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1.  キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン 《ネタバレ》 
原作既読。原作発売時の帯にすでに「スコセッシ&ディカプリオで映画化!」とあってとにかく心待ちにしていたので、公開日に映画館へ。原作は、オセージ族の連続怪死事件の捜査を、FBIというアメリカ現代史の影で暗躍してきた組織の成立と絡めて描くという、骨太の歴史ノンフィクション。これをどうやって映画化するのかと思っていたのですが、映画版は思った以上に完璧なスコセッシ映画になっていました。まず、とにかくディカプリオが素晴らしい。その場しのぎでなんとか適当にやり過ごしているうちに引き返せないところに来てしまい、どんどん深みにはまっていくアーネストの姿はまさにスコセッシ印。オセージの妻モリー役のリリー・グラッドストーンのアーネストに徐々に疑念を募らせる表情も、デニーロ演じる、すべてを裏で操るビリーおじさんの謎の自信も、どの演技も絶品です。そこにロビー・ロバートソンの軽快なのに不穏な音楽とスコセッシ流のテンポいい演出が重なって、本当に3時間26分の長尺を感じさせない。ダメな人間がどんどんダメになっていく「ザ・スコセッシ映画」なので、鑑賞中は、原作の魅力であったアメリカ現代史にぐぐっと迫るアプローチが弱いのが不満でした。ところが、ラストのまさかまさかの「ラジオドラマ」演出で、すべての背後にFBIとJ・エドガー・フーバー長官がいたことが見えてくる構成には鳥肌。スコセッシおなじみのダメ男たちの犯罪ドラマを堪能しつつ、原作の骨太アメリカ史も再現してしまうという離れ業を可能にした脚色はお見事としか言いようがない。  あと細かいところに歴史的背景が描き込まれているのもすごい。冒頭のオセージの儀式には子どもを寄宿学校に連れていかれたオセージの人びとの苦難が見えるし、町のあちこちで白人至上主義者のKKKが英雄視されてることもわかる(モリーの後見人をつとめる人の事務所の壁にはKKKの写真が・・・)。オクラホマで「黒人のウォールストリート」と呼ばれたタルサの大虐殺を絡める演出(もちろん、同じく裕福なオセージはタルサで起きたことが自分たちにも起きるかもしれないことを恐れてる)は、本作の根底に「人種」というアメリカ建国以来の問題があることを効果的に浮かび上がらせる。いつもの「ファミリー」のドラマへ収束させたと見せかけて、しっかりと歴史も描くスコセッシ80歳の大傑作です。脱帽しました。
[映画館(字幕)] 9点(2023-10-22 00:05:50)(良:1票)
2.  機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 《ネタバレ》 
『閃光のハサウェイ』が新世代のガンダム的でとても出来がよかったので、あのTVシリーズの1エピソードをどんなふうに広げて/深めているのか、期待高めで見たけど、それが裏目だったようです。安彦さんの「オリジン」はコミック版を愛読しているので、どちらかといえば連邦軍、ジオン軍、ホワイトベースのそれぞれの思惑が「ククルス・ドアンの島」で交差するような政治劇・サスペンスドラマ部分での掘り下げを期待してしまったのですが、残念ながらそっちはTVシリーズ版からあまり発展は見られず、物語的にはスパイス程度でした。むしろメインは、ドアン、島の子どもたち、アムロの交流。ただ、この点では正直言って定型以上のものは一切なく、予定調和的に流れていくだけでした。一人一人に個性をもたせる子ども描写はハウス名作劇場というよりは『約束のネバーランド』的で、それが映画全体でうまく活かされている感じはしない。終盤にガンダムで敵兵士を踏み潰す描写は、ドアンや子どもたちとの交流を通して、アムロが「兵士」としての覚悟を示す(彼らの世界と決別する)描写にもできたと思うけど、そうゆう雰囲気もあまりない。見所は最新技術で動くファーストガンダムと懐かしいBGM! ただ絵として一番ケレン味があって印象に残ったのが、山羊vsホワイトベースの面々というのがなんとも・・・。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-10-08 09:29:09)
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