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プロフィール
コメント数 646
性別 女性
自己紹介 2006年のレビュー本数4本ってあんまりですわね。
2005年には「姑獲鳥の夏」まで見ていたクセに。
ってこういう使い方やっぱ邪道ですよね。来年こそは。

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121.  ロレンツォのオイル/命の詩
普通のお涙頂戴モノ、と思って見始めるとけっこう動揺するかも?な、意外性の高い闘病モノ。愛する息子がある日突然、不治の病を宣告される。いかにも普通の闘病モノなんだけど、普通だったら「限りある余生を幸せに過ごさせてあげよう」とか思って心温まる展開が期待されるところなのだが、この両親は戦うことを決意する。ニック・ノルティとスーザン・サランドンという組み合わせも熱いが、この二人が腹を決めて戦闘態勢に入ったらどうなるか。このあたりから映画は異様な盛り上がりを見せて行き、観ている側までうっかり脳の仕組みや効きそうな薬品について妙に詳しくなってしまう。親というのは何とありがたいものなのだろうと驚嘆に近い感動も与えてくれるし、最後の最後にこれが実話だと知って死ぬほどたまげてしまった。いやはや親って子供のためならここまで必死になれるんですね。これ観てしばらくは親に優しくなりました。
9点(2003-11-29 13:45:24)(良:1票)
122.  スクリーム2
惰性で観たわりにそんなにつまらないとも感じなかったので、こういうのはこれでいいんじゃないかと思います。当たり前のことですが前作を観てない人が単品でこれを観ても映画としてどうのこうの言える映画じゃないんですが、前作を観ないでわざわざこれだけ観る人は滅多にいないでしょうし、流れ的にこれ以上のものを期待する人も稀だと思われるので合格点かと思います。
6点(2003-12-30 12:39:46)(良:1票)
123.  交渉人(1998) 《ネタバレ》 
後にも先にも、私の映画人生の中で最も多く劇場まで足を運んだ映画。現在の私のちょっと異常とも思えるサミュエル・L・ジャクソン狂の元凶ともなった作品。ミステリーとしての出来栄えもさることながら、プロの人質交渉人が人質を取って立てこもり、別の人質交渉人と交渉を続けるという着眼点が素晴らしい。親友を亡くし、障害者基金の使い込み容疑をかけられて窮地に追い詰められる人質交渉人という役柄もオイシすぎるが、サミュエル・L・ジャクソンの天性の不幸顔がこの役を限りなく暗いモノにした。稀代の犯罪者役としてゲイリー・オールドマンを凌ぐかに思われたケビン・スペイシーを善玉として持って来たキャスティングも見事。結果、正義の味方ケビン・スペイシーをして若い女のコたちのアイドルにまで押し上げる作品となったが、タフで、頼れる、クールな男として突っ張りぬいたサミュエル・L・ジャクソンの「パルプフィクション」に次ぐハマリ役として何度観ても飽きることがない作品である。残念ながらラストのオチにはいくらなんでも天才ブリが発揮されすぎた気もするが、まぁIQ180の人たちのすることだから凡人にはちょっとついてけなくても仕方がないんではないだろうか。どうもここに至る経緯を観ても、どちらもソコまで凡人離れしたIQの持ち主には見えないんだけど。そこはまあ、ご愛嬌。あくまでも娯楽映画としての満点。
10点(2003-12-03 01:22:18)(良:1票)
124.  めぐり逢えたら
あまりにもリアリティに欠けるお話なので、ひたむきにファンタジーを求めるには良いんだろうけど、ノーラ・エフロンで主演がメグ・ライアンで、という条件から期待したものとはかけ離れた感じがしました。もうちょっと辛口でもいいんじゃないかと思いますが、まあ世間の期待したものがこれだったんでしょうね。出会ってみて、相手が著しくダサい人だったりしたらどうするんでしょう。そういう意味でもまあ、めでたしめでたしなワケですが。これ観ていったい何を感じろと言うのか。
5点(2004-01-01 12:36:18)(笑:1票)
125.  クジョー
原作小説と映画化作品を比べるのはルール違反と知りながらも、さすがにこれだけは落胆以外の何物も見出せなかった。スティーブン・キングの作品としては1、2を争う怖さを誇る原作だが、文章から喚起される想像の世界の恐怖感が、映像化されるといかに陳腐化してしまうかの見本を見せられているよう。もちろん仕方のないことなのだろうが、他のキング作品が比較的まともな映像化のされ方をしているだけに、もうちょっと何とかならなかったのかという疑問は残る。様々な不幸な偶然が積み重なって行く経緯に面白さがあるはずなのに、セントバーナードの巨大さだけが不自然にクローズアップされてしまい、しかもサメだのワニだの過去の映画に登場した巨大化生物と比べるとイマイチ中途半端な巨大さであるために、何をどう怖がったら良いのかわかりづらいという混乱を招いたように思う。B級ホラーとしてもせいぜい中の下レベルの映画だが、残念ながらB級に絶対的に必要なキッチュさも感じられない、箸にも棒にもかからない作品となってしまった。何にしても正しい目標レベルの設定は必要だと思う。
4点(2003-12-13 12:35:51)(良:1票)
126.  フライト・オブ・フェニックス
1カット1カットに張り詰めた異様な緊迫感、極限状態を決してナメないシビアな展開、決して多くはない台詞に込められた凝縮された感情の数々。それだけに観客への要求度も比較的高い作品ではないかと思うが、いわゆるハリウッド映画に馴れ過ぎた感覚を一気に覚醒させるだけの力はある作品。墜落シーンの凄まじい迫力や、広大な砂漠で遭難者達に容赦なく襲いかかる大自然の脅威など、現代の技術ならではの見せ場もふんだんに用意され、そこで展開される「人間模様」もステレオタイプに走らず徹底的にリアルに迷走。諦めるな、努力しろ、というお約束のシンプル&ストレートなメッセージを骨にしながら、この手の遭難物にありがちな「保身に走り仲間を裏切る完全悪役」とか「自己犠牲の崇高な魂」のようなありきたりの展開に走らず、同じ方向を向いていてなお難しい結束力の維持や個々の抱える意地やプライド、刻々と変化して行くグループ内での役割分担など、人の心の機微を実にきめ細かに描いている。映像本位に捉えられがちだろうが、シナリオの完成度も決して見逃せない、傑作の域に加えて良い作品だろう。ジョバンニ・リビシは若手個性派の面目躍如、この人は過去に一度も期待を裏切らない最優良株の1人。あの「閉ざされた森」ですら、彼の熱演でサイテーの汚名を逃れた。彼を持って来た時点で秀作は手堅いと思っていたが、これまでの役柄の中でも筆頭に挙げたい好演でした。ハリウッドにもこんな監督が出て来るようになったんですね。物凄い完全主義者の匂いがして、一緒に働く人たちは大変でしょうが(笑)良い物を見せて戴きました。ありがとうと言いたいです。
[映画館(字幕)] 10点(2005-04-28 23:02:30)(良:1票)
127.  逆噴射家族
シニカルもここまで行けば一つの芸になるという見本。これは傑作でしょう。家族として機能していない家族、という最近流行りのテーマを先取りした作品としても、大いに評価したいと思います。こういうドタバタから何も読み取れない人には辛いだけの作品だと思いますが、行き過ぎた疾走感や小林克也の暑苦しさに不快感を覚えない人には楽しめる作品だと思います。不毛な中にも、高度経済成長期を支えたニッポンのお父さんたちの心の叫びを切々と訴えかける、意外にも中身の濃い映画です。
8点(2003-12-13 00:54:51)(良:1票)
128.  蜘蛛女(1993)
古今東西のダメ男映画の中でも屈指の出来栄えと言えるでしょう。ゲイリー・オールドマンならではの徹底したダメっぷりは、爽快感さえ感じさせてくれます。対するレナ・オリンの悪女ぶりも大したもの。この映画、この2人を超えるダメ男や悪女がいるなら是非紹介してくれ、と言いたいほどです。何事も極端なのが私は大好きですので、開いた口がふさがらないほどのこの2人にはもう手放しで拍手を贈りたいです。アナベラ・シオラのけなげな奥さんぶり、ジュリエット・ルイスのバカっぷり、どれを取っても良くある普通のサスペンスキャラを徹底的にデフォルメして、どこまでも突き抜けた感じに仕立て上げたところが立派です。イヤな映画なんですけど、手ぬるさが感じられないところを思いっきり高く評価したいですね。こんな企画、普通だったら「あり得ない」の一言で却下されても仕方がないんだけど、事実は小説より奇なり、にもはや馴れすぎてしまった現代においては、やるならここまでやってよね、という一つの手本にはなってると思います。余韻と後悔と汚辱にまみれたラストでは、主人公と一体となってボーゼンとできます。何度観ても、心の底から浸ってしまえる私はちょっと異常でしょうか。
10点(2003-12-13 13:25:16)(笑:1票)
129.  南極物語(2006) 《ネタバレ》 
すみません、オリジナル版の方をわたしは一生見ないので、わたしのレビューは誰の参考にも絶対ならないのですが、とにかくマヤの可愛さにしびれました。とにかく犬が可愛くて賢くて見どころ満載。イタリアがあんなにすごい雪上車を持っているのにアメリカ基地は何故か犬ぞり(しかも現在南極に犬の持ち込みは禁止されているw)、取り残された犬たちはカモメは襲っても可愛いペンギンには決して手を出さず、抜群の連携プレイで華麗に獲物をゲット。などなど、とにかくツッコミどころには事欠かないが、ディズニーならではのファンタジーだと割り切って見れば「犬が可愛い」、とにかくこの一言に尽きます。わたしは比較的割り切りやすく、しかも動物で涙を絞り取ろうとするあざとい映画よりは、動物を使った可愛くて楽しくて誰もがハッピーになれる映画の方が圧倒的に好きです。よって8点。史実がどうの、オリジナル版がどうの、と文句を言うには、あまりにも現実離れしすぎているのでかえって割り切れました。たぶん「スノー・ドッグス」の犬たち一式、もう1本ぐらい何か撮ろうよ、って感じの企画だったんでしょうけど、「スノー・ドッグス」より楽しいです。しかしまあ、首輪の外れなかったオールド・ジャックに、犬たちが半年間エサを運び続ける展開だったらどうしようかとちょっぴりドキドキしました。一番失敗だったのは、「南極物語」のハリウッド版だと言ってしまったコトでしょうね。関係ないフリしておけば、もっと楽しい映画にできたのに。
[DVD(字幕)] 8点(2008-09-01 00:44:37)(良:1票)
130.  ハピネス(1998)
いいなあ、これ。ずばり「ハピネス」=「射精」と言い切ってしまった率直さに感動しました。こういうのを見ると、様々な屁理屈とか、美しさを装った物語の数々にオトコたちが必死で隠しておこうとしたモノが剥き出しにされた感じがします。この世に起こる数々の悲喜劇は、結局のところオトコたちが繰り広げる「その瞬間」に至るための哀しいまでの努力、突き進む欲望が発端になっているんじゃないの、という極めてシンプルな結論をココまであからさまに描いた作品は珍しいでしょう。あり得ないほどデキすぎた展開や、映画ならではのファンタジーを極力排除し、むごたらしく現実をつきつける手法は前作の「ウェルカム・ドールハウス」と同じです。現実版「マグノリア」という感じがしてその実直さ、ストレートな物言いに感心しまくり。この作品が男性監督から出て来たという点について、極めて高く評価したいと思います。わたしはウディ・アレンの初期の作品が好きですし、スパイク・リーの作品が好きです。この作品は彼らの描いて来た世界にある種圧倒的に通じるものを感じます。たぶん自らのカッコ悪さを思いっきり笑い飛ばす彼らのふっ切れた部分に例えようもない潔さを感じさせてくれるのだと思います。ペーソス、と一言でまとめてしまうのは簡単なのでしょうが。
9点(2004-09-27 18:11:13)(良:1票)
131.  サスペクト・ゼロ
やっぱりベン・キングズレーって、ベン・キングズレーなだけのことはあるんですよね。「マトリックス」に出たからと言ってまだ1人で客を呼べるほどではないキャリー・アン・モスに、特に人気が出たという話も聞かないアーロン・エッカート、ほとんど誰も覚えていない「シャドウ・オブ・ザ・バンパイア」のE・エリアス・マーハイジ監督、これだけ地味な組み合わせでありながら日本で劇場公開されるからにはそれだけの理由があると思って良いと思います。いわゆるベタベタなサイコ・ホラーを一歩踏み越えて、きちんと捻りを効かせたプロットは見事。あまりにもきちんとしすぎていてツッコミ甲斐の無い作品ですが、こういう緻密なお仕事を最近あまり目にしてなかったので大変嬉しかったです。わたしは映画版の「羊たちの沈黙」をそれほど高く評価していませんが、その原作の精神をかなり色濃く受け継いだ内容になっていると思います。2回観て来ましたが、時間が作れればもう1回観たいな。恐さはないですが、知性と品格はあります。一歩間違えば「ギフト」とか、あのへんに納まりかねない内容ですが、差をつけたのはやっぱりベン・キングズレーの名演技だったと思います。役者一人でこうも違うものかと感動しました。あとやっぱり作りが非常に緻密で丁寧です。映像的には特に目新しい物ではないですが、やるべきことをきっちりやり、真剣に丁寧に愛情を持って作られた映画だと思うので、わたしは大好きです。 【追記】おじさま激憤ですね(笑)このぐらい意見の分かれる物の方がわたしは好きなのかも?と納得してしまいました。ノレなかったらアウトですよね。前半タルいし。2回観ないと良さがわからない作品って結局ダメなんだと思います。
10点(2005-02-12 00:35:56)(良:1票)
132.  デッドマン・ウォーキング
風潮として、スーザン・サランドンにはいずれオスカーを獲らせなければいけないみたいな空気が盛り上がって来たところにこの作品では、もうあげなきゃいけないムードはどうしようもないところまで来ていたような気がするが、長年彼女のファンをやって来て、どうしてこの役じゃなきゃいけなかったのかという失望は否定できない。脚線美と、年齢を超えた脱ぎっぷりでセクシー系ゴッドマザーとして君臨して来た彼女を、よりによって修道女にしてしまうなんて言語道断。ここまでやらなきゃオスカーって獲れないものなのかと、正直がっかりしてしまった。それに迎合した彼女にも失望したし、事実受賞後はそれまでの個性を全面的に否定した「ステキなおばさん」路線を走り続けている。みんな50歳目前にしてもガンガン脱いでくれるアナタに憧れていたのですよ。オスカーぐらい、「たかが銅像じゃないの。フン」とハナもひっかけない素振りを貫いてもらいたかったですね。まあ作品自体はスゴいなあと思いましたけど、あくまでもショーン・ペンと扱われたテーマがスゴかったにすぎないわけで、これでオスカーウィナーに加わったスーザン・サランドンははっきり言って格を下げた。差し引き普通止まりになってしまったが、これはオスカーが悪い方向に作用した典型的な例ではないかと思う。先入観って意外と大切。
5点(2003-11-29 13:00:42)(良:1票)
133.  E.T.
映画が「おもしろさ」だけを求められた時代にあって、これ以上ないほどその点だけに特化した、そういう意味では非常に素直な売れセン映画。あまり魅力的とは言えない容貌のE.T.が、ヘタな英語で一生懸命「カエリタイ」と訴える姿が、「可愛くない可愛さ」という新たな価値観を生み出した。彼と子供たちとの心の交流を軸に、ラストは子供で泣かせるというあざとさでは他に類を見ない作品だが、幼少期にこの作品に触れた世代に対しては「異端を認めなさい」という非常に明快なメッセージが素直に受け入れられ、強い影響を与えたと思う。そういう意味では、特に脳天をカチ割られるような衝撃を受けたり、人生における新たな境地を見出すような作品ではないながらも、かなり幅広い世代にとってある種の価値観を植えつけるサブリミナル効果があったことは否定できない。実はこういう作品にこそ、人って影響されていたりするんですよね。
7点(2003-12-03 23:06:29)(良:1票)
134.  メメント
学生時代、モノ忘れの激しい私はしょっちゅう手にメモをして、「耳なし芳一」と呼ばれていました。なんだかとても他人ごとではない映画でした。
7点(2003-12-04 00:43:30)(笑:1票)
135.  グラスハウス
何はなくてもリーリー・ソヴィエスキー。あり得ないくらい可愛いリーリー・ソヴィエスキー。彼女の水着姿初公開!以外、はっきり言ってなぁ~んもない映画だけど、リーリーがあまりにも可愛いすぎるためにあってもなくても誰も困らないようなストーリーがかえって邪魔にならなくて良かった。いかにも何かありげなキャスティングと、完全にオチもへったくれもないストーリーのギャップは笑い飛ばすには惜しい。もちろんリーリーのプロモーション映画という以外の値打ちはゼロ以下なんだけど、とにかくリーリーの異常な美少女ぶりが全てを補ってお釣りが来たので7点。しかし全点これはリーリーだけのもの。欲を言えばあれだけの美少女が転校して来たんだから猛烈アタックをかけて来る在校生の1人ぐらい普通は必要なんじゃないのか。なんてだらしない高校生たちだ。
7点(2004-07-08 01:50:17)(良:1票)
136.  バトル・ロワイアル
企画モノとしてはそれなりの物珍しさはあったけど、観る前に宣伝などから想像していたのとほとんど変わらない内容で、良くも悪くも誰の期待も裏切らないような映画だった。機関銃の乱射シーンとか、深作だな~っと楽しめるカットがピンポイントであるんだけど、全体としては「・・・・」という感想。でも映像である以上、良いカットがいくら並んでいても上手につながっていなければダメ。ネタとしてはおもしろい設定だけに、もっとスゴく出来たんじゃない?という不完全燃焼気味の後味。こういう作品は登場人物のキャラクターに入れ込むしかないと思うが、山本太郎は多少のいかにも感はあるけどそれなりに印象的で良かったと思う。大のオトナにとっては、何かを考えさせられるとかそういう作品ではないのだが、若い人にはまた違った感想があるんだろうな、という気はする。でもさ、大人になってみると、わざわざこんな状況を設定しなくたって人間は充分殺し合っているじゃない?とコボしたくなるワケですよ。「何故、人を殺してはいけないの?」という質問が流行ったが、一つの答えにはなってると思う。人を殺していい世界では、自分が殺されるのもまたアリだってことだ。
2点(2003-12-06 13:00:44)(良:1票)
137.  ツイステッド 《ネタバレ》 
「ラストは仰天のどんでん返し!」で、主演がアシュレイ・ジャド、サミュエル・L・ジャクソン、アンディ・ガルシアだったら誰が犯人なのかくらい観る前から誰にでもわかるだろう。だからこそ興味の大半はそこに至るまでの経緯に必然的に絞られて来るのだが、アシュレイ・ジャドが眠る→携帯のベルで起こされるというひたすら単調な繰り返しには相当な忍耐を強いられた上、意外でありさえすればリアリティなんか知ったこっちゃないと思いっきり開き直ったラストのいんちきぶりには怒りを通り越して感動すら覚えてしまった。寝て起きては呼び出されるアシュレイ・ジャドがいったいいつお風呂に入っているのか、その心配だけで最後まで観てしまったようなもの。この手のネタ物ってはっきり言ってもう出尽くしていると思うのだが、何年かに1回「おっひょー」とぶったまげさせてくれるお宝も混じっていたりするのでどうしても心のどこかで期待を捨て切れない浅はかな自分がいる。だからと言って面子だけで容易にネタが割れたり、主要キャストとはまったく無関係な犯人をラストで突然登場させたりといった工夫のカケラもない"サスペンス"が99%なわけで、ある程度の知性とネタ物への期待感をお持ちの賢明な方には逆立ちしてもお勧めできない凡作としかだけ言っておく。アシュレイ・ジャドは出ずっぱりだがはっきり言って老け込み方に物悲しいものがある。二重アゴになっちゃっても思いっきりセクシーなアンディ・ガルシアにこの4点を捧げたい。しかしこれ、本当にわざわざ輸入してまで公開するほどの映画だったんだろうか。
4点(2004-10-11 02:59:10)(良:1票)
138.  ザ・フライ2/二世誕生
何を間違えたのか、この映画が地上波で放映されるという日に限って、皿いっぱいニラレバを作って食べ始めてしまった。半分ほど食べてテレビをつけたら、画面では犬がギトギトの肉の塊に変貌していた。やめればいいのにそのまま観ていたら、ニラレバが一口も食べられなくなってしまった。結論としては、ニラレバを食いながら鑑賞するには最も適さない作品である。
2点(2003-12-09 00:34:13)(笑:1票)
139.  スナッチ 《ネタバレ》 
「ロック・ストック&トゥー・スモーキングバレルズ」で見せてくれたあの複雑怪奇なパズル感が、ブラッド・ピットの乱入でブチ壊しか?と危ぶんだけど、さすがの一言に尽きました。アメリカ訛りのブラピに敢えてイギリス訛りの特訓をさせるのではなく、パイキーのワケわかんない語で喋らせちゃったセンスも天才的。ポットカバーをかぶったまま、あちこちで転がされているベニチオ・デル・トロの存在感といい、ガイ・リッチーと愉快な仲間+ハリウッド大物スターのごった煮にごちそう様と言いたいところ。あの可愛くないイヌの妙な可愛さといい、実に爽快な1作です。ところで・・・始まりと終わりでダイヤが微妙に目減りしていたのは何故?
9点(2003-11-22 19:40:54)(良:1票)
140.  バッドサンタ
いいなあ、この映画。わたしはありきたりじゃない話が好きだし、先が読めない話が好き。新しいな、と思える話が好きだし、その話にぴったりの俳優がその時たまたまちょうどいい年齢だったりするとものすごく嬉しくなってしまう。ビリー・ボブ・ソーントンはけっこうどんな役でもこなせる俳優だと思うけど、この役はまさにハマリ役だったんではないでしょうか。何しろ史上最悪のサンタさんですからね。 そんなに意表をつく展開か、と言われると意外にそうでもない話なんだけど、ありそうでなさそうな絶妙なズレ加減がいい。笑いのツボはかなりブラックで、ひねりもオチもけっこう辛口。決してファンタジーにはならないシビアな姿勢も非常に好感が持てました。いろんな意味で、オトナ向けの作品ですよね。 どう考えてもロクなものにはなりっこないウィリーのくそったれな人生が、決してある日突然バラ色に姿を変えるわけでもなく、突然魔法のように立派な人間に生まれ変われるわけでもない。彼の人生をそのまま肯定するわけでもなく、さりとて否定するわけでもなく、ただ「いいじゃんそれで」に帰結するところが凄い暖かいと感じました。ある意味断崖絶壁まで追い詰められているウィリーを、悲壮感に走らず淡々と演じ切ったビリー・ボブ・ソーントンの上手さが際立つ一編です。好きだなあ、こういうの。
9点(2005-01-02 23:55:31)(良:1票)

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