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ポール婆宝勉(わいけー)さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 358
性別 男性
ホームページ http://blogs.yahoo.co.jp/angelisfullthrottle
年齢 33歳
メールアドレス wk20039@hotmail.com
自己紹介 【ポール婆宝勉のちょこっと言わせ手!】

★2009年もポール婆宝勉およびわいけーをよろしくお願いいたします。m(_ _)m

★2009年は『アンダーワールド3』と『イエスマン』に期待。
 でもどちらも近くのシネコンで公開されないとか、何のイジメですか?

★【ともとも】さん、お帰りなさい!(^^)ノシ

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1.  北斗の拳(1995)
こんな作品でマジに「駄作!!」「クソ映画!」「金返せ!!」なんて酷評するのはナァンセェーーーーーーンスゥ!!そんな見方してないでこういう映画は「ギャハハハハハハハハっスゲーよヤベーよマジで革命だぜ奇跡だぜミラクルだぜぇおいオルァオルァもっとヴァリヴァリ逝っちゃおうぜウゥゥゥゥリィィィィィィィィィィィ!!」って精神で見るモンです。
2点(2004-01-04 19:14:56)(笑:7票)
2.  エターナル・サンシャイン
見終わった後、ある一つの出来事を思い出した。それは数ヶ月前、ずっと前から気になっていた子に、やっとの思いで自分の思いを伝えたときのこと。帰り道で「バイバイ」と優しく挨拶された時から、ずっと気になっていた女の子・・・・。しかし、勇気を振り絞って告白したにも関わらず、彼女の返事は「NO」だった・・。今までは、もうそれで終わりなのだと思っていた。一つの片思いを失ってしまった自分は、「見つかるかどうかも分からない」新たな出会いがあるまで、友人たちにどんどん恋人が出来ていくのをただ一人孤独で見つめているしかないのだと。でも、それは違う。この映画が教えてくれた。そう、恋愛において最も大事なのは「恋愛の結末」ではなく「一緒に過ごした思い出」なのだ。そうなんだ。僕にも、彼女との思い出は数多くある。体育祭での遠距離走で一緒になりあきらめかけていた僕を彼女が励まし応援してくれた事、文化祭でお互いにリーダーとなりパートナーの関係として一緒に頑張った事、テストの点を教え合った事、初めて自分から彼女に挨拶した時の事、そして初めて彼女をデートに誘ったときの事、彼女とのデート・・・・。それらの数々の「思い出」が色褪せない限り、お互いの胸の中にはいつまでも”Etarnal Sunshine(永遠の輝き)”が降り注いでいるのだと・・・。そんな恋の思い出を蘇らせてくれた本作は【まるで恋をしている時のような】喜び、悲しみ、楽しさ、残酷さを味わうことが出来た、最高に幸せな一本でした。
[映画館(字幕)] 10点(2005-03-19 23:07:51)(良:6票)
3.  デビルマン
とうとう俺がこの映画を鑑賞する時が来た。『北斗の拳』で新たな映画の見方を発見して以来、またあの興奮なのか怒りなのかよく分からないビミョーな感情を体験してみたいと思っていた矢先にTSU○AYAで発見したDVDがコレである。そう、つい去年しがたの作品ながら、ワーストランキングのトップ10に堂々と君臨した恐るべき殺気を放つ映画・・・。DVDのケースからディスクを抜き取ろうとした瞬間、こんな事をして良いのかという思いが脳裏をよぎった。こんな映画に小遣いの一部を消費して良いのか?そう、『北斗の拳』の時とは訳が違う。今の俺は父さんに借りてもらうのではなく、自分の会員証と自分の金で借りているのだ。この映画にサービスデーの178円を使うなら、あと122円足してTSU○YAの近くのタコ焼き屋へ向かい、店のオバちゃんかオジちゃんに好青年らしい笑顔を振りまいてタコ焼きを買い、家に帰ってマヨネーズをかけて食い至福の瞬間を味わった方が何千倍もマシなのでは無いかと。・・・・・しかし、いやぁー見て良かったよ!!俺は今最高にハイな気分でいます。原作ファンのみならず映画ファン、いやむしろ映画そのものをナメているとしか思えないこのハードクラッシャーぶりには怒りも興奮も超えて感動すら覚えました。俳優陣による逆の意味で主演男優賞ものの逆の意味で迫真の演技。「おれ、でーもんになっちゃったよー」や「おれのともだちを、てめー」は俺が今まで見てきたどの映画にも勝るほどの名セリフでした。そしてこのチャー○ー・カウ○マンも真っ青なミラクルな(本作に限っては『グダグダな』という言葉も使用可)脚本の素晴らしさ!日本刀まで登場してしまう暴走ぶりには脳みそが一掃されるような爽快さを覚えました。明がバリバリ暴れてるのにただボーッと見ているだけの役立たず対策部隊の方々は実に優秀な方々だと思います。とにかく全てがまさに映画界における一つのターニングポイントと言うに相応しいでしょう!皆さん、こんな映画を見たからと言って怒る必要は全くありません。むしろ喜びを感じるべきです。本作はまさに映画史に残る革命です。皆さんはその革命を目撃した幸運な方々なのです。そこのキミも『デビルマン』という名のDVDを手に取れば、怒りと感動のミラクルワールドへまっしぐら!さあ、あなたも、Shall we デビルマン?
