Menu
 > レビュワー
 > もっつぁれら さんの口コミ一覧
もっつぁれらさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 542
性別 男性

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  クリスマス・ストーリー 《ネタバレ》 
アルノー・デプレシャン監督の必殺家族物語。 この人の作品で出てくる家族の問題って、いつも一筋縄じゃいかない重ったるい話ばかり。 また例によってマチュー・アマルリックがキーパーソンとなっていて家族の元凶的な存在であるのだけど、親子間・兄弟間以外にもそれぞれの家族で何かと深い問題がありそうな人間たちがクリスマスに親元に戻ってくる。 ちょっとした群像劇にも捉えられそうなこの物語、主役級はもちろん、子役までも自然な演技が出来ているところが、人物描写から全体的なストーリーに及ぶまでのしっかりとしたベースとなっており、加えて重厚感のある映像もそれと同時に安定感をもたらしているように思えます。 また、手紙をモノローグ調で語る演出はとても効果的で、もはやデプレシャン映画の十八番と言えるでしょう。 手術前は周囲からは感情論のみでアンリを非難するような態度ばかりが見られた中、結局母親を救ったのは問題児のアンリでしたが、そこに人生とは如何なるものかという事が如実に描かれていた気がしました。 ラスト、晴れ渡るパリの空。 それまで夜のシーンばかりだった事もあり、とても清々しく気持ちの良いエンディングだったと思いました。
[映画館(字幕)] 7点(2015-02-01 22:43:39)
2.  靴みがき 《ネタバレ》 
「靴みがき」といっても冒頭だけで、映画の大半が留置所内での描写に終始してしまっているので、タイトルで損をしてしまっているように思えます。 その留置所内での出来事も、心理描写が卓越しているわけでもなく、目を見張るようなサスペンスが展開するわけでもないですし、また脱獄シーンにおいても緊迫感やスリルが増すような描き方には見えなかったためか、ストーリーの面白さで考えると特に惹かれるものは感じられませんでした。 同じネオレアリズモと言われる映画でも、もう少しストーリーに面白さが感じられる映画も存在している事を考えると、どうしても物足りなさは出てきてしまうと思います。 この時代の世の中では、弱者である子供がどうしても犯罪に走らざるを得ないような社会だったのかもしれませんが、少しリアリズムに徹し過ぎるような調子で進んでいたところがあったので、どこかしらでドラマティックな演出をするとか、特徴的なカメラワークを組み込んでみるとか、感情移入できるような人物を配するとか・・・していれば、より楽しめたのではと思いました。
[映画館(字幕)] 5点(2014-01-26 02:53:10)
3.  クリスチナ女王 《ネタバレ》 
観終わってからグレタ・ガルボのプロフィールを見て初めて、彼女がスウェーデン出身だと知ったのですが、これはまさにガルボ入魂の一作と言えるのではないでしょうか。 序盤の、彼女の政治信念を語り国民の幸福を願うシークエンスが実に格好良く、この時点でこの映画は最後まで絶対面白いと確信。 一番の見どころは、クリスティナ女王演じるガルボの演技に尽きると思うのですが、酒場での堂々とした立ち振る舞いや、朝の読書の後その辺に積もっていた雪でゴシゴシと顔を洗うスギちゃんばりのワイルドさを見せたと思いきや、スペイン大使に同じ部屋に泊まらせてくれと言われた辺りからのおどおどした雰囲気、寝る前にお互いに服を脱ぎ彼女が上着を脱いで弱々しく佇む姿を見せる一連の変貌ぶりが素晴らしい。 極めつけは翌朝、部屋の中のあらゆる物に触れ愛し合った記憶を留めんとするこなしの端麗さ! 