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かたゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1885
性別 男性
年齢 48歳
自己紹介 自分なりの評価の基準は、
10・超大好きな作品。完璧。映画として傑作であるばかりでなく、自分の好みと見事に合致している。
9・大好きな作品。完璧に近い完成度。手放しに歴史に残る傑作といっていい。
8・好きな作品。本当に面白い。欠点があるかもしれないが、それも含めて好き。
7・少し好きな作品。普通に面白い。欠点もあるかもしれないが、そんなに気にならない。
6・普通の作品。可も無く不可も無く。最後までストレスなく観られる。面白いけど、心に残るものはあまりない。
5・少しつまらない作品。最後まで観るのにちょっとストレスを感じた。面白い部分も多少はあった。
4・つまらない作品。最後まで観るのが苦痛だった。ほとんど面白いところが感じられなかった。
3・かなりつまらない作品。最後まで観た自分を褒めてあげたい。観終えた後に、怒りのあまりDVDを割りそうになった。
2・超つまらない作品。時間と金を返せ。観終えた後に、怒りのあまり製作者全員を殴りに行きたくなった。
1・絶望的につまらない作品。最低。観終えた後に、怒りを通り越して死にたくなった。
0・死霊の盆踊り。

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1.  ルイの9番目の人生 《ネタバレ》 
今年で9歳になるルイ・ドラックス少年は、これまで普通の子供とは少し違う人生を歩んできた。逆子として緊急の帝王切開でこの世に生を受け、その16週間後にはベビーベッドの上から落ちてきたシャンデリアの直撃を受け小さな肋骨が粉々になったのだ。その後も毎年毒蜘蛛や蜂に刺されたり、感電死しかけたり、食中毒もしょっちゅう。そう、彼は年に一度は死にかける自称事故多発少年なのだ――。そして9歳の誕生日を迎えたその日、ルイはとうとう死の淵を彷徨うほどの大事故に遭遇する。ルイを愛していたはずの父親が何故か突然彼を崖から突き落とし、失踪してしまったのだ。昏睡状態へと陥ってしまったルイ少年の担当となったパスカル医師は、彼を何としても目覚めさせるため、ルイのこれまで歩んできた人生を辿り始める。すると、彼の周りで理屈では説明できない不可解な出来事が起こり始め…。数奇な運命に翻弄される9歳の少年ルイ・ドラックスの隠された真実を巡るファンタジー・ドラマ。どことなくティム・バートンを髣髴させる、このちょっぴり毒の効いた寓話的な世界観は個人的にかなり好みなので冒頭から惹き込まれました。とにかくこの何度も何度も死にかけるルイ・ドラックス少年が凄く魅力的で大変グッド。普通こんな目に遭い続けたら悲壮感が半端ないだろうけど、何故か彼は常に明るく前向きでしかも大人たちをかなり冷静に観察して非常に聡明なんですよね。そうして展開される物語もかなり独特で、海の怪物を描いたファンタジーなのか少年の事故の真相を巡るミステリーなのか夫婦の屈折した愛情を描いたラブストーリーなのかそれとも昏睡状態の少年の周りで起きる不可思議な現象を巡るホラーなのか、ジャンル分け不能で、でもその全ての要素が絶妙のバランス感覚で配合されていて、もう奇跡のような完成度の高さでした。昏睡状態の少年が迷い込む海の底の映像もとてもきれいでセンス抜群!そしてラストに明かされる驚愕の真実――。これまで張り巡らされた伏線が見事に回収されて、もう素晴らしいとしか言いようがありません。監督はなんと『ピラニア3D』などのバカ映画を何本も撮ってきた(特に前作の『ホーンズ』は酷かった!笑)、アレクサンドル・アジャ。いったい彼に何があったのでしょう(笑)。まるで雷にでも打たれたかのような変貌ぶりに、彼の身に何か奇跡でも起こったのかと勘繰りたくなりますね~。うん、いい映画でした。8点!
[DVD(字幕)] 8点(2019-06-20 22:42:42)
2.  ルーム 《ネタバレ》 
舞台は、何処にあるか分からない、薄汚れた小さな〝部屋〟。狭苦しいその部屋には常に鍵が掛けられ、自由に外と出入りすることは出来ない。四方の壁に窓はなく、唯一あるのは天井に穿たれた小さな天窓のみ。キッチンやバスルーム、小さなトイレや古びたテレビがあり、一応はこの部屋だけで生活が完結するようになっている。週に一度、正体不明の中年男が必要最低限の生活物資をこの〝部屋〟へと届けてくれる。住民は、2人。1人はジョイという名の若い女性。なんと彼女は7年前に誘拐されこの部屋へと監禁されてから一度も外部と接触したことがない。そして、もう1人は今年で5歳になるジャック。5年前、ジョイが誰の助けも借りずたった一人で産み落とした男の子だ。そう、ジャックは生まれてからこの小さな部屋の中だけで過ごし、一度も外の世界へ出たこともなければ一度も外の世界の人と会ったこともないのだった――。彼女たちはこの特異な状況をどのように生き延びてきたのか?どうしてこんな境遇へと陥ってしまったのか?そして、彼ら親子はこの部屋を抜け出し無事に外の世界へと帰ることが出来るのか?本作は小さな納屋に何年にもわたって監禁されてきたそんな母子の過酷な運命と、だからこそ培われてきた強い絆を真正面から見つめたヒューマン・ドラマだ。物語の中盤まで舞台はこの小汚い一部屋のみ、登場人物もこの母親と息子である男の子のみというなかなか特異な設定なのだが、この外部と一切接触したことのない純粋培養された少年を語り部とすることで非常に見応えのあるドラマを構築することに成功している。情報の出し方も巧く、この少年の父親が誰なのかをぎりぎりまでぼかして描いているため、観客はそれが誰なのかはほぼ分かっていながらそれでも違っていてほしいと思わせる不安感の煽り方も抜群にいい。と、途中までこれは傑作になるかもとワクワクしながら観ていたのだが、まだ一時間を過ぎない辺りで少年が外の世界に脱出してしまってから僕は急速に冷めてしまった。自分の好みの問題なのかもしれないがちょっと脱出が早すぎたように思う。誘拐犯に監禁されていたこの親子が決死の脱出を図る前半部分がサスペンスとしてすこぶるよく出来ていただけに、後半のシリアスな展開とのチグハグ感が何とも勿体ない。誤解を恐れずに言えば、エンタメとして前半部分と自らの人生を破壊した憎むべき男の息子を宿してしまった女性の葛藤を描く後半部分がうまく繋がっていないような印象を持ってしまったのだ。本来2時間だったものを1時間に短縮した別々の映画を連続で見せられたような、そんな居心地の悪い印象を受けてしまった。2人の脱出劇をメインにして重くシリアスな後日談は問題提起をする程度で留める。そうすれば、はるかに人の心に残る良質の作品になったように思う。サスペンスフルな前半部と親子の絆を真正面から描いた後半部がそれぞれによく出来ていただけに、惜しい。
[DVD(字幕)] 6点(2017-08-25 00:10:47)
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