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コメント数 542
性別 男性

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1.  禁じられた抱擁 《ネタバレ》 
映画後半のセシリアの「二人が友達になってくれればいいのに」でデジャヴが舞い降りてきた。 観終わって調べてみると、だいぶ前に観たことのある「倦怠(1998)」と同じ原作とのこと。 自分にとっても17年前に観た映画なので内容はほぼ覚えていないのですが、男女の微妙な恋愛感情を描いた作品という印象で、本作の中でも例えば、カトリーヌ・スパーク扮するセシリアが一旦アトリエを出てすぐに引き返して戻ってきてキスをするという捉えどころのない感情表現が序盤から出てくるところからも難解な映画という印象で見始めたと思います。 ストーリーとしては、男女の恋愛話だけでなくお互いの両親も出てきたりするなど奥行きのある物語のように感じられ、また、序盤に出てきた実家の新人家政婦との“触れ合い”の描写も非常に官能的で上手いと感じさせる一方、野原で口論になった挙句に押し倒し金を握らせた途端に抵抗を止めたりする唐突な感情表現も出てきたりと、やや雑な部分も見え隠れしていた印象です。 終盤で、セシリアがアトリエを後にしたところでfineの文字が出るのですが、この直前の会話がまた微妙すぎて解釈に悩むところ。 映画全体で終盤のクライマックスらしきシーンが出て来ずに終わりを迎えてしまうというのはヨーロッパの映画ではよくありますが、本作はその中でも特に締め方があっさりとしていて驚きました。 原題「La noia」は原作と同じ「倦怠」だそうですが、邦題は個人的にはややいじくり回しすぎたかなと。
[映画館(字幕)] 6点(2021-06-24 03:09:09)
2.  キングス&クイーン 《ネタバレ》 
狂人扱いされていたイスマエルがエピローグでは“父親”となり、息子と同じ目線で語り合っていたのが凄く良かった。 彼の楽団員との諍いや、主人公である母親の男遍歴や家族問題など、まどろっこしいものが渦巻くような物語の中、彼の真摯な姿によってそういったものを全部消し去ってくれたような気がしました。 このエピローグの博物館の色々な場所で色々な話をする場面ですが、同じ場所のシーンでも細かくカットを割ることでリフレインの効果が出ていて、演出的にもここは大好きなシーンです。 しかし、カトリーヌ・ドヌーヴ扮する女医との問診のシーンやその他においても同様の細かなカット割りがあったりしてやや意図が見え辛い箇所が見られたり、また突然音量が大きくなったりとか、必要以上にカメラを揺らして撮っていたりとか、気になる所もいくつかあったと思います。 ところで、癌で死んだオヤジのモノローグ。 語り掛ける内容だったことから、とても独り言とは言い難く明らかに娘に向けてのものであった訳ですが、遺言というよりもはや戯言と言うべき内容でしょう。 自分の責任とハッキリ言っておきながら、代わりに死ねとのたまう偏屈さ。 生きてる間に話し合っていればある程度は解決に向かったかもしれないのにそれもせず、面と向かって直に言えずコソコソと影で言うことしか出来ない人間の小ささ。 同じ男として軽蔑の念しか出て来ず、当然あのような紙切れなど受け入れる必要は全くないし燃やして正解でしょう。 一方のイスマエルの父親と言えば、こちらもまた家族間でいざこざを抱えていたようでしたが、物凄い勢いでウエイトトレーニングをしていたりする姿(←ここ笑うとこ)を見てしまえば、全然微笑ましくすら感じてしまいました。 他にも「あなたは正常な狂人として認められました」とか、地味に面白くて好きです。
[映画館(字幕)] 7点(2015-01-26 23:39:31)
3.  キートンの蒸気船 《ネタバレ》 
オープニングのパンニング。 小川のボートを捉えるカメラが左へと移動し、2隻の蒸気船を写し出す。 ここが映画的でカッコイイなぁと思ったのですが、前半ではあまりコメディとしての面白い個所が見つけられなかったです。 船長である父親とキートンが出会うシーンで「きっと俺より大きくなっているに違いない」と、ギャグの前フリをしっかり立てているからには当然その期待を越えなければ二流以下である訳ですが、ネームプレートを見て察知し乳母車の中の子供をあやしている姿に唖然としているだけでは、ギャグとしてはちょっと物足りなさがあるように思いました。 帽子を選ぶシーンもやはり今ひとつという印象で、他にも抜きん出た見どころは少なかったのですが、やはり最後の空撮ならぬ風撮のスケール感は見事と言えるでしょう。 前半でチョロっと出てきた水にドボンと落ちるのは、あれはあくまでも前フリ。 留置所ごと流されて父親がアップアップしたり、建物のセットを吹き飛ばすほどの風量ってどんだけデカい扇風機使ってんだというくらいの大胆なクラッシュでしたし、大木ごと飛ばされるシーンもクレーンで吊ってる事は分かり切っていながらも楽しく見れたと思います。 最後の牧師さんを救うというオチが若干弱かった感じもあり、6点止まりとさせて戴きます。
[映画館(字幕)] 6点(2015-01-03 21:31:54)
4.  北大西洋 《ネタバレ》 
ただの戦意高揚映画。 当然ながら、ストーリーも薄っぺらく、登場人物の掘り下げなども弱く感じられます。 まず、オープニングのボガートの登場の仕方からして主役のそれとは程遠く、この時点で自分の中ではほぼ駄作確定で、更にボガートが歌手の女に魅かれるという描写で、ボガートにズームインする露骨なカメラワークも失笑モノ。 洋上でのバトルは、迫力が出てそれなりに良かったと思いますが、映画の序盤や中盤などでも全部同様の規模で行われていたために映画全体で抑揚がついておらず、最後のワンプロットのみに抑えていた方が良かったのではと思いますし、抑揚といえば、船の中でトランプをしながら会話をするシーンでもテンポを出すことしか考えられていないような脚本で、こちらも耳障りな印象が残るばかりです。 敵の潜水艦内の会話の訳が出ないことからも、アメリカ側からの一方的な描写というのがアリアリと出ていて、ストーリーを構築しようとする意思が微塵も感じられませんでしたし、北大西洋のどのあたりの位置でどこに向かっているのかなどが示されていないという事も映画の希薄さの要因であったと思いました。
[映画館(字幕)] 4点(2014-04-12 13:36:29)
5.  キートンの隣同志 《ネタバレ》 
壁に空いた穴を通して手紙を渡しているから、てっきりお互いに会う事が許されないカップルなのかと思いきや、後ろにはちゃんと扉があったりするところで笑ってしまいました。 ロープにぶら下がって隣の家の中に入り込むっていうネタは、隣り合った空間を効果的にギャグに生かすという、これこそがまさにキートンのお家芸!キートンの本領発揮!と言える必殺技でしょう。 しかし、自分が言うまでもなく本作の最大の見どころは3人肩車じゃなかった、3人立車であります。 もはや、サーカス団員もビックリのウルトラ曲芸! 凄いのはキートンだけじゃなかった。脇役やキートンに担がれるヒロインまでもが超人級の活躍をしている事に驚かされます。 練習でヒロインが何度落ちただろうかと想像するだけで彼らの映画作りに対する熱意と並々ならぬ苦労が伺えるというものです。
[映画館(字幕)] 7点(2014-01-05 02:28:16)
6.  キートンの化物屋敷 《ネタバレ》 
確かに、前半の銀行ネタは面白くないのですが、お化け屋敷に入ってからが真骨頂。 階段が一瞬で滑り台に変化するネタをはじめ、椅子に座ったら肘掛けに抱きしめられたりする人間椅子ネタや、バラバラになった人間を足から組み立てていって頭をのせると人間となって動き出すシーン、二人のガイコツコンビが女の人からラリアットを食らうシーンなんてそれだけで十分笑えるし、彼女がどこから湧いてきたのかも意味不明で尚更面白いです。 ギャグの寄せ集めのような雰囲気もあって、ラストでどう落としてフィニッシュに持っていくかという所でちょっと苦労が垣間見れますが、一つ一つのギャグがどれも面白いものばかりでしたので自分にとっては好きな作品の一つです。
[映画館(字幕)] 7点(2014-01-05 02:01:25)
7.  キング・ソロモン(1950) 《ネタバレ》 
ハッキリ言って、ストーリーは面白くない。 意地っ張りの勘違い女は見ていて腹が立つし、悪夢にうなされているもんだから彼女の中にきっと何か心配事や抱え込んでいるものがあるのだろうとか想像したりもしましたが、ザクッと髪を切ってササッと水を浴びたらケロッと治っちゃうし、おまけに彼女の心がアランに傾いていく過程の描写もハンパなもんだからラストの二人の後ろ姿を見てもスッキリしない。また、何処となく現れた土人が王になり彼に見送られてサヨウナラってのもご都合主義的にしか思えませんでした。 とか何とか言いながらもそこそこの合格点をあげちゃうのは、ロケーション撮影の素晴らしさ故に他ならないのですが、とにかくもう、サバンナの野生の動物たちとの絡みが凄く、実際にライオンなどの猛獣との鉢合わせシーンの多さに驚きました。 よくありがちなのが、動物と役者を別々に撮った映像を繋ぎ合わせ、あたかも本当に鉢合わせしているかのように見せる方法なのですが、この映画では俳優の身代わりを立てることがあるにしても、ほとんどのシーンで両者をワンショットの中に収め本当にニアミスの状況を撮っているのが凄い! 中でも特筆すべきは、山火事で慌てふためく動物たちが向かって来るシーンで、あれだけの大群が一斉に走り回る状況はほぼリテイクは不可能だと思われるので、一発勝負のワンテイクで撮ったと考えるのが妥当でしょう。という事は、藪の中に潜んでいた役者たちも影武者と交代する間もないとなれば、彼らも動物に踏まれながらの決死の撮影であったに違いありません。 また、話が進むごとに複数の部族が次々と出てきましたが、どの部族との絡みでも皆しっかりと演技をしていて、全員に撮影というものを理解させる努力を考えると非常に良い仕事をしているなという印象です。 これだけの作品なのだから、当然スタッフの中には動物に襲われて怪我をした者もいただろうし、病気で途中離脱した者もいた事でしょう。点数のほとんどは彼らの労力と苦労に対してと言っていいくらいです。 余談ですが、土人との通訳役の人はカメラが回っていない時にはスタッフとの橋渡し役をやっていただろうとか、また献上品として鹿と塩を持参していたやつも本当に撮影の謝礼としてプレゼントしたんだろうとか、いろいろ考えてみると楽しい映画ですね。
[映画館(字幕)] 7点(2013-01-13 18:36:06)
8.  キートンのゴルフ狂の夢(囚人13号) 《ネタバレ》 
前半のゴルフのシーンで、カップイン寸前のところで犬にボールをかっさらわれるシーンが本当にアッという間の出来事で笑ってしまって、しかもその犬がボールをコレクションしていたりして、ここでもクスッとなってしまいます。 敵をバッタバタと続けざまに倒していくシーンなど普通に面白いギャグが出ていた中で、必見はズバリ所長室で大男と戦うシーンでしょう。 キートンが後ろに吹っ飛ぶアクションは、出来るだけ飛ぶ距離が大きい方が当然笑いも大きくなるわけで、よく見ると殴られた瞬間に5,6歩後退りしてから自力で後ろにダイブ!という何とも滑稽極まりない姿・・・なんですが、平面のスクリーンに奥行きを感じさせようとする努力の跡が感じられるのはちょっとした注目ポイントで、キートンが殴られたことによる笑いと同時に「う~ん、流石キートン!」と唸ってしまうような要素とが入り混じっていて、非常に面白いシーンです。 「この時代にしては凄い」だとか、「ゥン十年も前の映画でナンタラカンタラ」とかいう表現でレビューするのって馬鹿げていると思っている自分としても、今回だけは言わせて頂きたい。 カメラを動かしてポジションやアングルを変えてみようとする発想がようやく根付いてきたこの時代に、画面に奥行きを出そうとする意識を持っていたのは、キートンが時代の先を行っていたということの表れでしょう。 3D映像で奥行きなんかエンジニアの腕ひとつでどうにでもなる現代の映像作家たちには、是非ともこういった工夫を凝らす姿勢を見習ってほしいところです。
[映画館(字幕)] 7点(2013-01-13 12:49:10)
9.  キートンのマイホーム(文化生活一週間) 《ネタバレ》 
