1. アライバル-侵略者-
《ネタバレ》 面白いです。侵略者モノとしてスケールは小さいですしご都合主義だし、途中絶対何回も死ぬだろっていう展開ですが何も考えずに観たら結構楽しめました。 ただ異星人が直接的に人間を殺す描写がほぼないため、天井突き抜けてバスタブが落ちてくるとかベッドの毒サソリの怖さが増してしまいます。異星人の大気製造工場はテーマパークみたいで逆にワクワクしました(笑) 最後に彼女ではなく少年のほうが異星人で裏切る所は良かったですね。地球人との違いを関節の曲げ方で表現したのも斬新でした。冷却に弱い異星人が温暖化の進む地球を狙って侵略を目論むというのも良いですね。 [地上波(吹替)] 6点(2023-04-23 11:31:20) |
2. アサシン(1993)
「ニキータ」あっての「アサシン」ゆえ内容で比べるのは無意味ですよね。展開もほとんどそのまんまですし。でも監督の色、フランス映画とハリウッド映画の違いがはっきりと比較できる作品であり、どちらも面白いです。「ニキータ」はスタイリッシュなベッソン色に染まった人間ドラマ。対して「アサシン」はジョン・バダムらしいアクション映画。つまりこれは「ニキータ」をなぞったアクション映画であり、それ以上でも以下でもないんですよね。映画全体の雰囲気は「ニキータ」が上。なんせヤク中仲間が夜の町を並列に歩く冒頭シーンから既に色になっていますし。ただ「アサシン」の方が娯楽作としては上で気楽に楽しめると思います。主演のB・フォンダ可愛いし。G・バーンもカッチョいいし。西岡徳馬顔のハーベイ・カイテルも確かに上手いんだけど、さすがにこれはJ・レノの当たり役である掃除屋ヴィクトル・レオンと比べるとちょっと見劣りします。終盤、アサシンを愛した二人が語り合うシーンが何とも切なくて好きです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-08-08 11:08:35)(良:1票) |
3. 愛の選択
ジュリア・ロバーツっぽくないと言うより、ジョエル・シュマッカーらしくないので驚いた作品でした。確かに「プリティ・ウーマン」のような快活なジュリアを求めると物足りない気もしますが、長いフィルモグラフィの中で、こういった献身的な役(上手さや存在感を見せ難い役柄)を20代の内に1本やってた事って絶対今に繋がっていると思います。同じ「愛」でも「愛がこわれるとき」はただのサスペンスで何も残りませんがこの作品は結構「愛」と邦題を付けてる中では、それに恥じない良いドラマだと思いました。「フルメタルジャケット」の微笑デブこと、ビンセント・ドノフリオがいい位置にいてそういう意味でも嬉しかったですw [ビデオ(字幕)] 7点(2006-07-18 16:45:16) |
4. あの子を探して
これは別に特段泣く映画でも面白い映画でも無いと思う。自分の置かれた環境で思い切りやれるべき事をまっとうする13歳の少女の苦悩を淡々と綴った作品だと思う。むしろ腹立たしいのは、こんな子1人に任せきりにしてる上だ。ギリギリで学校に通ってる子が多いのに、1人でも欠けたらお前の責任だとか「大人のお前が何言ってるんだ」とそっちが辛くなる。子供達の知恵で何とかお金を工面して街に出て、いなくなった子を探す。日本に住んでたらこの世界はドキュメンタリーなのか、作り物的に見ればいいのか判断しづらい部分もある。それでも少女が自分の生活の為という部分を越えて、少年を探している健気な姿には打たれるものがあるし、それだけ伝わってくればいいのではないかと思った。本当にチャン・イーモウは子供の撮り方が上手い。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-07-10 15:46:04) |
5. アンカーウーマン
変に物悲しい系に終わらせないでいいよ・・・。あの空港の辺りから嫌な予感したんだよね・・・、俺、父親を亡くして半年も経たない内に母親とこれを観て、当然初見だから結果も知らずで、すっごい気まずくなってしまいましたよ(>_<)でもミシェル・ファイファーが本当に綺麗で、ラブ・ストーリー&サクセス物としては及第点だと思いました。ただ本当最後がこういうのはね・・・。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-06-22 14:53:44) |
6. アルマゲドン(1998)
「ディープインパクト」は隕石落下の恐怖におののく人類の苦悩を描いた、どこかリアルさを感じさせるパニックドラマだが、「アルマゲドン」は、飛んでくる隕石に乗っかり粉砕させようとする非現実的な映画。この2作品はよく比較され、最初にこちらを観てから「ディープ・・・」を観るとスケール感が小さいと言われるが、狙いやメッセージ性が全く違うのであまり意味の無い論争ではないかと思った。この映画はアメリカ的で、そもそもがありえない話で突っ込みどころ満載でありながら、劇中の人間関係(友情・愛情・家族愛)を織り交ぜながらお涙ちょうだいもあるオードブル料理。ムチャクチャな対策の多いマイケル・ベイ作品の中で最もフィクション性の強いこの映画は、割り切って見ると結構面白いと思うし、中だるみはあれど、屈強な男たちの苦悩を描いたスペクタクルとしては、ハリウッド映画好きなら1度は観て損は無い作品だと思う。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-06-22 14:11:07) |
7. アタック・オブ・キラートマト完璧版
この監督はトマト映画しか作ってないってのがスゴイですね。しかもバージョン替えたり、追加シーン挿入したりで何作もフィルムの無駄遣いしてて・・・。でも100円レンタルセールで借りてきて、仲間内で酒(もしくはトマトジュース)でも飲みながらワイワイ突っ込み合うには最適の映画だと思います。この完璧版はジャケに「監督がゴミ箱から拾ってきた削除シーンを追加」みたく書いてあって実際映画を観たら、この監督がゴミ箱からテープを拾うシーンが追加されていて唖然としました(苦笑)まぁヘッドホンをしてる巨大なトマトと戦う映画なんでそれに驚いているようじゃ私もまだ青いトマトなんですが、こんな映画ばかり観続けて熟されたくもありません。 [ビデオ(字幕)] 3点(2006-06-14 11:45:58) |
8. アンジェラの灰
考えさせられるでも感動するワケでもなく、観終わった後はただただドップリ疲れた。もう少し救いとかがあるのかと思ったけど、印象として残ったのは救いようがなく貧乏って感じで。アイルランドの時代背景を知らない私にはメッセージもいまいち伝わりにくかった。ただ家族仲が良かった事と出演者の演技は素晴らしかったので悪い映画とは思わないけど、2度観たいかと言われると「1回でご馳走様」という映画です。 [DVD(字幕)] 4点(2006-05-25 10:48:23) |
9. 愛がこわれるとき
すいませんが、ジュリア・ロバーツのベッドシーンで「シャイニング」の冒頭の音楽は使わないで下さい(>_<) [地上波(吹替)] 4点(2006-01-18 12:53:04) |
10. アイズ ワイド シャット
《ネタバレ》 キューブリックと言う人は映画監督でありながら芸術家肌だと思います。とにかく映像を綺麗に撮りたがる。「アイズワイドシャット」もですね、NYの設定ながらこれロンドンで撮影してるのですが、ビルの住まいに差し込む光の色や角度から、舞踏会の屋敷の色調、謎の儀式の雰囲気そのものや、舞踏会に向かうビルの乗ったタクシーの撮影の仕方1つにしても全部が完璧に計算された構図なのです。音も素晴らしい。まるで、堕落した心、脳裏に釘を打ち付けるようなピアノの強い響き。主題歌にもなっている、ショスタコービッチの「ジャズ組曲ワルツ第2番」も名曲。この「♪ズンチャッチャ、ズンチャッチャ~」がテレビから流れるたび、私はキューちゃんの偉大なる最終章である「アイズワイドシャット」を思い出すのです。 159分、私は中だるみを感じず一気に観てしまいました。あまりに期待をした人は大いに落胆し、偉大なる監督の遺作を妥当に評価する人もいました。「精神世界への旅立ち」をモチーフに70年も前の原作の作品を、現代のNYに措き直し、最終編集を終えた数日後に亡くなった遺作。巨匠が最後に何を伝えたかったのか?今の私にはまだまだ分からない事だらけなのです。 8点(2004-09-22 18:49:04)(良:1票) |
11. アポロ13
ての電源を切られ、宇宙に取り残された乗組員3人の不安と緊張感がリアリティーがあるけれど、そのクルーを何とか地球に無事帰還させようと奮闘する地上組の映画かなとも思いますが、当時オスカー2連覇の大快挙を果たしたばかりのトムハンクス主演という触れ込みが、この映画のヒットに拍車をかけたのは紛れも無い事実なのです。 トムハンクス、ビルパクストン、ケビンベーコンと並ぶとちょっとベーコンの影が薄く可哀想な気もしました。土壇場で宇宙に行けなくなり、地上組に残ったゲイリーシニーズの知識無くしてはあの奇跡の帰還もなく、本当に運命って不思議な巡り合わせだなあと思うのです(ゲイリーシニーズの演じたあの人も自分が宇宙にいたら、あの帰還策は考えられなかったでしょう)。 事実は小説より奇なり。事実という前提があるからこそ、この壮大な映画がますます大きく感じるのだと思います。 8点(2004-09-22 17:33:06) |