Menu
 > レビュワー
 > しったか偽善者 さんの口コミ一覧
しったか偽善者さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 75
性別 男性
自己紹介 かなりゆっくりですが、気まぐれにぼちぼちレビューしていきます。文章がヘタクソで背伸びして書いてますが大目に見てください。ストレス発散のため感情の捌け口として、ささやかな自己満足でレビューしておりますが、結果的に皆様を楽しませ、映画鑑賞のお役に立てれば幸いです。安っぽい正義感をふりかざしたような偽善的自己陶酔レビューが多いです。
「すべての作品を尊敬する謙虚な姿勢を失うことなく」、楽しみながら、かなり感情的なレビューをしております。クソ映画の弾劾は覚悟と労力を要し、めんどくさいので、あまりする気がありません(すべきなんでしょうけど)。基本的にお薦め作品の賞賛です。

大島渚「悦楽」、オリヴェイラ「神曲」、若松孝二「処女ゲバゲバ」など自分が新規登録要望した作品をレビューしてません。申し訳ありません。内容あるレビューをしたいと思ってたら腰が引けて時間がたってしまいました。とりあえず形だけでもこれからレビューしていきます。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : イタリア 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  サテリコン
冒頭の舞台劇っぽい超説明的独白が普通の映画でないことを宣言してます。普通のドラマではありません。退廃の末は男色に行き着くみたいな描き方は、キリスト以前のローマが舞台ながらキリスト教倫理が意識にあり、つまり、あからさまに現代社会の風刺です。本作はもともと風刺画家だったフェリーニによる大掛かりで物凄い風刺画と言えるでしょう。同じ現代社会風刺でも「甘い生活」では少女の微笑によって汚れなき彼岸のものが表現されてましたが、この作品はそういうものがちょっと見当たりません。主人公はとにかく生き残ろうとする。社会は退廃的なんだけど、もはや癒しを求めて「空しい」なんて言ってちゃ生存すらできない怖いものだということなのでしょうか?。本作は風刺であると同時に徹底的にビジュアルを楽しむためにあるような作品でもあります。これは退廃、欲望、快楽、エロ、グロ、の視覚化、映像化です。もともとそういうのを喜ぶ趣味はないですが、この映画を観てる間はドーパミンとか脳内に分泌されてるような気がしました。グロいのもああなると美術です。芸術です。気持ち悪さが何かの作用により不思議と美しいといった感じ。良いシーンは挙げればキリがないけど、例えば天を掴もうとするように差し出された手のショットなんかカッコイイ。私は創作に縁ないですが、クリエイターの方々には相当刺激のある作品ではないか?と想像します。
9点(2004-07-03 23:00:32)
2.  トスカの接吻
オペラ作曲家ヴェルディが遺した老音楽家たちが余生を過ごす憩いの家「カーサ・ヴェルディ」。この中にカメラが入り、かつてのスター歌手、作曲家たちの姿を撮影した異色音楽ドキュメンタリー。老人のしつこくうざい自慢話炸裂。衰えた声で披露するオペラアリア。痛々しい。なんか可哀そう。あんまり。犯罪的。老人いじめ。いくら老人たちが嫌がらず嬉しそうにしゃべってるからってこの撮り方は詐欺だよ。老人たちはこんな描き方されてんの知ってるのか?。はっきり言ってイヤらしい覗き趣味の意味不明な映画。経営に苦しんでいる財団の弱みにつけこんで撮影許可もらったんじゃないかと勘繰ってしまう。かなりのオペラ・マニアらしい監督のゲスな自己満足だ。こんなの映画じゃねえよ。オペラ観たかったらオペラを観ろ。老人の歌聞かされても退屈なんだよ。最後まで観れねえよ。高尚ぶった気取り屋ナルシーのオペラ好きが勝手に自己満足してろ・・という罵声が聞こえてくるような映画。真面目なレビューは他の方にまかせます。胸糞悪いうんちくたれるのはやめときます。最近、「フィツカラルド」レビューしたり、オペラづいてたんですが、こんなの新規登録してる時点で嫌われてそうなんで(自意識過剰の被害妄想?)臆病者はもうオペラネタやめます。
10点(2004-02-26 22:19:31)
3.  そして船は行く
