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1.  カンフーハッスル 《ネタバレ》 
男なら誰でも一度はヒーローに憧れたことはあると思いますが、中でも功夫映画で活躍するドラゴンたちの勇姿は少年たちの“強くなりたい心”を活性化させてくれるものでした。 彼らに憧れ、努力に努力を重ねプロの格闘家として大成した人がいる一方、努力が嫌なボンクラ少年たちは本を読めば強くなれるという手軽な通販グッズに飛びつきましたが、彼らは達人となることは出来ませんでした。 チャウ・シンチーという男は映画の中でドラゴンになろうとしましたが、俳優養成所の試験に落第し、デビュー後も鳴かず飛ばず。 ようやく成功を掴んだ作品がコメディであったが故に、彼はドラゴンならぬ喜劇王への道を歩まざるを得なくなってしまったのです。 そんな失敗続きの人生を歩んできたからか、彼の映画は“社会的弱者の成功”という一貫したテーマを描くことに終始しているのですが、そんな彼の念願の功夫映画である本作で彼はかつての自分、そしてボンクラ少年たちの夢をシンという一人のボンクラの物語に注ぐのです。  不幸にも功夫を会得できず、力無き正義に失望してチンピラに身を落としたこの男は、達人たちの活躍を「ちきしょう」と指を銜えて見ていることしか出来ずにいますが、彼も最後の最後で正義の心を取り戻し、とある力で最強の達人となります。 そうです。彼は体を鍛えずに気の力で達人となってしまうのです。 そんな反則業で達人と化したシンが活躍する姿はドラゴンに憧れ続けたボンクラ少年たちが求めてやまなかった姿であり夢なのです。 夢をかなえたシンチーの彼らに対するプレゼントなのだと思います。 やっぱりこれはコメディではなく、彼流の功夫映画です。 その後“大いなる責任”が伴う達人の道を歩むことなく、自分の人生を変えたあの日の少女とささやかな幸せに着地する最後も実にシンチーらしいと思います。  最後に。 強くなるのが唐突で強引という批判をよく耳にしますが、ごもっともです。 シンをいじめた不良少年が言うように、本を読んで気の力で達人になることなど不可能ですからね。 だからこそ、ドラゴンになり損ねたかつてのボンクラ少年たちはこの甘美な筋立てで達人と化したシンの勇姿に頬を感動の涙で濡らすのです。 浮浪者から買った胡散臭い通販グッズが実は伝説の技の教則本で、夢を諦めかけた大人になった今達人として覚醒するなんて、なんとも夢のある素敵なお話じゃありませんか。
[映画館(字幕)] 10点(2005-12-29 02:26:27)(良:7票)
2.  スネーキーモンキー/蛇拳 《ネタバレ》 
仮に「ジャッキーの初期作品の仲で一つを選べ」と言われたら迷わずこの作品を選びます。 もちろん『酔拳』も好きだけど、個人的にはこの『蛇拳』に軍配を挙げたい。  『酔拳』の主人公フェイフォンは父親が高名な武道家であることを鼻にかけるドラ息子だったけど、本作の主人公チェンフーは孤児であるがゆえに理解者もいないし、身を寄せる道場からもいじめられるという身の上で、知らずの内に感情移入出来てしまう。 そんな人物です。 そんな彼がある日出くわすホームレス(実は蛇拳の達人パイ・チャンティエン)いじめの光景。 普通ならば見て見ぬ振りでしょうが、それが出来ずにすぐさま助けに入るチェンフー。 その優しさに打たれたパイは彼に蛇拳を教え、その条件の一つとして「ワシを師匠と呼ぶな」と提示するのですが、この一連のシーンと師匠を“いじめられるホームレス”と描写した冒頭部分だけで、本作はカンフー映画の「師匠は高尚なものであらなければならない」と云う既成概念を打ち砕き、すでに一線を画しています。 確かに彼は汚い。蛇拳の達人であるけれども、金持ってない乞食同然の身であることには変わりは無い。 だけど、飾ってなく嫌みでなく、限りなく小市民で、それでいて強く、優しく、英雄の言葉を発する。 そんな素晴らしい人物を理解者に持つことができたチェンフーは実に幸せ者です。 師匠ではなく、友人、そして次第にそれ以上の関係で結ばれていく二人の関係はなんとも微笑ましく、私は軽い感動を覚えてしまいました。  やがてチェンフーは蛇拳を強化すべく、猫の動きを取り入れた蛇形豹手を編み出し蛇拳の仇敵・鷹爪流派を打ち倒すのですが、蛇拳流派を倒すことだけに躍起になっていた鷹爪流派とは違い、この拳法はそれとは何の関係もない、流派のしがらみを超えた所で生み出されました。 だからこそチェンフーは流派争いのみに固執する敵を越えることが出来たのだと思います。 それでクライマックスで見せたパイ師匠のあの喜びよう。 私にはそれは“鷹爪拳が滅びたから”というより、流派争いに終止符が打たれた事、そして弟子が純粋な気持ちで己を超えた事に対する祝福であるように見えました。   とにかく、本作はこのテの映画に見られがちな敵討ちという、安易なテーマからの脱却に成功したばかりか、師弟愛を高水準で尊く描いた傑作であると私は確信しております。
