21. あなたになら言える秘密のこと
《ネタバレ》 とても温かな気持ちになれる映画。辛い過去を背負っている女性と、石油掘削施設に住む男性たちとのふれあいがとても自然で物語に惹きこまれる。看病した火傷患者に秘密を打ち明ける場面は、静かながら深い感動を残す。戦争が生んだ悲劇の爪痕が物語の核となっているのが印象的だ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-03-05 10:08:38) |
22. アメリカン・ギャングスター
D・ワシントンが麻薬商売でのし上がり、R・クロウがのけ者になっていく前半はあまり勢いがなく、もたついて話が進む。しかし後半、大物になったD・ワシントンには敵が増え包囲がきつくなり、ラッセル・クロウは麻薬取締を仕切って執拗に正義を貫く展開は心地よい緊張感と重厚感にやられてしまった。脇を固める俳優としては、悪徳警官の代表とでも言うべきジョシュ・ブローリンが、映画の中で最も憎たらしい役を好演している。 [映画館(字幕)] 8点(2008-02-05 11:45:14) |
23. アース
《ネタバレ》 基本は、昨年に日本でもTV放送された『プラネット・アース』です。ホオジロザメによるアザラシの捕獲や、群れとなったライオンによる象の襲撃など、いくつかの印象的なシーンが重複して盛り込まれています。全体としては、北極から南極へという流れを軸に様々な生き物の“生”を圧倒的な映像力で描いているのですが、さすがにTV画面とは迫力が違います。終始、スクリーンに釘付けになります。ベルリンフィルによる壮大な音楽も、映画館であってこそ更に活きます。超高感度カメラやモーション・コントロール・カメラ、高速カメラといった最先端のカメラを用いて、ヘリや長期のキャンプによりいっさいCGを使わずに撮影された映像を短時間に一気に迫力のスクリーンで鑑賞できるのはお得です。パンフレットも写真と解説がしっかりしているので、好きな方はお買い得です。敢えて苦言を呈するのであれば、むやみに「温暖化」の言葉を出しすぎです。しっかりした科学的検証を踏まえずに挿入してる感があり、少しもったいない気がしました。エンドロールによると、元のコンダクターはパトリック・スチュアートのようです。DVD化のときには、そちらも是非お願いしたいものです。 [映画館(字幕)] 7点(2008-01-14 23:27:44) |
24. アポロ13
劇的なドラマにしてしまいそうな題材を、丁寧で落ち着いた演出に仕上げているのが好感です。これ以上ないという配役も絶妙。中学生のときに、何度も見返しました。映画を見て宇宙に出ることへの恐怖を覚えるのとは逆に、未知の世界に挑戦する人たちの真剣な眼差しに尊敬と憧れを覚えたものです。大人になった今でも、力を合わせて目的を達成する素晴らしさ、家族の大切さを感じさせてくれる映画です。 [DVD(字幕)] 9点(2008-01-10 22:14:53) |
25. アイ・アム・レジェンド
《ネタバレ》 期待した分、ゾンビ映画であることが明らかになるとあまり乗り切れませんでした。ウィル・スミスとそれなりのアクションで飽きずに見ることはできたのですが。なぜ主人公があれほどまでに他に生存者がいるということを自分の中で拒否し続けたのかが、いまいち伝わってこなかったです。 [映画館(字幕)] 5点(2007-12-29 12:42:07) |
26. アビス/完全版
《ネタバレ》 スペシャル・エディションによる初鑑賞。ビデオでは何回も見ている大好きな映画です。通常版と完全版の違いはラスト30分ですが、映画としては別物でしょう。『地獄の黙示録』では、通常版で分かりにくい部分が特別完全版でわかりやすくなり、ストーリーに大きな違いはありませんでした。『アビス』では明らかに違います。争いを続ける人間に対する警告をはっきり主張することで、エド・ハリス演じるバドの自己犠牲がより感動を呼びます。サスペンスとしての緊迫感、海の底という閉塞感、アクションの高揚感……その全ての見せ方がうまいです。異性人の登場という展開に違和感を覚える人もいると思いますが、通常版と比べて楽しむのもいいと思います。スペシャル・エディションのメイキングには、巨大な水槽の建築から水中撮影の工夫など、映画ファンなら楽しめる映像満載です。CGの先駆けとなった本作がどう作られたか楽しむのもいいと思います。液体酸素のスーツを着るエド・ハリス、実際にスーツの中に液体を入れて演技してるようです、スゴイ! [DVD(字幕)] 10点(2007-11-17 12:53:09) |
27. あるいは裏切りという名の犬
敵対する男たちの人間ドラマに魅せられました。一人は相手への憎しみを堪え信条を守ることで戦い、一人は道理を破ってでも相手への憎しみを露わに戦う。見応えがありました。ジェラール・ドパルドゥーも久々に存在感たっぷりです。 [DVD(字幕)] 7点(2007-08-07 22:51:24) |
28. アダム -神の使い 悪魔の子-
《ネタバレ》 クローンである必要があったのかどうか分からない映画です。デ・ニーロ扮する医師がなぜ、暴力的な息子を再生したがったのかなど、疑問が残ります。細かい点を気にしなければ、割とドキドキして楽しめる映画です。ラストはもっと盛り上げて欲しかったですが。 [DVD(字幕)] 5点(2007-08-04 09:58:27) |
29. アポカリプト
力強く、美しい作品。捕虜の青年が追っ手から逃げるという単純なストーリーを、ジャガーや太陽といった象徴物やジャングルの美しさを捉えながら一気に魅せられる。主人公が恐れを克服して立ち向かう姿にも胸うたれました。 [映画館(字幕)] 8点(2007-07-26 19:14:04) |
30. あるスキャンダルの覚え書き
内容は重たいが、教師と生徒のスキャンダルよりも、一人の老女の歪んだ感情(愛情?)に焦点が当たっており、胸をえぐられる展開ではなかった。やはりこれは、デンチとブランシェットの演技を堪能し、舞台を鑑賞しているかのような迫力を楽しむ映画です。 [映画館(字幕)] 7点(2007-07-25 11:07:24) |