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コメント数 58
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1.  青春の殺人者
“親殺し”という序盤のの陰惨さ以上に、水谷豊演じる主人公の青年らしさというか、むしろ子供らしさ、嘘の無さみたいな所が印象深くて、純粋さを強く感じるし、強く共感できるから感動できる。自分の汚されたく無い部分を持ち、それを否定するものに敏感に反発する。そんな自分でも理解できないくらい強い衝動が発端となり親を殺してしまう。両親の死のあっけなさと、思っていた以上に変わらない日常。次第に湧き上がる実感とはうらはらに、自分が親を殺してまで守りたかったものすらも理解できてないし、父親への愛情すらも湧いてくる。全ては自分の弱さであることはどこかで分かってる。親は欲しい物を与えるくせに熱中すると奪おうとする。でも知っていた。そんな事は分かっていて与えてもらう事を選んでいた自分の弱さ。死にたくても死ぬ事すらままならない憶病さ。小さな虚栄心が崩れさった瞬間こそが青春の終わりなのかもしれない。演出も計算されてて配役も絶妙。原田美枝子も体の成熟さに似合わず子供っぽい顔が役にはまっていた。この作品の素晴らしさは言い出すとキリが無さそう。傑作。
[ビデオ(邦画)] 10点(2006-07-21 03:12:46)(良:2票)
2.  カリガリ博士
サイレント期のドイツ映画はどれも素晴らしい。ドイツ表現主義の映像の迫力は、それだけで言葉を必要としない。この作品の大掛かりなセット撮影にしても、平衡感覚を失った前衛的な建築物のデザインには驚かされる。数多く見られる実験的なマスキングも興味深く、チェザーレが女の部屋に忍び込むシーンでは、斜めの構図を思わせる菱形のマスキングが施されている。全てが効果的なものばかりではないが、その模索が感じられる。カフカ的な悪夢を映像化したストーリーもこの時期らしい。一方で、ソニマージュとして完成されている音楽との調和には編集技術の高さも感じられる。この作品自体が傑作というわけではなく、後の傑作を支えた重要な足跡じゃないかと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2007-03-16 15:32:23)(良:1票)
3.  地球へ2千万マイル 《ネタバレ》 
おもしろっかたぁ。あんまり特撮とか見ないから新鮮やったんかもしれんけど、すごかった。何がすごいって、イーマの動物っぽい動きがリアルである種の不気味さ放ってる!描写細けぇ!しかも象と対決!やべぇわ。男の子心くすぐられるわぁ。象(地球代表)VSイーマ(宇宙代表)はドキドキする。中途半端な恋愛は要らんかったけど、イーマをコロシアムで見上げるシーンなんか上手いわ。遠近法なんか今さら…やけど、あれで十分なんやもんな。あなどれんな。
[地上波(字幕)] 8点(2006-04-18 03:16:13)(良:1票)
4.  秘密と嘘 《ネタバレ》 
すごく人物描写が細かくて、登場人物の言動はリアル。シンシアを中心に、その周りの人々をしっかりと描写出来ていて、それぞれしっかりとした役割があり、この映画を作り上げていた。シンシアは本当に頭が悪くて空気も読めないし、自意識過剰ないわゆる生理的に受け付けないタイプの女。そんな馬鹿なシンシアは友達なんていないし、欲求不満も見え見えで、娘にも邪険にされる。そんなシンシアに産み捨てられたホーテンス。シンシアがホーテンスに抱いた気持ちなんて到底母親の愛情なんかじゃない。誰からも相手にされない鬱憤を晴らしたいだけのエゴ。ホーテンスを産み捨てた時と同様の現実逃避癖みたいなもの。そんな気持ちが見せ方が自然で本当に上手い。パーティーでの皆へのばらし方も完全に自分のエゴから。そんな馬鹿な母親を冷静に受け入れるホーテンス。みんながみんなどこかに足りない部分を持ち、隠しながら生きていく中で、そんなオープンに足りないものだらけのシンシアを契機に、みんなが真実を互いに受け入れ、むしろ互いを受け入れざるを得ない状況にラストはどこか自嘲的に、またどこか温かい空気を作り上げた。「人生っていいね」こんな楽観的で無責任なセリフの後のあの感慨深い空気こそ、この作品の答え。 苦手な考え方。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-09 04:12:13)(良:1票)
5.  アパートメント(1996)
すごく良く脚本が作りこまれてるし、回想も絶妙。王道的な恋愛を一切排除してて、永遠の愛・・・的なキナ臭い事をなくす分、紛れも無くサスペンスな展開の仕方で魅せてて、すごく映画的に仕上がってた。恋愛の中で盲目となってしまう本人をよそに、思いもよらない感情を抱き事情を持っている相手という部分が怖い怖い、ああ怖い。時間とともに移ろってしまう想いや、移ろわない想い。本人にしか分からない地点で、個々のベクトルは変化して、思いもよらん所で足引っ張られたり、悲劇的な結果を生む。あと、靴をプレゼントするシーンや、溝に捨てた鍵を取り戻そうとするシーンは印象的。異色な作品でした。 最後の最後まで多方面から足引っ張られ続けたモニカ・ベルッチ・・・ドンマイ。
[ビデオ(字幕)] 9点(2006-06-14 19:41:29)(良:1票)
6.  ブギーマン(2005)
確かに他のホラー映画に比べて恐いという類の作品ではないし、ストーリーだけ気にするならば、退屈なのかもしれない。しかし、この作品には、サム・ライミの撮り続けてきたホラー映画、その技術が集約されている。終始こだわり続けた斜めの構図は、緊張を生む古典的な技術であるし、映像が高速回転するのを見てしまえば、『死霊のはらわた2』の名シーンを思い出さずにはいられない。ワンカット、コマ落としで家屋を駆け回る遊び心にしても、カメラのピント合わせの遊びひとつとっても、ホラーを撮り続けてきた製作への自信にみなぎっている。そういった過去の技術を堪能した後、ラストは現代のゴーストハウスの得意とするCGでたたみかける。正直、特別面白い訳でもないけど、ここまでの評価の低さは…煮えくりかえるよ…はらわた。
[DVD(字幕)] 6点(2007-03-16 17:36:52)(良:1票)
7.  理由(2004)
正直おもしろくなかった。もともとの小説ではきっと素晴らしくよくできた作品だったんやろうな…っていうのは分かるけど、映像化に意味を見出せなかった。すばらしく複雑なストーリーなので、160分ストーリー説明のために演者がしゃべりっぱなし。正直きついし、演者の個性も結果的に殺してしまってる。こんな事ならやめとけばよかった~っていう監督の顔と、撮りあげた事への安堵の顔が目に浮かぶ。
[DVD(邦画)] 1点(2006-04-18 03:29:08)(良:1票)
8.  MIND GAME マインド・ゲーム(2004)
映像、音楽、ストーリー、全てが最高。アニメの限界超えまくった。カメラワークを思わせるようなカット割りなど、映画に近づき続けたアニメが、その到達点からもう一度アニメの新領域を開拓した感じ。アメーバ状に変化するポップでコミカルなイメージや、一つ一つの映像やストーリーでは極限にアニメ的でありながらも、軸のしっかりしたリアルな人間らしさを持ったキャラクターと作品の素晴らしさに感動した。生きていく事はただ走る事、突っ走る事。社会に不安や恐れもあるけど、そこでしか生きていけないし、そこ以外には何にもない。鯨の腹から出てきたとき見えた日常の何気ない最初の風景がどう変わって見えたか、それが一番の収穫なんやと思う。地球には悪いやつも、良いやつも、普通のやつもおる。強いやつも、弱いやつも、ガタイ良いやつも、ヤクザも子供も。そんな中で、自分で感じて表現し、気持ち次第でいかようにも変えられる人生がそこにあるなら、とにかく殻破って自分の体で頭で猛ダッシュ。アニメでしか表現し得ない応援歌みたいなこの映画をもう一度見たくなる日が来るに違いない。
[DVD(邦画)] 10点(2006-04-25 06:26:39)(良:1票)
9.  レイクサイド マーダーケース 《ネタバレ》 
最近の子供は恐いなぁ・・・詰め込み学習がいけんのやろうか。引きこもって勉強ばっかりせんで外で遊ばんとなぁ・・・あ、でも運動の時間も設けられてたよなぁ・・・って チャオズ!(!?) なる訳ねえやろ!えええ!?ここはどこや?どこ連れて来られたんや?新感覚派的なノリ!?青山真治にはこう映ってるのか!?子供がこんなに単純で不可解な生き物に映ってるのか!?ユリイカは何やったんや!?何なんや!薬師丸ひろ子が未来が見えるとかいう設定とか、役所広司の目が光に弱いとか、要らんよな!?絶対要らんかったよな!?雰囲気だけ借りてラストちょっとホラー匂わせてみたりとか・・・あの死体は復讐にでも来るってか?マジで理解に苦しむ。ってか、役者の演技の質が云々とかいう以前に、誰一人として感情移入できるキャラクターがおらんかった。なんかキチガイみたいな連中が集まってワーワーやりよんだけにしか見えなかった。 もし、この映画の舞台が天気の良い普っ通の湖畔公園やったら何一つ成立せんよね。 怒られるで。
[DVD(邦画)] 1点(2006-05-03 18:00:35)(笑:1票)
10.  天井桟敷の人々
こんだけ金かけて無理して映画作るなよ。大した構想も無いくせにセットだけ先に作って、後から脚本書きながら撮り進めたようなストーリーやったな。テレビドラマか。ってか昼メロか。いちいち細部までツッコムのもだるいわ。展開のためオンリーなガランスの行動は理解に苦しむ。散々苦しみながらも色んな角度から個々のキャラクター探しをしてあげた苦労を無に帰すように連発する歯の浮くようなセリフの数々と、ドンドン安くなっていくストーリー。手がグーになる。途中ちょっとだけ妥協点が見えかけたのよ。パリに戻ったガランスの再登場の時に、ガランスとの恋愛を通じて本物の演劇人として成長した才能豊かなバティスト。ガランスのバティストへの想像を超える想いを聞いたフレデリック。ああ、これでフレデリックも何か新しい価値観を得た事で、豊かに成長して、ああ、演劇と恋愛・・・・・的な感じで進むんやろうなぁ、って。。。それ以下やった。みんなグズグズになっていった。ドンドン昼メロなっていった。ゴールに向けて必死なストーリーの中で、明らかに作らされたナタリーとの間の子供にも安易すぎて驚いたし、恋愛とも展開ともキャラ付けにも関係ないガランスの『貧しさは美しさ』的な発言や、『裕福と愛情は相反する』的な発言がちょいちょい飛び出すのもいちいちイラッとくる。最後の祭りの中を必死でガランスを追うバティストには逆に感動すらした。どんな映画でもこんなシーン入れときゃそれっぽく見えるもんなんやなぁ、恥ずかしげも無くよくやるもんやなぁ、って。それにしても長かった。 胸焼けする。
[ビデオ(字幕)] 2点(2006-06-29 05:43:21)(良:1票)
11.  ライフ・イズ・ミラクル
相変わらずの世界観がまた見れてうれしい。音楽も良い、見ていて和む恋愛もコメディーも良い。この監督の映画の作り方は好き。一つ一つのシーンのつながりというより、一つ一つのシーンが個々のベクトルを持っていて、その場その場で完結したようなシーンを撮る。一貫性が無さそうな感もあるが、とにかく心に残るシーンがたくさん一つのフィルムに納まってる感じ。だから2回目を見たくなるし、大事にしたくなるんやろうな。線路をふさぐ失恋ロバちゃんも、離れた2つのベットで男が犬を抱いて、女が猫を抱きながら話すシーンも、抱き合って芝を転がるシーンも、バズーカ逆さに吹っ飛ばすシーンも、どれも良い。映画の楽しませ方を理解してるなぁ、って関心してしまう。時折、発想に脱線を感じるところもありますが満足。
[DVD(字幕)] 8点(2006-04-24 02:19:40)(良:1票)
12.  ストレンジャー・ザン・パラダイス
最っ高に癒される作品。居心地最高。出来合いな恋愛映画ばっかり見てきたから、この映画を見たときの嬉しさはとんでもなかった。ウィリーとエヴァがテーブル挟んで向き合って話すシーンとかマジでリアル。ウィリーが一生懸命楽しい話しててもスゲー不器用で伝わらなくて、そんな話にエヴァは戸惑いながらも何とか合わせてあげたい、ってあの空気。うわぁ辛いなぁ(笑)って感じ。こんな二人の良い緩衝材として働くエディも生かされてる。もっと言えばウィリーとエディの関係もマジでリアルな良い友達だし。モーテルでのウィリーのベットが無いシーンとか大好き。この映画に潜んでいるフッと通り過ぎていく自然な笑いの落っことし方は天才的。観終わってすぐに二回目観たのを覚えてる。
[DVD(字幕)] 10点(2006-04-19 22:06:13)(良:1票)

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