリアPART2
《ネタバレ》 子供の頃、テレビで見たときは“なんて恐い音楽なんだ!”とションベンちびりそうになり、DVD化されてから見返したら“なんて良質なサスペンスなんだ!”と脱糞しそうになりました。鮮血の美学を追求した画作りも秀逸。私は最初のシーンで鏡に映った顔を確認できたので、あの顔はなんだったんだろう?と、主人公とともに謎解きを楽しめました。 9点(2003-11-26 18:20:37) |