サリーちゃんのパパとかパタリロみたいな人が出てきますよね、これ・・。これは凝った映画です。冒頭、サイレント映画のように始まり、全体としてはいわゆるグランド・ホテル形式。船上を照らす幻想的な青白い月の光、優雅で贅沢な船室、ボイラー室での見栄をはりあう一流オペラ歌手の歌合戦・・などなど、雑多で魅力的なイメージに溢れ、特にストーリーがない進行にも退屈しません。満月を背にした美少女のショットには見とれてしまいます。ややギャグっぽいけどヴェルディ「ナブッコ」のあの準イタリア国歌的合唱が響いたときは、そのハマリ具合にドキッとして、やられた~って感じでした。その後のなだれこむような収束もメリハリ利いてていい感じ。「運命の力」「アイーダ」「椿姫」とヴェルディのメドレーみたいな音楽に満足。オペラやオペラファンの権威的で貴族趣味的な醜さや陳腐さを皮肉りまくっても、やっぱり監督はヴェルディそしてオペラを愛してますね。ドビュッシーとかシューベルトとか「皇帝円舞曲」だとかも使われてて、傍からみれば鼻につくオペラファン、クラシックファンの自己満足も満たしてくれます。しかし、オペラが嫌いで、この映画を観ないのはもったいないと思います(私のいや~なレビューでこの作品を嫌わないでください)。たいしてマニアってわけじゃないけどオペラ好きな私なんかは冷静な目で見れないから、10点しかつけられないんですけど、本作にはフェリーニの厳しくも温かい人間観察の視線が感じられると思うんですが・・・。監督は、自分を権威に祭り上げる世の中を、そして権威となった自分自身を笑い、哀しく見つめているような気がします。
10点(2004-02-11 19:29:55)(良:1票)
4.  黄金の馬車 《ネタバレ》 
この映画も私なんぞ語るのが恥ずかしいような大傑作です。大好きです。「ゲームの規則」と甲乙つけ難い。映画全体が幕が開いて始まる劇中劇という重層的な構成(構成自体がインパクトある重要な表現。ネタバレ)。イタリア喜劇芝居にアンナ・マニャーニとイタリア色が強いのですが、アメリカ興行を意識してセリフは英語であり、南米スペイン植民地が舞台で、独特の不思議な雰囲気があります。ヴィヴァルディの軽やかな音楽が響き、色鮮やかな衣装に目を奪われ、決闘のチャンバラ?はアクション映画みたいなカッコ良さ・・と、派手なタイトルどおりの贅沢な映画です。最高のドラマの盛り上がり。鑑賞後の豊かな極上の余韻。恋のもつれのドタバタ劇が全人類的な人間愛の物語にさえ思われます(おおげさ?)。ところで、男には惚れた女はみんなカミーラみたいに見えるんじゃないでしょうか?。私なんか女はみんなあんなものと思ってます(すいません)。あれは究極の抽象化された女性の姿です(溢れる野性味と下品な笑い声と生々しい肉体はかなり個性的なんですけどね)。男が狂うのは、カミーラみたいな女性を相手に重ね合わせた幻想に対してかもしれません。「どこまでが芝居?。どこまでが現実?」という彼女のセリフは恋に落ちた男のためにこそあるセリフでしょう。闘牛士が庭でギターを持って歌う姿を私は笑えません。あの弄ばれトリオはみんな応援してしまいます。カミーラさん、男の器量を蔑むのはあんまりです(フェミニストの方、どうか許してください。)。「ゲームの規則」が「フィガロの結婚」なら本作は「コシ・ファン・トゥッテ」?。
10点(2004-02-08 20:14:54)(良:1票)
5.  死刑台のメロディ
高校世界史では1920年サッコ・ヴァンゼッティ事件(アナーキスト弾圧の冤罪事件)とでも習ったんでしょうか?。確かに覚えてたけどその程度だったような気が・・。でも、先生はこの映画のことは教えてくれなかったな・・・。/この映画はアラが多いです。いくらでもイチャモンつけれるでしょう。まず、やはりイタリア語に違和感あります。また、妙に暗さと深みと品があってアメリカらしくありません。いかにもやり過ぎでわかり易過ぎる台詞や場面も多いです。まあ、謎だらけらしいこの事件の映画にあまりにリアリティ求めたり、法的な突っ込みを入れ過ぎるのは野暮だと思うんですけどね。しかし、法廷場面の躍動感に心震わせはじめると、そんなのどうでもよくなりました。単純で偽善者な私はもう降参です。日本人はあまり外国人差別や人権に関しては人のこと言えませんけどね。/しかし、本作のモリコーネの音楽、ジョーン・バエズの歌は素晴らしいですね。ラストの主題歌も良いけど、被告二人の家族宛の手紙を歌詞にしたらしい劇中歌も美しく切なくて良いです。これ結構前に観たんだけど、レビュー書いてたら感動湧き上ってきて10点にしか思えないんだよなぁ・・・また勢いでつけちゃったかな、10点。/本作はアメリカでロケ妨害があってそれを避けながら撮影したらしいけど・・やっぱアメリカ人は頭にくるかな、これ観て。 追記:やっぱ勢いでつけたな・・・9点。
