Menu
 > レビュワー
 > sayzin さんの口コミ一覧
sayzinさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2394
性別 男性
ホームページ http://sayzin.tumblr.com/
自己紹介

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : カナダ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順1234
投稿日付順1234
変更日付順1234
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  CORD コード
子供の出来ない夫婦が「新生児」ではなく「妊婦」を誘拐・監禁するというのがミソのサスペンス映画。本作のジェニファー・ティリーは「生まれた子供」だけでなく、「妊娠の喜び」も同時に手に入れたかったのでしょう。誘拐したダリル・ハンナを、まるで自分が妊娠してるかの様に世話するティリーは面目躍如の不気味さ。が、そのキャスティングで少し損してるとも思う。ヴィンセント・ギャロはとても医者に見えないし、ハンナは逞しすぎるし、キレたティリーにも驚きはありません(キレないティリーの方が驚くかも)。そういったことも含めて、中々楽しませては貰いましたけどね、6点献上。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-10-22 00:03:15)
2.  カポーティ
本作はトルーマン・カポーティの伝記映画ではなく、「メイキング・オブ・小説“冷血”」か、カポーティを主人公にしてリメイクした映画「冷血」といった仕上がり(従って「冷血」を読むか映画版を観てないと解らないシーンも多々あり)。世界初と言われる「ノンフィクション小説」はどの様にして生み出されたのか、そして、そのことが作家にどう作用したのかが淡々と描かれてます。犯人に対して同情や共感を覚えつつも、単なる取材対象、更には「名声の成る木」として狡猾に接していくカポーティ。取材以前の彼がほとんど描かれない為、徐々に引き裂かれていく特異な作家の複雑な内面というテーマは、私の様にカポーティを良く知らない人間には解り辛いかもしれません。あと、ドキュメンタリー出身の監督ということで、シネスコ画面の構図を持て余してる様に感じられたのが玉に瑕でした。それにしても、フィリップ・シーモア・ホフマンもモノマネ大賞だったんでしょうか…、6点献上。
[試写会(字幕)] 6点(2006-09-29 00:04:56)
3.  ニュースの天才
確かに「何故スティーブン・グラスは記事を捏造するようになったのか」という部分の深い所が描かれてはいませんが、推測するに、これは彼の主体性の無さから来てると思う。真実に対する異様な執着やスクープを求める虚栄心等、ジャーナリストには我を強く持つ人間が多い様な気がしますが、本作のグラスは正反対。彼は常に周りを気にして、仲間の世話に奔走し、上司の顔色を伺い、秘書にまでおべっかを使う。況してや自分が志した一流誌の記者という職業に就いてるにも関わらず、親のご機嫌を取る為にわざわざロー・スクールにまで通う。彼こそ究極の八方美人。グラスにとっては「真実」よりも「好かれること」こそが一大事。だから読者に好かれる為に、「退屈な真実」より「面白い嘘」を選択したのでしょう、5点献上。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-09-29 00:04:32)
4.  サイレントヒル
私も原作ゲームは知りませんが(この町は「煉獄」という解釈で良いんですよね?)、異空間に迷い込み→探索し→襲撃を受け→ヒントを収集し→ゴールし→秘められた真実が明かされ→そして阿鼻叫喚のクライマックスと、映画は如何にもアドヴェンチャー・ゲーム的定型の展開。しかし統一された世界観や不気味なクリーチャー達(ダーク・ナースがお気に入り)のお陰で、この手のジャンルとしては比較的長めの作品ながら、最後まで飽きずに楽しめました。特に、クライマックスの火炙りの表現は初めて見たと思う(文字通りジリジリと「炙られる」。これでPG-12じゃ甘いんじゃないか)。あと、私は「ローズ・イン・タイドランド」から間を置かずに観たので、ジョデル・フェルランドちゃんが随分大きくなってたのに驚きました、6点献上。
[映画館(字幕)] 6点(2006-08-07 00:27:34)
5.  トリコロールに燃えて