酒場でのアントニオ「南国でないと愛は生まれない」など、何処ぞと言わんばかりのラブシーンでしょう。 更には、宮殿に来た男の方が再会に驚くという“逆ローマの休日”をやっているのも楽しい。 また、彼女の表情のクローズアップをラストを含め要所要所で用いるなど、メリハリのあるカメラワークも効果的。 ラストは悲しい結末になってしまいましたが、亡くなる前に聞いていた目指すべき場所へ船首を向けるクリスティナ。もはや女王ではなくなってしまいましたが、その直前の王冠を外す姿も、船頭に立って一点を見つめる眼差しも非常に印象深く、最初から最後までグレタ・ガルボに魅了され存在感に圧倒されっぱなしの100分間でした。
[映画館(字幕)] 8点(2012-07-29 17:25:13)
4.  黒魔術(1949) 《ネタバレ》 
催眠術師カリオストロ(ジョセフ・バルサモ)役にオーソン・ウェルズを配したのは大正解。 監督のグレゴリー・ラトフという人は初めてこの映画で知りましたが、オーソン・ウェルズの迫力の演技とそれを引き出した監督とのタッグが奏功した良作と言っていいでしょう。 勿論、デュマの原作が優れていたのも要因として挙げられるわけで、バルサモのフランス王宮を手中にしようと計を謀るストーリーは存分の見応えがあります。 自分としてはやはり何と言っても、下から光を当てて独特の妖しい雰囲気を作り出した照明テクニック、そしてオーソン・ウェルズの目力に特に興味を引かれました。彼の目力なしにはこの映画は成立しなかったでしょうし、ズームインを的確に用いる事で彼の目に集中させるカメラワークも良い仕事をしていたと思います。 生まれつきや幼少時に辛い経験を味わい社会に復讐しようとするが失敗に終わり見る側の涙を誘う、というストーリーはこの時代ではよくある話なのか、この映画でもまたまたデジャヴが・・・。 しかし、テンポ良く進む快活な物語はそれだけで貴重で、是非また機会があれば観てみたいと思わせる一本です。
[映画館(字幕)] 7点(2011-12-23 15:58:33)
5.  クリミナル・ラヴァーズ 《ネタバレ》 
ストーリーは典型的なバカップルの馬鹿話で、特にひねったところもなく最後はごく当たり前のように捕まって終わり。ちょっと変わったところがあるとすれば、小屋の主の性癖くらいなもんで、これもオゾン作品を観慣れている人なら「また、ここでも出てくるわけね。ご苦労様」と失笑混じりで一蹴するのみでしょう。オゾン作品のほとんどにこういうシーンが出てくるので、こいつはホモを世に認めさせようと企んでるんじゃねぇのかと勘繰ってしまいます。 全体的なストーリーは勿論、シーンや1ショット2ショットのレベルで考えても、興味を引かれる箇所はなかったですし、後半に入って過去と現在をクロスさせる手法も、特に斬新さも違和感も感じるところはなかったと思います。オゾンにとって初期の作品であることを考慮してみると、ややチャレンジ精神に欠けている感じで、少々物足りなさを感じました。 とまぁ、それには目を瞑るとして、最後に大きな落とし穴が・・・。 ラスト近く、やっとの思いで小屋を抜け出し、水辺で二人が結ばれたと思ったら・・・一体何を考えているのでしょうか? 最初は、野生動物が生息する自然の中で解放された喜びを表現しているのかと思いきや、イタチにウサギ、ハリネズミ、シカ、キツネ、鳥も二羽・・・と覚えているだけで6,7頭はいましたが、ここまで勢揃いでワンサカ出て来られたら猿とか熊が出てきても違和感を持てなくなりそうなほど。不自然極まりないとかのレベルではなく、それまでのシリアスな雰囲気が全て台無しで、もう明らかに何かのギャグでやっているとしか思えないおバカなシーンには愕然とさせられました。 それと、蛇足ではありますが、小屋から逃げ去る瞬間に男と目が合うカットで流れる音楽の使い方もダメ。 この2点はもうセンスの問題だから、ハッキリ言って救いようがないです。
[映画館(字幕)] 4点(2011-10-23 22:59:40)
6.  グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版 《ネタバレ》 
素潜りが危険を伴う行為である事が理解できる我々としては、映画の中でジャックとエンゾが素潜りで競い合うストーリーはハラハラしながらの鑑賞になってしまうのですが、映画の冒頭でジャックの父が海で亡くなるシーンを見せられるお陰で、それ以降の素潜りのシーンでは余計にハラハラ感が増すこととなってしまいます。 最初にこんなシーンを見せられるものだから、当然二人のうちのどちらかが危ない目に遭いそう予感がしていたのですが、これがまたアホかと言うほど拍子抜けさせられるシーンばかり。 血圧が高かったり、不調だと言ったり、船上の係員がペンのキャップみたいなものを落としたり、ドクターがエンゾの表彰式の時にこれ以上潜るのは危険だと説いていたりと、その後に特に事故が起こるわけでもないのに無駄に不安を煽るシーンが多く、何事もなく水上に上がってくる度に期待を裏切られてしまうという事が何回もあったわけですが、最後の方になって、競技を中断させられ強引に潜っていったところまでくると、もう今度こそ流石に上がって来なくていいだろとまで思ってしまったほどです。 映画の中の出来事とはいえ、劇中の人物が苦しい思いをするのは自分にとっても本当はイヤなものですが、映画のストーリー構成の観点で見ると、この度重なる肩透かしの方がよっぽど苦痛であると言わざるを得ません。 また、素潜りのスタートを切る紐の(映画としての)使い方が下手くそで、最後の方でジョアンナが紐を引くシーンがこの映画の肝心要のシーンであるにもかかわらず、その紐に着目させるようなシーンが一切出てこなかったのが決定的に駄目。 例えば、「この紐には俺の人生が・・・」のような会話が出てくるとか、カメラワークでも紐に着目する映像が少しでもあれば最後のシーンで感情移入も出来たのかもしれないですが、潜るシーンが何度も出てきたにもかかわらず、とことん紐の存在を軽視しながら潜水が行われてしまっていたのが、このリュック・ベッソンという人の演出における引き出しの少なさなんだろうなと思う。 必要以上にセックスシーンを見せるのも無駄だし、BGMも古臭さがあるだけでなく、劇中の人間がBGMに合わせてリズムをとっていたりする所なんかも意味が無いように思えます。 素潜りや人間ドラマが7割、残りの3割がイルカと戯れるシーンだと思われますが、後者の3割で何とか凌げているような感じの映画でした。
[映画館(字幕)] 5点(2010-10-04 02:12:50)
7.  グランド・ホテル 《ネタバレ》 
“●●グランドホテル”なんていう名のホテルは日本に、いや世界中に星の数ほどありますが、その起源と思わせるかのような、いかにもといったこのクラシカルなタイトルは実はかなり好きです。 豪華な配役、と当時は結構もてはやされていたそうですが、そのほとんどの役者が馴染みのない人たちばかりで“5大スターの競演”とか言われてもイマイチありがたみが出てこない・・・(涙)。 私は、5人全員のエピソードに繋がりを持たせる必要はないと思いますが、もう少しそれぞれの話に面白味があればもっと楽しんで観れたことだと思います。 映画の序盤に出てくるエントランスホールの長回しもホテルの格の高さを醸し出していますし、劇中で殺人が起きてもその直接的な描写はせず、男爵の横たわる姿すら見せないのは、ホテルの豪華さや客層の良さに決して引けをとらない非常に上品な演出だと思います。
[映画館(字幕)] 7点(2007-10-07 10:16:21)(良:1票)
8.  クレールの膝 《ネタバレ》 
エリック・ロメールの「六つの教訓物語」シリーズ第5作。 今回の話は、40前の結婚を目前に控えた男が17歳の少女のミニスカートから見える若々しい膝に魅かれてしまう・・・という話(一部パンフから引用)。←ここまで読むとちょっとエロい話かなぁ~なんて思ってしまいそうですが、全くそんなことはない、湖畔の美しい風景と少女の肢体とがハーモニーを奏でているようで、この映像の美しさは筆舌に尽くし難い。その反面、やや会話が多いところが玉にきずであるような気もしますが、脚本がまた、とてもよく出来ている。特に、16歳の少女が話す内容とは思えないくらいのローラのあのマセっぷり!映画の前半はずっと笑いを堪えながら観てました。 ストーリー中ほどになってクレールが出てくるのですが、ローラは16歳にして自我が確立されていて凄く大人の女性なのに、姉のクレールはちょっと男の言いなりになってしまったり相手に流されるというような性格という印象で、この対照的な人物設定は悪くないのですが、ローラもクレールも肝腎の膝の形にさほど違いが感じられず、何でローラではなくクレールの膝に魅力を感じたのだろう?というのが不思議なところです。 クレールの怯えた表情にもお構いなしに膝を触る主人公を見ると、女性にとっては嫌悪感を抱くでしょうが、ラストの主人公の勘違いっぷりが面白くて、このオチを見れば主人公に嫌悪感を抱いていた女性の観客もシッカリ納得して家路に着くことが出来ることでしょう(^_^)
[映画館(字幕)] 8点(2006-12-25 22:25:40)
9.  暗くなるまでこの恋を
やっぱり、この頃のフランス映画はいいです。あのヨーロッパ映画独特の画面のくすみ具合、古ぼけた感じがたまらんのですよ。そして、そのくすみがかった画面の中で愛を囁く男女二人。これだけでもう十分です。さらに、男の独り語りのシーンがあればより評価は上がります。 この映画のストーリーは本当に単調で、二人が仲良く暮らしている間も逃避行を続ける間も、愛を語り合ったり、喧嘩をしたり・・・というだけなのですが、何故かどことなく面白いのです。よく考えてみると、こんなストーリーって映画の中の世界に限った話をすれば、結構ありふれたストーリーのようにも思えてきますが、それでもやっぱりイイんです。 自分も人生で一度くらいはこんな恋愛してみたいなぁ~なんて思う反面、人生万事順調だった人が、たった一人の女に人生を狂わされると言うのはやっぱり見ていて忍びない。 けど、やや非現実的なストーリーなのかもしれませんが、一つの愛の形がキッチリと描かれていて映画の中に一徹したポリシーがあるのがわかるので、やっぱり評価が上がります。 映画の終盤での、ログハウスの中で「ハイ、これ飲んで♪」と余りにも自然な態度で優しく接していたので、白雪姫のカートゥーンを見ても、まさかそれはないだろうと、最後までその事実を信じることができませんでした。この映画のような“女の本性”って本当にオソロシイ・・・。 それと、この邦題は見事です!かなり気に入ってます。 〔追記〕スクリーンで観たときの印象↑と自分の部屋の小さなテレビで観たときの印象がこんなにも違うのかということをこの映画で痛感しました。まず、スクリーンで初めて観たときはシネマスコープサイズでもちろんノーカットバージョン(124分)。かたや、自分の部屋でレンタルしてきたやつを観た時は4:3サイズの100分チョイ版ときた。これだと、肝腎の暖炉で愛を語るシーンがカットされているわけなのです。この映画の中で一番好きなシーンだったのに・・・。もし、自分より前に投稿なされている方全員がノーカットのシネマスコープサイズの方で観ていたとしたらもうちょっと平均点上がっていたことでしょう。(序盤の出会いのシーンの格好良さは、絶対シネマスコープでないとわからないと思います。お金に余裕のある方は是非DVDで!)
[映画館(字幕)] 8点(2005-03-19 01:19:03)(良:2票)
10.  熊座の淡き星影 《ネタバレ》 
初鑑賞から約3年ぶりに、観る機会があったので観て来ました。 映画が始まって間もなくのオープニングクレジットはやはり格好良かった。 2回目の鑑賞で、モノクロ映像の美しさを存分に堪能できる作品だということを再確認。この映画は、ストーリーがとにかく暗い。映像もまた、非常に暗い。地下室のシーンだったり、夜に散策するシーンだったりと、とにかく光のない場面のみを選んで撮っているかのように、暗さが目立ちます。しかし、顔をアップにして映すシーンでは、表情がわからないくらいの暗さでありながら、目の中の白目だけが表情を出し“演じて”いる。また、地下の螺旋階段の下で姉弟が出会うシーンでは、ジャンニの指に光る指輪を水溜りの水面に反射させ、巧みにその存在を強調することによって、ジャンニの異常さを醸し出している。モノクロ映像は白か黒か、である。画面が黒で満たされれば、おのずと白が際立つ。カラーの映画ばかりを観てばかりいると見過ごしてしまいそうですが、映像のみでその存在を際立たせるというのは、やはりモノクロ映画の真骨頂でしょう。 また、音楽の使い方も個性的で面白い。映画全体の半分近くのシーンにピアノのBGMが流れていたように感じられましたが、これが何とも言えぬ哀しげな旋律で、非常に美しく、これも印象に残ります。 ストーリー展開も、物語の中に存在する“過去の出来事”を最初にほのめかすことによって観客を引きつけ、話が進むにつれてだんだんとジャンニの本性が現れ、歪んだ姉弟愛が暴かれるラスト(特にジャン・ソレルの演技)は圧巻の一言。 ただ一つ、カメラのズームイン・アウトが非常に多かったのがちょっと違和感があったように思えます。ちゃんと普通にカットを割っても問題ない箇所ばかりだったので、ちょっとこれは勿体無いような気がしました。 この作品も貴族階級の廃退やそれぞれの人間模様が描かれていて、ヴィスコンティ監督のファンにとっては十分に楽しめる作品であると思います。自分としては貴族階級を描いた作品というのは肌に合わない気もしますが、監督したほとんどの映画に、テーマが一貫して存在するというのはやはりカッコイイですね。
[映画館(字幕)] 7点(2004-11-18 20:27:09)
11.  駆逐艦ベッドフォード作戦 《ネタバレ》 
序盤のフィンランダー艦長の振る舞いは実に軍人らしく、見ていて気持ちがいいくらいだった。ただ闇雲に頭ごなしに命令するのではなく、部下に「もし君が艦長だったらどうする?」と意見を述べさせるところなどは人を育てるのがとても上手で感心してしまった。それにちゃんと答えた部下も立派だったと思う。軍隊なんだから、別に厳しくもないし、あのくらいで普通ではないだろうか。しかし、私が好印象を持って見ることができたのもこの辺くらいまでである。最後の艦長のとったあの態度はいただけない。責任者としてあれはないだろう。まぁ、気持ちもわからなくはないが・・・。 この作品で決定的にダメなところが3つ。1つ目はエンディング。かなりダメな終わり方だと思う。あのような終わり方では訴えるものがあったとしても伝わってくるわけがない。あの後に両国間の軍事会議でも展開したら面白いのに、と思うが。そこで、艦長だけが偶然生き残っていても面白い。2つ目は、この作品の主人公がはっきりしないところ。写真家の登場シーンが少ないから艦長が主人公かと途中までは思ったが、最後に写真家が艦長を追いかけてきたところを見ると、実はあの写真家が主人公なのかな?などと考えてしまったりもする。3つ目はこの作品がモノクロであるということ。私はモノクロ映画の独特の雰囲気が好きでよく見ているが、この映画はモノクロである必要が全くないと言ってもいいのではないだろうか。1965年と言えば既にカラーが主流となっている筈なのにあえてモノクロで撮った理由がわからない。モノクロだと、凍てつくような外の空気の冷たさも巨大な氷山の存在感さえも消してしまっているように見える。ただ単に予算の問題か?潜水艦も上の部分しか見えなかったし。下の部分を見えなくするためにモノクロで撮って誤魔化したのかも・・・。 
5点(2004-07-10 15:26:09)
010.18%
120.37%
230.55%
391.66%
4295.35%
58515.68%
614426.57%
716630.63%
87313.47%
9234.24%
1071.29%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS