Menu
 > レビュワー
 > タコ太(ぺいぺい) さんのレビュー一覧
タコ太(ぺいぺい)さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1369
性別 男性
自己紹介 ※他のSNS等に合わせてニックネーム変えました。(2024.2.28)

①製作者の映画愛を信じて0点は付けません。(0点級の作品は鑑賞中止してしまうのでレビューが書けないとも言えますが)
②レビュー作品に「あらすじ」がない場合は率先して書いてます。
③最近時間が出来たのでレビューが長くなりがちですがお許しを。

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順12345678910111213
>> 通常表示
1.  北斗の拳(1995)
やっと観ることが出来ました。封切りのときは少しは話題になりましたからね。 で、私は原作の大ファンです。勿論、連載第一回から毎週読みましたし、コミック化されたものも全て買って大切に保管してますし、TVシリーズは毎週録画して、今でも保管してます。ですから、愛着心も先入観もバリバリです。 でも、そんな私なのに、正直な話コレって意外に楽しめました。原作を知らなければ、むしろ途中放棄だったかも。確かにミスキャストっぽいし、ストーリー違うし、セットはチープだし… でも、映画化の際に原作が制作者によってアレンジ(ま、程度ってものがあるけどね)されてしまうのは当たり前みたいなもの。割り切って見てしまえば、確かにB級はB級なんだけど、B級としての面白味はキチンと押さえてあると思うのですよ。マルコムやクリスが出てるってのも良かったし、ゲイリー・ダニエルズの足技は本物だしね。 ということで、それほど極端な低評価は出来ません。何より、大作やら話題作の中にだって、コレ以下の作品が結構あるでしょ?
5点(2005-01-20 01:24:34)(良:4票)
2.  マチェーテ 《ネタバレ》 
こりゃ面白い。手放しで楽しめる本格的B級バイオレンスアクション巨編ですね。 何から何までいい加減に作っていそうでいて、キッチリ押さえるべきところは押さえ、台詞で敷いた伏線(「修道院に送り込むぞ!」とか「アタシは簡単に殺されないよ!」とか)は行方知れずになることなくちゃんと収まるべきところに収まってる。この監督のイカレっぷりは半端じゃないですね。解ってイカレてる。計算ずくです。 出演者も皆イイ味出してます。ダニー・トレホのヒーローってだけでもウケルのに、老体に鞭打って重そうに走る走る、その姿に心配させられつつ、ちゃっかり美女の裸身を抱きしめたり、ジェシカやミッシェル(2人とも眩しいぐらいに魅力的)とのラブシーンがあったり、もう役者冥利に尽きるってのはこのことじゃないかって感じ。「マチェーテ、メールしない。」なんて、いきなり英語が下手になっちゃうところも受けた。 演技が上手いんだか何だか判らないセガール様は、メジャーになってから一度も殺られ役がないと思うんだけれど(「エグゼクティブ・デシジョン」では死ぬところは出てこないし、どっちにしても直接殺られてない。)、ついに負けたか!と思いきやマチェーテを生かし自ら切腹だもんね。この訳の解らない冷酷無比な極道ぶりがまた受けました。 上院議員からタクシードライバーに転じてしまうデ・ニーロさんは、「防弾チョッキ!」と叫んでいたとおりにチョッキに救われ、そのくせ密入国者の扮装をして逃げたばかりにあっさり自警団にトドメを刺されちゃう。 まぁ、例を挙げればキリがない。何回見てもその都度新たな発見を楽しめる超B級作品ですね。ただ、ストーリー部分がシリアス過ぎるので、もう少し弾けて欲しかったなという気持ちから8点献上です。 ちなみに、まさかの「続編」、ましてやの「続々編」は、今度こそ劇中劇ですよね?
[DVD(字幕)] 8点(2011-05-22 02:06:54)(良:4票)
3.  ドライヴ(2011) 《ネタバレ》 
冒頭の逃走シーンが激しいアクション作品を思わせながら、基本的には動と静を繰り返すことでストーリーを紡いで行く。純愛と暴力のコントラストも極端だ。色調、カメラアングル、台詞回し、どれを取ってもしっかりと作りこまれている感じですね。ストーリー自体は決して斬新ではないけれど、ここには確かな作品としての価値があります。 この手の作品にハッピーエンドは期待してはいけないんだろうけれど、少しだけ主人公に感情移入してしまった。
[DVD(字幕)] 8点(2013-09-23 23:44:23)(良:3票)
4.  サウンド・オブ・サンダー
これ、いつも行くレンタル屋さんで結構借りられてたんですよ。新作のうちからね。ただ、パッケージのあらすじ読んで(予備知識なかったもんで…)、ちょっと危険かなって思ったんで旧作になるまで待ってました。でも、旧作になってからも意外と借りられてて、思いっきり期待して満を持して借りてきたんですよ。それなのに、それなのに… もう、皆さんがいろいろ書いてくれてるから敢えて書くこともないです。あまりに使い古されたストーリー、お約束だらけのご都合主義、確信犯的とも思わされてしまうチープ映像などなど。一体全体、レンタル屋さんでこれを先を競って借りてた人たちは、知ってて借りたんでしょうかね?もう、人を信じないぞ!
