1. 風の丘を越えて~西便制
先日、禅宗の僧侶の講演で「修行をしないアナタたちに修業とは何か、ここで説明しても絶対に理解できないだろう」と言われたのを思い出した。私は「だったら講演なんかすんなョ」と思った反面、もし、自分がこの坊さんについていくしか人生が残されていないとしたら、それはどれだけ辛い修行だろうと考えたりもした。 やりたくてやる修行とやりたくなくてやる修行とでは意味合いが違ってくる。 オ・ジョンヘ演じる女性唱者、ソンファにとってのパンソリ(韓国の音楽のジャンル)は全編を通じて様々な形で変化していく。 ソンファの道はもう一つしかない。 鑑賞して、私は自分の過去を振り返り、反省して、謝罪して、そして赦す気持ちを持ちたいと思った。 パンソリのシーンだけでも繰り返し鑑賞したくなる。 この映画のヒットした理由は壮大な四季を背景に唱う、美しいパンソリだけと言ってもいい。 その内容を字幕スーパーで理解するしかない自分に憤りを感じた。 この映画に満足された方に、フェリーニの「道」をお勧めしたい。 [DVD(字幕)] 9点(2009-01-25 01:48:44) |
2. カストラート
物語がよく理解できなかったのですが、カストラートというものの素晴らしさを味わえた素晴らしい映画でした。 この時代、作曲というものには印税もなく、たいした価値はなかったのは知っていましたが、現在、カストラート自体禁止になっているのですから、当時聴いた聴衆は特別な感動を味わえたのでしょうね。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-07 03:50:35) |
3. 髪結いの亭主
《ネタバレ》 フランス映画ですが私にはイタリア映画の「マレーナ」を思い出させました。 最後にヒロインが、幸せがこのまま続かないのであれば…と自殺してしまうところは唐突すぎて理解不能でしたが何となく楽しめた作品でした。 見るタイミングを間違うと失敗しそうですね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-10-14 23:06:47) |
4. カリートの道
《ネタバレ》 どこかでみたことあるなぁと思いながら鑑賞したのですが、レビュー書こうとしたら既に掲載されていました。 当時は8点つけていましたが、今見ると評価低くなります。 ファーストシーンで殺されるところから始まるので、結末がわかってしまうところは成功か失敗かわかりませんが、電車の中での鬼ごっこはドキドキしました。 堅気になろうとして、どう転んでも転落してしまう人生は救いがありませんね。 「スカーフェイス」でも同じように感じましたが、これだけシンプルなストーリーは2時間超えると疲れます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-06-18 22:13:43)(良:1票) |
5. 顔のない天使
展開が間延びしすぎて時代の古さを感じました。 時代設定が1970年というのは関係ないと思います。 士官学校へ入りたい少年が過去の過ちを引きずる元教師との交流が 今見ると新鮮さを感じないです。 これならベストキッドのほうが断然いいです。 世間から誤解を招く少年と元教師の関係は、今の時代ではもう作れないと思います。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2019-12-30 19:54:31) |