これはキートン映画の中でも1,2番を争う面白さ。 後ろをチラ見する運転手から逃げようと、車を乗り移るシーンはキートン映画ではありがちなアクションなんですが、「おぉ~スゲェ!!」という驚きと「相変わらず馬鹿やってんなぁ~」というホッコリした笑いとが湧いてきて、やはり毎度のように楽しませてくれます。 驚きというのが大事なポイントで、笑いというのは多かれ少なかれ驚きを含んでいなければならないわけですので、そういう意味ではとても良く出来た笑いと言えるでしょう。 完成した家で繰り広げられるネタに関しても、コメディ映画の中だから許されるような常軌を逸したものばかりで、これまた良い。 キートンを追いかけていた男が2階のドアから外に吹っ飛ぶシーンの大ジャンプには大爆笑ですし、また細かいところですが、家の外に据え付けられていた洗面台の壁をクルッと回すとただの外壁になった所も、すき間が全く見えなくなるほどの完璧な設計だったのが妙に面白かったです。 家の構造も、風で回転したり樽を下に入れて移動出来たり・・・って、あの家の基礎はどうなってんだ?とか言うのも全部コメディだから許されちゃう(笑)。 やはり何と言っても、最後にホッと一安心させておいて油断した瞬間に大クラッシュ!っていうのが、超がつくほどの絶妙のタイミングなもんだからもう爆笑必至。 上映時間わずか20分の小品で最後に上手く笑わせてくれれば、どんな映画でも例外なく面白くなっちゃいます。 これがキートンの初期の作品だと知って、観終わってからも驚きを与えてくれるキートンには、改めてその凄さを再認識させられました。
[映画館(字幕)] 9点(2013-01-11 01:10:47)
10.  恐怖のまわり道 《ネタバレ》 
この映画の公開が1945年となっていますが、現代の感覚で観ると、おそらく急性心筋梗塞か何かで死んだのだろうから死亡解剖をすれば罪を着せられることはないので、女に脅迫されている間は早く自首してしまえと思いながら観ていましたが、当時はまだ死亡解剖の考えはなかったのでしょうか? それはさておき、途中で乗せた女が眠りから覚めた所はビビりましたが、その後ずっとその女の金切り声を聞かされるシーンの連続で、それまでどうしても主人公の男に感情移入してしまっていただけに、あまり気持ちの良いものではなかったです。 映画の序盤、道でヒッチハイクをしていた次のシーンで「俺はここで曲がるが、おまえはどうする?」「じゃあ、ここで降ろしてくれ」と、パッと車の中の会話のシーンに切り替わる鮮やかさや、霧の中を恋人と二人で歩くシーンなど良いところはあったものの、オープンカーで走っているにもかかわらず髪の毛がほとんど風になびいていなかったり、最後のモノローグも少々くどい感じがありましたし、また終盤近く、それまでの立場が逆転して主人公の方が女を脅迫するシーンが一瞬出てきましたが、もう少しそこを上手く掘り下げてストーリーを組み立てれば更に良くなったと思います。 それと、タイトルは邦題の勝ち。
[映画館(字幕)] 6点(2012-09-29 11:18:00)
11.  黄色いリボン 《ネタバレ》 
原題邦題共にタイトルがダメ。原題は仕方ないにしても、配給会社はもう少し映画の内容に相応しい邦題を考えるべきだったと思います。 「黄色いリボン」というくらいだから、それがキーアイテムとなるかと思いきや、それにまつわる話はほんの数分しか出て来ず、しかもオープニングからインディアンとのそれまでのバトルの進捗状況が暫くの間ナレーションによって語られるため、本来のメインテーマであるジョン・ウェイン演じる大尉の出番が遅くなってしまい、彼にまつわるストーリーがサブプロット程度のものにしか捉えられない状況を作り出してしまっていると思いました。 メインのストーリーはそこなのだから、何よりもまず先にジョン・ウェインの存在感を出してからストーリーを進めるべきであって、中盤辺りに差し掛かった頃では軍曹らを交えた軽妙なやりとりが始まったりして、本題そっちのけの随分と悠長な映画だなぁなどと勘違いをしてしまったほどです。 ただ、やはりオープニングでのフルショットで見せる馬の疾走やラストの馬の大群のシーンなど迫力あるシーンはさすがジョン・フォードと唸らされるショットですし、人情味のあるシーンも随所にあって、彼の特色が出ていて面白かったです。 中でも、軍曹に変な問題を起こさせまいと私服を着させて営倉に閉じ込めようとする大尉の粋な心配りや、隊長の命令に文書で抗議するワンシーンなんかは、絶対服従の軍隊の中でのビジネスライクな対応で、ここは印象に残りました。
[映画館(吹替)] 6点(2012-08-08 22:59:50)
12.  キートンの恋愛三代記 《ネタバレ》 
オープニングが面白かったのは現代編。「時は現代。speed,need,and greedの時代。」と洒落た説明のすぐ後、キートンが乗った車が溝にハマって大クラッシュ!彼女の家に着くと、どちらの男が娘の婿に相応しいかは預金の額で決めるという。恋敵の出した通帳がFirst National Bankだったのに対しキートンはLast National Bankと、数字を出さず尚且つ笑いも取るというこちらもまたお洒落な表現だなぁと、ここはキートンのアイディアに一本取られました。ちなみに、男が強かった石器時代とは異なり、妻の権限が大きくなっているのもポイント。 3つの時代それぞれに面白いシーンが沢山出てきましたが、やはり何と言ってもローマ時代のあの大掛かりなセットと、その中で行われるベン・ハーばりの馬車レースが自分の中ではこの映画一番のハイライトです。 この他にも、落とし穴に落とされたキートンがライオンと出会うシーンがありますが、今までのキートンの映画では本物の動物しか出てこなかっただけに、ネイルケアをしてもらった後に握手をしたり、キートンが上に引っ張り上げられる時には手を振って挨拶をしていたりして、一瞬自分の目を疑ってしまいました。
[映画館(字幕)] 8点(2012-03-18 01:49:25)
13.  恐怖の報酬(1953) 《ネタバレ》 
こんな静かなサスペンスドラマは久し振りに観た気がします。 原油溜まりを渡る時の目を瞑ってアクセルを踏むイヴ・モンタン。“行くしかねぇ!”という切迫感はもうハンパない! 切り返しに巨岩に原油溜まりと、待ってましたとばかりに難所が次々とやって来るのが作った感が出て少々あざとい感じもしますが、この3つの難所全てに突破まであともう少しというところでハプニングが発生したりして、非常にスリルのある見応え満載のシーンだったと思います。 また、先行するトラックの中で父親のエピソードを語りながら髭を剃っていた直後に爆発するという演出は個人的にかなり好きで、ラストのようにあからさまに危ない雰囲気を感じさせてから事故が起きるのも悪くはないのですが、前者のような微妙すぎるくらいの前触れはより高度で洒落ていて面白いと思います。 仲間同士で喧嘩するにも罵倒したりなどする事なく平手打ちを見舞うのみだったり、終盤にかけての盛り上がりがどこだったのかも分からないようなストーリー構成など、とても静かで落ち着いたフランス映画らしい一品でした。
[映画館(字幕)] 7点(2012-01-08 13:29:30)
14.  キートンの船出(漂流) 《ネタバレ》 
冒頭から、船に激しく揺られるキートン。 外に出てみると、子供二人に奥さんが。キートンもついに結婚して一家の主になったんだなぁとか思っていると、その主の手で自らのマイホームを全壊させてしまう。 このシーンをよく見ると、船体で壁を壊したところまでは家はそのままですが船が家から完全に出たところでガラガラドッシャーーン!!・・・と、何とも絶妙なタイミング(笑)で崩れ落ちる様はもはや職人芸。 船の作りも、橋をくぐるための工夫が施してあったりとなかなか面白く、また最初に橋をくぐるシーンなんかは橋脚が重なる角度でカメラが据えられているために、壁に激突するんじゃないかと思わせるように撮られていたりと、こちらも芸の細かさが見てとれます。 後半の荒波の場面では、ムルナウの某傑作には及ばないものの、荒波に揉まれながら奮闘するキートンは相変わらず面白いです。 最後、全く見知らぬ土地に上陸してしまい、「Where are we ?」と奥さんに聞かれ、「Damfino」と答えなかったのはエライ。一家の主としてそれはないか。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2011-12-31 11:40:51)
