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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

●今週のレビュー
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1.  かぶりつき人生
神代辰巳監督作品には同じく名前に「神」を冠するゴダール(「God」ard)作品の影響を隠さないものが多々あるのだが、この神代監督デビュー作にもその刻印が見てとれる。とくに主人公が名声を得て洗練されてから以降の街中での描写に強く感じる。やたら印象的なテーマソングの「♪男は男~、女は女~、みんなはみんな~~」なんて歌詞なんかはもろにゴダールの影響下にあることを宣言している。とはいっても冒頭の母親のキャラの濃さとその痛快な面白さはいかにも邦画独特のもの。この母が中盤以降、ほとんど顔を出さず、しかもラストには全くからみもしないというのがいいキャラだっただけに残念。母子の話を引っぱって人情ものにしなかったのは良かったが、それにしてはたまに出てくると意味ありげに出てくるもんだから。あと、エピソードが豊富すぎる感が。
[映画館(邦画)] 6点(2011-02-14 13:37:27)
2.  乾いた花
どこかフランスの犯罪映画を彷彿させるモノクロ画面がシブイ。しっかりとした黒を背景に賭場の灯りに映し出される顔にも陰影を残す。寡黙な主人公というのもフィルムノワールっぽい。これで音楽がジャズだったら。でも武満徹の音楽もかなりインパクトがあって良くも悪くも作風に大きく影響を及ぼしている。池部良の小林旭みたいな目張りが気になってしょうがなくて、刑務所から出てきたばかりでその眉毛はないぞと。モダンな作風ともミスマッチでかなり残念。加賀まりこはかわいかった。
[映画館(邦画)] 5点(2010-11-25 14:48:43)
3.  影の軍隊(1969)
私の大好きな映画のひとつに『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』というギャング映画があるのだが、この『影の軍隊』の至る所にその原型を見ることができます。いや、そんな気がするのです。内容は全然違うんだけど。でもこれはどう見てもギャング映画でしょ。トレンチコートに帽子、クラシックカーとその背景となる町並み。映像だけを眺めると、画面に映し出されているのはギャング映画でありアメリカ映画なのだ。そこにモリコーネ風音楽が挿入される。車が街から離れ、海の見えるところ(波音が聞こえるところ)で止まる。ここもまた『ワンス~』を思い出さずにおれない。そこからてくてくと寂れた雰囲気の場所へ。そして建物の中へ。中へ入ると外で遊ぶ子供の声が目立つ。窓を閉めカーテンを閉めると靴音だけが響き渡る。あることを悟るのにじゅうぶんな空気が満たされ、あとはさるぐつわから漏れる嗚咽と男のむせび泣きが聞こえるのみ。このセリフ無きシーンの素晴らしいこと。ラストシーンだって一言もしゃべらせない。トレビアン! (本作のレビューとは関係ないのだけど)思えばイタリア人レオーネ(『ワンス~』の監督ね)は西部劇を真似たマカロニウェスタンで新境地を開き、フランス人メルヴィルは犯罪映画の本家を凌駕する作風を確立している。アメリカ映画を愛し、そしてそこから新しいものを生み出した先人なのであった。とムリヤリに共通項を探したくなるくらいに同じ(好みの)匂いを両者に感じるのでした。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2009-12-16 16:33:19)
4.  怪談(1964)
小泉八雲の怪談四篇。 ■「黒髪」内容もさることながら屋敷の風貌が溝口健二『雨月物語』を彷彿させるが、『雨月物語』と比べられちゃうとちときつい。しかしクライマックスのダイナミズムは迫力満点。後悔と謝意、そしてそれらを上回る恐怖が男を襲う。 ■「雪女」雪女メイクの岸恵子が怖い。空に浮かぶ目のような渦模様が幻想的。この一編に凝縮された世界観がとにかく素晴らしい。 ■「耳なし芳一」冒頭の源平合戦のくだりが長く感じたが、赤子を抱えて入水する悲劇の直接的描写が、その後に見せられる平家の霊の強さに結びつく。芳一を演じた中村賀津雄がいい。 ■「茶碗の中」怪談話とは言い難い一編。作風的にもこれだけが妙に軽い。  ■<総評>総じて話がきっちりとまとまっていて丁寧。丁寧に紡いでいるからこそ少々アバンギャルドなセットにしても古典的なるものが現れているのだろう。豪華な演者と型にはまらない演技も素晴らしく、なによりも短編それぞれを1本の映画のように妥協無く作っただろうことがひしひしと伝わってくるのがいい。
[映画館(邦画)] 7点(2009-10-20 18:47:32)
5.  仮面/ペルソナ 《ネタバレ》 
ベルイマンはもともとこの作品に「映画」というタイトルを考えていたが却下されたらしいのだが、言われてみれば一方が語り続け、もう一方が黙ってその語りを楽しむという構図は映画と観客そのものである。過去のベルイマン映画を模倣するように「奔放な夏」「情事」「堕胎」が思い出話として語られ、さらに「夫婦関係」「母性の欠如」が露呈され、ベトナム僧侶の焼身自殺のニュース映像やナチスSSと思われる男たちの前で手を上げる幼い少年の写真などはまさしく「沈黙する神」を象徴しており、極めつけは登場人物の名前が過去のベルイマン作品の登場人物の名前をつけられているという徹底ぶりをして映画が模倣されてゆく。意味なくカッコイイと思った実験性に富んだ冒頭部もフィルムのスタート部分が使われているし、少年の前に大画面と化した空間に人の顔がぼんやりと映し出されるシーンもやっぱり「映画」をモチーフにしている決定的シーンと言える。女優が観客となり現実と虚構が入れ替わる。これは経験をしていないのに経験をしたような気になる「映画」というものを映像で表現した映画である。たぶん。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-07-23 17:44:46)
6.  鏡の中にある如く 《ネタバレ》 
「神の沈黙」三部作の1作目。この三部作はどれも暗くてあまり好きになれない。さらに暗いだけじゃなく怖さがある。隔離された僻地と限られた登場人物、そして音響が怖さを加速させる。当時としては「妄想の産物」みたいな神の扱いだけでもじゅうぶんショッキングだったかもしれない。精神を病んでゆく娘に知的好奇心を覚える作家である父というのは、科学を超越するものを神秘的にとらえるのではなく現実的にとらえようとするということであり、延いては「無神論」に繋がってゆき、さらにそれが「神の沈黙」となるのだろうか。一方である虚脱感の後に訪れる「何か」=「愛」を感じてしまった父がその説明できないものに「神」を見出したか見出そうとしているかという決着に思うのはベルイマンの神に対する考えこそが宗教団体やその戒律から解き放たれた純真なる「神」思想なんじゃないかと思ったりもする。ただそこに行き着くまでにはなぜか辛いことを経験しなくてはならないようでベルイマンの映画で神を扱った作品はことごとく暗く悲しいものが多い。ベルイマンの神は何も奪わないし何も与えないし、誰も救ってくれない。ああ、何が神の沈黙なのだろうと思ってたけど、たしかに神の沈黙だ。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2008-07-14 19:32:20)
7.  ガートルード
無駄なものが一切無いってことがこんなにも気味の悪いものだとは思わなかった。モノクロ映画だが、映されている部屋の壁は染み一つ無い真っ白である(そう見える)。飾られる絵や蝋燭が完璧に配置され、画面に映る全てのものが記号化し、現実の世界には絶対に存在しない異空間を作り上げている。一見すると舞台劇っぽいとも思えるんだけど舞台劇ともちょっと違う。SFの世界のよう。目を合わせない男と女も記号化する。映画は現実世界の模写でありながら、けして現実世界に同化しない。そう、これは現実のコピーであって生命を持たない。これが「映画」なのか。衝撃的でした。
[映画館(字幕)] 9点(2008-04-18 15:14:18)(良:1票)
8.  関東無宿
女子高生3人組が映され、その後どう任侠の世界に繋がってゆくのかと思ったら、敵対する組の若い男に話をつけに行った先で出会う伊藤弘子の登場からなにやら怪しげな雰囲気をかもしだす。女子高生も任侠の世界もそっちのけで。あきらかに書いた太い眉毛の小林旭の目が『陽炎座』の松田優作を彷彿させる。生と死の世界が描かれているわけでもないのに、これはまぎれもなくその後清順の名を轟かせる「大正浪漫三部作」と同じ空気を持っている。実態の掴めない女の描写、そして吸い寄せられるように惹かれてゆく様の不思議な説得力は『ツィゴイネルワイゼン』そのもの。その女の夫である伊藤雄之助と博打の勝負に挑もうとするシーン、「緊張の糸が切れる」というシーンを本当に糸が張ってあって切るという誰も思いつかないような演出に笑った。本当に緊張の糸が切れた。終盤は違和感無く任侠ものの流れに戻ってくるが、殺しのシーンで画面を真っ赤にすることに代表される清順美学、そしてそこを追求する清順組、中でも彼無しでは清順美学はあり得ないだろう美術の木村威夫の仕事とアイディアが炸裂しており、驚きと興奮に満ちた映画を堪能できる。
[映画館(邦画)] 8点(2007-07-09 15:01:12)