[ビデオ(字幕)] 8点(2006-03-04 03:29:40)(良:4票)
3.  燃えよドラゴン
カンフー映画のレビューとなると余計なことをダラダラ書き連ねる私も、この作品については多くを語る必要なぞ、かけらもありません。 ただ単に、観る。  燃える。  そして、讃える。  それだけで十分です。
[DVD(字幕)] 7点(2005-07-21 17:07:31)(良:3票)
4.  撃鉄2 -クリティカル・リミット-
「また苦し紛れな邦題を…」と思ったら、なんと正統的続編。しかし“セガールがジョナサン・コールドを再び演じる!!”って…演じ分けを一切しないセガールオヤジが再び演じるもクソもないと思うんだが…(笑)映画の内容はというと別に“2”がついたからって特別面白くなったってわけでもない。展開ヌルい、アクションヌルい、ストーリーの説明が下手糞で意味不明、といつもどおりのセガール映画。セガール作品のスタントダブル酷使はもはや毎度のことだけど、今回は特に露骨。下手なカット割と相俟って“セガールが戦っている”感すらない酷いシーンまである。そもそもセガール映画って自身の合気道の技を披露するだけの自己マン映画だったはずだけど、真っ当から合気道の技を全然披露しないんじゃ本末転倒じゃないの?いったい何を考えてこうもしょーもない主演作を連作するんだかこのおっさんは…。
[DVD(吹替)] 2点(2006-07-19 23:02:55)(笑:1票) (良:1票)
5.  サンダーアーム/龍兄虎弟
命懸けで取った映画がコレかい。冒頭から原住民を相手にしての大立ち回り。続いて“神の秘宝”なる宝とそれにまつわる逸話が語られまして、「ああ、これから“神の秘宝”を巡る大冒険が展開されるんだな」と期待は高まるけど、そんなことは全くせずにアラン・タム演じる相棒とヨーロッパ国内の街中で悪漢どもと乱闘しているだけだった。もちろん香港人であるジャッキーからすれば立派な“大冒険”だろうけど、この趣向はすでに『スパルタンX』で実行済みなため新鮮味は薄い。ローラ・フォルネルも出演しているためか『スパルタンX』をスケールダウンさせた印象すらあってしょうがなかった。ジャッキー、アラン、ローラの三角関係も煩いだけのものでしなかったし、今回は割りと控えめなアクションシーンにしても迫力が微塵にも感じられず興醒め。結局のところNGシーンしか印象に残らなかった。
[DVD(字幕)] 4点(2004-12-12 02:42:02)(良:2票)
6.  電撃フリントGO!GO作戦
ジェームズ・コバーン扮するスーパースパイデレク・フリントが、世界中の気象をコントロールして世界を脅迫する悪の科学組織ギャラクシーに立ち向かうスパイアクションもの。 映画全体としては可も不可も無いといった程度で、83もの機能を搭載した道具や物体電子分解機など怪しげなアイテムが続々登場するが、あまり活躍しなかったのは残念だった。 ジェームズ・コバーンの空手アクションはしょぼいが、まあそれは仕方がないか・・。 『007』のヒットにあやかった作品なのは間違いないが、なかなか楽しめるのではないかと思います。 それにしても、体の半分以上を占めるのが足なのではないかと思うほど、ジェームズ・コバーンの足は長い。
[DVD(字幕)] 6点(2004-10-22 21:29:37)(良:2票)
7.  片腕ドラゴン
最近世間では“ありえねーカンフー映画”が漫画的とか奇抜だとか話題になっているそうだが、ちょっと待てゴルァ!誰に断ってモノ言っとるんじゃ!カンフー映画ファンにとってこの『片腕ドラゴン』こそ未来永劫に“ありえねーカンフー映画”の金字塔なんだよ!この映画抜きにして「これが史上最強のありえねー戦いだ!」とは無礼極まるじゃないか!そうそう、『燃えよドラゴン』に続け!とばかりに日本上陸を果たした亜流ドラゴン第一号だということも付け加えておこう。そのストーリーは「ありえねー」ほど奇想天外で、「ありえねー」ほどに革新的!・・・というわけでもなく、カンフー映画にありがちな実にシンプルでシリアスな復讐もの。しかしこの映画。どこかおかしい。イヤ、明らかにおかしいです。そのおかしさ(怪しさ?)は敵の道場が世界各国から武芸者を集めるところから徐々に頭角を現してきます。集まったのは、上体ガードガラ空きのムエタイボクサー。腰入っていないのに軽々と対戦者をぴゅぃーんと投げ飛ばしてしまう柔道家。空気吸い込んでぷくーっと膨らむラマ僧。手技オンリーで相手をノックアウトするテコンドー使いetc。どいつもこいつも胡散臭さと妙な味わいがある超個性的な奴ら。そんなおかしな奴らに仲間を皆殺しにされ、悔しくてたまらないジミーは修行を開始!その修行ってのが、“残った片腕の神経をすべて焼き払って腕を強化する”っていうのは凄い。そんなムチャクチャな修行であっという間に(ホントあっという間・笑)強くなったジミー。決戦の時は来た!道場の門弟誰一人として敵わなかったバケモノどもを、唯一つの拳と不気味な技で次々ブチ殺しまくる狂乱のジミー!悪夢かこれはッ!?この、あっ!と驚く(噴出す?・笑)驚愕の激闘の模様については、実際に本作をご覧になってからのお楽しみということでここでは書かないことにしておきます。いやしかし「ドラゴンボール」「北斗の拳」「ストリートファイター」すら誕生していない72年にこんな破天荒な格闘映画を発表したジミーさんってやっぱ凄い。こんなケッサクは是非とも続編『~空とぶギロチン』同様に“これが元祖ありえねー戦いだ!”のキャッチコピーと共にリバイバル上映して頂きたいですな。もちろん豪華仕様のDVD化も頼みますぞ!
[ビデオ(字幕)] 8点(2005-09-22 09:21:15)(良:2票)
8.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地発狂
いきなり『少林寺』から流用したジェット・リーの修行シーンが流れてビビった。 特別出演ってそういうこと?一応ワンチャイシリーズという扱いだけど、明らかにブームに便乗した…というかパクリ。十三姨がバリバリの西洋かぶれで、カメラで周囲を混乱に陥れたり、デブの弟子・林世榮が大暴れしたり、一作目『天地黎明』との類似点がやたら目に付きます。主役の王群は他に何に出ているのか全く知らんけど、本家の黄飛鴻と比べてもなかなかイイ線いってるし、ストーリーのテンポも悪くは無いので、パクリにしてよく出来ている方。惜しいのは肝心のアクションがどうも単調で、イマイチのノレないことかな。しか、邦題の“天地発狂”ってもうなんでもありだね…。この分だと天地撃沈、天地仰天…果ては天地乱交なんていうエロパロディまで出てきそうな勢いです。
[ビデオ(吹替)] 4点(2006-10-29 00:20:18)(笑:1票)
9.  超酔拳
演武シーンに始まり、展開されるストーリーは親類に裏切られた男が弟子と共に修行に励み、麻薬組織に戦いを挑む、って…イヤァ素晴らしい! CG全盛期のこの21世紀に70年代カンフー映画ののスタイルをここまで踏襲したカンフー映画の新作が発表されるとは! さて、なんと云っても本作の見せ場はCGなんぞじぇんじぇん使っていない純度100%の素晴らしいカンフーアクション尽きる。 若手の二人はちょっと地味ですが、カーリョン、チャーフィ、そして久々のスクリーン復帰となる往年のショウブラスター、チー・クワンチュンと本格派が目白押し。 そしてそんな彼らの「あのぉ、あなた方本当に50とか60代ですか??」と、突っ込みたくなるカンフーは矢張り迫力です。…しかし!しかしである。 幾ら何でもこの脚本の薄さとカンフーばかりが炸裂する画作りでは最近の話題作をホクホクと観ている方にはとても薦められない。(事実、香港では大コケしたそうな(涙)) 特に中盤、ビルの闇討ちシーンからタクとカイの学生生活のシーンに移ってしまってからは変に冗長な展開になってしまい、脚本の薄さによって作品全体のテンションを持続しきれない事実が露わになってしまったようで残念。 ですけど、まだまだ作れる!まだまだ作れそうだぞカンフー映画! 何はともあれ、これからも香港映画界にはこういう伝統的なカンフー映画を作り続けてもらいたいものです。
[DVD(字幕)] 7点(2005-05-29 03:16:28)(良:1票)
10.  レッド・ドラゴン(1976) 《ネタバレ》 
当時ブルース・リーのフォロワーとして担ぎ出されたジャッキー・チェンが主演した『ドラゴン怒りの鉄拳』のほぼ正統的な続編ですが、流石にスケールダウンは否めない粗い作りです。特に主人公のキャラクターが弱く(ブルース・リーと比べることは酷でしょうが)、当時のジャッキーの境遇よろしくブルース・リーの真似事を無理矢理させられた不運な青年といった印象にしか映えません。中盤まで一貫して腕っぷしの弱いケチな盗人として描かれているにも拘らず、日本軍の悪行を目にして「俺は精武館に入門して日本人と戦うぞ!」と声高に宣言するような勇敢な主人公に何故か変貌しているのも違和感アリアリ。物語は台湾に逃れてきた精武館メンバーの後日談を描いているので興味はそそられますが、大筋は前作と殆ど同じ。精武館メンバーが虐殺されるオチも前作を踏襲したのでしょうけど、前作にあった余韻も感慨も無い、ただ陰惨さと後味の悪さを残して唐突に“劇終”される幕切れで不愉快でした。ただ殺陣はそこそこ良く出来ているのとジャッキーが主演したブルース・リー映画の続編ということでファンならば一見の価値はあるかもしれません。 
[ビデオ(字幕)] 5点(2011-06-11 16:17:01)(良:1票)
11.  ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団
これは子供の頃喜んで見ていた記憶があります。 内容はウルトラ兄弟の長男ゾフィーの活躍を描く……というものではなく単なるダイジェストなので、勘違いしないようにしましょう。  ウルトラマンVSギャンゴの実況も良いですが、ドラコVSレッドキング&ギガスの実況も傑作でしたな。
[ビデオ(字幕)] 5点(2005-08-23 17:08:00)(良:1票)
12.  ファイティング・マスター
ジャッキー初めて準主役という大役を務めた記念すべき作品だけど彼が出ている映画の中でも“ダントツのカス”みたいな存在かも。日中戦争中、日本人の横暴な仕打ちに我慢が出来なくなった戯劇団が将校をボコボコにしたので命を狙われる羽目になるという内容だけどその日本軍の横暴さときたら凄まじく醜く酷いのなんの…。老人を血反吐吐くまで甚振るわ、女性強姦しようしたら反抗されたので「バキヤロー!!」言いながらハサミで刺し殺したりとやりすぎなぐらいの傍若無人ぶり。この調子で善人が殺され続け、最後は大サービスとばかりに日本軍による戯劇団のメンバー、女子供かまわずの大虐殺(刃物で体を刻む、子供を地面に叩きつけて思いっきり踏み潰む、小さな子を崖に投げて衝突死といちいち不快度指数高い殺し方をする)。とうとうキレた主人公との直接対決になだれ込むけど、アクションがしょぼいのでカタルシスは全くなし。肝心のジャッキーは主人公の弟役での出演だけど、大した活躍を見せることなく中盤刃物で刺されアッサリ死亡と彼目当てでこの作品に飛びついた方は胸に穴が開いたような気分にさせられる。ある程度覚悟して借りたけど、想像以上につまらない上に不愉快な映画だった。
[ビデオ(字幕)] 1点(2004-11-26 22:32:10)(良:1票)
13.  嵐を呼ぶドラゴン
映画にはどのようなジャンルにも“古典”と呼ばれるものがありますが、クンフー映画というジャンルにおいてはこれがそれだと思います。  話自体は実にオーソドックスでシンプルな勧善懲悪ものですし、アクションは後の映画のようなスピード感や派手な演出はありませんが、キメ細かく迫力は充分でして、型の一挙一足が格好良くバシバシと決まっております。  また、ラマ僧や彼らに武術を習ったというチェ将軍の拳法も、少林派が使うそれとは少々個性付けしてあるのも特筆すべき点です。 普通のクンフー映画ならば、空手の衣装なのに格闘スタイルはクンフーというように格好だけというのが定石パターンですから、この演出センスは貴重です。 特に剛健なチェン・カンタイと柔軟なフー・シェンといった対照的な個性の立て方は見事。 武術指導の唐佳、劉家良の技量や監督の演出力の高さが見て取れますね。  とにかく気軽に見るのにうってつけなクンフー映画の良作です。 マカロニウエスタン調のテーマ曲も燃えます!