[DVD(字幕)] 1点(2005-08-07 23:27:41)(笑:3票) (良:1票)
4.  ボーン・アルティメイタム
先のテレビ放映で予習も完了し、いざ映画館へ出かけてジェイソン・ボーンの活躍の最終章を映画館で見守って参りました。まず平均点8点台という予想以上の高評価にビックリ。しかし見終わって納得!!もうね、ウィル・スミス風に「めちゃおもろい!!!!」・・・・期待以上でしたよ。こんなに完成度の高い”パート3”って、おそらくないです。完結編だけあって、ストーリー、アクション、そしてボーンのカッコよさ、全てがまさにシリーズ最高の出来栄えでした!!本作はストーリーが『~スプレマシー』からの直接的な続きとなっているので、上映が始まったその瞬間からノンストップ!!!一瞬たりとも目が離せませんでした。バスルームでの格闘や、文字通り追いつ追われつの屋根伝いの追跡、そしてクライマックスのカーチェイスなどといったアクションシーンを、通常の4倍(!)のカット数で演出したポール・グリーングラス監督の手腕も光ります(ダグ・リーマンだったら、絶対にこんな凄い仕上がりにはなっていなかったと思う)この映画の格闘シーンには、他とは違って回し蹴りとか飛び蹴りとかの「無駄な動き」が一切ないんですよね。だからその分動きが早すぎて見えませんけど(笑)アクションのスピード感が増してより緊迫感が増すんですよね。そういった意味でこのジェイソン・ボーンシリーズは、今後のアクション映画のスタンダードになっていくのかな、と思いました。とにかく、素晴らしい演出でボーンの活躍を描いたグリーングラス監督&ジェイソン・ボーンというキャラクターを見事に演じきったマット・デイモンに感謝!点数は迷いますが、久々に胸躍るアクション映画を3作続けて見せて頂いたと言う事で、もってけ10点満点!!\(^o^)/せっかく最高のフィナーレを飾ったんだから、美しいままこれで終わるべき・・・・・。あれ?第4作製作決定?
[映画館(字幕)] 10点(2008-03-19 16:45:39)(笑:1票) (良:2票)
5.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 
俺は時代劇が好きじゃない。家族は時代劇が好きみたいで(特に祖父母)NHKの大河ドラマをほぼ毎年見ているのだが、側で見ていても死ぬほど退屈だし、話をまともに知ろうという気にもなれない。そんないわゆる”アンチ時代劇”な俺が、トム・クルーズの主演作だから、そしてハリウッド映画初出演にしていきなりアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ話題となった渡辺謙の演技を見てみたかったから、さらに評判も良かったから見た。すると見た後、時代劇は合わないという固定観念は嘘だったかのように心底感動、その完成度の高さにひたすら圧倒された。ストーリー、序盤の壮絶な戦闘シーン、オールグレン(トム)と勝元(渡辺)の絆、忍者侵入のシーンから始まるチャンバラ、サムライ・スピリット、渡辺謙の演技とその存在感、エドワード・ズウィック監督の巧みな演出、興奮や感動をさらに引き立ててくれる音楽。全てが美しすぎる。チャンバラはしょせん日本の時代劇と感じさせる所が若干あったものの、斬る!斬る!斬る!の連続ばっかりで刀と刀のぶつかり合いに飢えていた俺をたっぷりと満足させてくれた。しかし・・・。それ以上に俺を感動させてくれたのは、映画全体からにじみ出る男たちのパワーだ。クライマックス、軍隊との戦争で、オールグレンや勝元を始めとする男たちは死ぬとわかっていても、自ら足を踏み出し、決して死を恐れる事を無く闘った。こんなにも儚く美しいヒーローたちがかつていただろうか?国に全てを捧げ、自分たちの運命を受け入れ、自ら”死”に突き進んでいった彼らを俺は深く深く尊敬したい。俺はこれから、いろいろな事に悩み、苦しみ、悲しむ事だろう。時には挫折しそうになったり、自暴自棄になったりする事もあるかもしれない。しかしそんな時には、この映画で描かれた男たちの力強いパワーが、俺を悲しみから救ってくれる事だろう。うぬぼれでは無く、俺はこの映画さえあれば何でも出来る!!この映画を”好きだ”と言える自分である事を、俺は心から誇りに思う。
10点(2004-06-08 22:55:33)(良:3票)
6.  クローバーフィールド/HAKAISHA 《ネタバレ》 
こ、怖いっ!!俺、ホラー映画には耐性あるつもりだし、ほとんどのホラー映画は楽しんで見ちゃいます。『フレディVSジェイソン』なんか大笑いしたしね。だけど、これだけはマジで怖かった。こんなもの映画館の真っ暗な中で見てたら、恐怖のあまり泡吹いて失神してましたわ。なぜかと言うと実際にありえそうだから。俺がホラー映画で怖がらないのは、心のどっかで「こんな事実際にはありえない」って思ってるからだと思うんですね。イヤ勿論本作も実際にありえる訳はないですが、でもリアリティを持って撮られてるから実際ありえそうに思える。だから怖い!!(笑)という訳で皆さんご存知の通り、登場人物の視点から撮ることで同じような絶望感や恐怖感を味わう映画なんですが、ホラー大好きなこの俺をここまで怖がらせたんだから、明らかに成功なんだと思います(笑)もう少し、極限状態に陥ったときに人間の嫌な部分が露呈するような場面が挿入されても良かったと思いますが。ただ、本作の素晴らしいところは、映画を見終わった後も観客に楽しませること。この映画、ただ見ただけでは解明し切れない仕掛けや謎がいくつもあって(例:ラストシーン。よくよく海を見てみると・・・?)それが観客をああでもない、こうでもないと論議する事に駆り立てる。ただのパニック映画に見えて、実はとても奥が深いのです。見終わって、ああ面白かった、で終わる映画がほとんどな今の世の中、いろいろな意味で斬新な作品ですよね。
[DVD(吹替)] 8点(2008-09-16 19:34:31)(良:3票)
7.  エイリアン2/完全版 《ネタバレ》 
やっぱり「エイリアン2」が大好きだという思いと、どんな未公開シーンがあるのかなという期待で、完全版を見比べてみる事にしました。(私が最初に見たのは劇場公開版だったので)同じジェームス・キャメロン監督の「ターミネーター2/完全版」は、別になくてもいいんじゃないかなと思うような未公開シーンが追加されてたりするんですが、この「エイリアン2/完全版」は、その様な事も無くかなり貴重な未公開シーンが追加されていたと思いました。それでは未公開シーンの一部を、貴重な順にここに書いていきたいと思います。①リプリーの娘 正直これを見るまで、リプリーに娘がいたなんて知りもしませんでした。(名前はアマンダ・リプリー)前作で無事冷凍睡眠についたリプリーですが、57年間宇宙を漂流してしまいます。やがて拾われ助かるリプリー。ですが娘はリプリーが拾われる2年前にすでに亡くなっていたのでした。リプリーに娘がいたというエピソードはシリーズのどの作品でも明かされないエピソードなので、これは「エイリアン」というシリーズを見る上でもかなり貴重なシーンだと思います。②ニュートのファミリー これは個人的に貴重なだけです(笑)ニュートは劇場公開版では全篇ボロ服で登場するので、デニム生地のジャケットを着た”普通の女の子”なニュートは私にはたまりませんでした。③リプリーとニュートの会話 リプリーが娘を失ったシーンが削除されていたので、ここもカットされました。カットされたのは、ニュートがリプリーの娘について聞くシーンです。④リプリーとヒックスの心の交流 ニュートを助けに行こうとするリプリーに、初めてファースト・ネームを言ったヒックス。いらないと思ったのでしょうか?どうして削除されたのか分かりません。 この他にもちょくちょく未公開シーンがあったりするんですが、後は見比べてみて確かめてください。(笑)結果的に、【この映画をまだ見てない人】や、【劇場公開版か完全版、どちらかしか見てない人】は、是非両方を見比べてみて下さい。きっと新しい発見があります。それから、やっぱり「エイリアン2」は”最高”です!本当に、何度見ても面白いです!点数は劇場公開版と変わらず10点。本当は貴重だった未公開シーンに+8点で、18点あげたい位です!!
10点(2003-10-13 19:23:16)(良:3票)
8.  ゴーストライダー 《ネタバレ》 
おーおーおーおーおーおー!!!!!!!何じゃぁこの低い点数は!!!???めちゃくちゃ面白かったやないけぇ!!!!!!!ニコラス・ケイジ、ハゲの汚名も(笑)晴らせるくらい頑張っとったやん!!!!ちょっと間の抜けたボーッとした感じが奴に合っとる!!んでもって変身シーン!!!ムショの中で変身してまうシーンなんか、もぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉメチャクチャシビれたでぇぇぇ!!!!!!悪人の首根っこ掴んで『Look Into My Eyes!!!!!!』・・・・・うおーーーーカッコええーーーー!!!!変身した姿がチープとか展開が型にはまってるとか、そんな事こういう娯楽映画で言ったらアウトやろ!!!楽しんだもん勝ちじゃぁぁ!!!何の文句があるねん!!!!!!マーク・スティーブン・ジョンソンのおっさんはデア何とかの続編よりも(←ゴーサインが出たらしい?)こっちの続編にい・ま・す・ぐ着手すべきじゃ!!!ホンマ、アメコミ映画なおかつマーヴェル原作でここまで楽しませてもろうたの、久々やわ。ありがとさん。続編、頼むで!!!!
[映画館(字幕)] 8点(2007-03-17 22:56:43)(笑:1票) (良:2票)
9.  エイリアン3
ここでの酷評ぶりと、皆さんのレビューを読んだ限りではご存知の方はあまりいないみたいですが、前作「2」のエンドロールの後、「カチャカチャ、ベチベチッ」という、フェイス・ハガーの歩く音が密かに聞こえます。意味深な字幕が表示されているところから、ただの飾りだとも考えにくく、この「3」のオープニングでリプリー以外全員死ぬというシナリオはフィンチャー監督がこの映画の為に考えたシナリオではなく、「2」の時点でジェームズ・キャメロン監督が考えていたものと思われます。皆様フィンチャー監督をかなり酷評されていますが、決して彼に非はないでしょう。監督はあくまでエンドロール後の「音」を利用して自分なりに物語を作った、それまでなんですから。むしろ、オープニングを「1」と同じような雰囲気を漂わせた映像にしたり、「音」を利用したりT2オチを使ったりと、彼は前作前々作の監督へのオマージュを入れており、かなり熱心に本作に取り組んでおります。いろいろ書きましたが、この映画自体は「2」のウォルター・ヒルが脚本を担当しただけあり、2よりは戦闘の仕方が派手ではないにしても興奮のバトルシーンが繰り広げられ、見た後には爽快感溢れ、かなりボリュームのある作品に仕上がったなと思いました。個人的には結構好きですよ、この映画。
8点(2003-09-21 11:54:31)(良:2票)
10.  ブラックブック 《ネタバレ》 
スピルバーグにしろ、ポランスキーにしろ、石原慎太郎にしろ、映画製作者が「戦争映画」を作るとき、戦争が持つ残酷さや悲しさを描こうとする作品は数あれど、まさかエンターテインメント―――それも男女の愛と裏切りが渦巻くサスペンス映画に仕上げてしまおうなどと考える奇怪な監督はそういない。その、世の映画監督たちが誰も思いつかなかった(いや、ひょっとしたら、思いついても誰もやろうとしなかったのかもしれない)映画を、ポール・バーホーベンは堂々と完成させてみせた。その心意気と、作品の圧倒的な完成度の高さに対し、最大限の賛辞をここに贈りたい。彼の生い立ちについて少しでもかじっている人なら知っているとは思うが、バーホーベンは戦争中に幼少時代を過ごし、街中で死体の横を歩いたり、兵士に銃を突きつけられ失神したという経験の持ち主であり、そういった経験が『スターシップ・トゥルーパーズ』に反映されているような戦争批判の精神につながっているのだという。しかしこの映画では、戦争の悲しさや残酷さといった、様々な映画監督たちがゴマンと描いてきたものは描かれていない。この映画が描いているのは「人間が持つ愚かさ」であり、戦争はあくまでそれを描き出す為のファクターでしかないのだ。なぜ戦争を体験し、なおかつトラウマを抱えているはずの彼がそんな描き方をしたのか?それはバーホーベン自身が、戦争というものの本質が何であるかを理解しているから。彼は戦争を憎んではいるものの、戦争がなくなるとは思っていない。彼はおそらく、諦めと嘲笑に満ちた目で人々の争いというものを見つめているのだろうと思う。なぜならこの映画でも描かれているように、争いは人間が持つ愚かさから派生するものだから。つまり、愚かな人間は腐っても愚かな人間であるように、戦争はいくら時が経とうとも絶対になくなる事はない、とバーホーベンは言っているのだ(それがラストシーンで描写されている)ハリウッド時代の作品に比べて暴力描写が物足りず、バーホーベンらしさが少し感じられなかったのは正直、否めない。だが、それが何だというのだ?「戦争反対」「いじめや差別はダメ」「話し合いで解決」などと上辺だけで無責任な叫びをあげる糞人間どもにバーホーベンが放った、この渾身のメッセージに圧倒させられずにはいられない。
[映画館(字幕)] 10点(2007-06-09 22:54:15)(良:2票)
11.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 
前略、セルマ・イエスコヴァ様。天国でいかがお過ごしでしょうか。私があなたと出会って、もう2年が経とうとしています。この映画を見終わった直後の事は、今でも昨日の事の様に思い出す事が出来ます。幸福な結末しか知らなかった私にとって、あなたの「死」という結末は、あまりにも衝撃的すぎました。しばし体が硬直し、身動き出来なかったのが今でもまざまざと思い出せます。見終わった直後は、感想を上手くまとめる事が出来ませんでした。が、日が経つにつれ、あれはこうなのだな、ここはこういう理由があったのだなと少しずつ整理し続けて、今に至ります。私は正直、この映画が嫌いです。私にとって映画とは、元気の薬、そうあなたにとって言えばミュージカルのようなものだから。あなたもミュージカルを演じたり、見たりして、不幸な気分になるのは嫌でしょう?それと同じです。あなたの選択も本当のところ、正しいとは思えません。ジーンの気持ちにもなってみて下さい。彼は光を与えられた代わりに、「殺人を犯して死刑になった」母を持つという過去を一生引きずって生きていかなければならない。それが元で人の道を踏み外してしまう事もあるかもしれないのです。それでも、私がこうしてあなたに手紙を書き、こうして伝えているのは、私があなたに最高の「敬意」を抱いているから。「死」というのは、生を受ける全ての者にとって、最も恐ろしい行為です。私も、あともう少しで死ぬとしたら、怖くて怖くて何も出来ません。しかし、あなたは自らその道を選んだ。何故かは私には分かっています。あなたにとって、ジーンはかけがえの無い存在であり、あなたが心の底からジーンを愛していたことは、私にも分かっています。その、愛する者の為ならどんな結末も恐れずに自分から突き進むあなたの心を、私は心から尊敬しているのです。もし私に家族の愛が信じられなくなったり、近い将来家族が出来た時は、この映画を見て、あなたの心を目で感じ、学びたいと思います。今の世の中は、親が実の子供を殺すという、悲しい事件が多く起こっています。でもそんな今だからこそ、私はあなたと、あなたの心がより大切だと感じているのです。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」という映画のタイトル、「セルマ・イエスコヴァ」というあなたの名前、愛に溢れたあなたの美しい歌声を忘れる日など、私には一日もないでしょう。それでは、お元気で。さようなら。
9点(2003-03-23 19:03:15)(良:2票)
12.  フレディVSジェイソン 《ネタバレ》 
実を言うと、『エルム街の悪夢』も『13日の金曜日』も見た事が無く、ただ雑誌などで二人のデータなどを読んでから見ました。最近の続編モノ(というより、シリーズモノ?)ってのは、前作を見ていないと何のこっちゃ?な映画ばっかりですが、これは両作品を見ていない人でも充分に楽しめる映画だ!と。この映画の最大の見所はやっぱり終盤のバトルシーンな訳ですが、もうこれが凄いのよ。斬るわ、ブッ刺すわ、落とすわ、殴るわ、蹴るわで、もう二人ともやりたい放題。そして血が派手に飛び散り、首や腕や胴体が飛びまくるスプラッター描写も盛り沢山!もうここまでやられると、もはや爆笑までしちゃうわけで(人格を疑われそうだが・・・・。)とことん楽しませて(笑わせて?)いただきました!エンドロールなどに使われるロック音楽も雰囲気を盛り上げていてグッド!点数・・・・・ホラー好きなら絶対に一見の価値ありだッ!間違いないッ!(長井秀和風に)という訳で8点献上!【ラスト】 死んだように見えて死ななかったフレディ。続編はあるのか?
8点(2004-03-28 19:56:10)(笑:2票)
13.  イーオン・フラックス(2005)
皆さんがどういう視点で映画を見て、評価しているのかは俺には分かりませんが(人それぞれなので)ポール婆宝勉流に娯楽エンターテインメントとして評価してみた場合、現実と幻想と存在意識が入り混じった映像で描かれるストーリーに果たしてついて行けるかどうかが、評価の分かれ目だと思う。ストーリーが理解できたならば、シャーリーズ・セロンがカッコ良く、テーマが奥深いアクション映画として楽しめるだろうけど、理解できないならば理解不能以外の何物でもない。かなり好き嫌いが分かれますね。ちなみに俺は周囲の評判にそぐわず、前者でした。さっきも書いたようにシャーリーズ・セロン演じるイーオンはアクションのキレが良くカッコ良かったし(二挺拳銃も決まってました)何よりテーマの意外な奥深さが印象的でした。「人間の生死の尊厳」とでも言うのかな。確かにストーリーは少しややこしいしパッと見B級に見えますが、そんなの全然気にならなかったし『エターナル・サンシャイン』などの作品について行けた人なら問題は無いと思います。思ったんだけど、こういう感じのアクション映画が不評になりがちなのは、観客の鑑賞前の固定概念みたいな物がかなり作用しているんだと思う。『アンダーワールド』もそうだけど、ヒーロー・アクション映画ってのは大抵が、単純明快な勧善懲悪ストーリーだからたまにこういう、良い言い方をすれば「凝っている」悪い言い方をすれば「ややこしい、ゴチャゴチャしている」ストーリーの映画が現れれば、やはり単純なアクション映画を期待した人の中には肩透かしを食らう観客もいる訳で・・・。でも実はヒーロー&ヒロイン映画でこういったメッセージ性を含んだ映画って、かなり少ないんだよね。これからそういう感じの映画も増えてきて欲しいし(娯楽映画=中身のないスカスカ映画ってイメージは持ってもらいたくない)そういう視点で見てみると俺にとっては年間BEST10になりかねない程、強く印象に残った作品なのであります。
[映画館(字幕)] 7点(2006-03-22 15:59:04)(笑:1票) (良:1票)
14.  ドーン・オブ・ザ・デッド
まず、この映画をどうしても「バイオハザード」と比較しちゃうのは俺だけじゃないと思う。例えば本作を知らない友人と見る事になった時に「『ドーン・オブ・ザ・デッド』?何それ?どんな映画なの?」「うーんと、まあ『バイオハザード』みたいな・・・。」って。そりゃ同じゾンビ映画だし、ある程度は仕方が無い事なのかもしれませんけど、いやー楽しかった!「バイオハザード」よりもずっと面白いし、怖いわ。まずこの圧倒的なテンポとスピード感。俺の予想では前半15分くらいは登場人物とかの紹介があってそれからゾンビが出てきてさあ大変・・。てな展開なのかと思いきや何と開始6分でいきなりゾンビが登場!あまりの展開の速さに少し戸惑いながらも一瞬で映画に引き込まれてしまい、1時間40分という短い上映時間の中で途切れる事が無くノンストップで続くので冒頭からエンドロールまで気が抜けませんでした。不安感を掻き立てる音響も素晴らしい。この音楽が鳴ってたおかげで、俺は見てる間ずっと不安感フルスロットルで「おいおい本当に大丈夫かよ?何か起こるんじゃね?ゾンビ来るんじゃねえ!?誰か死ぬんじゃねえぇ!?」と登場人物たちがひと安心しててもビビリまくりでした。そんでもって予想通りゾンビが現れれば「あーやっぱり来たよぉ!ひえーゾンビだわ!!うわーこっちへ来たよ来たよ逃げろお!!ギャーッ!サラ(・ポーリー)が襲われた!殺せ!殺せ!やめろーぉ危なぁぁーい殺せぇー刺せぇーーぎゃぁぁぁぁぁぁぁーーーーー(以下略)」。他のゾンビ君たちとは違い全力疾走で向かってくるゾンビや映画を支える俳優陣なども高評価出来ます。サラ・ポーリーはまさか映画の中で「ゾンビに襲われるまでにしたい10の事」でも作り出すんじゃないだろうなと思ったら意外と役に合ってたし、ヴィング・レイムスは頼もしい警察官を熱演してて良かった。エンドロールにもエピローグが用意されている点も良いと思いますが、ただエピローグでの映像を若干粗くしていて見にくかったのが唯一の欠点。あれは別に普通のエピローグとして描いても何の違和感も無いと思うのですが。まあそれでも映画として十分に合格点ですし、近年作られたホラー映画の中では群を抜くほど面白い作品でしたので8点献上します。それとオリジナル版の「ゾンビ」も近々見てみたいですね。
8点(2004-11-07 18:01:27)(笑:1票)
15.  スクール・オブ・ロック
劇中で流れるノリの良いロック音楽の数々&ジャック・ブラック演じるデューイのハジケっぷり&子役たちの可愛さなどは、こういう音楽青春映画にありきたりな単純なストーリーやラストの強引な展開なども全て吹き飛ばすくらいのパワーがあり、見終わった後の至福感と体の底から感じられるアドレナリンはまさに映画鑑賞で味わえるものならでは。素晴らしき哉、ムーヴィ!!と思ってしまいました。こういう、良い映画を見た後の至福感がたまらないから、映画鑑賞はやめられないんだよなぁ~。上に書いた点の他にも、エンドロールの最後の最後まで終わらない演出なども高評価出来ます(それにオープニング・クレジットもちょっと斬新だったっけ)あ、個人的には、マルコ役の子が可愛くて好き。とにかく元気になりたい時に間違いなく勧められる一本ですんで是非どうぞ!ロック好きは必見。「フラッシュダンス」「フットルース」好きも必見。夜になるとヘッドホンを付けて音楽をかけ、グワングワン頭を振り回して凄まじいノリ方しながら音楽聴いてる俺みたいな人はさらに必見!!!!!(笑)
9点(2004-09-26 20:37:50)(良:1票)
16.  WHO AM I?
普段はジャッキー映画をほとんどと言って良いほど見ないし、たまに「レッド・ブロンクス」とか見てもカンフーだけでつまんなく感じちゃうんですが、そんな私でもこの映画はなかなか楽しめました。ジャケットにうつっているような大爆発は全然ないですがジャッキーのカンフーシーンが「レッド~」より長そうで楽しめましたし、コミカルな展開よりアクションを重視していたところはいいなと思いました。どうせなら続編を作ってもいい映画だと思う。
7点(2003-09-22 20:50:30)(良:1票)
17.  ステルス
映像は凄い。ストーリーは娯楽映画としてはまあまあ。キャストもハマってる(特にジェイミー・フォックス)、音楽も良かった。だけど、全体的に「何か、ちゃっち~い!」というイメージが頭の中を離れない映画。どの種の娯楽映画にもある程度必要とされる一定のスケール感が、全くと言って良いほど感じられない。まあB級ですね。多分、あの映像が見る者に「映画っていうより、ゲーム」てなイメージを与えてるんだろうね。製作者はゲームみたいに作れば観客もゲームと同じ感覚で楽しんでくれるだろうと考えたのかもしれないけど、映画はゲームとは違う。同じ感覚で作らないで欲しい。映像は凄いけどイメージがちゃちい、ストーリーも全然ワクワクする筋書きじゃない、じゃあ何を見る映画なの?って聞かれるとうーん、回答に困りますね。こういう軽薄な映画がエンターテインメント映画に対するマイナスイメージになっていると思うと傷つく。エンターテインメントってのは映画の原点であって、たった2時間でも人を幸せにしてくれる素晴らしい物なのに。・・・とまあやたらボロクソに書きましたが(笑)退屈はしなかったので6点を。
[DVD(字幕)] 6点(2006-03-06 17:33:04)(良:1票)
18.  ガール・ネクスト・ドア
