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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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1.  隠し砦の三悪人 《ネタバレ》 
この映画はまず「戦国時代の姫君と三人の悪人が、黄金を背負って敵中を突破する」という筋を知っていないといけない。 何故なら、肝心の主役格の悪人と姫君が登場するまでに30分も時間がかかるからだ。 それまでは戦場で手柄を立てて出世しようと勇んで出てきた太平(何やってんの平八)と又七(万造、侍を目指す)たちの愉快なコンビによる波乱万丈な場面を追うことになる。 予備知識無しで見た人は「そうか又八たちのユニークな物語なのかー」と勘違いするだろう。 いや実際そうなんだけどさ。 最初から太平たちを主人公として見るか、宣伝通りに雪姫と真壁六郎太を主人公として見るかでかなり見方が違ってくる。 そしてようやくメインの六郎太と雪姫の御登場だ。 メインディッシュとデザートが次々出るように流れがガラッと変わる。 又八たちは脇を支える漫才コンビとして立ち位置を変えてくる。 宣伝を見てきた人は「待ってました!」と思い、予備知識無しの人は「悪そうなサブキャラが出てきたなー」と思う。 そしてようやくジャケットの人物が誰なのかが判明する。 別のDVDの雪姫と六郎太のツーショットのジャケットならともかく、又八たち4人が居並ぶジャケでは判断がしにくいだろう。むしろそれが狙いの一つなのかもしれない。 泥にまみれながら懸命かつ愉快に生きる又七たち、利用しつつも結構思いやりのある六郎太、そして泣きっ面が最高に怖いが、本当は心根が優しく芯の強い、寝顔が可愛い太股のエロゲフンッゲフンッ男前な雪姫。 個性豊かだ。 特に六郎太の馬上での迫力満点な追撃、無駄に長いが見応え充分の決闘(あまりに長かったので「椿三十郎」のような一瞬の決着が生まれたのかも)。 しかし、ラストはどうなのだろう。 前には処刑台、後ろには脱出口! 兵衛の槍の唸りで二人を解放。 「志あるならば続け!」 颯爽と駆け抜ける雪姫、雪姫の侍女をヒラリと乗せ駆ける六郎太。そして兵衛の「裏切り御免!」 普通こういう場面は最高にカッコイ筈ずなのだが、好敵手との決闘を咎められて顔を鞭打たれた兵衛。 元々気遣いがある男ではあるが、「おまえの上司はカスだ!あたしそんな事しねーし!あーあー、どうせ死ぬんだ、直前まで遊べて良かったー!」なんて言われて同情してしまう兵衛。それでいいのか兵衛。何故だろう、何処か釈然としないのだ。
[DVD(邦画)] 9点(2014-12-13 18:44:00)(良:1票)
2.  限りなき追跡 《ネタバレ》 
ファーストシーンの馬車馬の力強さ! そこにこの映画のエネルギーを感じた。 カット割りが良いね。  テクニカラーでウォルシュ映画を堪能できるだけでもありがたい。  ラオール・ウォルシュはサイレント時代からキャリアを積んだベテランだが、娯楽映画がメインで歴史ガン無視映画も多い。  しかし「ハイ・シェラ」や「死の谷」などドラマとアクションが秀逸な出来の作品もまた多い。  本作は「死の谷」と比べるとドラマ面は微妙だ。  南北戦争後の暗い影に囚われ気味のベンとそれに不安を抱くジェニファー。 強盗団のストレインはジェニファーをさらうが、ジェニファーの清純さに心打たれ足を洗おうと心がグラ付く。 しかし根本的には悪から抜け出せず。 彼女を好きになってしまったストレインはベンの存在を知り「ジェニファーは俺の女だ」と偏執的な感情でベンに銃口を向ける・・・てなんじゃそりゃ。 ジェニファーもスッキリしない性格。 典型的な「無自覚の性悪女」だった。  ヒロインがさらわれる映画って対大概「安いヒロイズム」ばっかで面白くない。 本作も下手するとその領域だが、そこはウォルシュ監督の力量で誤魔化されたような気がする。  構図やアクション、リズムは申し分ないだけに、ドラマの説得力が無く残念。  同じ史実よりアクション重視の「壮烈第七騎兵隊」の方がまだ説得力はあったかな(面白さもダントツ)。
[DVD(字幕)] 8点(2014-12-07 20:23:27)
3.  眼下の敵 《ネタバレ》 
