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プロフィール
コメント数 2384
性別 男性
自己紹介 〈死ぬまでに観ておきたいカルト・ムービーたち〉

『What's Up, Tiger Lily?』(1966)
誰にも触れて欲しくない恥ずかしい過去があるものですが、ウディ・アレンにとっては記念すべき初監督作がどうもそうみたいです。実はこの映画、60年代に東宝で撮られた『国際秘密警察』シリーズの『火薬の樽』と『鍵の鍵』2作をつなぎ合わせて勝手に英語で吹き替えたという珍作中の珍作だそうです。予告編だけ観ると実にシュールで面白そうですが、どうも東宝には無断でいじったみたいで、おそらく日本でソフト化されるのは絶対ムリでまさにカルト中のカルトです。アレンの自伝でも、本作については無視はされてないけど人ごとみたいな書き方でほんの1・2行しか触れてないところは意味深です。

『華麗なる悪』(1969)
ジョン・ヒューストン監督作でも駄作のひとつなのですがパメラ・フランクリンに萌えていた中学生のときにTVで観てハマりました。ああ、もう一度観たいなあ・・・。スコットランド民謡調のテーマ・ソングは私のエバー・グリーンです。


   
 

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1.  ガンズ・アキンボ 《ネタバレ》 
死体役や変な悪役など最近おかしなキャラを演じることが多いダニエル・ラドクリフ、今回は両手にハンドガンを縫い付けられたシザーハンズならぬピストル・ハンズとなってしまいました。“なんでこうなるの?”という無茶苦茶なプロットだが、スキズムなる殺し合いタイマン試合をリアルタイムでネット中継サイトに悪口投稿したら、タトゥーまみれの主催者を激怒させて拉致され人体改造されて試合に無理やり出場させられたというわけです。まあなんか無理くり納得させてくれそうな設定だけど、このスキズム自体が最近日本でも物議をかもしているブレイキングダウンを連想させてくれて、なんかリアル感があります。ラドクリフ君が両手の銃を指代わりにせざるを得ず四苦八苦するところは笑えるが、掌に銃が文字通り釘づけにしただけの雑な改造は観るからに痛そう。対戦相手のこれまたタトゥーだらけの女・ニックスと協力するようになるだろうなって想像つきますが、彼女があんな最期を迎えるとはちょっと予想外でした。平和主義者であるラドクリフ君は基本として逃げ回るだけですけど、ニックスの方は多人数の敵の中に飛び込んでいって全部血祭りにしてしまう、爽快感はあるけどリアリティ無さすぎじゃね?前半のコメディ調がだんだん薄れてゆきシリアスになっちゃうのは、スピード感も失速してしまい残念でした。ラストで「これはラドクリフ君の妄想でした」という夢オチじゃなかっただけマシかな。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2024-03-11 23:07:38)
2.  第9地区 《ネタバレ》 
まさに“アイデア一発勝負”で製作された映画、エイリアンを難民と捉えて大量に増えたエイリアンがスラム化した難民キャンプに押し込められるという設定は斬新でしょう。でもよく考えると、地球に来たエイリアンと人類の共存というテーマは、過去にも『エイリアン・ネイション』なんかで使われているしそう独創的でもない。このストーリーを思いついた監督が南アフリカ共和国人なんで、南アフリカ共和国や周辺アフリカ諸国の現状を織り込んだ脚本はSFながらも普遍的な社会性を持つことに成功しています。だいいち、『第9地区』というタイトルは南アフリカ共和国にかつて存在した黒人隔離施設“第6地区”のもじりなんですから。しかしながら長編映画を初めて監督したというニール・プロムカンプの力量はまだまだの水準で、オスカー作品賞にノミネートされたけど監督賞にはノミネートなしというのは止むを得ないでしょう。 プロットの秀逸さは誰しも認めるところでしょうが、私には映像やアイテムは過去のSF映画の寄せ集め的な印象が拭えないんですけどね。ヨハネスブルク上空で静止する円盤は『インデペンデンス・デイ』、ヴィカスがエイリアン化してゆく描写は『ザ・フライ』、後半に大暴れするモビルスーツは『ロボコップ2』という風に既視感が強いんですよ。まず、本来宇宙船を稼働させるための燃料を身に浴びることでヴィカスがエイリアン化するのが理屈というか説得力がまるで感じられない。エイリアンの姿形や習性のグロさは観ていて拒否反応を起こす人が多そうなレベルですけど、スラム内で活動するギャング団のナイジェリア人の描かれ方も相当なもんです。まあそれを言ったら主人公ヴィカスも感情移入できない奴で、エイリアンの卵を焼き払って「中絶だ」とはしゃぐところなんか、ほんとサイテーです。こういったポリティカル・コレクトに引っかかりそうな描写は、欧米の映画では見られないものですね。面白いのはエイリアンと人類ではお互いの言語を聞き取って理解することができるのに、決して相手の言葉を喋らない(喋れない?)ところです。この変則的なコミュニケーションは、人種や宗教の違いで起こる国際社会での摩擦の一つのメタファーなのかもしれません。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-01-22 22:12:57)
3.  彼らは生きていた 《ネタバレ》 
ピーター・ジャクソンは実はミリタリー・マニアで、第一次大戦の複葉機が専門の模型メーカーを自ら設立しちゃうほどです。そんな第一次大戦に拘りを持つピージャクが、西部戦線での英連邦軍兵士たちの入隊から塹壕生活・戦闘・そして死までを記録フィルムだけで綴るドキュメンタリー映画です。一説によれば、話題を呼んだ『1917 命をかけた伝令』がヒロイズムに走り過ぎて大戦の実相からかけ離れている、とピージャクが怒ったのが製作の動機だったとのこと。 大英帝国は当時の欧州列強では唯一徴兵制がなく、海軍はともかく陸軍は小規模でした。開戦すると陸軍大臣キッチナー卿の呼びかけに応じて志願者が殺到して、たちまち三百万人が入隊しました。職場や学校から仲間同士で入隊してきた新兵たちを英軍は分散せずにそのまま部隊編成したので、“パル(友達)大隊”などと呼ばれたそうです。その“キッチナー陸軍”と呼ばれた新兵たちは西部戦線で大量に戦死、若者世代がごっそり消えた英国社会に大ダメージを与えて100年経っても影響が残っていると言われています。 全編が記録フィルム映像ですけど、ナレーションは一切なくて映像に出てこない生存者たちの短い語りを繋ぐ構成になっています。驚くのは志願兵たちの若さで、最年少で15歳がいたってのには驚きです。まあこの頃は「戦争はクリスマスまでに終わる」というヨーロッパ特有の戦争パターンから抜け切れていない時代だったので、彼らにしては退屈な日常から逃れられるちょっとした冒険、というぐらいにしか考えてなかったんでしょう。 序盤からCG彩色された鮮やかな色合いになります。モノクロ記録映像では気づき様もなかった戦死者や負傷者の生々しい血の色には強烈なインパクトを受けました。そして特筆すべきところは、記録映像の兵士たちの発する声が聞こえるところでしょう。なんと唇の動きを解析して言葉を復元した吹き替えだそうで、これはリアルです。クライマックスは多分ソンム会戦と思われる攻撃のところですが、ここでは当時描かれた絵画やイラストが映像に置き換えられているのは、止むを得ないところでしょう。なんせ初日だけで二万人が戦死した悪戦でしたから、記録フィルムを撮る余裕なんてなかったと思いますよ。 全編英連邦軍からだけの視点で、第一次大戦や戦史に多少なりとも興味がないと退屈極まりない映画かもしれません。しょうじき私も塹壕生活が続く三十分ぐらいまでは眠気に襲われました。でも、カメラに屈託なく笑顔を見せる若い兵士たちの大部分が“彼らはもう歳をとらない(原題)”、つまり戦死してしまったのかと思うと胸が痛みます。 
[CS・衛星(字幕)] 6点(2021-04-06 18:54:18)(良:2票)
4.  エイリアン:コヴェナント 《ネタバレ》 
