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プロフィール
コメント数 300
性別 男性
年齢 41歳
自己紹介  点数が低い作品に関してはかなりボロクソに書いてありますのでお読みの際はご注意を。
 私の駄文が皆様の映画ライフの助けになれば幸いです。

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1.  ゴジラ FINAL WARS 《ネタバレ》 
 曖昧な記憶を元に一部かなり過激な文章になっているので、視聴には気を付けてください(それくらいゴジラが大好きだと認識していただければ幸いです)。   ボロクソに蹴散らします。  腕のない料理人が『マトリックス』と『インデペンデンスデイ』を混ぜ合わせそこにゴジラをスパイスとして加えて『しまった』ため超ゲテモノ料理となってしまった作品。  最初の轟天号VSゴジラでテンションを上げられ「おおっ!」と思った瞬間、あとは怪獣すらまばらにしか登場しないアクション映画に・・・・  私は2000以降のゴジラはあまり好きではないが、少なくても皆『怪獣映画』を作ろうとはしていた。しかしコイツ等(こんなク○な脚本を書いた奴、そしてそれを通した奴)は『ゴジラ』と言う名だけ借りて自分たちが作りたかったアクション映画を作っただけ。ちなみにアクション映画としても才能の欠片すら感じられない駄作。  「ゴジラファン以外の方にも楽しめる作品にしたい」とスタッフの誰か(監督?)が言っていた気がするが、何で最後にそんなことするの?最後なんだからファンのために作ってよ。  これまでにあった、『人間パート』→『怪獣対決』→『人間パート』→『最終戦』みたいなお約束の流れを無視し、初戦から快勝の連続、あんなんで「さすがゴジラ強い!」とか喜ぶと思ったわけ?あんな雑なラストにキングギドラ出せば良いと思ったわけ?適当にX星人や轟天号を出せば昔からの東宝特撮ファンが喜ぶと思ったわけ?  「ゴジラファン以外でも楽しめる」とか言ってたけど、それでやったのが「利き腕が逆」とか昔のSF映画のパクリ(オマージュとは呼ばせません)や、ただ荒唐無稽な動きや爆薬を使った、魅せ方を微塵も考えていないアクションなの?ゴジラと松岡の動きをカブせてマウントパンチ?ダサすぎセンス無し。  人気ではない(大変失礼で申し訳ない)がいい味出す役者ではなく、微妙な人気と演技力しか持っていない(全員とは言わないが)役者をだすことなの?  そしてそれらは、これまでのゴジラ映画が築いてきた伝統(個人的にですが)を崩してもやる価値あったの?俺にはそう思えないけど?  私が許せない作品として間違いなく三指に入る作品です。これを見た後『VSデストロイア』の評価がグッと上がりました。最後の思い出に泥を塗ってくれた作品。北村監督、私はあなたの名を別の意味で絶対忘れないでしょう。
[映画館(字幕)] 0点(2009-06-20 19:33:02)(良:6票)
2.  バトルシップ(2012) 《ネタバレ》 
 『エイリアン相手に米艦の最新技術をフル活用した艦隊戦』を期待していたが残念。  まず登場艦も駆逐艦3隻のみ(他はバリヤに阻まれお留守番)で、その内2隻も即撃沈。その後は・・・。  『ジャミングされるが敵を肉眼で確認できるのに、艦砲のみで攻撃』『危険な空気なのに停泊状態で攻撃して反撃され撃沈する味方艦』『敵は攻撃してくる対象か危険な兵器のみを攻撃するらしいが、攻撃中止して撤退する主人公が乗る『武装した船』をスルー』『目の前の戦艦放置して遥か彼方の空軍基地や何故か高速道路を攻撃、ちなみに武器は予告のハイパー放射『ロケット』じゃなくて塊魂の玉(全長3m)みたいの3つ・・・で世界危機』『津波警報用ブイの電波は運よくジャミングされず敵発見』『←そしてミサイルを座標指定で発射するが、何で最初の接敵時にそれしなかったの?』『←の間も敵は上述した武装を主人公艦に使わず泳いで接近戦を仕掛けようとする・・・で負ける』『ミサイルどころか地球到着前、自身より遥かに小さい人工衛星にぶつかり大破する虚弱宇宙船』『宇宙人の目的はID4っぽいが分かりにくい』『宇宙人の目がトカゲっぽいから太陽に弱いはず!』『敵を視界に捉え狙撃銃で敵艦橋の窓を破壊(脆いな!?)、太陽で敵の目が眩んでいる間に全兵装をマニュアルで発射!・・狙撃する必要が、てかその戦法一番最初にすれば・・』『艦内に侵入した敵(目的不明)相手に白兵、ボートで宇宙船調査と終始持ち場を離れるCIC員と主人公班長(後に艦長代理)この艦の乗組員は5人なのか?』『26歳までニートだった主人公が←の通り異様な出世街道爆進、兄のコネか?』等々  ・・・と言ったご都合アホ展開でT・Fから何一つ進歩してない派手だが迫力の無いCG、整合性の無いツギハギ演出、薄っぺらい内容を延々2時間垂れ流し。てかCGは変形無いのに何処に2億$掛けてるの?『円』の間違いじゃないの?  現実兵器ってある程度設定をしっかりさせミリタリー色を強くしないと寒いんですよね。そこを理解せず弾無限なランボーでエイリアン退治的ノリでやってしまってるので凄い寒い(捕捉するがランボーはそう言ったノリが面白いし、本作は上記理由でそれ以前の問題)。  ただ、ヒロインと患者の元軍人さんが上陸したエイリアンと戦う所と、終盤ミズーリでの戦闘シーンは良かった。
[映画館(字幕)] 3点(2012-04-14 00:38:06)(良:4票)
3.  アベンジャーズ(2012) 《ネタバレ》 