[DVD(字幕)] 4点(2007-01-03 00:48:18)(笑:3票)
5.  シャッター アイランド 《ネタバレ》 
遅れ馳せながらの投稿ですが、皆さんの酷評の数々はある意味当然とも思えます。配給会社の宣伝の悪さも頷けます。 ただ、私としては余り酷評はしたくないところですね。単純にストーリーだけを追ってしまえば、おそらくはストレートに主人公が精神を病んでいて、ここで繰り広げられる出来事のかなりの部分は妄想なんでしょう。良作駄作織り混ぜて、本当に使い古されつつある手法です。 でも、だから駄目ってことは全くなくて、それをいかに消化するか、昇華させるかが監督さんや脚本家の腕の見せ所。この作品の場合には、ラストにオプションを付けましたね。自らの狂気を受け入れる。受け入れた上で封じ込める。それは自我の全てを封じ込めることになるのであって、彼の人格にとっては自殺に等しいことです。 一見して強い意志のようでいて、やっぱり彼はあまりに弱い人間だったということなんだと思います。このエンディングは「あり」だと思います。 全編を通じての重厚で安定感のある画面と音楽。出演者たちの確かな演技。これは良作なのだと思います。 ただし、あの部分をこうすれば良いのでは?などと随所で思わせてしまうスキがあることも事実。だから、少し辛めの7点献上します。
[DVD(字幕)] 7点(2010-09-26 13:16:17)(良:3票)
6.  シャークネード<TVM> 《ネタバレ》 
少し前に録画しといたのを時間があったので観てみたら相当に衝撃的な作品でした。基本的に、設定も展開も登場人物の感情や行動などなども、すべて出鱈目なので、割り切ってコメディ感覚で観るべき作品です。最初のなんだかよく解らない闇取引のシーンはまあまあ許せるのですが、やっぱ水の中でも動いてなきゃ死んでしまうとさえ言われているサメが、堂々とトルネードの中で元気いっぱい生きているとか、サメの大群に襲われて犠牲者続出なのに呑気に海辺のバーで飲んでいる人々だとか、サメに足を齧られても普通に歩いている準主人公とか、手製爆弾でトルネード(そもそもなんでハリケーンでトルネード?)の原因となっている空気の寒暖差を吹き飛ばして問題解決とか、あぁやっぱ出鱈目だ。こんな大騒ぎなのに軍隊も出て来ないし、警察もハマーに追いつけないし。で、解ったんです。そうか、やっぱこの作品はその辺を楽しむべきなんだと。ひまーな時に観てください。  (追記) CSでシリーズ6作を二日に分けて一挙放送していたので、初心に帰って第一弾から再観賞しました。結果、反省です。以前観た時はサメ映画についての認識が不十分でした。本作こそが所謂「サメ映画」の基本ですね。 サメが出る。人を喰う。サメをやっつける。犠牲も出る。ここまでは「ジョーズ」で既に完成形が示されたように思えるのですが(ちなみに「ジョーズ」は自分的には「サメ映画」ではなく「海洋パニック作品」とカテゴライズしています)、「サメ映画」を標榜するにあたっては更なる仕掛け(殆ど飛び道具)が必要だと思うのです。本作では「サメが空から降る」「街中をサメが泳ぐ」「室内に居てさえも喰われる」という常識外れのアイディアが盛り込まれ、更には「チェーンソーを構えて自らサメの体内に飛び込み中から退治して出て来る」という究極的退治法まで披露しています。更に更に「SHARKNADO」という造語タイトルも先駆的で、後の多くの作品のタイトルのヒントになっていることは間違いないと思います。 この作品は「サメ映画」の金字塔。改めて素晴らしい作品であることを思い知りました。以前に「良」評価をくださった方には申し訳ありませんが、評価内容と点数を訂正させていただきます。(3点→8点)
[CS・衛星(字幕)] 8点(2018-01-08 22:11:51)(良:2票)
7.  アタック・オブ・ザ・キラートマト 《ネタバレ》 
テイスト的には1978年と言うよりも更に古のアメリカ製娯楽映画の感がありますね。現代の感覚から見てしまえば、面白くないしクダラナイし下品です。ただ、それでもコアなファンがいるからには意味があるのだろうと考えてみれば、矢張り時代背景とお国柄なんでしょうね。  思えば本作よりも予算がかかっていながらも本作よりずっと低俗極まりない作品は多々ある訳で、それは今の時代を生きる日本人である自分の価値観に照らし合わせているからこそそのように思える訳で、勿論同じ時代に生きる同じ日本人でも千差万別の価値観を持ち合わせていて当たり前、いわんや半世紀近く前の海の向こうの人々をや、ってな具合でこの作品の作り手がどんな思いで映画を撮ったかなんて少なくとも私には解りゃしません。近代アメリカ文化(サブカル含む)をちゃんと研究している訳じゃありませんから。なので、こういう作品は評価が難し過ぎます。私には切って捨てられない。  とグダグダと書いてしまいましたが、実は正直楽しめました。くだらないし時間の無駄だったけれど、観ている最中は楽しめてしまいました。歪んだ楽しみ方かも知れませんが。  なので最低点は付けられず、アイディアと主題歌を評価して4点献上します。ただし、シリーズの他の作品は観ないでしょう。その時間があったら他のZ級が観たいので。