9点(2004-02-06 00:15:52)(良:2票)
6.  ジェルミナル
「ジェルミナル」とは春先4月頃「すべてのものみな芽吹くとき」という意味らしいです。文豪エミール・ゾラの全20巻の大著「ルーゴン・マッカール叢書」の一部(13巻。7巻が「居酒屋」)の映画化。「ジェルミナル」はゾラの社会主義への傾倒が明らかになったと言われる作品。私は原作未読で詳しいことは知らないが、これで全体のほんの一部なんて・・すごいな。読んだ人は原作とどう違うかなどこの後のレビューで教えてくださると感激です。原作読んだら印象かなり変わるかもしれない。しかし、製作当時フランス映画史上最高の製作費がかけられたというこの大作がレビューされてないのはなぜ?。日本にはアカ狩りが吹き荒れているのか?。私は社会主義嫌いなので許して下さい。この映画の製作者は政治的意図が強いそうです。でも、製作当時のフランスの政治的状況に無知な私にはよくわからない。どないせえっちゅうの?。単なるイデオロギーの押しつけには見えないし、社会主義批判なのか?とすら思ってしまったりして・・。ひたすら失業や不況に対する憤りのようなものは伝わってくるが・・。世の中単純じゃないってことなのか?ゾラの原作が単純な主張を許さないのか?。単なる私の知識不足ですが・・。政治性に傾くあまり人間関係の描写やドラマの盛り上がりの方も中途半端になっている気がします。しかし、小難しいこと抜きに面白かったです。。結局ストライキの話ですが、フランス第二帝政下の炭鉱、子供や女性まで超長時間重労働をしている社会を背景とした本作は、悲惨な生活の中で虐げられる労働者たちの姿を丁寧に描いています。主人公は少し都合のいい立場にあるような気がしましたが・・。しかし、怒り狂ったおばちゃんたちの凄まじい行動には絶句。この映画はフランス本国ではハリウッド映画を抑え大ヒットしたらしいですが、自分の周りでは少しも話題になったことがない。こんなのがヒットするんだからフランスっていう国はヘンだとは思いますが・。この映画って日本だとマスコミによっては毛嫌いするところもあるんじゃないかな?。評論家や映画通には受けてるのかな?。けなされているのかな?。この映画の資本家を思うと今年の労基法改正にも納得してしまう自分なのでありました・・。世の中甘くないっていう映画なのか?。
9点(2003-12-25 10:10:48)
7.  セルピコ
昔、少年時代にテレビでやってたのを見ました。でもよく覚えてます。結構衝撃でした。今になって思うにこんな哀しい物語はないです。彼のような生き方が普通の人、少なくとも自分にはできるわけないからです。ま、する必要もまったくないですけどね。でも、こういう人もいたんだということが少しは心の支えになっています。「星は光りぬ」を聞くとこの映画を思い出して私の青臭い心はジーンとします。追記:ひねくれた私は我が身可愛さを超えた献身的な正義感には自分に酔う自己満足が伴うと思ってます。善悪の基準など定かでないこの世界でその自己満足って他人にとって危険です。例えば恋人からすればセルピコの正義は有害なだけです。正義とかいうものには愚かさや胡散臭さがつきまとっています。しかし、セルピコはとくに強い理由もきっかけもないのに何時からか狂っちゃってて、我が身可愛さとか、自己満足の正義感とか、もうどうでもよくなってるんですよね。彼の姿はとても哀しく痛ましい。しかし、この映画は、愚かで胡散臭い上に狂気に陥ってここまでしないと貫けない正義って何?と観客を怯えさせ、虚無に陥らせるでしょうか?。そんなことはないですよね。本作は凡人の青臭い心を不思議と励ます痛い映画だと思います。自分は正義と言わんばかりの大仰な正義論まがいのナルシーな偽善的自己満足レビューをしてしまった・・。恥ずかしながら、それだけ熱くさせられた記憶のある少年時代の思い出の一本です。映画の出来とか関係ないですね。
10点(2003-11-27 22:42:33)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS