1. 君も出世ができる
中身は殆どないのだが、まだ戦後20年も経っていない昭和30年代に、これほどのパワーと熱気と勢いがあったのかと驚かされる。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2023-01-07 18:14:12) |
2. 霧の旗(1965)
ストーリーはたいしたことはないんだが、やはり何と言っても倍賞千恵子のクールさの中に垣間見える小悪魔のような可愛らしい表情と演技が素晴らしい。リメイクドラマは何作か見た事があるが、初回作品がこの出来だと中々勝てないだろう。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-05-17 22:43:37) |
3. 飢餓海峡
中学時代に高倉健目当てで見て途中で挫折した記憶がありようやくリベンジ。ストーリーは単純なので中学生には映像表現が合わなかったのだろうと思う。しかも、肝心の高倉健が中々出てこないし。で、大人になってから見ると、どこかで聞いた事があるような松本清張ぽいストーリーだし(戦後の混乱という意味では『砂の器』よりも『ゼロの焦点』の方が近いような)、演者は悪くはないもののちょっと期待が高すぎたかなという気はする。例え犯罪でなくとも誰にでも多かれ少なかれ「黒歴史」というものがあり、それを知る者が現れた時にどう立ち振る舞うのかというのは、成り上がりであればあるほど結構厄介で難しい問題なのかもしれない。ヒロインの方も成功者にユスリタカリをするわけじゃないんだから、事情を察して立ち去れよと思うし、娼婦やってるなら人間の機微ぐらいわかりそうなものだが、その辺がちょっと鈍感だったかな。よく言えば素直で純粋だったという事になるんだろうが、見方を変えればそれはエゴでしかないということになるのかと。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2022-04-15 14:42:06) |
4. 斬る(1962)
《ネタバレ》 ある意味「女に翻弄」されてしまう主人公ではあるが、ラストは理不尽ながらも壮絶に死んでいく女達に比べて、簡単に自刃を選んでしまう男の弱さに気が付いて、つらくとも生きていく選択をしたという事だろうか。時代は幕末なんだが、幕末感がないのが難点。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-11-06 17:16:25) |
5. キューポラのある街
吉永小百合の急激な感情変化の演技がちょっと唐突というか仰々しくて違和感があった。当時の世相をどの程度表現しているのかは不明であるが、史料的な記録映画としては貴重に思えるものの、映画作品として面白いかと言われると微妙かな。調べてみると当時の高校進学率は65%ぐらいなので、進学するしないというのはそれなりの決断を伴うものだったのかと。ちなみに北朝鮮の帰国事業に関しては最近公開された関係各国の史料から背景や実態の調査研究が始まったばかりであり、その解明に興味関心を持っている。どうも日本政府が人道的立場を装って「厄介払い」したかったの実情であるようだが、本作においては差別偏見なく対等平等に交際している描写が今見ると新鮮でもある。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-01-11 17:20:13) |
6. 君が青春のとき
青山族ってのがいたんですね。知りませんでした。報道の姿勢を問う(いまならヤラセでアウトになりそうだが)意欲作なのかもしれないが、結局日活青春モノにしてしまったので社会派作品としてはメッセージが弱い。吉永小百合はカワイイんだけどね。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-07-08 13:27:48) |
7. 奇跡の人(1962)
親は子供を甘やかす。障害者なら尚更。負い目もあるだろうし。他方、他人だからこそできる、そして同じ障害者としての矜持による厳しい教育。ヘレンを取り巻く各々の大人達の対応が興味深い。他人の子供を教育するって結構難しいからね。相当な覚悟と信念を持って鬼にならないと。親も先生をよく受け入れたと思う。他人にここまで厳しくされたら、普通ならわが子可愛さで我慢できずにクビにするだろう。 作品としては、ヘレン役の子は演技が過剰だし、施設に入って突然改心してしまったり、先生を受け入れていく過程の描き方に不自然さを感じた。もう少し長尺で丁寧に描いてもよかったのではないか。 [CS・衛星(吹替)] 6点(2016-02-10 10:59:43) |
8. 切られ与三郎
《ネタバレ》 本人に野心とか欲がなく流されて生きているのが主人公の魅力であり、ただ単に色男故に只管女難に巻き込まれる逃亡者的展開で、最後も優しさ故の行為がオカシナムードになってきて、てっきり妹に刺されて心中するのかと思ったら、流石にそこまでヒドイ話でもなく救いのあるラストではあった。ちょっと雷蔵があっけらかんとした善人過ぎているので、怨念とか陰みたいのが欲しかったな。それにしても女には気をつけないとね。150年以上も前の話ですけど「しがねえ恋の情けが仇」ってのは現代でも無数にあるのかと。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-01-06 12:51:02) |
9. 九ちゃんのでっかい夢
今見ても色褪せない倍賞千恵子の美しさ、可愛らしさ。が、それ以外はどうしようもない。山田洋次も変な作品を制作してしまったなあ。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-04-05 12:22:07) |
10. ギター抱えたひとり旅
《ネタバレ》 冒頭いきなりギターを汽車に置きっぱなしにして脱出。そしてラストで何故かギターが登場し、ギター抱えて馬にのって去っていくという、作中では全くギターを抱えていない題名を完全無視した相変わらずの展開。本作はギャンブラー・シリーズに位置づけられるらしいが、基本的に渡り鳥シリーズと変わらない。但し、年齢的にはやや上がっているので、やんちゃぶりが若干なくなり、少々落ち着いた印象。相手役の松原千恵子は可愛くてよいのだが、適役の芦田伸介はちょっと合わないし、存在感も薄い。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2014-10-22 08:27:22) |
11. キャット・バルー
ジェーン・フォンダがカワイイ。ただしストーリーがイマイチ。リー・マービンは悪くないけれどもスゴイとも思わないなあ。ナット・キング・コールが出ているのが驚き。 5点(2004-02-23 23:14:54) |