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1.  ロスト・イン・トランスレーション 《ネタバレ》 
憎い演出してくれます、ソフィアコッポラ。終始淡々と進むストーリーにもかかわらず、二人のストイックでもどかしい恋愛に見せられてしまいました。素晴しいバランス感覚の恋愛ですね。愛しているんだけど、今の生活を崩すことのできない二人の最後にするキス、、、、憎い!非現実的な恋愛映画が多い中、この設定は憎すぎます!さらに最後の聞こえない(翻訳されない)会話はまさにロスト・イン・トランスレーションじゃないですか!憎い!確かに、日本と言う異文化に慣れない外国人のつらさを、異文化のせいにする、いかにも「全てはアメリカ中心」的なアメリカの傲慢さを地で行くような感じがかなりします。しかし、恋愛映画としてのこのバランス感覚は憎いとしかいえないので8点!
[DVD(字幕)] 8点(2005-11-14 22:38:46)(良:3票)
2.  アンブレイカブル 《ネタバレ》 
さっきテレビで見て早速投稿しようとしてビックリ!こんなに評価が低いとは!ワーストランキング入ってるし!でもちょっと待って下さい。そんなに酷評される映画でしょうか?僕自身はよくできた映画だと思いました。多分酷評する人は、なぜ怪我をしないのかという謎が最後に解明されることを期待したのでは?シックスセンスでの衝撃を引きずっているのでは?でもこの映画はシックスセンスとは違うのです。続編ではないので、全くの新しい映画として見るのが映画の正しい見方なのではないのでしょうか?まぁ、この映画をシックスセンスと同じ見方で見せようとする配給会社に一番罪があるのは自明のことですが。ところでこの映画、本当に丁寧に作られていると思います。映像はとてもスリリングで、終始穏やかなトーンで進行するストーリーに緊張感を与え、見るものを引き付けてやみません。前作でも非常に素晴しいと感じた演出のテクニックはこの映画で進化を遂げていると思います。さらにこの物語、実はとてもリアルなヒーロー物だというのがかなりの魅力ですね。見終わった後に、これはヒーロー物なんだと気づかされるという仕掛けが不思議な余韻を生みます。そしてなにより、今までにない静かなヒーロー映画だと考えるとかなりしびれます。このあまりに絶妙な感じからして、シャマラン監督は現在の新人監督としてずば抜けた才覚の持ち主だと思われます。この監督の才能を無駄にしないためにも、配給会社はもうちょっと宣伝の仕方を考えるべきだし、見る側も純粋な気持ちでみることをお勧めします。ナイスな監督に8点!
[ビデオ(吹替)] 8点(2005-11-11 00:09:34)(良:3票)
3.  2001年宇宙の旅 《ネタバレ》 
オープニングの「ツァラトゥストラはかく語りき」を聴いた瞬間から映画の醍醐味を満喫させてくれる映画。とにかくあまりの映像美に鳥肌が立ちっぱなしでした。68年の作品とは思えない!スペースオペラからの展開がよくわからないという人が多いようですが、あの部分は自分で考え、答えを出すようにキューブリックがあえて説明をしなかったように思います。僕の未熟な脳みそをフル回転させて考えた自分なりの答えを参考までに書いときます。ディスカバリー号のかたちは精子を表しています。そのディスカバリー号がモノリスに導かれ、やがて画面が赤に染まります。これは、処女膜が破れ、血が吹き出たことを表します。あの白い部屋は卵子を表し、そこで精子のボウマン君が着床し、そしてボウマンが死ぬことにより、新人類らしきものが生まれるのです。生と死の見事な描写ですね。t多分この映画が面白くなかったと思う人は何らかの説明を期待していたのでわないでしょうか?そういう人には、イメージを膨らませながら自分なりの答えを見つけ出すような見方でもう一度見てほしいですね。ちなみに、僕のささやかな夢は、家の本格的なホームシアターでこの映画を見ることです。
[DVD(字幕)] 10点(2005-10-29 00:09:44)(笑:1票) (良:2票)
4.  ショーシャンクの空に 《ネタバレ》 
はっきり言ってだめでしょ、この映画。非常に丁寧に作られているのは感心できるのですが、この映画のよさがわからなくて非常に残念です。なぜ感動できなかったのか自分なりに考えてみてわかったのですが、理由は3つあります。第一に、レッドが仮釈放されてからが気に入りません。彼は国外逃亡しますが、これはこの映画がいくら感動するからって、犯罪は犯罪ですよ。しかもレッドの場合、確実に殺人を犯しているわけであって、被害者の遺族の気持ちを察すると感情移入できないどころか、許せないですね。まぁ、アンディが所長のブラックマネーを横領したことも見過ごすわけにはいかないけど、アンディは冤罪なので許します。20年分の退職金と言うことで。第二に、刑務所が意外と自由なので、人間の尊厳とか、希望とか言われましても主人公以外の本当に罪を犯した人々が楽しそうなのが腹立ちました。第三に、アンディって本当は殺人犯したんじゃない?って思えるほど主人公がズル賢いやつだったからです。この映画の一番悪い所はここだと思います。無実の罪を着せられた主人公の周囲に怒る変化と終盤の脱獄と言う、ヒューマンドラマとサスペンスを盛り込んだ作りになっていますが、何しろ主人公に中盤までは感情移入させといて、終盤で「実はこんな悪知恵も働く奴なんですよ~」と言われたところで、主人公の多重人格性を明るみに出し、本物の犯罪者らしくするだけだと思います。しかも自分ひとりが脱走して、そのフォローのために仮釈放になったレッドに犯罪を犯させるなんて丸っきり偽善じゃないですか!全く、書いているとだんだん腹が立ってきます。この監督と僕ははっきり言って相性悪いです。しかしそれ以上にこの映画の道徳的観念が理解できません。この映画じたいが偽善なのでは?時代劇などで人を問答無用に切り殺す映画はよくありますが、そういう映画は道徳的にいい映画ですよなどと、吹聴することは決してありません。しかしこの映画はどうでしょう?明らかに道徳的に良くないことをしているにも関わらず道徳的に正しいことを言ってのけています。こういうことを偽善というのではないでしょうか?アカデミーでフォレストガンプというこれまた偽善的な映画に賞を奪われた作品だけあって、偽善の塊のような映画ですね。周りの人がどんなに僕を批判しようと、この映画に作品賞を与えなかったアカデミー賞は正しいと断言させていただきます!
[DVD(字幕)] 1点(2005-11-15 19:44:10)(良:3票)
5.  踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
ひどすぎる。いくらなんでもこれはない。こいうエンターテイメント作品に重要なテンポのよさは、無駄なせりふが多すぎるうえに、あまりにもリアリティーに欠けるため、緊迫感と共に失われ、俳優陣の演技はドラマの域を超えるどころか学芸会レベルにまで成り下がっている。とにかく突っ込みどころが多すぎて見てて腹が立つ。音楽の使い方も下手すぎる。3作目は織田が出演を拒否しているので今のところ製作の予定はないようだが、はっきり言って織田は拒否できるほどの演技はしていない。というより、出演者の中で一番だめだと思う。こんなことを大学の食堂で話していたら、隣の見知らぬ女に睨まれた。おそらくこの作品を面白いと思ったか、織田のファンかどちらかだろう。そう思うとさらに腹が立ったので、この映画は「糞だ!」と言いまくってやった。それでもこの映画に対する嫌悪感が拭い去れないので、ここに0点という点数をつけさせてもらいます。
[地上波(字幕)] 0点(2005-11-02 17:20:38)(良:2票)
6.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 
なんたるパワー!!この映画にハリウッドの馬鹿力を見せ付けられました。はっきり言って人間を描くという重要な部分は全然ダメ。予告編を見ているかのようにカットされ、人物の心情の変化が雑になっている・・・・というのは前半のスカルアイランドに到着する前までの感想。到着してからはまさにジェットコースター!映画史上類を見ない異種格闘技戦のはじまり!!意外と強いのがエイドリアン・ブロディ。さすがナチスの大量虐殺を生き抜いているだけはある!!おまけに美女とコングの心の交流は、オリジナル版を見てコングの悲しい結末を知っている人向けに、哀愁たっぷりな甘美な香り漂う演出。これだけの超大作を作り上げながら、この余裕の計算。さすがROLの監督。「これでどうです?」みたいな感じでいやらしく笑ってる顔が想像できてしまうではないか!!きっとこの監督にとって3時間は楽勝なのだろう。まったくこの監督にはやられたよ。悔しいけどやられたよ。もう認めざるを得まい、面白かった!!頭の悪い全球フルスイング映画。これを見事なエンターテイメントに仕上げる手際のよさにハリウッドのパワーを感じ、みごとK.Oされちまったぜ!!
[DVD(字幕)] 9点(2006-05-27 03:33:28)(笑:1票) (良:1票)
7.  宇宙戦争(2005)
これは傑作。監督自身のフィルモグラフィーの集大成だと思う。随所に散りばめられたスピルバーグ的な演出は過去の作品を自らオマージュし、時にはニコラスレイや、キューブリックはたまたゴジラやウルトラマンといった作品までもオマージュしているようで仕方がない。とにかく様々な場面で映像に意図を感じる。また、その雑種性が見事に作品の中で活きているからスゴイ。さらに言えば、伝説的なSF映画のリメイクとして130億もつぎ込んでいる作品を容赦なくB級映画にしてしまうのもスゴイ。世間的な評判は全然よくないが僕はこの作品を傑作だと考える。何度見ても新たな発見がある実に興味深い実験的な作品だと思う。こういった大作で実験をしてしまうあたりはスピルバーグにのみ許された特権なのだろう。
[DVD(字幕)] 10点(2006-07-25 00:28:07)(良:2票)
8.  さらば、わが愛/覇王別姫
この映画は凄い!レスリーチャンの美しさに感動し、悲しい愛の物語に涙してしまいました。それにチェンカイコーの作り上げる素晴しい映像と言ったら素晴しすぎます!少年時代の性描写を比喩的に表現しているところなど凄すぎます。いったい何が比喩的なのかわからない方がいるかもしれないので、ここに代表的な二つの例を解説をしたいと思います。その①六本目の指は性器の象徴であり、それを切り落とすことで、女形としての道に入っていきます。その②パイプを使っての、座長による処罰で、口から血を出すシーンは、処女膜の喪失を象徴します。子役を使うことで表現に制限が加えらてしまうようなシーンを、これらの比ゆ的な表現でカバーすることで、この映画におけるセクシャリティーの問題をいっそう深く提示することに成功しています。この映画以上に表現を工夫している映画は見たことがないですね。素晴しいの一言です。それにしても、この映画を今見ると、レスリーチャンの現実の悲劇とオーバーラップしてしまい、思わず涙を流してしまいます。素晴しい役者だっただけに本当に残念です。
[DVD(字幕)] 9点(2005-12-01 22:40:30)(良:1票)
9.  切腹
大傑作でした。奥の深い内容と、緻密に練られた構成。それと効果的なカメラワークと演出。どれをとっても最高級。もはや文句の付け所のない大傑作。カメラワークに関して言えば、ローアングルや俯瞰ショットの使いどころは最高。さらに、カメラを傾けて心理的な感情を表現するところや、絶妙な照明の当て方も抜群にうまい。小林監督の映画は始めてみるが、相当なテクニシャンであると思われる。武士の情けと誇りが複雑に入り乱れる仲代達也と三国連太郎の駆け引きも絶品。ラスト30分からのチャンバラシーンは、それまでの緊張感たっぷりの展開から一気に解き放たれるだけあって興奮しまくり!!まだまだ褒めるところは一杯あるけれども書きつくそうでないのでこの辺に・・・。10点!
[ビデオ(字幕)] 10点(2006-08-19 17:09:07)(良:1票)
10.  オペラ座の怪人(2004)
そこそこ面白い。セット、衣装などの美術がしっかりしているし、映像、音楽も優秀。しかし、ファントムの隠れ家に行くときに流れるあのダサいロック系のテーマ曲はないでしょう。あれのおかげで、「オペラ座の怪人」の映画化作品として、後世に残るにふさわしい品位が失われているように感じます。ウェーバーにロックの才能はありませんね。ファントム・オブ・パラダイス」を真似しようとしたんですかね?クリスティーヌのあやふやな立場も見ていてイライラしました。彼女はかなり悪女ですね。そのときどきの、自分の利益を計算して、非常に打算的に動いている気がします。展開ももうちょっと緩急を使った方がいいと思います。話のつなぎ目でしつこいくらいに歌を使ってしまって、盛り上げどころを強調しきれていないと思います。監督をもうちょっとまともにチョイスすべきですね。
[DVD(字幕)] 6点(2005-11-03 17:56:17)(良:1票)
11.  勝手にしやがれ
本当に微妙な映画ですね。チンプンカンプンという言葉がもっとも似合う映画ですね。「へ~、ヌーベルバーグってこんな感じなんだ~、眠いね」友達の感想です。僕もそう思いました。会話はおしゃれで面白いが、ストーリーがないので、パトリシアの部屋での会話のシークエンスは楽しめたけど、警察に追われるところに迫力がなく退屈でした。既存の手法を無視した編集は最初の方は楽しめたが、慣れてしまえば新鮮さがなくなり、効果は少ないように思います。革新的な映画を作ったつもりなのでしょうが、つまらないものはつまらないですね。ていうかこの映画を作ったゴダールはあえて評価の分かれる映画を作ったのでは?頭でっかちの評論家が純粋に映画の面白さを評価しないから、いくら手法が革新的でも退屈な映画を作り、どのような評価をするか面白がったのではないでしょうか?そう思うと僕も0点をつけるのがスジなのでつけさせてもらおうと思うのですが、踊る大走査線2と一緒の点数にするほどひどい映画ではないし、かといって3点以下をつけるほどつまらなくもなかったので4点をつけさせてもらいます。
[ビデオ(字幕)] 4点(2005-11-08 17:36:52)(良:1票)
12.  ラブ・アクチュアリー
この映画いい!はっきり言って恋愛映画って苦手な分野だし、どうせベタなラブストーリーなんだろ?と思って、なめてかかってました。ところが見始めるとどんどんこの映画の世界にはまっていき、何故か途中から涙が止まりませんでした。おいおいどうしたんだ俺。こんな恋愛映画じゃ涙も見せない硬派で渋い奴じゃなかったのかい?涙なんかダサいぞ、、、っと思い、涙をこらえたものの、最後は「愛って素晴しい!」と心の中で絶叫して、あまりの幸福感に思いっきり泣いていました。こういう単純な映画も楽しめるようでなきゃ映画を見る資格なんて無いですね。そんなことまで思えてしまうほど素晴しい作品でした。
[DVD(字幕)] 9点(2005-12-08 19:20:40)(良:1票)
13.  道(1954)
とても重い映画ですね。人は誰しも自分のしてしまった行為の愚かさに後になってから 気づき、気づいたときにはもう遅く、決して時間は後戻りしない、、、。これまでいくつも後悔をしてきた僕にとってこれほどつらい映画はありません。見終わった後に、これまでに時間が戻ってくれたならいいと思った出来事がいろいろ頭に浮かび、ザンパノと同様に涙を流さずにはいられませんでした。人生において、過去のある一時点を見つめなおすことは可能です。しかし、選ばなかった道を見ることは不可能なのです。だから僕らにできることは人生の岐路にたたされた時にいかに自分の最善の「道」を選択するかということだと思います。最善の「道」はとても険しく、行くのは困難に見えるかもしれません。しかしその「道」をたどれば、過去を振り返り、後悔をすることがないかもしれないのです。こんなことを考えさせてくれ、僕に人生について教訓を与えてくれた大切な映画です。人生の岐路に立たされたときにこの映画を思い出し、勇気を持った選択をできるようにしたいですね。
[ビデオ(字幕)] 10点(2005-10-30 02:50:28)(良:1票)
14.  ジュラシック・パーク
この映画の公開当時小1だった僕は、この頃既に父の影響で映画の魔力に取り付かれており、バックトゥザフーチャーシリーズやターミネーターやスターウォーズなどを見まくっている少年でした。スピルバーグの映画も、インディージョーンズやE.Tなどで見ていたが、スピルバーグを意識するようになったのは、この映画を家族で映画館に見に行った後である。映画は字幕で、漢字の読めない僕は母に読んでもらっていた。母のおかげで存分に映画を楽しんだ僕は、恐竜マニアになり、さらにはスピルバーグを神のように尊敬する少年になった。はっきり言って映画の細かい設定なんてわからなかったが、とにかくその後の僕の映画人生に多大な影響を与えたと言うことはいうまでもありません。はっきり言って今見たら8点くらいの作品ですが、初見の衝撃と僕自身に与えた影響を考えて10点とさせていただきます。それにしても今のスピルバーグは精彩に欠けますね。僕に夢を与えてくれたあのスピルバーグはいったいどこに行ってしまったのでしょうか?
[映画館(字幕)] 10点(2005-11-19 03:24:57)(良:1票)
15.  タイタニック(1997)
映画史上最大のスケールを誇るだけあって、ラブストーリーが非常に安っぽいですね。家で見てしまうとそのくだらなさが強調されてしまうのでつまらなく感じてしまうかもしれません。しかしこの映画を映画館で見るとそのリアルな迫力に完全にやられてしまいました。キャメロンの作品だけあってカメラワークがうまいですね。監督の映画に賭ける熱意が伝わってきます。それにしてもテレビでやっていた妻夫木聡と竹内優子の声優は興ざめでした、、、、って、この二人春の雪で共演してるじゃん!ちょっとは成長してるのかな~?
[映画館(字幕)] 10点(2005-11-27 23:25:35)(良:1票)
16.  ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
素晴しい作品。キャラの濃い登場人物に妙な雰囲気が絶妙に合わさり、なんともいえない世界が繰り広げられていた。一向に変わらない服装、とことん入り組んだ家、そしてその中にきらりと光るリアルな心理描写。監督のセンスの良さにほれぼれします。この程度の脚本を他の監督がメガホンを取ったら、もしかしたらものすごい駄作になっていたかもしれない。そのくらい脚本じたいは中途半端に極端で、中途半端にシュールであった。しかし、この脚本を音楽、演出、小物使いで見事に傑作にしあげてくれた。個人的にはこの映画はコメディーだとは思えなかった。はっきりいってあまり笑えなかった。それでも妙な映画として十分映画になっていた。そして素晴しい作品になっていた。
[DVD(字幕)] 9点(2006-07-18 03:37:22)(良:1票)
17.  ソウ 《ネタバレ》 
んん~。設定もスリリングな展開も非常によくできている映画ですけれども、名探偵コナン読んでいればオチが読めてしまうんですよね~。百歩譲って、死体に化けていたジグソウが6時間もじっとしていたのは許せますけど、死後硬直しているはずの死体が握っていたテープレコーダーが簡単に抜けるのに医者が気づかないって言うのはどうかと思いますよね。なんてったて名探偵コナンレベルの知識しかない僕が見破れてしまうんですから。あの時点で、製作者の低レベルなミスか、死体が実は生きていると言うオチのどちらかだと思い、駄作決定でしたね。それに血は時間がたつと黒くなってくることにも医者が気づかないなんて。期待していたので肩透かしを食えらった気分です。
[DVD(字幕)] 5点(2005-11-27 19:16:54)(笑:1票)
18.  椿三十郎(1962)
文句なしにおもしろい!三船と仲代が本当にいいです。もっと殺陣ばかりの映画だと想像していたら、スティングばりの巧妙な駆け引きが中心で意外でしたがそれはそれとして脚本が面白かったので、すごく楽しかったです。最後の接近戦が映画全体の引き締め役をしっかりはたしていてよくまっとまった印象をうけました。通常右手で抜く刀を左手で抜き、右手を峰に当てて押し切る!このスピードは北野監督の座頭一以上ですね。というより映画史上最速の殺陣でした。あそこの動きを高校のときに文化祭で使うために20回以上繰り返して見た記憶があります。しかし、どう練習しても自分の腹を深くえぐる形になり、皆に止められ結局本番で使用しなかった苦い記憶があります。この映画を皆が見てくれてたなら、当時の僕の熱い気持ちをきっと理解してくれてたことでしょう!
[DVD(字幕)] 10点(2005-10-30 01:42:56)(良:1票)

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