15.  君とひととき 《ネタバレ》 
アンドレがカメラに向かって話し掛けるのは、アンドレが観客を自らに感情移入させて味方につけ、アンドレがピンチの時も観客と一体となって一緒に同じ気持ちを体感させようという意図があると思うのですが、ラストでコレットが、実は私もアンドレとグルであなたたちを騙していたのですよというオチなのでしょうが、これが面白くない。 というか、この映画は初めの方から描き足りない感じや手抜きと思われるような箇所がいくつか存在していると思います。アドルフ教授とコレットの関係を見てみると、ファーストコンタクトが電話でロミオの衣装を着て行くつもりだとかいう内容で、どうみても初めて同士の会話とは思えず、更に食事の席には「ロミオ」と書かれた名札が置いてあったりするところから、ここは原作での二人の関係の描写やパーティーが始まるまでの過程を端折り過ぎた感が強く出てしまっている気がします。 そして、自分の読みが間違っていなかったとしたら、決定的にダメなのが、アドルフとミッチー夫妻がグルになってアンドレを利用して離婚するという裏ストーリー。 映画の冒頭からこの夫婦は冷めており、アンドレがミッチーに手を出してきた事を私立探偵に証明させてアンドレから慰謝料を請求しようとして、ミッチーがアンドレを罠にハメようと策を巡らしていたと読んだのですが、これを描いていたのが、アドルフの自宅に私立探偵を呼んでミッチーの部屋のすぐ手前で肩を並べて会話をしているわずか1シーンしかなく、ここは絶対的に描写不足であると言わざるを得ません。(もし、アドルフが探偵を雇った目的がミッチーの行動を探らせる事であるなら、探偵とミッチーが鉢合わせしてしまうリスクを避けるはずなので、自宅に呼ぶことは有り得ない。よって、夫婦で共同作業をしていると解釈。) タクシーの中の「ムッシュー」・「マダム」の掛け合いも面白いとは思えないですし、最後の方の、アナタもやってるんだからワタシだって負けないワ、これでおアイコよという、この世で最も非建設的な泥仕合を見せられた上で、とどめは上記のつまらないオチ。 これがルビッチの監督した映画だとは思いたくないです。
[映画館(字幕)] 5点(2011-12-30 11:39:54)
16.  キング・コング(1933) 《ネタバレ》 
吹替版で観たのですが、序盤の土人との会話のシーンに違和感がなさすぎて笑ってしまいました。 まぁ、それはそれとして、この映画の主題ってなんだろう。自然や動物好きの自分としては、どうしても手放しで称賛できない映画なんですよね。 人間が興味本位で相手のテリトリーに勝手に踏み込んで生態系を荒らした挙げ句、コングを生け捕りにしてニューヨークまで持ち帰って商売の道具として使い、手に負えなくなると殺してしまう。確かにヒロインが連れ去られて助けなきゃいけないのだけど悪いのは人間の方だし・・・とか考えたりしているうちに、自分が旅をした時の事を思い出した。 観光に来た人間が野生の動物に餌を与えた事によって人間に馴れ始め、そこから悲劇が起きてしまうという。そこまで来たらもう人間側に犠牲者が出るか、そうなる前に駆除するかの二者択一となってしまい、この映画で語られている事と同じ事態が起きてしまう。 自分は、文明社会に対する皮肉や警鐘、自然に対する畏怖の念を勝手に感じ取りましたが、映画の最後に発せられた台詞をどう解釈してもそのようなメッセージがあるようには思えなかったので、単なる勘違いをしただけだと思いますが、特撮を含めた映画自体の出来が良かったので、怒りや不満などのような感情は不思議と湧いてこなかったです。 ひとつ、面白かったのが、コングがニューヨークの劇場で拘束されて脱出する時、足枷を外すのが力ずくではなく丁寧に両手を使って外していたところは、萌え~なシーンです。
[映画館(吹替)] 7点(2011-12-23 23:33:17)(笑:1票)
17.  キートンのセブン・チャンス 《ネタバレ》 