※※※これはあくまで『字幕版』で観賞した感想です※※※ 『何を』求めて観に行くかで評価は分かれそうだが、『最初はバラバラだったヒーロー達が次第に結託していき、最後は力を合わせ敵と戦う』と言うお約束ながら熱い展開が好きなので十分楽しめた。  能力的に見劣りするキャプテンは軍隊経験を活かした指揮や避難誘導、アイアンマンとハルクは意外な共通点で仲良くなる等全キャラにそれなりの活躍シーンや差別化を心がけた演出がされていた。  チームとしてまとまっていく過程やきっかけは用意されているが、それを明確にするシーンや台詞な無く、コレに関しては変に説明臭くなっておらず良い。  マーブル映画お得意のユニーク台詞やシーンも健在。特に色んなキャラに恨みを買っていたロキが最後ハルクにボコボコにされる所は捨て台詞も相まって愉快爽快。  ラストの決戦はド派手なCGは勿論、各キャラが能力を組み合わせるアクションが随所に盛り込まれており『力を合わせて戦っている』感が分かりやすく且つ格好良く描かれていた。  ただ敵勢力に名前有りの幹部が一人だけで基本ザコ退治ばっかりだったり、確かに強そうだが『地球の戦力を圧倒的に上回る最強最悪の軍団』と言うキャッチコピーは大袈裟すぎる気がした、実際核爆弾一発で撃退されちゃうし。まぁそこら辺は第一弾だし、ドラマパートも意外と面白かったので次回に期待。 あと弓の人が終盤まで敵組織にいるので彼目当ての方には注意(ただし、味方サイドに戻った際自分の行動を悔いている等細かい演出が光る)。 ある程度参戦キャラの単品作品が前提になっているので本作のみの視聴だと何が何やらわからないが、それを説明し出してしまうと尺を圧迫してしまうしので正しい判断と評価、まぁどの作品も面白いので『のべ数十時間単位の前振り』と思って観てみてはいかがでしょうか。  総評 突っ込み所や描写が足りない部分も無くは無いが、それを差し引いても期待通りの『スーパーマーブル大戦』でした。結構離席してる人が多かったですが、最後の最後まであるのでEDはしっかり観ましょう。 
[映画館(字幕)] 8点(2012-08-14 12:49:32)(良:4票)
4.  アバター(2009) 《ネタバレ》 
 消されてしまったので再投稿。  ストーリー、設定、映像等。『まんま○○のパクリ』みたいな部分を除いても褒められる場所は無い。  主人公が原住民に扮して立ち退くよう説得するが、気付けば星の自然に感動し、原住民の女性に惚れ人間と敵対・・みたいな構図は古臭いがまぁいい。だがその感動した自然の中で戦いを選ぶ(しかもこの時点で人類は目標を達成してるので『防衛』でなく『復讐』)と言う考えが本末転倒。自然の素晴らしさに気付けたなら命の大切さにも気付こうよ。   じゃあ敵側の人類が最低最悪のクズ野郎と言えば、正直そこまででも無い。先住民の住む家の下の財宝が欲しいのだが、最初はちゃんと交渉で何とかしようとした(主人公の最初の目的もコレ)し、いざ実力行使で何とかしようとしてもちゃんと最終警告は出しているのでイマイチ『悪』過ぎないのもよろしくない。リアルっちゃあリアルなのかもしれないが、主人公がリアルからかけ離れた『人類をぶち殺し俺たちに立て付いた子ことを後悔させてやるぜ』みたいなことを言っちゃう、脳筋アメリカンヒーローで全然好感を持てない。  バトルシーンを入れたいのであれば部族の中で交戦派と交渉派に分かれさせ(主人公は交渉派)、交戦派が全滅した後、星の超パワーで人類に自然の素晴らしさを気付かせる(それくらいできそうな演出もあるし)みたいな流れにした方が良い。『戦いで全て解決』と言う洋画に蔓延している構図(これ自体は悪くないが、作品的に合わない)から脱せなかったことからこの監督の底が見えてしまう。最後に主人公が人間の体を『捨ててしまう』のも大マイナス、それなら人間の体とアバターを融合させるみたいな演出にしてほしかった。  映像もそこそこ凄いと思うが、アクション部分は寄りが多すぎで分からなくて気持ち悪く、異星の特殊な生態みたいなのも別にどっかで見たことある奴ばかりでスターウォーズの方が面白い。映像演出も個人的にイノセンスの方が全然良かった。 『俺こんな凄い映像と設定思いつたぜ』と言う監督の自慰を延々見させられた感じで気分が悪くなった。  メイキングを見るとあの映像に凄い技術を使ってるらしいが、見た結果感動できなかったんだからそんなの知るか。  映像を見せたいのなら90分位の尺にしてもっと単純な、『謎の惑星に眠る財宝を原住民の相棒とレッツアドベンチャー!』的アクション映画にすればよかった。
[映画館(字幕)] 2点(2010-09-07 12:33:09)(良:4票)
5.  パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 《ネタバレ》 
 ・・・・・・・・なにこれ?  単純明快なアクション映画なのに全然理解できない。登場キャラの行動理由が理解不能。何故そのような行動を取るのか説明が無いし結末を見ても全く理解できない。  『こんなシーンを入れたい』『尺がありません』『適当に作っちゃえ』みたいな感じでシーン1つ1つに繋がりが無い。小学校の学芸会で暗転、セットを入れ替えてる間に入る説明ナレーションがすっ飛んでる感じで何の説明も無しにどんどん進んでしまう。  あとジャックは良いが、ターナーとエリザベスがとにかく不愉快。エリザベスは海賊の王になるがその理由が『海賊クラブのお偉いさんが死ぬ間際たまたま近くにいた彼女に自分の称号を授与』『海賊王を投票で決議』『みんなが自分に投票する中ジャックがエリザベスに投票で海賊王に』『皆従う』と幼稚園児以下の脳味噌保有者が考えたお粗末設定。荒くれ者のクセに『法の番人』とかぬかす、突然出てきたオヤジにみんなビビっちゃうし。途中彼女が鼓舞するシーンがあるが『尻の青い小娘が何言ってんだ?』と失笑(私が)。カリスマ?そんなもの微塵も感じない。  ターナーに至ってはもはや空気、所属組織を何回も変え『お前は何がしたいんだ!!?』と思わず絶叫。地位もないのに海賊達をアゴで使う、お前何様?あと二人に言えることだが態度がでかい。格好良くもなくただただウザい!!ラスト間際で戦闘中にプロポーズ・・・はぁ!?さながらMGS4の超劣化版。お互いがお互いに惚れる理由が不明、だってどっちも人間的魅力ゼロじゃん!!  CGも全然ショボイ。大艦隊戦するのかと思えば1対1のみ。こんだけ引っ張っといてそれは無いんじゃない?  そんな感じで『なんで!?どうして!!?』を連呼していたら終了。  急きょ思いついたような設定をブチ込んでなんも締めずに終了。強いて言えば小悪党一人をやっつけたくらい。前作合わせて5時間近く使って倒す相手じゃない。  ジョニーは本作の前後位に『これからは自分の子供に見せたい映画にしか出演しない』とか言っていたが、お前コレ自分の子供に見せる気かよ?1作目だけ観賞させて『コレでお終い』と言い切れ。それが子供のためだ!!   『支離滅裂』。本作ほどこの言葉を理解できる作品はないだろう。分かり難い説明で申し訳ないが、本当に訳が分からず詰らない、そう!詰らない!!それだけは言える。
[地上波(吹替)] 1点(2010-04-24 01:02:35)(良:4票)
6.  仏陀再誕 《ネタバレ》 
仏陀の教えを広めるにはどうすれば→そうだ、アニメでやれば若い世代も観に来る!→なるほど!カワイイ女の子や有名な声優を出せばイチコロだねw的な、脳ミソ密度がスポンジ以下な大人の会話が聞こえる。そんな頭の総指揮とスポンサーの所為で痛さがギガスパークした作品に。幽霊が見える少女が悪霊に憑かれて電車に轢かれそうになった瞬間、元カレが救出。『私霊が見えるの』『俺が守ってやる』ああ、開始10分で眩暈が。不仲な元カレを無視し、仏陀の生まれ変りと逮捕必須な発言をするオヤジに助けを求めるため彼の所へ。このエスパー宗教に目覚めたギレンにしか見えません。実はギレンは悪の宗教団体だった!→弟(まことちゃん)が敵の罠で病気に→再誕仏陀を名乗るスーツ姿のおっさん出現→キモイ!→弟を治療→突然親父がガンをカミングアウト→仏陀mk-Ⅱが説得→親父歓喜→UFOが町を攻撃→笑!→巨大なはすの花ビラでUFO撃退→爆笑!→野望を阻止されたギレンはTVジャック。画面から念を出し津波の幻覚を見せる→UFO作戦よりショボイ→助かりたければ我を崇めよbyギレン!→国民は津波から逃げるのに必死で崇んでねぇ→少女「これは幻覚です!」信じれば救われます→信じる国民→次にギレンは少女を誘拐→野球中継にゲログロUFOで乱入(UFOの説明無し)→少女に「私が仏陀の再誕と言え」と強要→仏陀の再誕でも罪は逃れられないのでは?→仏陀mk-Ⅱ飛んで出現→仏陀は飛ぶ!→ギレンピンチ!→ギレンの中にいた暗黒陰陽師出現→誰!?→たぶん悪い奴→真っ黒なGNミサイルで攻撃→仏陀mk-Ⅱ光の翼展開→天空からショボ3DCGの天使と象出現!→仏陀は天使も従える!→ は、腹が(笑)→光のグランドクロスで陰陽師撃破→人以外には容赦無し→困惑する人々に対し仏陀一括→我に従え!→ええっ!?→適当にエンド。瀕死の私に追い打ちのED。音楽は良いのに歌詞が・・・『ありがとう仏陀』『素晴らしい仏陀』『闇はすぐそこに』『君も悟りにチャレンジ(の英語読み?)』。仏教映画に英語入れるな(笑)。笑えたが映画としては最悪。説法を入れるため強引な展開多すぎ。全員『仏陀に会って幸せになりました』と勧誘文句。とにかく設定やキャラの説明が無さ過ぎ。手塚先生の方が面白い。これ見たらマイナスイメージだろ?アニメの出来は悪くないし、少女もカワイイ。仏陀mk-Ⅱも女の子ならもうチョイ見れたかな?ネタとしてDVDで観ましょう。
[映画館(邦画)] 0点(2009-10-19 12:41:44)(良:4票)
7.  ダーク・シャドウ(2012) 《ネタバレ》 
CMからして『アダムスファミリー』的なブラックコメディを想像していたが全然違う。 まずコメディ要素がメインどころか味付けと見ても少なめ(CMで全体の半分位消化)で、200年ぶりに目覚めた吸血鬼のデップがお家再興に奮闘したり恋したり魔女に妨害されたり誘惑されたりするが、結局お家再興は失敗し魔女退治と恋人作りに成功しただけ・・・・用は関係者全員ロクな目に合わなかった。 こう言った話の吸血鬼って血を吸わなかったり輸血パックで代用が多いがコイツはガンガン吸いまくる(殺しまくる)。おまけに邪魔な奴も殺したり催眠術で騙したり、家族は大切にすると言っておきながら結果長男は父親を追い出されてしまい散々。しかも魔女に誘惑されるとあっさり『レッツ小魚作り』!これに対しては『恋人が呪われないため仕方ないんだ!』、ちなみに吸血殺人も『この呪い(魔女)のせいで私も苦しい』と女々しさ爆発のヘタレ発言。 そしてそう言った悪行になんの反省も報いも受けずにハッピーエンド。個人的に『因果応報』が微塵も成り立っていない作品は嫌い。 あとあらすじ見てもそれほど山場は無いのだが、無駄に場面がコロコロ変わりその1つ1つも掘り下げが出来ていないわり異常に長い。構成が悪いわけではないのだが、用は超うす味のスープを5ℓ位飲まされた感じで印象的なシーンが無い。 序盤からデップの恋人の前に現れ『助けて・・』と呟く長男の母親の幽霊も何かの伏線かと思ったら、『誰も助けてくれないんじゃ自分で何とかする!』と魔女にゴッドボイス発射で撃退、助けを求める必要無いじゃん。 あと娘の秘密が唐突過ぎ。これも周りのキャラの掘り下げが出来ていないことからくる弊害。ちなみに上述した『異常に長い』はデップ絡みのみで他キャラメインのシーンはダイジェストみたく駆け足なので全然魅力を得られなかった。そう言う意味ではデップ好きには嬉しいのかな? 雰囲気としては『永遠に美しく・・・』が近いが出来としてはあちらの方が皮肉が効いていて面白い。てか終盤の魔女とショットガン女の戦いなんてまんまそれだし。 少なくてもCMみたいな作品を期待すると損します。『ジョニー大好き!ジョニーが出てれば他なんてどうでもいい!ジョニーが幸せにさえなればオールOK』なら面白いかも。てか監督自身が『ジョニーLOVE』過ぎる、プロモじゃないんだからさぁ。 てかまた広報にだまされた。
[映画館(字幕)] 3点(2012-05-19 18:07:59)(良:4票)
8.  映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 はばたけ 天使たち 《ネタバレ》 
 リルルの急激な心境の変化はしずかちゃんとの絡みを増やし人の『優しさ』に気付き、ほぼ戦闘要員だった男子陣はピッポと最初険悪な関係から徐々に『友情』を結ぶ事で、旧で気になっていた演出を見直しつつオリキャラ2人を差別化させていて素晴らしい。また、二人が親友と言う設定も、敵である自分達に優しくする理由に対するのび太達の台詞を、昔壊れたピッポを治したリルルとの会話と同じにすることで人とロボットは同じである事に気付く。本当にここの演出が丁寧で、二人の行動(人間を守る)に説得力を持たせ感情移入ができる。  作画演出も日常、ギャグ、戦闘どれも及第点以上。世論的にカットされそうだったリルルの『治療、尋問』も描かれていた。  特に『尋問』はより過激になり、頑なに逆らうリルルのけなげさと敵の残虐性が強く印象付けられる結果になっている。世論的には問題になりそうだが、暗にふせいない方が物語のシリアス性が増すと感じる。  『戦闘の尺減』『ミクロス早々退場』『リルルが最初から良い人のため救出後の葛藤する印象が弱かった』等あるが、代わりに加えられた要素が十二分にそれらを補填している。  ただリルル達の優しさに関しては、ロボットが温かい心を『持たない』旧作から『忘れた』事に変更してあるので説得力はあり、人間とロボットをより紙一重の存在にすることで理由付けしつつメッセージ性も強める事に成功している。  他にも『決戦時泣くスネ夫を慰めるジャイアン達の遠くから姿を現す鉄人兵団が旧作以上に絶望を感じさせる』『ラストのリルルに影を落とすことで神秘的な魅力を引き出している』等々見所満載。  残念なのが、のび太がリルルを撃てるのに撃てなかったことを証明する『手錠』部分がカットされていた。救出演出は良いので、加えて敵のミサイルを全機撃墜するみたいなシーンが欲しかった。  アニヲタ的にも雰囲気を壊さずニヤリとできるネタがあったのも良かった。  ラスト、自身の運命を知りながらアムとイムをプログラミングするリルルと、祖国を裏切り絶望的な状況の中『ありがとう』と微笑み鉄人兵団に戦いを挑み、ボロボロになり、それでものび太達を守ろうとするピッポ、そして全てが終わり消えていく二人に嗚咽漏らして大号泣。  旧作で感じた欠点を見事に補完し、さらに『ロボットと人の絆と心』と言うドラマ性を強めたこれぞ文句無しのリメイク。もう劇場版スタッフはこれで固定してくれ。
[映画館(邦画)] 10点(2011-03-05 11:45:07)(良:4票)
9.  ももへの手紙 《ネタバレ》 
・・・ジブリ?・・・と思ってしまうくらいのジブリ(が輝いていたころの)映画でした。『小難しい演出を無くしシンプルにした千尋orポニョ』か『マスコットが全然可愛くないとなりのトトロ』と言った具合。無論、ただ表面を真似ているわけではなく、しっかりと内部まで作り込んであり出来は良い。  基本は父親を失った少女ももと、妖怪三人組(この三匹も『天然』『ウッカリ』『山ちゃん』と個別化され『内面』は可愛い)による日常。起こる騒動も野菜泥棒やイノシシに追いかけられる等ショボいが、そのショボさが『小さな女の子がほんの少しだけ前向きに歩き出せるようになった小さな出来事』と言う本作の雰囲気に合っていた。  登場人物もメインは深く、サブも適当な人数が適度に掘り下げられており、各人の魅力を十分引き出せていた。  マイナスな部分としては、話の『構成』がほぼ『トトロ』であり、後半起こる『騒動』も地味で盛り上がりに欠ける。余り大規模にするとテーマに沿わなくなるが、『ももと妖怪が頑張って世の中的には小さな騒動で済んだ』な感じにすれば、より盛り上がり且つ最後の別れが感動的になったと思えるだけに残念。  総評  ピクサー同様『目新しさの無いネタでも丁寧に粗無く作れば十分面白い』と言う高水準な『ファミリー向け映画』なので、予告を見て興味を惹かれたら十分満足できる内容です。   ・・・・さて、ここから極一部の方に向けた感想を。  とにかく終始ももちゃんが可愛かった。絵柄だと地味だがそこは創意工夫。例えば慣れない土地や見知らぬ同級生、地元民に対しては序盤人見知り全開ながら、妖怪相手には本来の小学6年生らしい元気でちょいマセな性格とオーバー且つ多彩なリアクションを見せそのギャップが可愛い。服装も日によって時には上だけ、時には上下共に変わっていたり水着になったり芸(?)が細かく可愛い。『トトロのさつき』『電脳コイルの女の子全般』に魅力を感じた方なら全然『有り』だと思える可愛さを・・・・ん?文章が気持ち悪い?俺もそう思う!  性格もコイルの『(知識の無い勇子+優子)÷2』と言った感じで、実質一人で物語を進行させるには理想的だと思う。  演技に関しても及第点、少なくとも棒でイライラすることはなかった。  プリ○ュアのようにキラキラ輝く可愛さも良いが、たまにはこういうしんみりとした趣向の『作品』を見てみてはどうだろうか。
[映画館(邦画)] 8点(2012-04-22 15:47:03)(笑:1票) (良:2票)
10.  相棒 -劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン 《ネタバレ》 
 TV未視聴で恐縮ですが、映画館まで足を運んで高い金払ってつまらない映画を見せられた場合、メタクソに批判する事にしているのであしからず。  TVで当った作品をでかく(映画化)したが、スタッフに能力が無くて失敗した良い例。  日本政府が昔しでかした過ちを世間に発表したいがための犯行だったのだが、最初に殺された三人の殺害動機は『TVでムカツク発言をしたから』と最低の理由。水谷さんとも謎解き合戦をするが、理由が不明。自責の念があるわけでもなく、そのせいで警備を強化させて結局犯行失敗に、馬鹿としか言えない(この愚行を西田敏行にやらせた事が余計腹が立つ)。犯人の潜伏場所も、犯人の友人の妹の『昔兄と一緒にアルバイトをしていた倉庫があるので・・・』と、伏線もクソもあったものではないし、ソコに行く女の子の行動理由も、実際ソコに潜伏する犯人の迂闊さも理解不能。犯人は自決して自爆しようとするが、なんでそんな事をするのか、自分達の犯行目的から日本政府の陰謀を暴露しようと思うのなら証拠が多いほうがマスコミも注目するのでは?しかも、爆発で警察の注意を引けた(そうしようとしたのか不明)ワケでもなく、理解不能。水谷さんは古畑任三郎みたいなキャラかと思っていましたが、会話の半分近く無駄に絶叫しており、むしろ担当の相方より騒がしく(やはり映画ということでアガッているのだろうか?)、『え~こんなキャラだったの?』とゲンメツ。肝心の相方も、女の子を爆発して崩れる可能性もあるビルに置き去りに、オイ!外まで連れてけ!!まだありますが容量の関係で割愛、そんな感じでテンションを地下うん百メートルまで沈められた状態から長々と続くお涙頂戴話。セリフに人間味も皆無で、歯の浮く薄っぺらいセリフを並べられもはや喜劇。しかも、こんな大事(?)を起こしても結局日本政府の陰謀を暴いたのは、金の力で情報を手に入れた女性議員。なんじゃそりゃ、だったらこの議員の話映画にしろよ。  マスコミも、ゲリラに拉致された日本人の迂闊さを責めていたが、いざ殺されたらパッタリと報道を中止してるが、何故日本政府を問い詰めない?西田さんもアホな(色んな意味で)犯行する前に、マスコミに日本政府の陰謀を話せば食いついてくれたんじゃないの?  とまぁ、とにかくお粗末極まりない駄作映画。TV未視聴と言う負い目もあるので1点のところ2点にしました。
[映画館(邦画)] 2点(2008-05-03 23:56:00)(良:3票)
11.  アンノウン(2011) 《ネタバレ》 
 内容は3点だが、後述する理由により大減点。  予告見た時点で『ボーンみたいだな』と感じていたがまんまボーン。  変更点としては主人公の所属が『CIA』から『暗殺集団の幹部』に変わっただけ。  他にも謎の究明に尺がかなり割かれており主人公が記憶ごと『暗殺技術』を忘れているためアクションは少なめ。確かに演出や謎の明かし方は『中盤』までは悪くないが、それでも『パクリ』作品に好印象は受けない。  ボーンと比較しない場合でも終盤が駄目。折角徐々に謎が分かりかけてきたのに突然『イレギュラー排除』の名目で登場した組織の幹部がベラベラと喋って雰囲気台無し。組織の存在も、紹介された探偵が元諜報部員で『風の噂』程度に組織の存在を知っていたと酷過ぎるご都合展開。  妻役だった暗殺者も『暗殺失敗のため爆弾を回収しに行ったら時間切れで爆死』ともはやコント。『偽りの記憶をリアルに感じてしまっている主人公が妻を目の前にどのような行動を取るのか』と言う最大の山場を丸投げってどんだけアホだよ。  監督の狙いとしては『主人公は本当に頭がおかしくなったのでは?』と言う結末を客にも予想してもらいたかったと思うが、それなら序盤の夫婦でいるシーンをガッツリやらず断片的にしたりする等の演出をしなければ駄目。そうじゃないと『確実に妻とは面識があるのにとぼけている=陰謀』と言う結末しか思いつかない・・・・てか、ソレくらい分かれ。  そもそも主人公の記憶喪失が『暗殺対象に近付くため科学者になる練習をしていたら事故のショックで演技の記憶を本物の記憶と間違える』と、だからそれコントだって。  最後に主人公は途中知合った女性と逃避行するがここがここが最悪。ボーンに関しては国のためや暗殺対象が基本悪人と同情の余地はあるが、こいつの場合『金で雇われた暗殺者』であり、凄腕と言うのだからコレまで何人もの罪無き人を殺してきたはず。だったら『俺の手は血に塗れている』的理由で女性とは別れるべきで、『何のうのうと旅を楽しんでんだよ!?』呆れました。  総評としては『中盤まで良かったがラストの出来が悪い』で『3点』。ストーリーが『おまけ』的な作品の場合は良いとして、本作の様にメインとなる部分が最早パクリレベルで、こんな作品作れるスタッフの面の皮の厚さに嫌悪感を示し1点とします。
[映画館(字幕)] 1点(2011-05-08 00:13:31)(良:3票)
12.  スカイライン-征服- 《ネタバレ》 
 『(ID4+宇宙戦争+第九地区+クローバーフィールド)÷100』のカス映画。全体的には4点位のB級映画だが、ブチギレ級の理由が2点あるので他は箇条書き。  『エイリアン自体飛び道具、バリア無し(攻撃手段は突撃)であっさり死ぬ、なのに壊滅してるアメリカ軍、いやどう考えても負けないだろ』『侵略された際の一般市民を描くと言うまんま『宇宙戦争』、しかもあちらやクロフィルみたく特定人物のみの視点だけ映すとかじゃない上に尺の大半がビル籠城、さらに登場人物の演出がパニックモノなので人間性描写皆無とストーリー云々以前の完全劣化』『CGも並以下、2回だけある空中戦も尺短く迫力もID4に遠く及ばない』『宇宙人の設定や世界情勢等主人公達の結末以外すべて投げっ放し』等々。  そしてブチギレ理由1つ目。宇宙人は脳を集めるのが目的で、それを移植して増えてるのだが、何故か主人公だけ移植されても人格を保っており、エイリアンとなって恋人を救うべく立ち向かう・・・・でエンディングと言う、駄目監督が良くやる『起承転起』演出。続編できる程面白くないしパクリまくりなんだからいっそう人類全滅とかの方がまだ個性が光った。  もう一つは主人公と途中から別行動をとった男。こいつ途中で自爆するのだが理由が無い。描写的には生への執着心は人並にあり逃げられる余裕もあるのにエイリアンに見つかった瞬間自爆。そしてその際映しだされる壁に描かれている日本兵と『神風』の文字。とりあえずコレ考えた奴天罰食らえ。  例えば愛国心が異常に強かったり別行動の主人公班か殺された人間の中に肉親がいる、もしくは被弾したF-22がエイリアンに襲われている主人公を見つけて突撃する瞬間、パイロットのヘルメットなんかに描かれているとかならまだ我慢できる。てか後者に関しては『撃破された戦闘機の破片が主人公を追っかけているエイリアンに直撃』と挿入できる演出まであったのにそれすら放棄。  私は決して愛国心が強いわけでも無く戦史について詳しい方でも無いが、『家族を守りたいから』と言う理由で特攻を志願した兵士達の話を聞いた者としてはこの演出は到底許せるものでもない。  ストーリー、演出、CG何を取っても劣化移植でしかない作品自体の不出来と他国の分際でロクに調べもせず国辱級の演出を挿入したスタッフのモラルの無さと言うダブルの意味で最低な映画でした。
[映画館(字幕)] 0点(2011-06-19 02:54:17)(良:3票)
13.  TIME/タイム 《ネタバレ》 
常に24時間無い寿命の主人公は、ある日助けた富裕層の男から百年分の寿命を貰う。長寿(大金)を得た主人公は富裕町に行き女性と出会う。お互い惹かれあっていた時警察が乱入、時間を奪われるもヒロインを人質にし脱出に成功、ここまでは良かった。短命と長寿ゆえの苦悩を語り合うシーンなどは哲学的な感じが設定、世界観の手助けもあり引き込まれる。ローンを返し残り寿命90分(少っ!)になるが、凡ミスで時間切れになる無計画母親にクスリとしたが気にしない。 身代金を断る父に絶望し貧民の生活苦を目にし、主人公とヒロインの取った行動は銀行を襲い時間を皆に配ると言うねずみ小僧展開!あれ?そしてそんな彼らを必要に追うのは父でも警察でも無く町のギャング、理由は懸賞金と彼らはたんまり寿命を持ってるから。あれれ?話が変な方向へ。まだ止まらない。素人で襲える程度の銀行を数件落とされた結果『町に時間が溢れ世界が崩壊しそうです』脆過ぎるぞ世界!あ、この時点で私諦めました『この作品、世界観や設定の説明する気無いな』。何故寿命のやり取りができるのか、時計と生体活動がリンクしている仕組み、てか何でそんなシステムが存在するのか等の説明皆無。『説明不要そう言う世界だと認識しろ』と言うスタッフのプレッシャーを感じつつ、時間を盗むべく父の会社へ乗り込む娘。ロビーを歩くパパに堂々と入口から入り声をかける娘。その声に反応し、密集陣形を取り銃を構える十数人の黒服護衛、娘に注意を向けさせ、護衛の一人に変装していた主人公が集団の後ろを取りパパ捕獲に成功。この流れを見てマジで本作をギャグだと思った。盗みに成功し追っ手も何故か振り切るが、手にした時間に一切手を付けず分け与えてしまい寿命が数分の主人公ヒロイン、何故か隣町に行けば助かるので急ぐが時間が無い、僕の時間を与えるから君は生きろ、嫌私の時間を、ああ♪ああん♪とイチャつくバカップル。結局身元認証もせず時間を支給するパトカーのシステムで助かりエンド。ちなみに主人公父の死に陰謀の匂いがしたが説明は無く、それを知る警官も上述の毎日支給される寿命を捜査に夢中で忘れて死亡で大爆笑。 金と命を同一化し『資本格差の非情』さを一層エグく演出しているが、そこを深く描かず『近未来版ねずみ小僧』になりただのB級バカ映画になってしまった、設定説明は無視するとして話をもう少し頑張れば化けたかもしれないだけに残念。
[映画館(字幕)] 3点(2012-02-18 00:35:44)(笑:1票) (良:2票)
14.  おおかみこどもの雨と雪 《ネタバレ》 
 シングルマザーとして色々気を使いながら子育てする母親と、野性児だった雪(姉、可愛い)が成長と共に人として生きていこうと頑張る姿はそれなりに描写されていた。子供二人のシンボルカラーが、心境が変化した時に入れ替わる(雪:服の色が赤→青、雨:瞳が赤色化)所と、『狼と人どちらでも立派になって欲しい』と願っておきながら、いざ息子が狼として旅立とうとすると『狼の10歳は大人かもしれないけどあなたは・・・』と口篭るシーンは良かった。  ただ『雪のクラスメイトである男子の問題が投げっ放し』『途中出てきた狼が何の関係も持たず終了』『父親の退場方法がいい加減、あっけなく死んだ的にするなら交通事故で十分』『全体的に緩急、浮沈が少ない』『傷だらけになる程の姉弟喧嘩をしておきながら、それ以降確執が生まれる等その後の展開に活かされることも無く気付けば仲直り』『主登場人物が多すぎて各人の描写が浅い』等展開のぶつ切り、中途半端、未補完な部分が結構多い。  特に雨(弟)が狼として歩んでいこうとする描写が雪に比べ唐突で雑。きっかけになった『先生』の設定も上記の狼に当てこみ、捕まったのを逃がしたお礼に自然の事を教えてもらうとかじゃ駄目だったのかな。 ただ表面的にはそれなりに整っているので、ここまでなら6点なのだが、序盤母親が病院に行くのを止め、『自然出産』の本を手にするシーンがあり、『ああ、狼が生まれてきたら大変だもんな』と思っていると、『狼が生まれてくると大変なので自然出産をする事にしました』と、所々ナレーションが入る、個人的にコレは『映像作品で絶対にやってはいけない表現』だと考えている。  そう言った事は『映像』で表現すべきで、『分かりやすくするための説明』なのかも知れないが、もうすこしボカして言えばいいのにズバリ言い過ぎ。その結果、映像から人物の感情を読み取る等と言った『感受性を使う楽しみ』が潰されている、上記の良かったシーンもそういった細かい説明が無かったからこそ良かったのに・・・・てかそこはちゃんと演出できてるのに何でそうなっちゃったの?   総評  色んな事をしようとする意気込みは感じられたが無駄なシーンが多く『トトロ』の劣化版になってしまった。個人的には本作が面白いと思ったら『ももへの手紙(点差の理由はナレーションの有無と人物描写の深さと構成がしっかり筋が通っている)』をお勧めします。
[映画館(邦画)] 5点(2012-07-22 00:28:31)(良:3票)
15.  ダークナイト ライジング 《ネタバレ》 
ドラマチック『風味』をかもし出しているがただ長ったらしいだけの駄アクション映画。  敵の目的が分かり難い上にジョーカーの様な『狂気』も無いただの小悪党。なのに気付けば爆弾で政府と市民を脅してシティを占拠し無法地帯化、たぶん『劇場版パトレイバ-2』っぽい事をやろうとしていると思うのだが、キャラや展開の描写がお粗末且ついい加減且つぶつ切りなので、そのシーン1つ1つに説得力が無い。 『数千人の警察官は下水道に閉じ込められる、マンホール?無いんじゃないの?』『たぶんこの監督『核融合』と『核分裂』の違いが分かっていない』『中東っぽい所に監禁されていた無一文ウェイン、一瞬でゴッサムに到着』『敵の戦力がシーンによって変わり過ぎ』等。細かい事かもしれないが、そう言った細かい所に気を使えない人間にドラマチックな映画は作れないよ。  せっかく『恐怖の対象』となったバットマンも、今作でそこら中にいる『みんなに愛されるただの英雄』に成り下がる、死んだ恋人を何年もズルズル引きずっていると思ったらロクに面識すら無い女とイチャイチャ等と監督自身が前作を冒涜する様な演出をしている。  アクションも全然大した事無い。CGは極力使わないようにしたらしいが、だったら演出や演者のアクションなどもっと気合入れないと観ていてもつまらない。  『トランスフォーマーからド派手なCGを抜いた』と言っても過言ではない。いや、もっといろいろ批判したいんだけど無駄に長かったから全然内容思い出せないんだよね。  総評  伝えたいことはなんとなく分かるが、それを短く且つ面白く且つ物語として筋を追って表現する能力が下手。  上述したパトと比較してもあちらが『目的』としていた行為を本作では『手段』としているが、じゃあ『目的』が良いかと言えば否だし、その目的を描くために余計長ったらしくなっている二重苦。  ドラマチックなアクション映画を見たければ個人的に『ウォッチメン』をお薦めします。
[映画館(字幕)] 4点(2012-07-28 01:35:28)(良:3票)
16.  シン・ゴジラ 《ネタバレ》 