時代錯誤感の漂うクラシックな戦争メロドラマ。前半は例によってデカダンな雰囲気ながら、遂にシャーリーズ・セロンとペネロペ・クルス(本作の役は彼女にとっては「役得」だった筈)のレズ・シーンが描かれることはない。これがアメリカ市場を最優先に考慮した作品の限界。もちろん旬の美女二人によるカラミが見たかったというのもありますが、それよりもその所為で、特殊な三角関係が生み出すドラマが思い切り薄味になってしまった。ここがきちんと描かれてれば、後半、戦場で出会うペネロペとスチュアート・タウンゼントのシーンが凄く活きたし、主人公のキャラクターの説得力不足を多少は補えたと思う。それにしても、邦題もワケ解んないけど、原題の意味も良く解りませんね(慣用句なのかな? 誰か教えて)、4点献上。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-08-07 00:26:43)(良:1票)
6.  ローズ・イン・タイドランド
てっきりダーク・ファンタジーだと思ったら、ダークはダークでも「ファンタジー」ではなく、「ラスベガスをやっつけろ」の少女版みたいな中身になってました。主人公ジェライザ=ローズを取り巻くグロテスクな日常と、その日常の中で思い描く彼女の空想が綴られます(空想癖の少女はドラッグなんかに頼らなくても、何時でも何処へでも「ヴァケーション」に行ける)。広角レンズで歪められたローズの世界はテリー・ギリアムらしい陰惨さ。しかし「ラスベガス~」同様、特にストーリーらしいストーリーが無いので、私は余り楽しめませんでした。救いは、最初から最後までほとんど出ずっぱりの上、友達である四つの人形の頭の声まで当てているジョデル・フェルランドちゃんの演技力と愛らしさと危うさ。従って、彼女に+1点の5点献上。
[映画館(字幕)] 5点(2006-07-14 00:04:41)
7.  アイス・エイジ
ビックリする様な技術も引き込まれる様なストーリーもありませんが、子供向けで定石通りの展開を、ちゃんと誰でも楽しめる作品に仕上げてあるのは流石です。そして、本作が見た目のクォリティ以上に人気を博したのは、そのテーマ性にあると思います。普遍的テーマとして(やや陳腐ながら)「友情の大切さ」が描かれ、その上、「過去を水に流す」という今日的テーマがきちんと描かれてる。マンモス絶滅は、現在ではヒトによる乱獲が原因とされてますが、それを知ってる現代人から見れば壁画のシーンは非常に切ない。しかしマニーはそれを乗り越え、ディエゴの過去も不問に付す。これは何十年、何百年、そして何千年もの過去に対して、いつまでも遺恨を抱いてる馬鹿な人類への明確なメッセージですヨ、6点献上。
[地上波(字幕)] 6点(2006-06-15 00:02:23)(良:2票)
8.  アドルフの画集
本作の一番の目の付け所は、「芸術+政治=権力」という主張(今でこそ「悪」や「全体主義」の象徴に見えますけど、ナチス時代の制服やその他諸々のデザインは、世界的にも突出してカッコ良いですよね)。キャンバスの上で自分を表現することに挫折した芸術家は、現実世界をキャンバスに、政治力を絵の具として、第三帝国という理想の芸術を具現化しようとした訳です。しかし、劇中でその片鱗が見えるのは終盤の一瞬だけ。これは勿体なかった。原題からマックスが主人公であることは重々承知してますが、それにしては彼のキャラクターに中途半端さや弱さが目立つ(あの寸劇の意味も不明)。また、画廊の得体の知れない雰囲気にばかり凝って、その他(特にヒトラーの演説)の演出も弱かったと思います、5点献上。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-05-13 00:03:17)
9.  渦(2000)
本国では非常に高く評価されてるらしい、運命の糸に操られた男女を描くサスペンスフルな心理ドラマ。しかし、私には今一でした。まず、このギスギスした主人公がどうにも好きになれない。轢き逃げしておいて何のお咎めも無いし…。基本的にこの女(たぶん何不自由なく生きてきた上、根拠の無い自信家)の心の変遷を追ってる筈なんですけど、彼女がどーゆー風に自分の心と折り合いをつけたのかも最後まで判りません。更に、ホラー風に演出された深海魚(?)のナレーションの意味も不明。そしてもう一つ気に食わないのが、ドグマ風カメラワーク。映像はブルーを基調とした美しいものですが、例によってクローズ・アップを意味無く多用するブレまくりカメラ。私には「観辛い」以外の効果があるとは思えません、4点献上。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-05-13 00:01:50)
10.  めぐり逢う大地
悪魔に魂を売った時代遅れの男が辿る運命を描いた、文芸大作風西部劇。原題が示す通り、この物語の主人公はピーター・ミュラン。しかし、この名バイ・プレーヤーには華が無さ過ぎる上、登場人物達の中核を成すだけの求心力が最後まで感じられない。もちろんマイケル・ウィンターボトムの演出にも問題があったのかもしれない。だから物語がエピソード毎に分散してしまって、支流が集まって大河ドラマを形成する筈が、何本かの支流ドラマのまま終わってしまった印象。また、折角大規模なオープン・セットを組んでるのに、例によってウィンターボトムが手持ちカメラのクローズ・アップを多用するので、非常に勿体なく感じました。この作品は、文芸映画には合わない人達だけで作ってしまったのかもしれません、5点献上。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2006-05-08 00:03:15)
