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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1251
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1.  柔らかな泥 [ヤワラカナドロ.] 《ネタバレ》 
ラトビア製の生真面目な人間ドラマである。娯楽性はない。 撮影場所は主に東部のラトガレ地方で、主人公の住所地はカウナタ(Kaunata)という村の付近ということになっている。また英語大会に出かけた先は近くの都市レーゼクネ(Rēzekne、人口約3万)で、会場施設の隣にある古城址も映っていた。 英題と邦題に「泥」が出ているが、前記の村がどうかは別として、少なくともラトガレ地方の北部は低地で湖が多いとのことで、映像的にも低湿地を思わせるジメジメ感を出している。これが主人公の現状を暗示していたようで、特に若い教師と這い登った柔らかい土の山が視覚的イメージの提示だったかも知れない。  物語としては、家族の崩壊に直面した17歳の主人公が、何とか現状打破して這い上がろうとする話らしい。しかし行動力があって賢いようでも視野が狭く感情的で無分別で、終盤の冒険も結局その程度のことだったのかと落胆させられる。 個別の要素としては「万引き家族」(2018)かと思うところがあり、また意外にクライム・サスペンスのように見えたりする。まさか邪魔な弟まで死なせるのではと心配になったが、さすがにそういうことにはならなかった。弟に靴を買ってやる場面が2回あるのは意味不明だったが、例えば泥で靴がすぐ汚れてしまう土地柄で、弟を思う気持ちがこういう形で表現されたと思うべきか、あるいは2回目に関しては、泥まみれでも負けないように歩いてもらいたいということか。 ラストがどうなったのかもわからなかったが、原題のEs esmu šeitは「私はここにいる」(逐語訳そのままでI am here)という意味であり、別に存在感を声高にアピールしたいのではないだろうから、自分の居場所を自分で確認した、と取るべきかも知れない。周囲の人々も別に悪人ではなかったようで(警察も甘い)、頼れる人はちゃんと頼りながら、ぬかるみに足を取られずしっかり歩いていこう、ということだと思っておく。よくわからないが奨学金で進学というのはまだ間に合うのかどうか。 なおラトビアでは18歳が成人年齢のようなので、未成年から成年への境界を越える青春物語になっていたようである。  ほか人物に関して、主演のエリーナ・ヴァスカElīna Vaska(b.1994.6.13)という人は、知っている者にとっては有名なラトビアの作曲家ペーテリス・ヴァスクスの孫だそうである。なかなか感じのいい若手女優だった。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-08-08 08:57:24)
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