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プロフィール
コメント数 13
性別 男性
年齢 64歳
自己紹介 日本映画、この頃やるじゃない!と思っている映画ファン歴約30年の男。
大抵の映画はそこそこの点(5~7点)になるので、期待以上の作品やがっかりした作品に
ついてのレビューが多くなると思います。

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評価順1
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1.  空気人形 《ネタバレ》 
映画館で約一カ月空けて2度観た。ある意味「映画」の枠を超えた素晴らしい映画だ。 ストーリーを追おうとしたり、リアルさをどこかで求めようとしたらこの映画は全く奇妙な映画だろう。でも、この映画は全編ほとんど「詩」のようである。それは、人間という、儚く、自分では解決できない弱さをいっぱい抱えているこの存在に対する限りないオマージュを、空気人形の目を通して描いた、映像による「詩」である。 しかもなんとぺ・ドゥナは、チャーミングなのだろう!! 特に、ARATAに心を寄せるようになった直後の、あの抑えられないような表情は、音楽の素晴らしさも相まって何と美しいことか。ここには、「心」を与えられた者の歓喜がある。そして「ハッピー・バースディ」である。自分で自分のいのちの誕生を祝うのではなく、「他者」がこの自分の存在を祝福して祝ってくれている。思えばこれが「ハッピー・バースディ」の歌だ。そして、それがあのラストシーンの「息」につながっていく!是枝監督、脱帽です!ここには監督の「祈り」にも似た思いを感じないではいられない。 原作本も読んだが、それをリスペクトしながらよくぞこのような作品へと再創造してくれたと思う。きっと、見る毎に思いが深められると思います。
[映画館(邦画)] 9点(2010-03-22 10:32:40)(良:1票)
2.  孤高のメス 《ネタバレ》 
これは素晴らしい映画です!数多い「生と死」をめぐる人間ドラマを描いた 映画の中でも、終始真摯な姿勢で描かれている傑出した作品ではないでしょうか。一昨年の『おくりびと』よりも私はこの作品にアカデミー外国語映画賞を贈りたい。 この映画では堤真一演じる天才医師・当麻鉄彦は脇役だと捕えたらいいのではないかと思いました。聖書の「よきサマリヤ人」のように、今環境が整わなくても、現実に目の前で苦しんでいる患者を放ってはおけない当麻の存在は、大病院の医師たちからはやっかみを買うが、一地方都市であるさざなみ市の病院を変え、その町の人たちの心さえも温かく変えていく。その中心に描かれているのがナース・中村浪子だ。このナースは多分若い頃離婚して、ひとり息子を働きながら育て上げ、その後50才半ば位(?)で心筋梗塞で死んでいく、という決して恵まれた人生ではないのだが、その当麻医師との出会いによって、果たして人間にとって真の幸福とは何なのか、働くという誇りはどこから生まれるのか、をある意味地味な生活の中で深めていく。その過程を生きるナースを演じる夏川結衣が本当に素晴らしい。抑えた演技ながら移り行く心の機微を見事に表現している。これは夏川結衣の代表作となるでしょう。 また、クライマックスの肝臓移植の手術の場面で、都はるみの演歌が術中BGMとして流れ、その緊迫した進行と共に、歌詞のない子供たちの合唱(歌詞がないというところがいい!)にかぶり、そして、実は子供たちの合唱を指導しているのはあの(詳しくはあえて言わない)余貴美子であるというところは、その映像と音楽の流れが実に映画的であり素晴らしかった。医療ドラマという点では模範的すぎるというか、リアリティにやや欠けるかもしれないが、観終わった後の何とも言えない幸福感は比類がない。
[映画館(邦画)] 9点(2010-07-24 21:32:16)(良:1票)
3.  劔岳 点の記
監督は一体この映画で何を伝えたかったのだろう。険しい山の美しさ、苛酷さ?或は 人間、あきらめちゃいけないということ?はたまた山の上で生まれる友情?夫婦愛?親子の和解? 多分いろんな要素を取り込もうとしたのだろうけれども、どれもみんな薄っぺらく感じてしまうのはなぜ? 人間ドラマがそれこそ「風景」のようで、ズシンとくるものがないのは非常に残念。 あと、音楽の使い方があまりにもお粗末なのではないでしょうか。風の音や雪渓の上を黙々と歩を刻む音だけで十分なのに、うるさい位「バロック音楽名曲集」を聞かされてしまうと、映像の物語性、 内面性を助けるどころか、音楽が主役になっちゃうよ。ご自慢の映像が泣きます。クラシック音楽は それが有名であればあるほどその用い方は良く吟味しないととんでもないことになる。その点、やはり キューブリックは凄かった。
[DVD(邦画)] 3点(2010-03-01 03:09:16)(良:1票)

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