1. キングダム 運命の炎
《ネタバレ》 <原作未読>相変わらず邦画のレベルを超越した大スケールの戦争が描かれている。王騎の下で修業を積んだ信が100人を率いる将らしく、立派に、頼もしくなっていたのは感慨深い。構成的には紫夏で一旦クライマックスを迎え、いよいよ趙との決戦だが、1、2とは異なり次回作への繋ぎという印象が強いため一映画としての評価は芳しくないかもしない。でも無理に詰め込むよりはこちらの方がベターだろうか。4を楽しみに待つ日々が今日始まった。 [映画館(邦画)] 8点(2023-07-28 23:03:26) |
2. 銀河鉄道の父
<原作未読>映画を観て泣きたい!という人の期待にはある程度応えてくれるであろう作品。自分はそういうタイプではないから演出が若干過剰に感じたりもした。それとエンディング曲がイマイチ合わなかったなー。ラストシーンは良かったのに。 [映画館(邦画)] 6点(2023-05-11 22:30:13) |
3. きさらぎ駅
映画館は別だけど、家で観る場合、つまらないものは30分以内で切るようになって久しい。この映画もその感じになりつつあった。まー演出がひどいんだ(意図的にそうしてる箇所もあるんだろう)。ただ、話の続きはそれなりに気になって20分、30分と時間が過ぎ、気がつけば40分…。82分のわりと短い映画だから半分観てしまったことになる。こうなるともう無かったことにはできず、最後まで観る覚悟を決めた。映画はちょうど佐藤江梨子の一周目が終わり、恒松祐里による二周目が始まる頃だったと思う。この一周目と二周目は明らかに後者が面白かった。一連の流れを知っている主人公が危機を回避していくさまがなかなか愉快だったからだ。これにちゃんとオチも用意されていて、あれ?そんなに悪い映画じゃなかったのかも…と今は思っている。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2023-03-20 23:12:25)(良:1票) |
4. キングダム2 遥かなる大地へ
よくぞここまでのものを撮った!と感心しきり。 自分は原作未読だからどの程度再現できているかには言及できないが、日本映画史に残るド迫力の映像だったのは間違いない。正直観る前は一抹の不安もあった。コロナの影響で大規模な中国ロケを断念したうえ、感染対策でエキストラの数も減らした、等の事情をなんとなくは知っていたためだ。しかし杞憂に過ぎなかった。広大な平原で万の軍勢がぶつかり合う… 映像技術の進化によってこのような表現が邦画でも可能になった。亡き黒澤監督にこの映画を見せたらきっと褒めてくれることだろう。そんな映像によって紡がれるのは信が初めて経験する本格的な戦争。数的不利の戦は1と共通だが、2は信が憧れる将軍の凄さ、かっこよさを感じられるのが良いなー。3も必ず映画館で、と思っております。 [映画館(邦画)] 9点(2022-07-15 18:00:53) |
5. キネマの神様
松竹100周年記念作品、託されたのはもちろん『男はつらいよ』シリーズの山田洋次監督。新型コロナウイルスと志村けんの死… 大変な思いで完成させた映画なのは承知だけど、正直に言うと視聴途中でリタイアしかけて、思いとどまって、を何回か繰り返した。展開がだるいのと、山田監督は日本映画黄金期を懐古する作品を以前にも撮っているため、目新しさが殆ど無かった点を挙げておきたいと思う。個人的には菅田将暉と永野芽郁のラブストーリーをもっと見たかったかなと。良かった点としては永野芽郁が年取って宮本信子、野田洋次郎が年取って小林稔侍という違和感のない配役。急遽代役を引き受けた沢田研二もお疲れ様でございました。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2022-07-04 23:31:43) |
6. キャラクター
序盤は硬派な印象を受けたけど、だんだんご都合主義が散見されるようになって、つっこみどころも増えてくる。取っ散らかった作り、無能が過ぎる警察、なげやりとも思える最終決戦。これはなかなか厳しい…。近年、大規模に公開される邦画は殆ど原作付きだ。"あの本の映画化ならひどいことにはならないだろう"という一定の安心感がなければ映画館に足を運ばせることは難しい。そんな時代に菅田将暉、小栗旬といったヒットメーカーを迎えて製作されたオリジナル作品「キャラクター」。興行的に成功したことはひとまずおめでたいが、千数百円出してこれを観た人は原作無し作品への不信を一層強めたのではないだろうか。そう思うと残念でならない。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2022-04-15 21:07:39) |