11.  アンダーワールド/エボリューション
吸血族vs人狼族という比較的単純な図式(裏では色々な陰謀が渦巻いてましたが…)だった前作から比べ、本作では、もう何が何だかさっぱりと判らない世界観へと「拡大」してます。オープニングで数百年前にあった因縁を描いてるんですけど、そこからして良く理解できないので、以降の話もほとんど理解できません。唐突に予言の言葉みたいなものを登場させて、無理矢理話を作ってるのがミエミエ。最強だった筈の混血種も余り活躍しないし、アクション・特撮共、全く代わり映え無し(狼男の変身シーンは、むしろレベルが下がってるんじゃないか?)。こういうジャンルの映画に比較的温かい態度で臨んでる私でも、異様に長く感じるほど退屈しました。上映前にやってたほしのあきの余興の方が面白かったです、2点献上。
[試写会(字幕)] 2点(2006-04-13 00:16:14)
12.  ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
もちろん「宇宙忍者ゴームズ」のオリジナル・タイトルが“Fantastic 4”だったなんて、本作がやって来るまで気にしたこと等ありませんでした(「ゴームズ」同様、原題もダサかった…)。懐かしいですねぇ。で、ここ最近のアメコミ・ヒーロー映画から比べると、本作はティーン向けポップコーン・ムービーに徹した作りになってました(我が国のティーンにも訴求する為か、エンディングでORANGE RANGEの曲が使われてたのには驚いた)。お約束の「ヒーローであることの悩みや苦しみ」は希薄になり、その代わりXスポーツ等を意味も無く絡めながら、サクサクと物語は進んでいきます。一番の設定ミスは【とっすぃ】さんご指摘の、岩男が元に戻ってしまったこと。こんなに簡単に元に戻ったり超人になったり出来たんじゃ、4人の「ファンタスティック度」が一気に低下してしまう。ま、所詮はマンガですから、本来はこのくらい軽い作りで良いのかもしれませんね。そういったことで、5点献上。
[DVD(字幕)] 5点(2006-04-02 00:04:20)
13.  クリスチーナの館
周到に仕掛けられた館の罠から逃げ切れるか! キルスティン・ダンスト、ブラッド・ピット、デヴィッド・ドゥカブニー、アイリーン・キャラの豪華競演で贈る、「SAW」を凌ぐサスペンス・ホラーの決定版!…というのは真っ赤な嘘で、役者もストーリーも「仕掛け」も、そんなアメリカ製ティーンズ・ホラーのまがい物。カナダ製なのにアメリカ製を名乗ってるし、邦題から「白い家の少女」みたいな話かと思ってたら全然違うし(ま、「直訳」ではあるんですけど…)、かなり粉飾決算的な作品です。でも、役者陣の中途半端なソックリさん振りが可笑しくて、そんなに退屈はしませんでした、4点献上。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-03-13 00:32:24)
14.  ヒストリー・オブ・バイオレンス
グラフィック・ノベルというジャンルの「アメコミ」が原作なので、よく考えてみれば物語や登場人物は非常にコミック的(「夜叉」みたいな健さん映画的でもある)。素性を隠した一般人が危機に際すとスーパー・ヒーローに変身して、且つ自分のアイデンティティに苦悩するというのは、最近のコミック・ヒーローモノ共通のプロットです。しかし、デヴィッド・クローネンバーグの抑えに抑えた演出は好感が持てました。二回登場する濡れ場に、ちゃんとした意味を持たせてあるのも良かった。個人的に「暴力」というテーマの深みは余り感じられませんでしたが、尺が短いということもあり、中だるみすることなく最後まで一気に観てしまいました。また、クローネンバーグらしい余韻を残したラストシーンで、評価も少し上がりました、7点献上。
[映画館(字幕)] 7点(2006-03-03 00:04:22)
15.  フェリシアの旅
望まない妊娠をしてしまった少女が自分探しをするタイトル通りの物語として始まりながら、見終わってみれば、実はサイコ・スリラーだったという作品。見慣れたサイコ・スリラーとは全く違って、主人公のフェリシアと、普通の社会人として暮らす殺人鬼の行動と心の情景を、淡々と美しく描いていく不思議な映画になってます。孤独を知り尽くした天涯孤独の中年男は、孤独な少女達の心へ巧みに入り込むことが出来る。男と少女の偽りの関係の終わる時が犯行の時。しかしこの殺人鬼は、フェリシアの心の中に真実を見る。この時、彼の長い旅は終わりを告げるのです、6点献上。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2006-02-21 00:03:09)
16.  アサインメント