ゴジラに敵対する凶悪な怪獣や、スーパーXやモゲラと言ったステキ兵器とのバトルが無い点は、『VS』シリーズで育った私としてはいささか物足りなさを感じてしまった。 しかし、それに関しては予告の時点で初代を意識した作品になることは想定していたし、むしろ思っていた以上に娯楽性があり個人的には良かった。 序盤の政治家たちがゴジラ出現で右往左往するシーンは、本人たちは至って真面目だが端から見ているとどこかドタバタコメディを髣髴させると言った、劇パトを思い起こされるような印象を受けた。 また、登場人物の行動もどこか『アニメっぽい』印象を受けながらそれでいて無理やり感も無く、ここらへんはアニメと実写両方の監督をしている庵野さんの経験が上手く活かされていると感じた。 CGに関しては素晴らしいの一言。特に都心部に現れたゴジラは、これまで私が見たどのシリーズよりも『ゴジラが本当に東京にいる』感が出ていた。アングルや演出も、過去のミニチュアセットやCG技術では難しかったようなものも随所に見られ、とことんシンゴジラの勇姿(?)を堪能できた。 ゴジラの代名詞たる熱線も、最初はただの炎の奔流からバーナーの如く徐々に収束していき、最後はレーザーへと変貌していく様子は実に格好良い。 ストーリーに関して言えば『エヴァや陽電子砲と言った超兵器が無いネルフの皆さんが、ゴジラ相手に知恵を絞ってがんばる』と言った、悪く言えば『ヤシマ作戦の焼き直し』だが、『ヤシマ作戦の演出を対ゴジラ用に上手く落とし込んでいる』と言えなくもなく、不必要且つ過度に類似した演出を加えていることから、庵野さんも確信犯なのだろう。。 後半になるにつれて、シリアスさを増しつつもバラバラだった登場人物達が少しずつまとまっていくので、ドラマパートが多いにも関わらず退屈しなかった。  総評 多少エヴァ成分が強めなのが気になるが、それでも決して独りよがりな演出や話になることなく、どの世代のゴジラファンでも最低限は楽しめる作品に仕上がっており、実際は違うかもしれないが、ゴジラだけでなく、ゴジラファンに対しての気遣いのような庵野さんの愛を感じられる作品だった。 少なくとも、私の人生で数少ない『恐らく全力で殴っても罪悪感を感じなさそうな人』にカテゴライズされている某監督の『ゴジラの名を借りた駄アクション映画』とは比べるだけで失礼に当たる程の良出来であり、そしてその『最終蜥蜴合戦』以降止まっていたゴジラ(日本製)の歴史を進めてくれた庵野さんには筆舌し難い感謝の念しかない。もう10年掛かろうが未完で終わろうが構わないので、お体に気をつけてゆっくりもう一方も製作してください。待ってます。
[映画館(邦画)] 10点(2016-07-30 00:28:11)(良:3票)
17.  アメイジング・スパイダーマン 《ネタバレ》 
 『関係者に正体がバレる』『協力者との出会いと別れ』等、前回3部に分けた内容を1本の作品に凝縮した感じ。  キャラクターも旧作と比較し。ピーターは根暗から強気インテリにして視聴者の不快感や変身後の性格の変化を少なく滑らかにし、ヒロインは可愛く父が警官なため無理無く絡みを増やし、その父も偏見でなく冷静な分析の結果スパイダーマンを逮捕すると共感が持て、いじめっ子すら伯父の死に悲しむピーターに気を使えるナイスガイになっていたりと、適度な改善がなされていた。  展開が多く早いため、伯父との絡み等若干尺が少なくなっている部分もあるが、それでも十分登場人物の心境の変化を理解できる描写になっている(留守電話は特に良)。  アクションやCGは相変わらず『流石』の一言。目まぐるしく動きまくるが、『早過ぎて分かんなくならないように』と言う配慮がされており上手い。特に定番の摩天楼アーアアーは終盤までしないが、代わりに序盤の伏線を絡めることで非常に熱いシーンになった。  そして何より勧善懲悪の描写方法。  ピーターは敵博士に対しても常に説得を行い結局誰も殺さなかった。博士も最後は人の姿と心を取り戻して彼のピンチを救い、罪を償うべく逮捕されるオチに関しては、悪党への罰=死が多かった洋画においては良い具合に『人間臭さ』が出ており好印象。  最後、ヒーローとして戦い続ける『痛み』を知りボロボロになったピーターが、増長していた際、叔母とケンカし忘れていた卵を買って帰るシーンには泣けた。こう言った細かい所で伏線を張っており、ちゃんと映画が『一本筋の通ったの作品』となっているのにも関心。  難点としては、終盤ピーターに別れを切り出されたヒロインが最後の最後で再び仲良くなり笑うシーンがあるが、『時期』を考えると少々浮かれ過ぎな気がした。小さい事だが、完成度が高いからこそ気になってしまった。  あとエンディングは日本人歌手だが、『LUNASEAのSweetest Coma Again 』や『T.M.RのWeb of Night』程のパンチを感じなかった。    総評  前作も完成度は高かったが、その経験をしっかり活かしてリブートされているので旧作ファンなら納得できる出来。  失踪した父親の行方や謎の組織、そして伯父を殺し逃亡中の犯人等続編を作る気満々なので、このクォリティー以上を目指しつつ頑張ってほしい。
[映画館(字幕)] 8点(2012-06-24 20:48:53)(良:3票)
18.  2012(2009) 《ネタバレ》 
『主人公には別れた妻と子供2人がいて妻は再婚予定』と捻り一つ見えない設定。終盤まで速攻死ぬと思ってた再婚相手が飛行機操縦したりと大活躍。途中で合流した女性ともフラグが立ったので『おっ!ひょとして全員生存で大団円?』と思ったらやっぱり死んだ(女性共々)。いい加減、家族円満エンドのために人殺すのやめろ!何のためにフラグ立てたか分からない。  んで、最後色々あって主人公が死亡確定のミッションに挑むのですが、ここで彼も死ねば自分が述べた『人は自身の死と引き換えにしても他人を守れるか』みたいな問いの答えになるのに生き残りやがった!せっかくいい感じであった伏線やフラグが意味無し。  CGも中盤まで。てか、CGも『監督の能力で凄いCG』ではなく『監督の名前で集められた大金でつくったCG』なので面白くない。後半完全に息切れしたし。  作中起こるハプニングもいい加減。後半、一部の人間は方舟で生き残ろうとするのですが密航しようとした主人公のせいで船のドア(船の大きさと比較するとかなり小さい)が故障『ドアが閉まらないためエンジンが掛からず山に激突します』なんでドアとエンジンが関係するんだよ!『半ドアでエンジンが掛からない車』なんてないだろ!?  