9.  帰ってきたドラキュラ 《ネタバレ》 
大司教の娘を襲うドラキュラに無神論者のボーイフレンドが挑む。ドラキュラが十字架を苦手とするのは十字架が正義の象徴であるから。つまりキリスト教が正義であるという世界観が大前提となっている。この作品はドラキュラと戦う相手を無神論者とすることでより鮮明にそのことを打ち出す。さらにドラキュラを抹殺するためには杭を打ちつけるときにキリスト教の祈りをささげなければならないという、とってつけた約束事を加えることで無神論者の勤勉で勇敢な若者を強制的にキリスト教信者へと導くのである。なんだかなぁ。娘を想う気持ちが悪を打ち負かす、、これでいいのに。あと、セットがチープ。それにドラキュラはいつも下僕を使うので本人はあまり活躍しない。登場したと想ったら誰かが来てハッとして逃げる。この「ハッ!」とするときの顔が小心者のように思いっきり「ハッ!」としてて笑える。ようするにこのドラキュラは人間味に溢れすぎててあんまり怖くない。むしろ可愛い。クリストファー・リーのドラキュラを楽しむ、という意味ではいいかもしれない。
[DVD(字幕)] 4点(2007-01-26 17:38:28)(良:1票)
10.  帰って来たヨッパライ
当時はかなりデリケートに扱うべきだっただろう題材をコメディにしちゃう神経というかなにかしら物議を起こさせようとする反骨精神というか、いかにも大島渚だなぁという感じ。物語がオープニングに回帰し繰り返される構成は今でこそいくつかの映画に見られるが、それでもこの作品のソレは色あせない斬新さを持っている。戦争逃れの密航者の佐藤慶が「今服を捨てましたね」「拾ってきてください」と妙に丁寧な言い回しで淡々と命令する口調がなぜだかツボにはまってしまった。祖国を捨てても祖国を愛する朝鮮人。名前を捨てても朝鮮人であることに誇りを持つ朝鮮人。一方、朝鮮人に無理やりならされ、流れのままに朝鮮人として右往左往する日本人。街頭インタビューでもしなきゃ判らない同じ顔を持つ両者の極端なまでの思想の違いに何を思うかは自由。でも何か思うはず。
[DVD(邦画)] 6点(2006-09-06 15:04:29)
11.  雁の寺
母への屈折した想いは破りとられた母親雁の絵、その一場面のみでかなりのインパクトをもってグサグサと伝わってきました。心の奥に閉じ込めておいたその想いが里子を介して徐々に現わとなってゆく緊張感も効果音との相乗効果で実にうまい演出。観光地となった現代の雁の寺をカラーで映し出したエンディングは悲しき逸話があっさりと風化されてゆく様を見せつけられているようで物語とは別の無情感に被われる。
7点(2005-01-11 14:59:56)
12.  華氏451
スタッフやタイトルを記す文字が一切無く全て声で伝えるオープニングに、ゴダールに負けじと斬新なことしてるなぁと思ったら、作品の内容が文字を排した世界というだけのことだった。でもコレで初っ端から惹きつけられました。見たのは一年以上前ですが、全体を被うB級テイストな近未来感がすごく印象に残っています。この作品、映像とヒッチゆずりの演出と社会風刺、それぞれの相性が悪いのか、それともいろんなことを詰め込みすぎたのか、ひとつひとつは良いのにどうも散漫な印象があります。ラストの理想郷も個人的に理想郷に見えません。だって暗記が大の苦手なんです..私。
5点(2004-11-30 11:23:41)(良:1票)
13.  彼女について私が知っている二、三の事柄
ゴダールの政治批判が色濃くなってきた時期の作品。『男性・女性』もそうだったが、この手の作品はリアルタイムでこそ真価を発揮できるものであって、時代が変わり、ましてや遠い異国の政治批判となればあまりピンとこないというのが正直なところ。この作品では、政府の都市改造計画によって高尚する生活費の為に売春する主婦をドキュメントタッチで描くことで政策批判をしている。娯楽度は極貧。ゴダールの”遊び”も無いことは無いが、パッとしない。もう少し展開があってもいいような。でないと観ている私が報われません。もちろん個人的な好みによるところの意見です。哲学的、文学的なセリフを字幕で見るのも大変です。かんたーたさんの”聞き流す”は正解かもしれません。
3点(2004-04-02 11:53:03)
14.  華麗なる賭け
確かにオープニングのかっこよさのわりに仕掛けが陳腐。でも小さい頃にコレを見て、こんな大人になりたいと憧れた。グライダー、ポロ、サンドバギーにチェス。・・・いい年のおっさんになった今、どれひとつとしてやったことがない。
6点(2003-12-02 16:11:20)(笑:1票)
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