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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1249
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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【製作年 : 2020年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  アナベル あいのきずな 《ネタバレ》 
ホラー映画ではない。どちらかというとファミリー向けの映画である。 製作国がバハマというのは珍しいが、国自体はタックスヘイブンであることや「バハマ文書」という言葉で知られている。主産業は観光と金融とのことで、ほとんどマイアミの沖合のような場所のためアメリカからの観光客が多いらしい。劇中映像では当然ながら南の島らしい景観が見られ、また名前が出ていた飲食店は現地に実際あるので行ける。ただし楽園のようでも時々来るハリケーンが深刻な脅威であることは台詞にも出ていた。 映画としては、南の海でイルカと少女が戯れるお気楽な映画かと思うと実際そういう雰囲気で始まるが、そのうち深刻な親権争いが起きて法廷闘争になったりするのでファミリー向けには少し厳しい。ただしハッピーエンドというのは初めから見えていて、もう駄目だとなったところで横紙破り的な打開があったのは少し面白かった。最後はボート一艘が全損したが、金さえあればどうにでもなると思ってはいられる。 ほか英題の印象通りイルカにもかなりの演技をさせている。また個人的にはエンドロールの最後に出たThe Islands of the Bahamasのロゴがバハマ諸島の地図のデザインになっていたのは感心した。  ところで撮影場所はほとんどがグランド・バハマ島にある国内第二の都市フリーポートと思われる。ここは1955年から米英の投資家や金融家が政府との協定のもとで開発してきた地域であり、現在も民間資本のGrand Bahama Port Authority (GBPA) が主体になって地域の開発と運営に当たっているとのことで、エンドロールの最後にはこのGBPAのロゴも出ていた。映画の「製作」はロサンゼルスの合同会社であるのに何でアメリカ映画でないのかと思っていたが、こういう機関が関与したからこそのバハマ映画ということかも知れない。 劇中では悪役として、孫を金で買おうとするニューヨークの富豪や金で動く弁護士が出ていたが、それで最後に天罰が下るわけでもなく、金持ちであること自体は罪ではないらしかった。それよりラストの場面のように富裕層も低所得者層も海賊も、アフリカ系も英米系も(イルカも)みな交じり合って楽しく過ごせる場所がバハマだということになっている。 結果的には、所得階層を問わず皆さんぜひ遊びに来てください、というPR映画だったのかと思った。ただし下級公務員が金で簡単に転ぶと思われていたり、未成年の詐欺・窃盗の常習犯がいたりするようなので渡航時は注意が必要だ。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-05-04 10:53:17)
2.  アイ・アム まきもと 《ネタバレ》 
「おみおくりの作法」(2013英伊)のリメイクとのことだが、撮影場所からすれば「おくりびと」(2008)の成功に味をしめた制作会社が二匹目のドジョウを狙ったように見える。変な題名は我の強い人々には受けるかも知れないが、自分にとっては見る気を減衰させる効果しかない。 内容的にはコメディ要素らしきものが多いが笑えない漫才のようで寒々しく、また本人の性格特性を言い訳にして、お役所だから非効率も許されるはずという前提で話を作っているのは安易な印象がある。都合よく人を死なせて泣かせるのは薄っぺらいドラマというしかない。  物語に関しては、世評によれば結構忠実なリメイクらしいので、この映画に対していちいち突っ込みを入れる気にならない。もとからこういう変な話だったということだ。 一つ書くと、死を語る映画であれば死者よりむしろいまを生きる人々を前向きにさせるメッセージがあってもらいたいと思うが、それがこの映画では「頑張った」だったのか。オウムが言っていたように日々の自分を励ますため、あるいは主人公のように最後にこの言葉が言えるよう、日々悔いのない働きをしようということならわからなくはないが、何にせよ最後の締めの言葉だというのが後向きの印象を残す。 未来に向けて生きていこうと人を元気づける映画でもなく、どちらかというと人生後期の人々向けに、そろそろ自分の最後を意識しておけ、という終活映画のように思われた。今の時代にふさわしい。  以下関係ないが個人的な思いとして、自分としては劇中の元炭鉱夫のように、死んだ後はもうどうでもいいので死体を適切に処理してもらいたいとしか思わない。もう死んでいるので葬式に人が来なくても困らないが、しかしそれでも自分の死を悼んで来てくれる人がいるとすれば有難いと思う(心霊になっていれば泣く)。故人を思う生者の気持ちは大事にしなければならず、自分もまた生きている限りそのような気持ちは持っていたいという程度の感慨を催す映画ではあった。特に同じ時代を生きて来た人が先に行ってしまうのはつらいものがある。
[インターネット(邦画)] 4点(2024-01-20 19:55:30)(良:2票)
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