「顔の似た男を心身共にターゲットへ同化させる」という肝心のモチーフに、全くと言って良いほど意味が無い。何の為にこんなことするの? こんなことしなくても、直ぐにターゲットであるテロリストの居場所は判っちゃうし、おまけに敵には直ぐに正体がバレてしまう体たらく。最後も潜入や暗殺ではなく、正面突破の急襲だし…。これまでの苦労は一体何だったんだ? 主人公がテロリストに同化していくことへの苦悩も、アクションも中途半端。出演者も中途半端に有名所。もう何もかもが中途半端。また、何の為に実在のテロリスト逮捕を題材に選んだんでしょうか…? 4点献上。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-02-11 00:02:56)
17.  バレット モンク
「バレットモンク」、略して「バッタもん」って感じ。とにかく新しくない。例によって秘宝を狙うのはナチス、ヒーローは街のコソ泥、アクション・シークェンスも他作品からスケール・ダウンさせての流用…。挙句の果てに何だ、記憶を読み取るとかいうあの古臭~い機械は? 二番煎じのB級映画というコンセプトだったとしても、あの機械が出てきた時点で、普通こんな脚本ボツにしないか? 「浄土を守る」が「ジェイドを守る」に至っては開いた口が塞がらない…。ハリウッド版「ストリートファイター」にかなり近いものを感じたゾ。もしかしたら、香港映画の雰囲気をそのまま持ち込みたかったのかもしれませんけど、変に金をかけてしまった所為で、逆に馬鹿っぽさと安っぽさばかりが際立つ結果になりましたね。という訳で、4点献上。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2006-01-14 00:05:07)
18.  ケイナ
宮崎駿的世界観の中で、ララ・クロフトの妹みたいなヒロインとH.R.ギーガー・デザイン風のクリーチャーが戦う話。「ヨーロッパ初のフルCGアニメ」という謳い文句とは裏腹に、ヨーロッパの香りどころか、オリジナリティの欠片も無い仕上がり。ゲームと同時進行で製作されたメディア・ミックス作品でもありますが、その所為かどうか、ストーリーも安っぽいゲーム的なら、肝心要のCG技術も精々ゲームのムービー・レベルで止まってる(本国ではゲームの宣材扱いなんじゃないか?)。何と言うか、「とりあえず作ってみました」みたいな感じです。この分野ではハリウッドはもちろん、本場である我が国にも到底及ばない品質です。それにしても、本作がリチャード・ハリスの遺作になってしまったんですね。ご冥福をお祈りしつつ、3点献上。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2005-12-24 00:04:13)
19.  氷海の伝説
「イヌイットが先祖代々語り継いできたアタナグユアト(原題。足の速い人の意)の伝説に基づく一大叙事詩」とゆー触れ込みで、邦題も当たらずも遠からずなんですけど、話の中身は凄く下世話。可愛らしい顔をした性悪女に簡単にたぶらかされる男の物語です。定住した地域や育んだ文化は違えど、男という生き物の軽薄さに違いは無いってことですかね。「足の速い人」というのも、韋駄天走りで一族の危機を救うとかゆーのではなく、単に逃げ足が速かっただけ。伝説にしては少し情けないと思いました(上映時間も長すぎる)。そんなことで、「イヌイット初」という意義に5点献上。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2005-12-17 00:03:39)
20.  ザ・コーポレーション
(長々と失礼します) 「法人」とは、法律の規定により「人」としての権利能力を付与された団体を言う。ならば、人としての権利能力を持った法人である「企業」の「人格」を分析してみたら…というのがこのドキュメンタリーの趣旨。様々なケース・スタディと有識者へのインタヴューで綴られる本作は、凄く真面目な「ザ・ビッグ・ワン」(本編中でもマイケル・ムーアのインタヴューと共に引用されてます)かハイセンスな「NHKスペシャル」といった印象。2時間半近くを飽きずに観せてくれる力作だとは思いましたが、FBIのプロファイラーに「サイコパス」と断じられるグローバル企業の人格を形成するファクターとして、本作にはコンシューマーの影響力が決定的に欠けている。この映画でのコンシューマーは搾取される被害者か、マーケティングで簡単に洗脳される白痴。しかし企業活動のほとんどは、オーナー(株主)のオーダー以上にカスタマーのニーズに沿って行われているのです。従って、企業が精神病質者であるならば、それは我々一人々々が精神病質者であるということに他なりません。構造計算書偽造事件でも判る通り、その更生治療には安くないコストが伴いますが、果たして我々は、身銭を切ってそれを払う覚悟があるのでしょうか? 6点献上。
[試写会(字幕)] 6点(2005-12-02 00:04:14)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS