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放浪紳士チャーリーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1446
性別 男性
自己紹介 初めてこちらのサイトに投稿させていただいたのが2004年の1月。間もなく15年目の節目を迎える事に。
何かきっかけだったのかなあ・・・と思い返してみると、モンゴメリー・クリフト&エリザベス・テイラー主演「愛情の花咲く樹」(1957)が、なんで作品登録されてないんだ!って義憤(?)に駆られ投稿を始めたことを思い出しました。
レビュー数、今日現在1337本。自分が投稿した作品のレビュー読み返してみると結構気恥ずかしいことをつらつらと、とりとめもなく書いてるなあと反省しきり。
でも「冷たい熱帯魚」(2点)と「パッセンジャーズ」(6点)「3時10分、決断の時」(8点)なんか我ながら良くこんな文章書けたなと感心。
これからも宜しゅうお願いいたします。

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21.  君のためなら千回でも
ゲーラカイトが蒼い空を悠々と飛翔する風景っていうのは、平穏無事な社会と友情や未来への希望の象徴でしょうね。東京に限って言えば、お正月に凧が空を舞っているっていう情景は、少なくとも私の家の近所ではもう全く見掛けません。田舎だとそういう風景がまだ見られるのかな?最早平和ボケ日本も、国内外平穏無事な状況でもないですからね。ちなみに私の郷里では毎年ゴールデンウイークに、この映画でも描かれていた大凧の糸切り合戦が町別対抗で行われています。国連主導で政治の全く関係しない場所で、国別対抗子供凧合戦って一度くらい開催してみてもいいのに・・・、な~んてこの映画を観ながらふと考えてしまいました。子役二人がホント良いですね。後半意外にもあっさりカブールから脱出出来てしまったのは拍子抜けでしたが。原題「カイトランナー」も内容をちゃんと現してはいるけれど日本語タイトルも最近では出色。「君のためなら千回でも!!」重要なシーンで二回繰り返されるこの台詞、僕もいつかプライベートで何らかの形で使ってみたいって思った(笑)これまでは良い素材を扱っているのに、ただ無難に映像化しましたって作品が多かったマーク・フォースター監督、これは初めて本領を発揮した作品じゃないですか?アミール役の子って誰かに似てるってずっと思ってたら、「羞恥心」野久保君でした。似てないか?成人してからはともかく。僕も六本木ソルジャーさんの深い洞察力に感服しました。
[DVD(字幕)] 7点(2008-12-22 10:34:56)
22.  昨日消えた男(1941) 《ネタバレ》 
うむむむむむ・・・。ちょっとこれは今回の上映版、フィルムの保存状態がとんでもなく悪かったですねえ。ミステリー映画ファンとしては、日本映画初の長屋を舞台にした翻訳本格推理ものという評価、プラス少女時代の高峰秀子目当てで映画館まで観に行ったんですが・・・予想していたのとちょっと違いました(汗)長谷川一夫と山田五十鈴のお二人が当時いかに息の合った名コンビだったかは、この一作を観ただけでも一目瞭然。殺人事件が起こって、そこに居合わせた誰にも動機があって、犯行実行のチャンスもあった、果たして犯人は・・・?という私の大好きな展開なんだけれど、何の伏線も張らないままで一件落着に至らせるオチはちょっと納得いかないというかズルイ(笑)でもまあこれは、長屋での人間模様と、いなせな長谷川&意外に達者なコメディエンヌぶり五十鈴コンビのやり取りが眼目の作品ゆえ、あまり目くじら立てる必要もないのかもしれません。「なるほどねえ~」「いや、まったくだ!」の台詞応酬もいい加減クドすぎじゃございませんかい?(笑)(池袋文芸座「マキノ雅弘監督特集」にて鑑賞→)
[映画館(邦画)] 6点(2008-12-06 13:55:51)
23.  吉祥天女
原作は吉田秋生のミステリー漫画。及川監督は過去に同じ作者の『ラヴァーズ・キス』(6点)を映像化した前歴のある御仁。原作者の吉田氏は二本も自身の原作をこの監督に任せたという事は、それなりの信頼感を置いていると思わざるを得ないのですが・・・。どちらも出来栄えはそれほどでもない。この作品も前半は持って回ったようなミステリアスな展開でなかなかだが、後半になると何故かペースダウン。この監督は先行逃げ切り型、肝心なクライマックスまで持ちこたえる演出の馬力やスタミナが不足しているのでは?お目目ぱっちり丸顔童顔の鈴木杏が、近寄り難い美貌の女子高校生役・・・ちょっとイメージと違うんだなあ・・・、これも。私は未読ですが、原作のファンの方の意見を是非伺ってみたい。
[映画館(邦画)] 5点(2008-10-25 15:24:29)
24.  喜劇 団体列車
ずっと夏バテ気味で、こんな時には元気な頃の四角い渥美さんの顔でも見ようと思い、何気なく手に取ったのがこのDVD。この頃って、東宝は「駅前シリーズ」、松竹は「旅行シリーズ」、そして東映はこの「列車シリーズ」って各映画会社喜劇に力入れていたんですね。そういや佐久間良子って寅さんのマドンナ役は一度も演ってなかったよなあって思いながら、まるで寅さんの番外編みたいな趣で楽しむ事が出来ました。この時期の佐久間さんって、渥美さんみたいな男が仰ぎ見る対象の女性としてはうってつけの存在ですね、ホントにキレイキレイ。夢の中とはいえキスまでされてるし。特にどうのこうのと角立てるような作品ではないプログラムピクチャーですが、好みから言えば役者が絡むだけで、ドラマがまるでない「駅前シリーズ」よか、自分はこっちのが遥かに好きです。パワフルな渥美さんって、やっぱいいなあ・・。
[DVD(邦画)] 6点(2008-08-16 12:15:58)
25.  喜劇 駅前弁当
このシリーズ『駅前旅館』(5点)に続き、鑑賞2作目ですが・・・。ちょっとこの種の内輪受けみたいな馴れ合い喜劇?はやっぱ僕は苦手ですね。実はある雑誌で、ほぼ同郷人長澤まさみ嬢が、おすすめの映画の一本という事でこの作品を挙げていたので、郷土愛?に目覚めつつある昨今(←ホントかいっ?)、50年前の自分が生まれた町がどんなだったのかにもちょっと興味を惹かれたんです。・・・お、おもろない・・・・喜劇として見ても、昔の郷里の風景がどんなだったか見てみたいという欲求も、結局どちらも満足させてくれなかったです。ただ登場人物の設定があるだけで、その中に「ドラマ」が全く生まれてこないんですよ、このシリーズって。別段「駅前の弁当屋」が舞台じゃなくてもいいようなオハナシだし。逆に弁当屋の挿話なんかとってつけたみたい。これじゃすぐ飽きちゃうよ。これが60年代ずっと続いた長寿シリーズだったというのが僕には非常に不可思議。森繁、伴淳、フランキーコンビが好きだっていう方なら、これを楽しめるんでしょうか?う~ん・・・。たった一つ言える事、長澤まさみとは映画の趣味がどうも合いそうにないなあ・・・。
[DVD(邦画)] 4点(2008-08-04 16:53:11)
26.  君の名は(1953)
ある程度の日本映画ファンなら一度はタイトルを耳にした事があるんじゃないかと推察される、伝説の大ヒット古典的メロドラマ大作『君の名は』。大の甘物好きの自分としては、DVDパッケージを眼にした瞬間、ついつい手が伸びてしまった次第。岸恵子とてつもなくキレイ!淡島千景、ここでもチャキチャキしてんなあ~!おっ!こんなチョイ役で月丘夢路やら野添ひとみやら淡路恵子やらが出てくるんだ~。当時「女優大国松竹」の威信を賭けた勝負作っていうのがこのキャストを見ただけでも充分伺えますね。ありとあらゆるインタビューで、ヒロイン真知子役を演じた岸恵子が実はこの役は大嫌いだったって、言いたい放題発言してるのをあらかじめ読んで知っていたので、実物はどんなもんじゃいと正直期待半分不安半分でした。・・・・なるほどなあ、並み居る日本映画黄金時代の大女優の中でも、ひときわ自我の強かった彼女が、この役を嫌がった理由がよ~くわかりました。だってこの映画の主役二人って、環境に流されまくりなんだもん。ヒーロー、前髪ハラリ二枚目佐田啓二もカッコイイっていやあカッコイイけれど、あまりに意思薄弱というか、腰が引けてて情けない事この上ないし(笑)例の数寄屋橋で、戦後二人が再会する名シーンまではムード醸成が非常に巧く、このメロドラマに酔わされましたが、後半になってくると段々と作為が見え透いてきて、二人が単なる間抜けに見えてきてしまうのが難。第一部だけでもう自分はお腹いっぱいです。でもこの伝説の作品を、念願叶ってようやく観る事が出来たのは収穫。
[DVD(邦画)] 6点(2008-07-18 17:13:07)(良:1票)
27.  ギターを持った渡り鳥
はっきり言ってバカバカしいにも程がある。けど理屈抜きで楽しい!この手の映画、敬遠しないでどんどん観ましょう!(追記)「銀座旋風児」を5点、「東京の暴れん坊」を6点にした以上、必然的に一番好きなシリーズ第一作なので評価が上がった次第です。♪赤い~夕陽よ~♪滝さん=小林旭と♪俺がいたんじゃお嫁に行けぬ~♪寅さんは永遠の自分の憧れです。 
[DVD(字幕)] 7点(2008-06-23 18:29:16)(良:1票)
28.  喜劇 男は愛嬌
とにかくパワフルな渥美清にどうしても会いたくなってこの作品をチョイス。5月からずっと体調を崩していて、覇気も元気も全く失せていた状態だった為。期待通り、いや期待以上の出来で大満足。同年製作同監督作の、本家「フーテンの寅」より面白かったくらい。「外伝・男はつらいよ・オケラの五郎初登場!」といった趣。長い旅(マグロ遠洋漁)に出てきた男が故郷にフラリと戻ってきて、平穏に暮らしていた人々の生活をかき乱し、騒動が一段落すると又海へと戻っていく・・・というオハナシ。これは完璧に「寅さん」のバリエーションですね。実直な弟=寺尾聰は、博=前田吟に相当する役どころ。ただ森崎監督だけあって、登場する女性が皆一筋縄ではいかないところがミソ。ヒロイン倍賞美津子はもとより、五郎の母親(桜むつこ)に至るまで、みんな何事にも動じず生命力がやたら旺盛。何よりあの渥美清節を随所で聞けた事が自分は大満足。亡き渥美さんから自分はまた元気を分けてもらいました。初期から中期の「男はつらいよ」シリーズがお好きな方は是非! 倍賞千恵子・美津子姉妹って全然似てない姉妹だな~って昔っからずっと思ってたけど、若い頃は意外に似てたんですね。新しい発見。
[DVD(邦画)] 7点(2008-06-13 12:59:27)(良:2票)
29.  岸和田少年愚連隊
ナイナイ好きです。岸和田の街自体には行った事は無いけど大阪と関西弁大好きです。井筒監督の「パッチギ!」には血湧き肉躍りました。でもこの映画での「眼には眼を」「やられたらやり返す」、ただそれ「だけ」に終始する構図は僕はちょっと苦手(←虚弱体質ゆえ)。その反復の無意味さがこの作品の良さだって解ってても苦手。ボケ台詞の的確な間合いとか、秋野暢子扮するオカンの存在感とか、部分部分については感心したけれど。テレビで見かける矢部っちが最近とみに老けたように見えるのは、髭剃り跡がやたら濃いせい?映画の中の大阪って商店街の路上でいきなり喧嘩が始まっても、周囲の人はみ~んなクールつうか無関心なんすね。なんでか不思議。もう日常茶飯事であまりに見慣れた光景だから?
[DVD(邦画)] 4点(2008-05-31 16:52:17)(良:1票)
30.  喜劇 開運旅行
映画館やテレビで何回か見ているにもかかわらず、途中まで来てやっと「あ~、これって前に見た事あるじゃん!」って思ってしまう映画。出来もまあ、その程度って事ですかねえ・・・(笑)松竹の「旅行シリーズ」って、一番最初の「集金旅行」は文芸+観光要素たっぷりっていうノビノビした佳作だったけど、以後どんどんタッチが泥臭くなっていくんだなあ・・・。これも旅行先ご当地の観光というより、特急列車内でのあれこれドタバタ騒ぎのが印象に残ってます。まあ、食堂車ウエイトレス役倍賞さんのコメディ演技が観られるのが一番の収穫かも。
[映画館(邦画)] 5点(2008-02-16 11:06:32)
31.  疑惑(1982)
女優としたらこういう役演じるのって凄く気持ちいいんだろうな・・・。桃井かおり演じるヒロイン、鬼塚球磨子ってネーミングもすごすぎです。球磨子って聞いて最初「熊子」ってイメージしたの俺だけじゃないよね?ね!「白いドレスの女」と並ぶ80年代悪女映画の秀作だと思います。(追記)久しぶりに再見したら、やっぱりエラク面白かったんで一点プラス。自分の歩んできた道が正しいとそれぞれ信じて疑わない、本来なら人生において何の接点もなかったはずの我の強い女二人。この二人が出会ったらどんな化学反応を起こすのか・・・。その結果反応の秀逸さが事件の真相よりも、本作の評価を高らしめている一番の要因かと思います。横からチャチャを入れまくる鹿賀丈史、山田五十鈴といった脇役の布陣も文句なし。「アンタなんかチンコロの懲役太郎なんだからあっ!」とか「ちょっとお~、ここ税務署?」とかいう台詞にいちいち爆笑。桃井&岩下志麻、映画での再共演を強く希望!
[映画館(邦画)] 9点(2008-02-11 12:08:52)
32.  木更津キャッツアイ 日本シリーズ
「ダウンタウンヒーローズ」の時点で既に無理があった、美礼先生=薬師丸ひろ子のセーラー服姿を画面に出してしまった暴挙だけで5点マイナスです。まったくもって可笑しくも楽しくもなく、逆に背筋が若干寒くなるパロディ(のつもり?)とはこの事。作ってる人も出演者も、み~んな楽しそうにお仕事してんなあって思われるのは微笑ましいけど、それを観客が楽しめるかどうかはまた別。題材そのものが金曜夜10時の連続ドラマ向けとしか思えないんだけどなあ・・・。木更津も今はブームも去って、また元の静かな町に戻ってるんでしょうねえ。
[映画館(邦画)] 4点(2007-11-19 14:15:44)
33.  祇園囃子
デビュー当時の若尾文子の可憐さももちろん捨てがたいけれど、何といってもこの映画は美代春姐さん=木暮実千代のものでしょう!彼女の立ち振る舞い、仕草、そうめんを啜る姿に至るまで、いちいち見惚れているうちに映画が終わってしまいました。それにしてもここに出て来る男どもは、どいつもこいつも悉くサイテーな連中ばかりですね。お茶屋の元締め浪花千栄子の、涼しげに憎々しい巧みな名演との相乗効果で、木暮姐さんの虐げられ耐え忍ぶお姿がいよいよ妖艶にみえてくるのも、溝口演出の計算のひとつなんでしょう。暑い夏の京都裏小路の情緒ある風景、クライマックスからずっと背後に流れるお囃子の音色のここち良さ・・・。もうたまりません。格調高い風俗描写映画のひとつの完成された形がここに在ります。(→池袋文芸座「リスペクト溝口健二特集」にて)
[映画館(邦画)] 8点(2007-09-23 12:46:35)(良:3票)
34.  昨日・今日・明日