相変わらず大勢の追っ手からひたすら逃げまくっているキートン。逃走中はいつもいろんな危機が彼を襲うのだけど、本当によくここまでそのアイディアが出てくるものだなぁと感心させられてしまいます。 前半での結婚相手を探すシークエンスは、あのように手当たり次第に求婚し片っ端から振られてゆく姿は本当ならば笑えるシーンなのでしょうけども、自分も30代で未だ独身の身でありますので、素直に笑えないところでもありました。 最初の方で、メアリーがキートンに向けて書いた手紙が「他の人と結婚すればいいわ」と書いておきながらその後で「今日は1日家にいます」と、心がまだ離れていないのを遠回しに伝えようとするのが洒落ていて良かったですね。 それよりも、凄いのはやはり後半の怒涛の逃げ回るシーンでしょう。キートンがぶら下がっているクレーンを追いかけてきた女が操縦し、死んでしまったと思われていたところにキートンが彼女らの目の前にノコノコと現れたところで笑ってしまったのですが、このちょっと前で、これは自分だけかもしれませんが、キートンを死なせてしまって悲しんでいたときの女の台詞「You've killed him.」の日本語字幕が「やだ、死んじゃったわ」と軽い感じの表現だったのも面白かったです。 序盤で出てきた犬が最後に再び登場して、仕上げのオチをバッチリと可愛らしく決めてくれていたのもGood!
[映画館(字幕)] 8点(2011-07-31 23:36:01)
18.  キートン西部成金 《ネタバレ》 
前半はハッキリ言って面白いところはさほどないです。 いつものコメディにキレがない感じですが、前半からキートンお得意の動物を自在に操るシーンがいくつか出て来たりと、それなりには楽しむことが出来ます。 面白いのは後半からで、いつもの通りキートンが追いかけられるのがお決まりのパターンですが、今回は牛の大群に追いかけ回されるという怒涛の展開が凄い! ここは確実にいつも以上の迫力で逃げ回っているため、絶対に必見のシーンでしょう。 また、馬の背中からの映像も出て来たりと、撮影に対しての探究心や試行錯誤が垣間見られるところもGoodですし、ラストのキートンの勘違いっぷりも面白かったです。
[映画館(字幕)] 7点(2011-04-26 01:15:07)
19.  キートンの空中結婚 《ネタバレ》 
あんな3つに分かれたカヌーなんかで乗れるわけないじゃないか?と思ったら、やはり案の定でしたね。てか、墜落した場所に何でカヌーが落ちてるのか意味ワカラン。 ついでに、アミューズメントパークで女性と舟に乗って戻ってきた時にキートンの片目に青アザができてたのですが、これも意味ワカラン。 この映画では色々な動物が顔を出しますが、中でも熊が見ていて面白い。ただ人懐っこいだけかもしれませんが。水牛と睨み合いをしている時もドキドキしますし、ヒロイン役の女性があんなことをやっているのが凄い。 ついでに、ラストの滝の絶壁に近づいていくときもドキドキハラハラ感がありますが、このシーンは下手なサスペンス映画なんかを見るよりずっとドキドキするんじゃないかな?
[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2010-12-18 14:54:59)
20.  キートンの鍛冶屋 《ネタバレ》 
この映画のメインは、車をハチャメチャに壊したりする様を楽しむところにあるのかもしれないですが、自分にとってはあまり面白いとは思えませんでした。 キートン自身が他人の物を壊したりするよりも、キートンが濡れ衣を着せられて追い掛け回されたり、間一髪であれよあれよと難を逃れたりする方が素直に楽しめるような気がします。 最初の方に出てきた馬の蹄をつけるシーンで、馬に鏡を見せて品定めをしてもらう時の馬の演技が可愛くて可笑しかったです。
[映画館(字幕)] 5点(2010-12-17 23:45:55)
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120.37%
230.55%
391.66%
4295.35%
58515.68%
614426.57%
716630.63%
87313.47%
9234.24%
1071.29%

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