[DVD(字幕)] 7点(2005-09-06 14:43:56)(良:1票)
14.  マックィーンの絶対の危機(ピンチ)
どうもB級、B級と小馬鹿にされているようですけど、なかなか良く出来た作品じゃないですか、コレ。 ま、低予算という本来の意味で云うならば確かにB級ですし、A級映画を見慣れた方にしてみればチト辛いかと思うんですが・・。マックイーンファンならともかく、自分のようにB級大好きなボンクラ映画ファンにとっちゃ全く持って無問題なわけでして、寧ろ私好みのB級モンスター映画にマックイーンという大スターが主演されているんですから、これは思わぬ幸福と喜ぶ他ありません。 別な考え方をすれば、「B級モンスター映画に大スターが!!」という、そんな不思議な高級感が味わえる作品ではないでしょうか。  マックイーンがB級映画職人たちの生み出した手作り感溢れるゼリーエイリアン・ブロブに仲間たちと果敢に立ち向かう姿を見ていると何やら微笑ましいですよ。いや、マジで。 他愛無いティーンエージャームービーと言ってしまえばそれだけなんですけど、単純にその後輝かしいスター街道を歩むことになる、彼の俳優人生の一輪が確実にフィルムに納められた作品と割り切って楽しむのも一興なんではないでしょうか? 「マックイーンにも確実にこんなショボイ時代があったのだ」ってね。 
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-09-20 12:58:14)(良:1票)
15.  デッドポイント ~黒社会捜査線~
凶悪犯と対峙する警官、激しい銃撃戦というのは一般的な警察映画のイメージですが、そこに敢えて厳格なイメージのある香港警察の重案組(精鋭部隊)の面々の日常を描くことによって、警察映画を再構成することに成功した作品です。  小道具や役作りに関しては日本の連続ドラマを参考にしたというパトリック・ヤウの演出はやや静観的ではあるものの、日常と職務上の出来事を切れの良い演出で交差させることによって警察映画と呼ぶには新鮮すぎる魅力を兼ね揃えています。  チェ・ゲバラさんが仰っておりますように、何気ない日常で運悪く犯人グループと遭遇してしまい“警察官としてのしがらみ”が常にまとわりついているがゆえに悲劇的な末路を辿るクライマックスは圧巻です。  警察映画と云うのは我々と同じ平凡な日常を生きる人間が、非日常的事件に遭遇した際に英雄的な行動を示すことで観客にカタルシスをもたらすのですが、それを敢えてシニカルに提示したクライマックスは衝撃以外の何者でもないでしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2006-03-31 22:54:14)(良:1票)
16.  ツーフィンガー鷹 -Two Finger Fist- 《ネタバレ》 
無難なカンフーコメディではありますが、冒頭に『カンフーハッスル』の女将がさり気無く出ていたり、『008 皇帝ミッション』でユエン・シュンイーが使っていた移形換影が先駆けて描写されていたりと、気になる要素がチラホラ見受けられるあたりはなかなか興味深い。そしてまさかの元祖黄飛鴻登場に拍手・歓喜するも、終盤で彼の一番弟子の梁寛がオニクマによってむざむざと殺されてしまうという前代未聞の展開が待ち構えており、ワンチャイシリーズをはじめとする黄飛鴻作品を知っている者としてはかなりショッキング。アクションの方は袁家班らしいダイナミック且つトリッキーな殺陣が存分に堪能出来ます。年齢を感じさせない關徳興の柔軟な動きもお見事。
[ビデオ(字幕)] 7点(2009-12-26 23:45:58)(良:1票)
17.  オクトパス IN N.Y.
もうたこさんです。(うわ、寒ッ・・)
[ビデオ(字幕)] 1点(2004-12-12 03:29:00)(良:1票)
18.  ナイス・ガイ
このディティール描写のいい加減さとストーリーの薄っぺらさはあまりにも酷過ぎ。物語の要であるビデオは途中からどうでも良くなってるし、アクションがどうも“やっつけ仕事”のように思えてしまった。何よりせっかく敵役に剛柔空手の達人リチャード・ノートンを迎えたにも拘らずジャッキーとのガチンコどころかその腕前すら披露してくれなかったのが残念でならなかった。
[ビデオ(吹替)] 4点(2005-09-22 09:17:14)(良:1票)

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