いやー、皆さん“『プロメテウス』のストーリーを忘却してしまった”告白の嵐で、自分は少し安堵してしまいました。なんせ「そういやマイケル・ファスビンダーが出てたよな、でもエリザベス・ショウって誰だったっけ?そうかノオミ・ラパスが演じたキャラか、でもラストで二人が生き残って旅立ったってことらしいけど、ヤバい、全然記憶がないぞ…」とわが身にゲシュタルト崩壊が起こったのかと慄いてしまってましたから(笑)。本作は『プロメテウス』と時間的間隔を空けずに鑑賞することがコツなのかもしれません。 感想はひとこと、リドリー・スコットも老いたというか才能が枯渇しちゃったのかな?となります。だいたいウォルターとデヴィッドが揃ったところでもうオチはバレバレでしょう。ヒロインにはリプリーみたいな凄みが無いし(この女優さんは、名脇役サム・ウォーターストンの娘なんですね、たしかに親父さんの面影は濃厚でしたがちょっとミスキャストでは)、やはり代理船長はじめ乗員たちの判断や行動はおバカすぎです。『プロメテウス』以降舞台が未知の惑星というオープン・スペースになりましたが、『エイリアン』ストーリーはその密室性が成功した秘訣であると正しく理解してるリドリー・スコットは、本作ではエイリアンが本格的に登場するシークエンスをすべて夜にして王道に回帰しようとしましたが、いかんせんただ暗いだけの映像にしかなりませんでした。シリーズの前日譚という設定なのでフェイス・ハガーが飛び出してくるところなどエイリアン関連のネタは何度も見せられてきた類のものなのでデジャブ感が濃厚、そろそろ新しいアイデアを出してもいいんじゃない?
[CS・衛星(字幕)] 5点(2020-06-12 22:08:46)
5.  さまよう魂たち 《ネタバレ》 
ピー・ジャクが巨匠になる直前の大コケ映画ですが、ロバート・ゼメキスとのタッグが良い方向に作用した佳作じゃないかと思います。サイコ・キラーの幽霊が地獄を脱走して果たせなかった史上最多殺人の記録更新に挑むというお話。このサイコ・キラーがジェイク・ビューシイですからなかなかの迫力、共犯者の女や完全に変態のFBI捜査官なんかも初期ピー・ジャク映画の登場キャラたちを彷彿とさせてくれるのが嬉しいところです。のちには『ラブリーボーン』を撮ったりするぐらいですから、ピー・ジャクは霊界の存在を信じているというか好きみたいなことは確かですね。昇天してゆく犠牲者たちの描写にもどこか情感を感じてしまいます。 劇中でジェイク・ビューシイが49人目の命を奪って「これでテッド・バンディを超えた!50人台は全米新記録だ!」なんてことを叫びます。「へー、さすがの米国でも50人以上殺した奴はいないんだ」なんて思いながらこの映画を観終わったら、ベガスで59人を無差別に射殺したなんてニュースが流れているじゃありませんか!あまりのタイミングの良さ(?)にゾッとしてしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2017-10-03 22:24:36)
6.  バッド・テイスト
素人感丸出しの俳優たちの下手な演技にまるでカーペンター親父みたいにチープな音楽(でもラストに流れるロックはちょっとカッコよかったな)、おまけに画面には女優が一人も登場しないといういかにもマニアが撮った自主製作映画という風情です。エイリアンもどっかのゆるキャラみたいな不格好さで、後半の救出劇はSWAT対テロリスト、というよりも好きものが集まってサバゲ―をやってる感じでしょうか。でもスプラッター描写だけは半端なくて親玉エイリアンを人間串刺し殺法で始末するところなんかは、こんなこと思いつくなんてやっぱピージャクは頭がおかしいとしか言いようがないです。完全に狂ってるデレクをあんだけ嬉しそうに演じてるのを観ると、これが後年オスカー総なめする大作を撮る人になるとは想像すらできないですよ。やっぱピージャクはオタクの輝ける星です。
[ビデオ(字幕)] 5点(2016-11-08 23:36:50)
7.  ABC・オブ・デス 《ネタバレ》 
若手というか安い映画作家たちにアルファベットの一文字と5千ドルを与えて死をテーマに撮らせたのアンソロジー。大部分の作品が5千ドルじゃ足らずに監督の持ち出しになっただろうという作品が多い中で、どう見ても5千ドルを使いきらずに私腹を肥やしたなと思われる作品がふたつばかりありました。とくにひどいと言うのがGの『重力』で、これほとんどカネ使ってないんじゃないですか?それで面白けりゃ文句は言いませんけどね。ひどいと言えばFの『おなら』でございまして、撮ったのが井口昇じゃしょうがないや、と文句をつける気も起りませんでした(本人いわく、東日本大震災と原発事故へのオマージュなんですって)。山口雄大のJ『時代劇』が三人の日本人作品の中でいちばんマシかなと思いますけど、介錯役の侍があまりに川谷拓三に似ているので驚いたら何とご子息の仁科貴でした(笑)。 自分の感性に合わないというか理解不能な作品が多かったですが、ベストを選ぶならやはりDの『ドッグファイト』、次点はⅩ『ダブルエックスエル』でしょうかね。なんかパート2も製作されているみたいですが、たぶん観ないです(笑)。
[DVD(字幕)] 4点(2014-03-19 23:06:01)
8.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 
リメイクとしては近年もっとも成功した作品ではないでしょうか。ギラーミン版とは違い時代設定をオリジナルと同年代に設定しているのがまず嬉しいところです。オリジナルはコングをあくまで凶暴な魔獣として描いていましたが、コングとアン・ダロウの関係はギラーミン版を踏襲して一大悲劇とし、ナオミ・ワッツの好演もあり素晴らしい効果をあげましています。 またコングのアクションや仕草が実に見事で、決して安易に擬人化されたわけではなく、ジャック・ブラックよりよっぽど良い演技してました。島でのエピソードは実に長いのですが、画面を追っていると酔ってしまいそうなまるで絶叫マシーンに乗せられた様な気分で、『ジュラシック・パーク』を凌駕するコングとTレックスの怪獣プロレスには満足しました。プテラノドンが出てこなかったのは残念ですが、オリジナルではカットされた伝説の蟹蜘蛛が登場したことは大満足です。 そして何よりうれしいのはピージャクのオリジナルへのリスペクトが満ち溢れているところで、タイトル・バックだけでなく細かいカット割りやコングの動作でオリジナル版を再現しています。ひとつ残念だったのは原住民の描写で、オリジナル版以上にひどくてまるでゾンビが襲ってきたような描き方はちょっとやりすぎかと思います。 最近は邦画でも名作のリメイクがブームですけど、どれを観てもオリジナルに対するリスペクトが全然感じられない。ピージャクの爪の垢でも煎じて飲め、と関係者に言いたいところですが、彼らには「映画愛」が欠けているので無駄でしょう。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2011-01-12 22:47:21)
9.  ブレインデッド 《ネタバレ》 
あのどぎついパッケージがネックになってリリース当初からマークしてはいましたが、なかなかレンタル出来ず、やっと最近鑑賞しました。ニュージー・ランドのはためく国旗と若き日のエリザベス二世陛下がいきなり映ってちょっとびっくり。冒頭のサルを捕獲するところはしょぼいインディ・ジョーンズのパロディで苦笑を誘います。主役のカップルは狙った演出なのかそれとも単に下手くそなのか未だに謎ですが、どこか異様な雰囲気を漂わせてナイスです。それにしても、後半三十分の暴走振りは確かに凄くて、『死霊のはらわた』を初めて観たときの衝撃を思い出しましたが、本作の方が十倍はパワーアップしてますね。ラストの巨大化したママとの死闘は、ママの造形からしてちょっとやり過ぎでは。笑ったのは、壁になぜかエリザベス二世陛下の写真がかかっていて、主人公の坊やがあわてて裏返しにしたところにゾンビの血がとび散るのです。なんかリスペクトがあるのかおちょくっているのか良く判らん傑作シーンでした。皆さん今のピーター・ジャクソンをしたうえで観ているからどうしても高点数になると思いますが、この映画撮ったときは間違いなく変態監督のひとりだったと思いますよ。それにしても未だにゾンビにこだわる(というか、これしか撮れない)ロメロと、天下を取ってすっかり分別が付いちゃったピー・ジャクでは、どちらが凄いのか悩みますね。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-02-01 21:22:31)
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