1. 赤ちゃん泥棒
《ネタバレ》 コーエン兄弟らしいオフビートなドタバタ劇。オープニングの夫婦二人の馴れ初めから結婚までを非常にスピーディーに撮っているのですが、その後はアリゾナを舞台にのんびりとしたタッチで、赤ちゃんを盗んだ二人の生活が描かれます。その中で夫であるハイが赤ちゃんのオムツを買いたいがために強盗を企ててアクションになったりもするのですが、どこかまったりムード。その雰囲気は楽しいものの、少し全体を通して弛緩し過ぎな感じもありました。やはりコーエン兄弟には、コメディであるものの強烈なバイオレンス描写が挿入されるようなタッチを期待してしまいます。終盤に賞金稼ぎが木端微塵に吹っ飛んだりする描写もありますが、あのシーンだけそれまでの映画の雰囲気とはかけ離れているので、もう少し日常にカッティングされる暴力が見たかったかなと。 [DVD(字幕)] 6点(2015-07-28 00:57:04) |
2. アニー(1982)
《ネタバレ》 個々のキャラクターに芸達者な役者を起用しているのに、イマイチそれを活かし切れていない様に思えます。ティム・カリー演じる悪役も、単なる悪役に過ぎず、可也拍子抜け。だってあの『ロッキー・ホラー・ショー』のフランクフルター博士ですよ?もっとミュージカルなんだからおいしい使い方があるだろうに。 憎めないオールドミス、ミス・ハニガンを演じたキャロル・バーネットも素晴らしい演技だっただけに、最後まで奥深いキャラクターにならなかったのは残念。終盤で「何も殺すことはない!」と弟に懇願していましたが、そこに至るまでのステップ無いから唐突に感じます。2015年に公開されるリメイク作では非常に改善してほしいところ。 あと、子ども向けのファミリー映画であろうに、ダンスシーンでは結構の女性がスリットの大きく開いた際どいスカートで躍るのでびっくりしてしまった。まあセクシーで観てる分にはいいんですが、監督の趣味か? [DVD(字幕)] 5点(2014-09-17 06:49:06) |
3. 悪魔のいけにえ2
《ネタバレ》 中々良いんじゃないでしょうか。そもそも前作の最恐を超えろという方が無理な話で、ならばB級のノリにしてしまおうという潔さは寧ろ好きです。ヒロインの足元がパカッと開いて落下するところなんか余りの無理矢理な展開に爆笑しました。あとはやっぱりチェーンソー二刀流は笑っちゃいますよね。意味あんのか、それ。 レザーフェイスがヒロインに欲情し協力的になりかける場面から、もしかして新しい展開になるのか?と期待しましたが結局ならなかったのはやや残念です。 [DVD(字幕)] 7点(2013-04-15 23:26:35) |
4. アリス(1988)
《ネタバレ》 原作のカオスッ振りを更に上回るカオスとビザールな世界の洪水。動きだし時計を取り出してはハラワタを詰め込むウサギが不気味。マペットアニメの質の高さもとんでもない。 [映画館(字幕)] 7点(2012-03-25 16:24:38) |
5. アマデウス
どちらかと言えば、サリエリとモーツァルトの奥さんとの確執や、モーツァルトの借金苦を追加しているディレクターズカットをお勧めします。オリジナルも十分に面白いですが。 [DVD(字幕なし「原語」)] 8点(2010-11-04 17:42:41) |
6. アビス(1989)
《ネタバレ》 物語の終盤、もう深海から絶対に帰還できない、死ぬしか無いっていう状況はホントに怖くて海か宇宙くらいでしか中々こんな恐怖はだせないなあと関心しました。 でも140分は少し冗長すぎる気も。 [地上波(字幕)] 6点(2008-08-21 22:15:45) |
7. アンタッチャブル
中盤に若干ダレるし、お話自体は酷くアッサリしているので、「評判ほどの映画じゃないなぁ」と思っていた矢先、終盤の大階段での銃撃戦で全ての不満が吹っ飛んでしまった。 カメラの回し方だけであれだけ面白く見えるのだから、映画って不思議。ブライアン・デ・パルマの映画への愛が感じられます。 [地上波(字幕)] 8点(2008-08-09 02:08:56) |