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1.  クライマーズ・ハイ(2008) 《ネタバレ》 
社会派ドラマとして見ると痛い目に会うというか肩透かしを食らいます。 「チェック、ダブルチェック」を旨とする主人公が大事故の全権デスクを任されたタイミングで同僚の入院や部下の死が重なり自分を見失いかけながらも奮闘する物語なのですが、中身はスッカスカです。 情況描写は非常に上手いのですが本来それを支える作品のテーマや主人公の信念といったものが見えて来ません。 スポーツの試合を一試合最後まで見届けて勝敗や内容を堪能すると言うより、同じ時間で好プレー珍プレー集を見せられた感じです。  特に作品のメインとなる圧力隔壁のスクープの掲載判断を迫られる場面等は醜悪です。 フィクションとはいえ毎日新聞が抜いたスクープを覆すような安い脚色にしないのは当然ですから話の落とし所は最初から決まっているので、判断結果ではなく判断理由を克明に表現すべきなのにほぼ出来ていません。 あれでは主人公が慎重というより次長の言う通り腰が引けたといった感じに見えてしまいます。 その後の辞表提出のタイミングにより主人公が「コネ入社のキレやすいビビリのダメ社員」という印象になってしまいました。 こうなってしまうと本作が何を表現したいかが全く解らなくなってしまいます。  しかし、役者さんの演技や個々の演出にはかなり魅せられます。 田口さんを除くほぼ全ての登場人物が肉食系といった感じです。 そんな彼等のバラバラの利害を絡めてカオス寸前の北関東新聞社を見ていると、こちら側にも緊張感が伝わってきます。 事故の遺族や関係者の方には不謹慎とも取られてしまうかもしれませんが大事故が起きて色めき出す新聞社内や配慮のない社員の言動等には説得力が有り作品としては好感が持てます。 記者の葬式の後に短く差し込まれた所以外は音楽や話の内容をオーバーラップさせながら見せる登山シーンもそれなりの効果を出せていたと思います。  右脳にとっては良い映画だったかもしれませんが、左脳にとっては退屈な145分になってしまったと思います。 作品を通して役者さん達の高い熱量の演技を維持させる演出は見事なので原田眞人さんは監督業に専念して脚本は外注した方が良いのではないかと思いました。
[CS・衛星(邦画)] 6点(2015-06-28 16:57:19)
2.  雲霧仁左衛門 《ネタバレ》 
活劇という見せ方をしている本作ではやはり160分という時間は長いと思います。 名古屋城への殴り込みの前で潔く終わりを迎える脚本に仕上げて貰ったほうがすっきりした作品になっていたと思いますが、兄の蔵之助が仁左衛門の身代わりになった後の話の展開も面白いので捨て難いのは理解できます。 しかし、その場合は上記したように全編ガチャガチャした活劇だと疲れてしまうので幾分トーンダウンさせて落ち着いた時代劇にして貰わないと正直見ていて辛いです。 原作の印象を思い出してもどちらにでも出来ると思いますので、私的には落ち着いたものにして欲しかったです。  役者さん達は右を見ても左を見ても濃い人ばかりで濃すぎる演技を見せてくれます。 個性派と呼ばれている川谷拓三さんや成田三樹夫さんがひとつの画面に表れるだけで得した気分になります。 また、9代目松本幸四郎さん、加藤剛さん、高松英郎さんはどの作品を見ても清廉性のある大勢側に居る気がします。  池波正太郎さんの原作という事でしたら2~3つだけでも美味しそうな料理を食べるシーンがあっても良かったかと思いました。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2015-06-27 01:31:16)
3.  クヒオ大佐 《ネタバレ》 
堺さん扮するクヒオ大佐はよくあるコントからライブ感を引いて鮮度の落ちた所に良くないリズム感を足したようなキャラクターで、笑えるかと聞かれれば正直笑えませんし笑ってくれと頼まれても笑えません。 しかし新井浩文さんがそんなヌルい詐欺師の前に現れ鋭いツッコミを入れると僅かばかり可笑しくなります。 コメディとしてはその程度です。 ドラマとしても政治や湾岸戦争を絡めてこられてもそれ自体について訴えたかったのか、ラストのクヒオの妄想の前フリの為だったのかもはっきりとはしません。 本作でのクヒオ自身は恐らく幼少時のトラウマから来る解離性同一性傷害だったのではないかと思われ、作中では殆ど彼の交代人格の方が描かれています。 だとしたら捕まっても案外すぐ出てこれちゃうかもしれません。 この様にコメディとしてはほぼ笑えず、ドラマとしてもフォーカスがぼけてしまいながらクヒオの妄想でラストを迎えますが、怖いのはこのクヒオの脳内妄想が現実のしのぶにも見えてしまっている事です。 路上でしのぶは実際には飛んでいないクヒオの乗るヘリコプターに敬礼しています。 後ろで見ている弟はドン引きです。 クヒオの精神世界を共有する事が出来るしのぶって…。 これが「愛の力」なのでしょうか。 だとしたら、しのぶはクヒオと結ばれる以外幸せになる事は有りません。 まあ、可能性としてはハンバーグに入っていたのがニガクリタケでもクリタケでもなく、○藤英明さんが食べたヤツと同じキノコだったという方が高いと思いますが。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2015-06-20 03:34:56)(良:2票)
4.  グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 《ネタバレ》 
知識で武装しているウィルはバーでナンパの邪魔をしたM・ボルトン似の男とやり方は違いますが本質は変わらないと思います。 知識はあるが教養がなく、その知識で相手を攻撃することで自己防衛するウィルにショーンが「何になりたいんだ?」と聞くとウィルは黙ってしまいます。 知識からではなく欲求や願望という自分自身と対峙しないと得られない本質的な質問には答えられないウィルは、人間的にかなりバランスを欠いています。  そんな彼が周りの仲間の助けを借りて自分を変えていく物語です。 勿論、主人公のウィルを中心に描いていますが周りの人達との関係や彼等個人の内面もバランス良く丁寧に描いているので作品に広がりと深みが加わります。 指導的な立場である教授達にも悩みや人間関係の不和があります。 日々を浪費しているだけに見える友達の誠実なウィルへの気持ちなどは胸を打たれます。 チャッキーの「お前のようになれるなら何だってやる、ここにいるのは俺達への侮辱だ。」という台詞は、彼と同じように才能のない自分には凄く良く分かります。 類稀な才能を持ちながら一歩を踏み出さない、勇気と努力のないウィルへの怒りを伴った忠告であるのと同時に、勇気と努力を持って一歩を踏み出す事は才能とは関係ないという自分への憤りとも取れる印象的なシーンでした。  彼の問題は、自分に関心を持って貰いたいのと同時に、他人が積極的に彼に携わろうとすると心を閉ざして相手を攻撃するという相反する理屈を抱えてしまい自分自身では解決できなくなった歪んだ承認欲求ではないでしょうか。 廊下の黒板の問題を解くことも、わざと友達にデッドボールを投げてかまって貰うなども拡大した承認欲求の現れのような気がします。 しかし、彼が恵まれていたのは良い仲間がいて、彼等が彼に尽力してくれたことです。 その様な攻撃的な自己防衛の原因になった心の奥底に隠していた過去に受けた虐待を自分と他人で共有することで解決へと向かいます。 そしてウィル自身は自覚がないかもしれませんが、彼の変化がその仲間達にも良い影響を与えています。 決して一人では築く事の出来ない人との繋がりの機微を感じさせて貰える作品でした。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-28 19:05:44)
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