この映画はとにかくエリシャ!!!エリシャ、エリシャ、エリシャ、エリシャ、エリシャ・カスバート!!!!!(^○^)「24-TWENTY FOUR-」で見たときはそうも思ってなかったけど、この映画ではマジで超可愛いッス!!最高ですよ、そこのダンナ!!思いっきり惚れました!!!!一発でファンになりましたね。この可愛さは反則でしょう、エリシャ万歳!!(^_-)ちなみに内容は、前半なかなかいい線行ってただけに、後半やけにドタバタを入れすぎて『ガール・ネクスト・ドア(隣の女の子)』な物語じゃなくなってた様な気がしました。俺はもっと純粋な青春恋愛映画を見たかったなあ。まあ最後、あのオチで落としてくるとは思いませんでしたが(笑)あとケリーが最後まで敵なのか味方なのか良く分からなかったのもどうかと。あとエリシャ、これからも応援させて下さいな!!!内容7点+エリシャに1点。DVDが995円なら買っちゃうかも。
[DVD(吹替)] 8点(2005-04-22 21:34:38)(良:1票)
19.  アイランド(2005)
とにかくアクションシーンの迫力は必見に値すると思います。ド派手なカーチェイスシーン、空中バイクでの逃走シーン、落下シーン(『チャリエン フルスロ』か?)など、ベイらしいアクションシーンの連続で全く飽きる暇が無く、圧巻の一言。さすがマイケル・ベイ!!アクションシーンを撮らせたらJ・キャメロンやJ・ウーと並びますね!重いメッセージを扱った作品ながら、見事にエンターテインメントに仕上げてしまうベイの才能には脱帽であり、またクローン施設や近未来都市の造形などのビジュアル面でも大変興味深いものがありました。キャストに関しても、ユアン・マクレガーは「SW」シリーズから引き続いたヒーロー役が好印象でした。そしてスカーレット・ヨハンソン。「ロスト・イン・トランスレーション」「真珠の耳飾りの少女」など、アート系の作品が多かった彼女にとって本作は大きなターニングポイントになったのでは無いかと思います(てかこんなにしゃがれ声だったの彼女?)ただ多くの方が指摘していた様に、やはり予告編でネタバレしていたのは大きな失敗だと思う。どうせなら二人がクローンって事も隠してしまえば、見方によってはドンデン返し付きの深い作品になっていたかもしれない。まあ同じクローンを扱った『シックス・デイ』よりは遥かに面白いですし、ベイ作品の中でもなかなか上出来の方なので8点献上します。
[映画館(字幕)] 8点(2005-07-24 23:30:17)(良:1票)
20.  オーシャンズ12
昨日見た『オーシャンズ11』は、キャストが豪華で雰囲気が良く、エンターテインメント性もミックスされておりなかなか面白かったと思う。・・・・で、これがその『オーシャンズ11』の続編!?正直、本作だけはソダーバーグが本気で自己満足に走っただけの作品としか思えなかった(ラストの存在意義ゼロなパーティのシーンがそれを象徴してます)まず前作のようなエンターテインメント性が本作ではゼロに等しい。ただ相変わらずの豪華なキャストがテキトーにどーでもいいドラマを繰り広げるだけで、前作みたいにカジノに侵入だの、巧みなワザだの、爽快なドロボー劇だのはほとんど展開されない。ラストのタネ明かしも、それまでが全く盛り上がらなかっただけに爽快もへったくれも無かったし、そもそも復讐劇っていうストーリー自体ゼッタイ無理矢理作ったって感じが出てるよな。キャストも、今回はアンディ・ガルシアは必要無かったと思う。ただキャストを揃えたかったから出したって感じで。前作はなかなか楽しめたものの、本作は12人の中の誰かのファンで無い限り見る価値はゼロに等しい(ちなみに俺は12人の中の誰のファンでも無いです)と言いたい所ですが、前作同様オシャレでカジュアルな雰囲気や随所に含まれたユーモアは良かった(ピー音連発のラジオ局のシーンは、やたら放送禁止用語に敏感なメディアへの皮肉と見た!)面白くなりそうなシーンも結構あったし。なのでその部分にのみ点数を捧げます。・・・・・『オーシャンズ13』では更なる自己満足を繰り広げるつもりか、ソダーバーグ?
[DVD(吹替)] 5点(2005-07-10 20:51:55)(良:1票)

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