最近ベネロペ・クロスの『ボルベール』を観てる時に、昔観たこの映画のソフィア・ローレンの事を思い出しました。あちらはスペインこちらはイタリアですが、女性の逞しいバイタリティはどこか共通するものが。決して『ひまわり』ではなく、この映画でのソフィアの方です。この時期の彼女はカラダのボリュームといい、演技的押し出しの強さといい、女優としても一人の女性としても正に全盛期だったんではないでしょうか?自分も全三話のオムニバスのうち、腹ボテナポリ女を堂々と演じた「昨日編」が一番のお気に入りです。「今日編」タクシーに乗った金満夫人の挿話は尺も短いし意味がよく???ちなみに派手顔ベネロペはポストソフィアとしてはまだちょっと線は細いけど、かなりの有望株。
[ビデオ(吹替)] 7点(2007-07-08 12:06:46)
35.  銀座二十四帖
森繁久弥の歌とナレーション付き、昭和30年当時の最先端銀座風景を克明に追った通俗映画。それ以上でもそれ以下でもない。監督曰く、物語より銀座風景を捉える事に重点を置いたというコメント通り、オハナシがあんまり面白くないのが難点w美しきヒロイン(月丘夢路)の肖像画を一体誰が描いたのか?っていう滑り出しは興味を惹かれたものの、その後の展開が少々ルーズ・・・。ギャングとか拳銃とか安易に出さなければ良かったのに。『風船』と連続して「裕次郎相手役以外」の北原三枝という女優を見たけど、とにかくスタイル抜群だし生き生きしてて良いですね~。これまで自分が持っていた「男顔の何となくくすんだイメージの女優」という印象が一気に払拭されました。どちらかと言えば受身的な裕次郎の相手役というカテゴリー枠に押し込めてしまったのは、彼女の女優としての可能性をも封じ込めてしまったみたいで残念です。でもそれがご本人の希望だったのかな?デビュー当時の超美少女時代浅丘ルリ子も観られるし、若かりし佐野「黄門様」浅夫がチンピラヤクザで出てきたり、脇役も充実していてかなりのお得感有り。何より都電が路面を走っている当時の銀座風景が存分に見られるのと、森繁のナレーションが薬味となって映画自体も洒落ているので決して観て損したような気持ちにはなりません。川島雄三監督ファンにはおすすめ!
[映画館(邦画)] 7点(2007-07-07 17:49:22)(良:2票)
36.  喜劇 とんかつ一代
監督ご本人の謙遜コメントとは裏腹に、画期的かつ全てなぎ倒すほどの破壊的パワー全開コメディ、『人も歩けば』の後で観たのがいけなかったのか、これはごくごく平均的な喜劇というか、少々物足りなかったです。国際的入賞レベルの豚の屠殺者が異常なほどの潔癖者だとか、三木のり平の映画の本筋とは全く関係ないクロレラ研究者とか、サブキャラクターは面白かったけど何だか全体的な人物相関が把握しずらかった。オープニングとラストに流れる、森繁が歌う主題歌が楽しかったので1点プラス。でもこれは、そんなに批評とか深読みとかするような種類の映画じゃないですよね、楽しく観れれば全て良し!みたいな感じ。川島映画常連の、曲者バイブレイヤーたちも楽しんでこの映画に参加してますっていう雰囲気が画面から伝わってきました。映画観た後、すぐに自分がとんかつ屋に駆け込んでしまったのは言うまでもない。(→フィルムセンター『川島雄三監督特集』にて鑑賞) 
[映画館(邦画)] 7点(2007-06-30 10:54:29)(良:1票)
37.  北の国から 2002遺言 前編・後編<TVM> 《ネタバレ》 
長寿シリーズ、オーラスを飾る大事な大事な締めの作品だったのに、唐十郎みたいに共演者全員を喰い散らかしてしまうような、強烈キャラをここで出してはいかんでしょう。純・蛍・五郎の黒板一家の行く末なんかより、死んだと思われていた唐トドが、海の上を渡って戻って来る俯瞰シーンの方がよっほど印象に強く残ってしまう結果に。あと携帯を五郎に川に捨てられた雪子(竹下景子)の息子の、尻切れトンボ的エピソードのフォローがまるでない事が悪い意味で気になりました。あれは倉本聰が俺は携帯ってコミニュケーションは嫌いなんだよって、視聴者に訴えたかっただけの事だったんでしょうか・・・?自分もサブタイトル『遺言』だからと言って五郎を死なせる必要は別にないじゃん?と思ってた一人なので、結果的にそうならなくてホッ。内田有紀と吉岡君は傍から見てもお似合いだったのにねぇ・・・。
[地上波(吹替)] 5点(2007-06-17 16:30:22)
38.  鬼畜
私は志麻が怖い。志麻を初めて意識したのは、NHK大河ドラマ「草燃える」の北条政子役だった。かなり無理矢理感があった娘時代から、息子頼家や実朝を叱咤する尼将軍時代まで一貫して怖かった。今に至るまで一度抱いてしまったイメージは不変。さて、志麻は一体いつの頃からこんな低音ドスの効いた、鬼畜生キャラを好んで演じるようになったのか?デビュー当時の『秋刀魚の味』での、小津好みの清純可憐な役からこの『鬼畜』まで、私の志麻鑑賞歴インターバルが空きすぎてて把握が難しい。『紀ノ川』あたりまでは袴姿がよく似合うおきゃんな女学生役だったのに。まさかある日突然豹変した訳でもあるまい。当レビュー登録の志麻のフィルモグラフィー中だと、タイトル的に「影の車」あたりで何事か、志麻の身の上に演技派への意欲を掻き立てる何かがあったと見るが如何。敢えて子供の日のプライムタイムに思いきってこの映画を放映する勇気あるテレビ局は・・・ないだろうな、やっぱ。親に自覚持たせる絶好の機会だと思うが。
[地上波(吹替)] 7点(2007-05-05 15:16:26)(良:2票)
39.  疑惑の影(1943)
うん、テレサ・ライトは「可憐さ」という点においては、ヒッチコック映画歴代ヒロインの中で間違いなくブッチ切りでナンバーワンでしょ!「清楚な」ジョーン・フォンテーン、「情熱的な」バーグマン、「美貌の」グレース・ケリー、「軽薄そうな」ティッピ・ヘドレンと比較すると彼女はブロンドではないけれど、この映画では野郎どもの「守ってあげたい」願望をそそらずにはいられません。だもんだから、相手役の刑事のデクノボーぶりは歯がゆくなるほどいらだたしい。ああっ、俺なら彼女をあんな危険な目にさらす事なく、スマートに守ってあげられるのにぃ・・・。ところでこの映画全編で不吉に流れてくる「メリーウィドウ・ワルツ」(陽気な未亡人のワルツ)ですが、今某生命保険会社「●リコ」のテレビコマーシャルで繰り返し流されてますよね。いわゆるブラックジョークってヤツですか?
[地上波(吹替)] 8点(2007-03-04 16:22:06)(良:1票)
40.  北の国から '89帰郷<TVM>
シリーズ中屈指の類い稀なる傑作「初恋」の存在に阻まれ、かなりこれは印象薄の作品に。今となっては次の「巣立ち」とも内容が混濁状態です。「♪またあのれいちゃんに逢える、れいちゃんに逢えるぞぉ♪」と、我らが永遠のヒロイン「れいちゃん」の登場を、今か今かとブラウン管の前で小踊りしながら待ってたのにもかかわらず、確か最初は電話の声のみで、その後もほんのちょびっとしか出番が無く、なんだか思いっきり熱く盛り上ってた分シラけてしてしまった記憶が。おかげで初々しい蛍の初キスシーンにもあまり感激しないまま、不完全燃焼で終わってしまう羽目に・・・。あうぅぅ・・・。
[地上波(邦画)] 6点(2007-01-21 17:27:55)
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