[インターネット(字幕)] 4点(2024-02-16 12:08:21)(良:2票)
8.  ゾンビランド 《ネタバレ》 
期待どおりの、と言うより、期待以上の面白さでした。 今までゾンビ系コメディの頂点は「ショーン・オブ・ザ・デッド」だったのですが、あちらが英国流コメディなのに対し、こちらは徹底的にアメリカンテイスト。なかなか派手にキモおかしいです。この汚らしさや残酷さを強調することで逆に笑いに繋げてしまう手法は結構好み。そのくせ随所に洒落た演出や小ネタを散りばめてあったりして、作りは意外なほど細かい。ビル・マーレイも良かったな。 直前に元祖ロメロ監督最新作を観た後なので、元祖の描く世界観というかテーマとのギャップも楽しめ、2倍楽しいひとときでした。 ま、観る者を選ぶ作品ですけどね。
[DVD(字幕)] 8点(2011-04-10 02:26:55)(良:2票)
9.  ゾンビーワールドへようこそ 《ネタバレ》 
ひさびさにゾンビ系のコメディを鑑賞。正直なところ、観る前の予想に反して大いに楽しめましたし、さり気ない小ネタも含めてツボにハマって大笑いしてしまいました。  冒頭シーンはどう考えても某有名作品の研究所を思わせる白基調の色彩、それにBGMのリズムやアレンジも大いにパロディ。いきなり掴みはOKの雰囲気にこれはやってくれそうな予感。  案の定、次から次へとノンストップで繰り出されるネタの数々は、予測可能なものが多めにも関わらずドハマりするばかりでした。しかも、青春友情モノ的要素をしっかりと盛り込んでいるところが良いですね。意外と言っては失礼かも知れませんが、思わぬ佳作に出逢えました。  ただし、タイトルや宣伝文句で予告されている程には3人がボーイスカウトで培って来た技術が生かされる場面は少なめで、その部分では少々消化不良かも。監獄脱出シーン以外の絶体絶命の場面でも、適度にマニアックなボーイスカウトネタを持って来て欲しかったです。  それから、冒頭の清掃員、スカウトの隊長、そしてカーターみたいなキャラは、この手のアメリカンコメディには付きものだし、なくてはならない登場人物と分かってはいても、個人的には少々ウザいと思ってしまいます。早々に死亡フラグが掲げられて退場する2人はともかくとして、カーターには困りました。ただし、爆乳ゾンビの胸を触らずにいられない場面あたりからは憎めない感が出て来て、最終的には感情移入しちゃいましたが。あれ?じゃあ3人ともOKということか…。  何はともあれ、この作品はどちらかと言うとゾンビ映画好きが集まって、あーでもないこーでもないと仲間とワイワイ騒ぎながら観るのに向いてる作品かな。つまりは観る人が観ると大ウケするけれど、人によってはダメ出しの嵐という観る人を大いに選ぶ作品ですね。そんな私は大いにハマったので7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-02-06 11:42:57)(良:2票)
10.  イーグル・アイ
既に多くの皆さんの御指摘のとおり、いろんな有名作品のプロットを詰め込んで、調理し直したような作品ですね。 でも、その調理の仕方が上手い。だから、判っていながらも楽しめてしまう。全体の構成バランスも、話の流れも実に良く出来てると思います。  2時間の作品を飽きさせずに楽しませるって、実に大変なことだと思うんですよ。B級作品の多くが90分以内ってのは、ある意味、長尺にしたくとも出来ない弱みってのがあるんじゃないかな? この作品は当然B級モノじゃないですけど、類似のアイディアも調理しだいでこんなになりますという典型という感じ。 ま、それを担保する大資本も必要なんですけどね。
[DVD(字幕)] 7点(2009-09-23 11:25:05)(良:2票)
11.  宇宙で最も複雑怪奇な交尾の儀式