アメリカ、ドイツ両方の視点で描かれる潜水艦映画の傑作「眼下の敵」。 ロバート・ミッチャム演じる経験豊富な艦長は亡き妻のために意地でも潜水艦を叩きのめそうとしている。 一方、クルト・ユルゲンス演じる潜水艦の艦長もまた亡き息子達のために死に場所を求めてさまよう。  潜水艦の機雷が爆発するシーンの迫力、緻密な計算で魚雷を避けるシーン、“音をたててはいけない”シーンの緊迫感など100分弱のコンパクトさも手伝い並々ならぬ密度を持っている。   駆逐艦の名通りに徹底的に叩こうとするシーンは怖い。一方、潜水艦は酸素との戦いもあり時間的余裕はない。 計器が割れるほどの衝撃が襲う恐怖。 その恐怖を“歌”によって克服しようとするシーンが熱い。 “一騎打ち”だ!死なばもろとも、死ぬのは俺一人でいい、壮絶なクライマックスと敬礼、敵味方を超えて結ばれる友情。面白い。
[DVD(字幕)] 9点(2014-12-01 18:05:27)
4.  狩人の夜 《ネタバレ》 
本作は名優チャールズ・ロートンの唯一撮った映画にして傑作フィルム・ノワール。これが本当の“一発”映画です。 ディヴィス・グラッブの傑作小説、ジェームズ・エイジーの脚本を手直ししたロートンの巧みな演出、完璧なシナリオ、ロバート・ミッチャムの怪演とリリアン・ギッシュの力演。 物語は大胆な空撮とリリアン・ギッシュの謎の聖書の文句から始まる。 これが既に伏線なんだから凄い。上空から人々を写していく様子は、まるで「神が空から見ている」とでも言いたげで神秘的。 そこにロバート・ミッチャム演じる殺し屋が独り言を言いながら登場する。 左手に「LOVE(愛)」、右手には「HATE(憎悪)」を刻んだこの黒衣の男。 犯罪を重ねる偽の牧師であり、女性の性交に対して異常とも言える憎悪を抱いている。 「女性の体は快楽のためにあるのではない。神から子を授かるために在るのだ。」 正論のように聞こえるが、「女性は子を産む機械だ」とかほざいた例のクソ政治家とどっこいどっこいの持論ですよ。まるでこの世は「聖母マリア以外の女性はみんな死ねばいい」とでも言いたげだ。オマケに狙いはみんな未亡人だぜ?変態はどっちだよと。 そんなロバート・ミッチャムは車を盗んで捕まったのがポルノ小屋だぜ? ポケットから出したナイフは勃起した息子(せがれ)か?つーかそこで捕まるって…。 とまあ、このように色々ぶっ飛んでるサイコ野郎。こんな奴がただ黙って仁王立ちでもしてみろ?スゲー怖い。 そんな男にある家族が目を付けられ、偽牧師の魔の手がじわじわと締め上げる。 ロバート・ミッチャムに狙われる兄妹はある「秘密」を握っている。それは父の遺言とも言えるものだ。 冒頭で警察に取り押さえられる父親。これもまた伏線だった。 追い込まれる兄妹、反撃され奇声を挙げながらも襲いかかるミッチャム。 牧場から盗んだ馬で二人追跡するミッチャム。 白馬の王子様ならぬ白馬の死神。恐ろしいミスマッチだ。 そんでもって終盤出てくるリリアン・ギッシュのばあちゃん。 孤児を引き取り女で一つで子供たちを育てる逞しい女性だ。 キリストの教えも「心の支え」として教える程度。キリストを「殺人動機」として利用するミッチャムとは大違い。 オマケに猟銃で武装だぜ?逆にミッチャム待ち構えてハントしちゃうBBAなんだぜ? BBA結婚してくれ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-11-15 08:14:02)(良:1票)
5.  神の道化師、フランチェスコ
「お尻ペンペン」があんなに微笑ましい映画は他にない。
[DVD(字幕)] 9点(2014-04-10 21:43:47)
6.  艦長ホレーショ
ウォルシュの傑作。この映画のグレゴリー・ペックは良い演技してるぜ。 「マスター・アンド・コマンダー」よりも面白い海洋戦争映画だ。 ホレーショ・ホーンブラワーの航海術・戦略の数々。 欲がなく誠実、と思ったら一風変わったところもある抜け目無い性格。 そんな人柄がグレゴリー・ペックのイメージに合ってるし、頼もしい。そんなホレーショは誰にでも愛される筈だ。 技術的な問題も少なくないが、それでも幌船が砕け散り地獄絵図に変わる場面、そんな状況で必死に指揮を続けるホレーショの勇姿!最高だ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-18 16:39:33)
7.  カビリアの夜 《ネタバレ》 
フェデリコ・フェリーニは「道」も良い映画だと思うけど、俺はこの映画の方が希望があって好きだ。何よりファーストシーンから一気に引き込まれた。 川原で走る男女の姿をロングショットで捉えた場面。 男がいきなり女を突き落とし、女のカバンを持って逃げていく。 女は男の名前を怒りと絶望の混じる声で叫ぶ。 それを近くで泳いでいた子供と教師たちが助け出す。 逆さにして水を吐かせ、気付いたかと思うとガバッと起きて再び男の名前を叫ぶ、叫ぶ、叫ぶ。歩いて走って歩いて。まだ回復しきれていないのか、倒れ込み抱きかかえられる。 これがカビリアの物語のはじまり。 水に濡れた時のすっぴん姿の方がキレイなのに、何で厚化粧をするのやら。 普段は羽織とダボダボのズボンを着てオバサンのように過ごすカビリア。だが本当はズボンをまくりその脚で男を誘惑する夜の女である。 夢見る女性のカビリアは何度男に騙されようと、何度仲間達に馬鹿にされようともめげない。過去の男を“火葬”してはまた果敢に挑んでいくタフな女性。何度泣かされようが諦めねえ。 音楽を聞いただけでつい踊りだしてしまう陽気さ。 人が集まる祭りよりも、男の心を掴めるか掴めないかが彼女にとっての祭りである。 そんな彼女もイケメン俳優に目の前で“仲直り”するシーンを見せられちゃヘコむか。 哀しげな影、影、影。彼にとって、カビリアも可愛がる犬のようなものだったのだろうか。 ヴァンダの姉さんは本当に良い姉さんだ。 教会に行き神にすがるくらいだ。日本で言えば神社のお参りみたいなもんかな。 だが「道」を見た者なら解る通り、神様とやらが助けてくれるワケが無え。 フェリーの映画には手品師や芸人といった観客を愉しませる人間がよく出てくるが、さしずめカビリアは哀しき道化師なのだろうか。 涙でかすんだメイクが、道化師の涙のように滲む。 催眠が、魔法が溶けた瞬間の彼女の視点。 湖の圧倒的な美しさ、その目の前で怪しい眼光を向けて本性を出す人間の醜さ。 俺がカビリアを好きな理由は、何度フラれてもまた「次はモノにしたる」と笑ってみせる表情をしてくれるからだ。とっても元気の貰える映画です。
[DVD(字幕)] 9点(2014-03-17 08:05:12)(良:1票)
8.  勝手にしやがれ 《ネタバレ》 
個人的にゴダールは「はなればなれに」や「女は女である」、「男の子の名前はみんなパトリックっていうの」といった小品の方が好きだし、未だに「勝手にしやがれ」や「女と男のいる舗道」「気狂いピエロ」なんて退屈な映画の衝撃が延々と語られ続ける現状に違和感を覚える。 ジャン=ピエール・メルヴィルが長々とインタビュー受けるわ、「大人は判ってくれない」で助監やってたフィリップ・ド・ブロカがカメオ出演しくさるわ、この映画の監督本人が主人公を“殺す”キッカケを生むフザケ振り(短編でもジャン=ポール・ベルモンドの吹き替えを敢行した男)。ヒッチコックでもここまでやらんわ。観客をナメ腐った腹立たしいほど遊んでやがる。その遊び心にハマる奴はハマる中毒性。  ストーリーはシンプルかつ面白い。盗んだ車で走って逃げて殺して逃げて盗んで女ひっかけて逃げて盗んで逃げて盗んで逃げてを延々と繰り返す。盗みやっといてあーだーこーだ言い訳ごねる映画です(多分)。 帽子を被った主人公のミシェル(ジャン=ポール・ベルモンド)が颯爽と登場、様子を伺う顔・顔・顔、配線を繋いで盗んだ車で走り出す。 手に入れた得物を乗り回してはしゃぎ、我が物顔で独り言をほざき散らす。 タランティーノといいホークスのマシンガン・トークといい、この手の映画は字幕を追うなどという退屈な作業は避けた方がいい。たとえ山田宏一や蓮實重彦といった面々がこさえた最高の字幕だったとしても、原語で聞き映像だけを追った方が楽しいし面白い。 フランスの田園風景を疾走するのどかさ、主人公も半分浮かれながら見えざる追っ手の存在に不安を抱き始める。ブツ切りの音楽、変な飛び方をするカットが気になる。最初はイライラするが、何時の間にか慣れてしまう不思議。 白バイとのジリジリした追いかけっこ。 ショートのパトリシア(ジーン・セバーグ)も良いが、途中出てくるセミロングの黒髪の女性の方がそそられる。男の誘いに服を一枚一枚脱ぐように折れてしまう女心。この一連のシーンは物凄く退屈だが、物凄く心地良い退屈さでもある。 ところどころで警察と入れ違うスリル、トイレでの盗み、妙に暗いエレベーターにおける緊張。 ラストシーンの何とも言えない切なさ。 徐々に弱々しくなり、力なく地べたに倒れる姿。最期の言葉はそのままの意味か、それとも自分に対しての言葉だったのか。それはミシェルにしか解らない。
[DVD(字幕)] 8点(2014-02-28 19:12:36)
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