故障の修理に行くときも『部屋に空気は無く直せても入ったら死にます』→『空気あるし、生きて戻ってくるし、てか一緒に行った子供も生きて戻れるくらい』あのさぁ、10分前に吐いた台詞の内容くらい把握しとけよ!!  『なんで水害用の船に排水システムが無いの?』『自動扉で閉じ込められるような通路には手動扉付けるでしょ?そのせいで死ぬし』『入船口なんて最も浸水の恐れがあるのに、そう言った所には自動隔壁無い』『空気が澄んで船外に初めて出た時、死んだ友の供養しろ、やったかもしれないがシーンで入れろ。という意味でアルマゲドン以下』  アメリカ映画にこんなこと言うのも今更だが、それにしてもコイツ等は話を面白くしようとか荒を少なくしようと脳味噌を使った形跡が無さ過ぎる。『細かい』とか言うんだったらそんなの気にならない位面白い映画作ってみやがれ。  エンタメ作品として『ウルヴァリン』の足元にも及ばない。CGもあっちの方が魅せ方上手いし、息切れしないし。  5年前に似た作品作ってまた作るってネタ無さ過ぎだろ?しかも詰らなくなってるというおまけ付き。
[映画館(字幕)] 1点(2009-11-29 14:13:55)(良:3票)
19.  SPACE BATTLESHIP ヤマト 《ネタバレ》 
 ヤマトは大半を視聴。だからこそ『ヤマト復活~♪』だけで高得点は付けない。  まず話を詰め込み過ぎ。そもそも半年分の内容を2時間に収めるなんて無理。  それで後半強引に『さらば』展開入れるもんだからキャラの掘り下げ出来てないのに皆死ぬシーンだけ強調されてアンバランス。真田さんは古代と一言二言しか話してないのに『俺はお前を弟の・・』とか言うし。ファンへの配慮だろうが、中途半端な再現など失笑。尺を考えれば死ぬのは数名で後は脇役に徹させるべき。『アニメで設定掘り下げてるし』的他力本願は論外。  戦闘も短くショボく艦隊戦は皆無。被弾時も変な所で艦内シーンに切り替わり誤魔化しまくり。波動砲を筆頭に攻撃演出は迫力無いし、効果音含め原作再現率ゼロ。  敵デザインや波動エンジンはジュブナイルの流用でガウォークもどきまで登場。なんで地球軍みたいな原作アレンジや大人しくフライホイール回しておけなかったの?  部分的演出で悪くない所(初発進時等)もあるが一瞬、持続力はパチンコCG以下。  結局尺の大半はB級月9ドラマ。  古代と森の関係は『最初不仲で次第に惹かれあう』展開が映画向きじゃなく超速合体。  男同士の友情を結ぶ的演出も古い友人設定や低レベルな居酒屋談笑、こういう部分こそ戦闘時に演出しろよ。  『敵艦載機は攻撃せず基本体当たり』『惑星破壊爆弾地球上空で爆発しても影響無し』『全兵装大破したのに次のCGで全然無事』『陸戦部隊総勢約7名(笑)』等イチイチ荒探しも面倒。たしかに旧作でも突っ込み所はあったが、それ以上に魅力的な演出やキャラクター、燃える展開、そして最低限の構成力はあった。しかしコレには無い、『適当に作ってもヤマトクォリティで言い逃れできる』と言う念が伝わる、『ふざけるな』と言いたいし、アニメもここまで酷くない。  もう設定いじりまくってるんだから、批判上等でストーリーも大改編して『21世紀版ヤマト』を作ろうとするガッツぐらい見せてほしかった。  山崎貴自身にも『らしい』演出が無く超没個性。悪いが紀里谷監督の方が遥かに個性、技量共に上。『ガッツ』もあったし、何より人の思い出を蹂躙しに来ないし。  私も含め入場者の中には『ヤマト観れれば内容なんてどうでも良い』と思っている人はいる、そう言う人々を良い意味で裏切ってこその『プロ』。それが出来なければ鷹の爪のCGだけ作っていて下さい。 
[映画館(邦画)] 1点(2010-12-01 22:55:16)(良:3票)
20.  ラストスタンド 《ネタバレ》 
 スクリーンに登場したシュワちゃんを見て『細っ!小さっ!老けたなぁ!』と、明らかな加齢とブランクに驚愕したが、『元LA麻薬捜査官現平和な町のベテラン保安官』な役所がそう言った印象にマッチはしていた。  話は麻薬王が護送中脱走、メキシコへ越境準備中の彼の手下を捜査中見つけてしまい、色々あって援護も無い状況でその目論みを阻止するために戦う・・・といった良くある設定。  アクションも、マトリックスの様なド派手なCGや爆破も、ジャッキーの様な神業格闘も、ブラックホークダウンの様なリアリティも、アイアンマンの様な格好良いギミックも無く銃でドカドカで撃ち合うと言う、悪く言えば20世紀後半に良く見られた『古典アクション』・・・なのだが、例えば敵を倒す場合も『仁王立ち二丁拳銃で敵の弾は当たらずコッチの弾は当る』的ご都合無理矢理は多少無くもないが、映画としての見栄えを考慮すれば気にはならないし、基本はチームプレイや不意打ち等、そこそこ派手且つギャグ混じりでしっかり勝てた理由付けがされているので面白かった。  他にも全体的に(特にラストの銃撃戦が)どこか西部劇を思わせる様な雰囲気作りがされており、そのおかげで上述した話やアクションも『古臭い』のではなく『昔懐かしい』と言ったイメージが持てるように工夫されており、仲間の敵討ちと正義のため立ち上がるベタなシーンもしっかり盛り上がれました。  白熱してる銃撃戦も含め所々入るギャグも全部ツボ、特に鉄の兜と盾装備してマグナム撃ちまくってた兄ちゃん最高。  グロ表現も多少あるが、ランボー4やドライブに比べればそこまで酷くない。  難点としては、麻薬王と言う凄い肩書きの奴の脱走劇なのに、FBI敵組織共に起こすアクション(追跡、妨害)や動く人間が非常にショボイ(敵味方雑魚合わせて20人いなかったと思う)。  あと最後は夕暮時の早撃ちでも良かった気もするが、それだと西部劇っぽくなり過ぎるから格闘戦で正解だったかも。  総評  そう言った姿勢は悪い事ではないが、たまにある『自分の実力以上の超大作を作ろうと無理した結果空回り終わった』作品のような虚無感はなく、技術や肉体の衰えを自覚し、そんな自分が主演でも面白いと感じてもらえる作品を作ろうと言うスタッフ、キャストの謙虚さと、『衰え=古風=魅力』と感じてもらえるよう演出し、見事成功している古き良きアクション映画でした。
[映画館(字幕)] 7点(2013-04-28 00:42:46)(良:3票)

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