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コメント数 106
性別 男性
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1.  空中庭園 《ネタバレ》 
あまりに似つかわしくないランプシェードを円の動きで捉え続けるオープニング。カメラ自身も回転しながら団地を映し、バスの上から見る街並みを、丸い観覧車を、そして人物を取り囲むように映す。円は恐怖であり、穏やかさであり、輪廻であり、螺旋である。遠くから近づくバスを待つ固定ショットのコーナーにはタンポポがあったりだとか、光の配し方だとかカメラワークだとか、まるで学び始めたばかりのような厳密さがあり、洒脱さに欠け、退屈ではあるのだが、しないよりはマシというのも事実なのだから仕方がない。また小泉の二面性を表すフォークのシーンや、変化を表す「死ねよ」という言葉も私にはその裏切りの展開や方法論が何とも凡庸に感じられるのだが、何とも嬉しいことにこの作品には何とも素晴らしい「映画的帰結」が詰め込まれていた。秘密のない家族、秘密のある事実。母親の愛情不足の所為で人生が狂ったという思い込みの認識と注がれていたという事実。いま中で出して卵子に精子が届けばすぐに家族になれちゃう事実、思ったよりも簡単に気付かないところで愛は生まれているという事実。母親からの「誕生日おめでとう」の電話で思い込みから解放される小泉。ベランダに出て、血の雨を受け、浄化される小泉。泣きながら血まみれで産まれてくる赤ん坊のように、血まみれで泣き叫び、生まれる。何とも映画的ではないか。これでいいんだ。この豪腕さが、映画なのだ。 
[DVD(邦画)] 7点(2006-12-29 02:21:51)(良:1票)
2.  空軍大戦略
空爆で赤く染まるロンドンが印象的。 数百もの実機が飛び交い、撃ち合い、脱出する様子を空撮で映し続ける。言うなればアナログの美学といったところか。ホーミングミサイルなんかない、マシンガンのみでの戦闘。タタタタタという乾いた銃声、撃墜され枯葉のごとく堕ちる戦闘機。実機ならではの渋い味わいと稀少な魅力とがこの映画にはある。ただ、空戦において知性を感じさせる戦術であったり執拗な追いつ追われつの展開であったりが見られなかったのは残念。独軍が太陽から現れるとかそういう驚きをもっと取り入れてほしかったところ。 また、2000機の攻撃を600機で守ったと声高に語る割にはカタルシスにも欠ける。というのもこれは結局ゲーリング元帥の戦術ミスでしかないから。立場や思想に捉われることなくただ忠実に“バトルオブブリテン”を映像化したことがこの作品の魅力でもあるが、空中戦をひたすら映しておきながら、勝負を決定付けた要因が現場にないのでは少し不満も残る。
[ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-18 02:33:51)
3.  黒い十人の女 《ネタバレ》 
しっかりと特徴を持ってインパクトある作品を生み出すあたり、永田の策士っぷりが遺憾無く発揮されている。ハイコントラストな映像、印象の強いオープニング、雨月物語とは異なるコミカルな存在の幽霊、キャラにハマっていてそれぞれ違った魅力を放つ女優陣、難しい役にぴたりとハマる船越英二・・・武器が多くそろっている。脚本も単なる恋愛痴話に収まっていない。どんなに本気でも熱っぽく語っても解り合えない人間の可笑しさ、隠しながらも誰もが強く持つ利己的な考え方、手に入れる―消えてもらうという正反対ながら似通った充足、人生の目的なんて考えずに仕事に没頭し充足を得てしまう男という生き物・・・。ここまでしっかりと生の人間を描き出している作品はなかなかない。ただ、30分くらいで全容が分かるにしては長すぎる。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-15 04:21:26)
4.  狂った果実(1956) 《ネタバレ》 
兄弟ならではの愛情・嫉妬が危ういバランスで絶妙に描かれている。兄からすれば、弟を心配してるのも本当やし、弟には何に関しても勝ってたいと思う心も、女のことになれば弟なんか知ったこっちゃねぇってのも全部矛盾しとんようで本音なんよね。白黒ならではの水の美しさを存分に生かす舞台設定、外人の多く住む当時の日本の情緒、カメラワーク、音楽、と魅力も多い。棒読みとも取れるが、日本人ならではの早口の会話も面白い。
[ビデオ(邦画)] 8点(2006-04-15 04:09:50)
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