邦題やDVDのジャケットを観て「エロティック・コメディ」と思ったら大間違い。原題の方が正直に中味を映してます。 エイリアンのナレーションはウィットに富んでいて秀逸。ちりばめられたギャグも楽しい。主役の二人をはじめとして、登場人物のひとりひとりが実に魅力的。SEXシーンも妙にいやらしくなく微笑ましいぐらい。B級どころか極上のラブ・コメディです。 アメリカの良心を感じるお勧めの一本。
8点(2004-10-15 21:04:09)(良:2票)
12.  イエスマン "YES"は人生のパスワード 《ネタバレ》 
ジム・キャリーの作品をひさびさに観ました。彼独自の濃い芸風を期待していると、ある意味裏切られます。でも、それは良い意味での裏切りであって、その抑えた芸風(それでもかなり濃いかも)だからこそ心地良い時間が流れていきます。 勿論、作品もテーマ自体も好感が持てるものですけれど、出演陣の一人ひとりが皆善人。お約束的な主人公の痛い場面や危機一髪場面も殆どなく(てか、あったとしてもあっさり解決)、そして、それが物足りないのかと言えば決してそんなことはなく、ストレスなく物語は展開していきます。 ジム・キャリーのキャラクターに適度に依存しつつ、とても真面目に創り込まれた良心的作品ですね。  追記。ヒロインがボーカルをつとめるバンド「ミュンへハウゼン症候群」がいいですね。ポップなリズムに辛辣な歌詞、彼女の可愛らしさとのミスマッチ。ファンになりそうです。バンド名が作品のテーマと重なって意味深ですが…。  追記2。確かに、本作品でのテレンス・スタンプは「SAW」シリーズのトビン・ベルに似てるかも…。
[DVD(字幕)] 8点(2010-11-22 00:49:17)(良:2票)
13.  CASSHERN
この表現自体を否定する気はありません。皆さんのレビューのとおり、この表現で感銘される方もいらっしゃるのでしょう。ただ余りに回りくどい。映像でグイグイ迫られて、台詞でもたたみ掛けてくる。しつこいんです。それが全編に渡るのですから参ります。あまりに長い2時間20分。一時間とは言わないまでも、30分以上は短縮できるでしょうし、その方が評価も高まるのじゃないでしょうか。それともう一言、いかにも邦画!って感じがしますね。
2点(2005-01-23 09:50:47)(良:2票)
14.  ブレイブ ワン 《ネタバレ》 
典型的な勧善懲悪モノですね。「水戸黄門」「桃太郎侍」「必殺仕置人」…日本国民大賛同のストーリー展開じゃありませんか! 私は支持しますよ、好きです。現実の世界は、法治国家だし私刑なんてとんでもない!仮令被害者であっても、やっちまったら単なる犯罪者になってしまうだけ。でも、せめて作品世界の中だけでもいいじゃないですか。これを観て実践する人、います?いるとしたら相当低レベルな人間。そういう人間は、そもそもが復讐を口実にしているだけの本質的に狂暴な人間。論外な人々です。 キチンと善悪判断して楽しみましょうよ。願望は願望、現実は現実。決して間違った作品じゃあありません。クソ犯罪者はぶっ殺してやりたい!でも、それはやっちゃダメだよ。そういう趣旨と私は感じました。
[DVD(字幕)] 8点(2009-01-10 20:25:26)(良:2票)
15.  ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 《ネタバレ》 
遅れ馳せながら鑑賞。前作と比べて少なめのレビューながら、良い点もそうじゃない点も概ね皆さんに語り尽くされた感がありますね。私は肯定派、支持派です。思いっきり楽しませていただきました。  いきなりでまさかの精鋭部隊?捨て駒作戦、キッチリ始末したと思ったら実は味方だったというブラックジョーク、サメやらネズミやらイタチやら動物たちの大活躍(サメはハイブリッドだしイタチは活躍の予感だけですがw)、レトロでサイケなラスボスの大暴れ、前作同様ハーレイ・クインの魅力爆発等々、やや長尺にも関わらず中だるみ皆無でラストまで惹き付けられっぱなしの上にエンドロールにはオマケが2個。良い意味でおなか一杯になりました。まさに「ゴチソウ」でした。  強いて言わせていただければ、トリ馬鹿のワタクシ的には冒頭の小鳥ちゃん受難(後で仇討ちしてもらえるけど)と少し後の鳥カゴ放火シーンがNGですが、人の命を思いっ切り軽視している本作では全く聞いてもらえない意見ですね。  次回作やスピンオフに期待せずにはいられない快作に9点献上します。
[インターネット(字幕)] 9点(2024-04-05 11:32:06)(良:2票)
16.  コンテイジョン 《ネタバレ》 
現在の所謂コロナ禍より遡ること十年近く前に、この作品が製作されていたことには驚くばかりです。 「感染」をテーマにした作品は、映画やTVドラマ、小説など多々ありますが(ある意味ゾンビものも含まれますね)、フィクションでありながらもドキュメンタリー色を匂わせる作品となるとある程度限られて来るかと。本作はその中でも筆頭に挙げられて良いのではないかと思います。 ひとりの登場人物、ひとつの組織、ひとつのエピソードを掘り下げるのではなく、ややあっさりし過ぎかと思えるぐらいにスピード感をもって描かれる物語は、今だからこそのリアリティをもって迫ってきます。そのあたりは、封切り直後とコロナ禍真っ最中の現在では、大きく印象が異なる部分ではないかと思います。コロナ禍を通じ現実として目や耳にしてきた事柄が、本作では幾つも登場し語られます。そして、登場する豪華スターたちが必要以上に存在感を示さず、寧ろあっさり退場してしまったりするところにもリアル感が滲みます。そのあたりが、本作が他の豪華オールスターキャスト作品とは大きく性格を異にしているところでしょう。有名俳優が演じているからと言って特別な役柄・存在ではなく、生き残りやヒロイズムなど保障されていない。この潔さは好むところであり、本作のような作品にリアリティを持たせる上での重要なファクターであると思います。 ただ、あくまでもエンターテインメント作品であるということを考えれば、そういった描き方は観る者に消化不良感をもたらすものであり、作品世界に惹き込まれつつも漠然とした不満が残りました。エンディングで本作の構成の種明かしをしつつも、何となく語られ足りないものを感じてしまうのも、必要以上の説明を省いた結果かなと思います。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2022-02-24 23:36:50)(良:2票)
17.  シベリア超特急
今更こちらに書き込むのも躊躇われますが、折角観た以上は一言寄せたいと思います。 皆さんの全てのレビューに目を通したわけではないのですが、多くの方がおっしゃっているとおり、この作品は、水野さんの映画に対する情熱と愛情の成果物なのでしょうね。反戦へのメッセージには共感を覚えます。だから、評価すること自体に疑問を感じてしまいます。これが「水野作品」でなければ、間違いなく0点ないしは1点でしょう。でも、そう簡単に低評価して良いものかどうか迷わざるを得ません。この作品への評価が、即ち水野晴郎という人物への評価ではないからです。点数による作品評価の限界を感じました。「評価困難」あるいは「評価対象外」みたいな選択肢があればなぁと思った次第です。 残念ながら、私には「シベ超シリーズ」の残りの作品群を観たいという気持ちは起きませんでしたが、日本映画にとっていろいろな意味で貴重な作品だと思います。  ちなみに、出演されてる外人さんたち、いろんな再現フィルム(地上波バラエティ番組)でお馴染みの方ばかりですね。劇場公開版ということを忘れてしまいそうでした。 
2点(2004-08-29 01:08:36)(良:2票)
18.  世界侵略:ロサンゼルス決戦 《ネタバレ》 
ひさびさに全編興奮状態維持で観ることが出来たアクション巨編。これは観る者を選びますね。皆さんのレビューがそれを物語ってます。嫌いな人は徹底的に嫌い。好きな人は徹底的に好き。両極端です。SF作品や戦争映画では珍しいパターンかも知れません。 でもって私は後者。これは面白い。そもそも理屈も何もあったもんじゃない設定。殺るか殺られるか。銃弾が降り注いでいても走らなきゃならない時は必死で走る。突っ込まなきゃならない時はひたすら突撃。振り返らなきゃならない時は全力で引き返す。このシンプルさが寧ろリアリティを引き出しているわけで、シューティングゲームを1時間50分見せられているのとはちょっとばかり違う。主人公の抱える心の重荷についてのエピソードも、他の登場人物たちの描き方も、全てに程好く加減されてて好感が持てます。 アメリカ万歳的であっても、主人公は死なない的であっても、これはこれでいいのです。もし、このシチュエーションでもっと理にかなった作品にしようとして、登場人物の描き方や宇宙人の描き方なんかを理詰めで組み立てようとしたら、ものすごく重苦しい作品になってしまうでしょうね。私はこっちの方がはるかに映画的に正解だと思うなぁ。 ま、強いて言わせてもらえば、この邦題はないでしょう。こりゃチープ過ぎ!
[DVD(字幕)] 9点(2012-05-01 01:30:13)(良:2票)
19.  M3GAN ミーガン 《ネタバレ》 
プロットそのものとしては少なからず既視感のある、ホラーと言うよりエンタメ色の強いSFサスペンスですね。  ミーガン誕生までの流れは、SF的には荒唐無稽と言いますかご都合主義が過ぎる気がします。いっそのことミーガンありきの設定でも良かったのかも。試作失敗だとか既製品の廉価版開発の遅れだとかのエピソード抜きで、会社に秘密で3人の技術者が極秘開発していた超高性能AI搭載ロボットがありまして、みたいに。それだと薄すぎるかなぁ?  でも、両親を失った幼女の悲しみ、救いを求める心、そして擬人化した「物」への依存というメンタル的な流れは丁寧に語られていると思いますし、何だかんだ言って(個人的には)「嫌な女」っぽく表現されていた叔母が、姪の心の移ろいによって本当に大切なものを見つけて行くあたりは、薄くはあるものの良質なヒューマンドラマであるとも思えます。  終盤までは「何だよ大人たちはどいつもこいつもクズじゃないか!悪ガキもざまーみろ。ミーガン頑張れ!」みたいに作品世界に入りつつ、終盤には「ミーガンはヤバイよ。頑張れブルース!」みたいになっている。結構感情移入してしまいました。  ネットワークを通じてスマートスピーカーに移り住んだミーガンの「心」は、既にケイディを守るというミッションを離れ完全に「人間憎し」へと変化しているのでしょうか?それとも更に進化し「感情」を手に入れているのでしょうか?続編が気になります。
[インターネット(字幕)] 8点(2024-02-01 12:43:12)(良:2票)
20.  ファイブヘッド・ジョーズ<TVM> 《ネタバレ》 
サメ映画のファンは多いですよね。こんなにもアレンジ可能な怪物って他にいるもんでしょうか?この多頭鮫のシリーズ(公式にシリーズ化されてはいないと思うのですが)も、とうとうファイブヘッドです。(これを書いている時点で既にシックスヘッドも鑑賞済みですが)しかも、フォーヘッドと思わせておいて、+ONEを尻尾に持って来るとは。最早、生物学は完全に無視ですね。 と言う訳で、あとは特に見るべきものはないのです。何故に5つ頭が生まれたとか、5つ頭だからこその倒し方だとか、ファイブヘッドであることの必然性は皆無。若干環境汚染の影響かと思わせる節はあるものの、結局その部分の受けは無いまま。 でも、バラエティ豊かな飛び道具的なサメ映画はこれで良いのでしょう。一作品に何か一つの目玉さえあれば、あとは水着のお姉さんが次々と現れ、間違いなく犠牲者の登場人物が悪態をついて主人公を苦しめたり等々、お約束と既視感の連続でOK。新ネタひとつで一気に作品化。実写サメシーンは使い回しで予算節約、CGだって瞬間的な登場だから、サイズ感だとかディテールは曖昧で結構。あとはワイワイ騒いで鑑賞出来るってことが醍醐味。 まあ、それにしても多頭シリーズは物理的にそろそろ限界ですかね?陸も歩いたし空も飛んだし火も吹いたし、さてさて未だ見ぬ次なるサメは一体どんな荒業を繰り出してくれるのか?
[CS・衛星(字幕)] 3点(2021-03-31 14:25:02)(良:2票)

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS