21. 刑事コロンボ/闘牛士の栄光<TVM>
《ネタバレ》 全編モヤモヤ感が消えないエピソードでした。犯行動機が、犯人自身の名誉、つまり「闘牛に対する怯え」を知られたことがきっかけなのに、ラストで犯人が自ら何の躊躇いもなく闘牛場に立ってしまうことに納得いきませんでした。普通、何かしら理由をつけて闘牛場に立たないように考えるでしょう? ラスト、犯人はコロンボと全く会話をせず、パトカーに乗り込み、パトカーを見送った後、コロンボは地元の刑事に事件の真相を話すのですが、結局何が起こったのか分からなかった視聴者もいるはずです。 私も100パーセント理解できませんでした。はたしてアリバイと名誉の真実で殺人が立証されるのか……。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2010-04-30 22:17:09) |
22. 刑事コロンボ/ロンドンの傘<TVM>
《ネタバレ》 昔は日本のドラマでも香港や韓国ロケなどがありましたが、このエピソードも、それと同じケースでしょう。ただのスペシャル番組のように感じます。 被害者の車の幌に雨の痕がついていたのを理由に、ひたすら傘を探し続けるコロンボに違和感を覚えました。普通、車を使ったら傘を持たない場合の方が多いのではないでしょうか? 犯人を断定してしまうところも唐突すぎます。 犯人に自供させるために、仕掛けをするコロンボにも罪があると思いました。 因みに、現在、テレビのエピソードはランダムに放送されていますが、声優の小池さんは風邪でも引いたのか、元気がなくて別人みたいに聞こえました。 今回は1時間40分の長時間放送。コロンボのロンドン見物など、無駄なシーンも多く、テンポもだらけてしまってます。 もしかして、私にとってはシリーズ最低かも。 [CS・衛星(吹替)] 3点(2010-04-24 00:36:30) |
23. 刑事コロンボ/ビデオテープの証言<TVM>
タイトルといい、捜査過程といい、これほど古臭い展開に期待しなかったせいか、たった一つ…たった一つの決定的ラストシーンに鳥肌が立ちました。心臓が止まりそうになったと言ってもいいくらいです。 現在放送されている「刑事コロンボ」は今一番のマイブームで、テレビを観ながら、伏線、小道具、セリフのやりとりを注意深く見て、最後にコロンボが何を切り出すのか楽しみだったのですが、今回は、いろいろなものに惑わされてしまい、「本当にやられた!」って感じです。これだけ鼓動を激しくさせたのは、もしかすると犯人側に感情移入していたのかもしれません(笑)。 コロンボ、犯人のやりとりに加え、ジーナ・ローランズの存在が大きく花を咲かせています。 ジーナは、この頃が一番綺麗だったように思えます。 因みに、ジーナ・ローランズの旦那さんも別のエピソードで犯人役を演じています。前年には「こわれゆく女」で、ジーナとピーター・フォークは夫婦役を演じています。 絶賛しすぎると「それほどでも…」と言われそうなので、あまり期待しないで観て下さい。 [CS・衛星(吹替)] 9点(2010-04-23 00:14:14) |
24. 刑事コロンボ/死者の身代金<TVM>
《ネタバレ》 第一話は単発ドラマ、そしてこの第二話がシリーズ化を前提としたパイロット版ということで、前作に比べて、お決まりのパターンの原型が出来始めています。 まず殺人は理由もなく数分で行われ、犯人の敏腕弁護士ぶりの様子もシンプルでわかりやすい。 コロンボは、まだこの時点でも同僚から邪魔者扱いをされていて、未だにキャラクターが固定されていません。 今まで沢山コロンボを観賞して、本作を改めてみると、一種のパターンが見えてくるような気がします。 最後の犯人との対決も、コロンボが協力者の力を借りて相手をおびき寄せるシーンは第一話と似ています。そして、そのやり方は今後何度も行われます。 それにつけても、コロンボの面白さは、必ず人間の本質的な心理状況を一発ぶちかますところです。 「人間にはいくら金を出されても売り渡せないものがある。あんた(犯人)、それをしらなかった!」 視聴者も、言われてみて初めて娘が親の年金と引き換えに家を出ていくことに疑問を抱くはず。 ラストシーンで、ウエイトレスに飲み物代を払うのに片手に札束を持ちながら、「今、持ち合わせがない」というコロンボ、あれは笑えました。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2010-04-19 04:01:36) |
25. 刑事コロンボ/ルーサン警部の犯罪<TVM>
《ネタバレ》 ウィリアム・シャトナーが俳優役として刑事を演じて、本物のコロンボとタッグを組んで、シャトナー自身が容疑者だと自ら推理していく。それが、この作品の狙いだと思うが、ただそれだけって感じで、犯行動機や証拠に穴がありすぎると思う。 ウィリアム・シャトナーだったら「スタートレック」というのは誰もがイメージするはず。山城新伍よりも、いつもの声優さんにやってもらいたかった。 それから、犯行計画の実行はスピルバーグが監督した「構想の死角」を参考にしていると思う。 [CS・衛星(吹替)] 4点(2010-04-07 22:10:38) |
26. 刑事コロンボ/毒のある花<TVM>
《ネタバレ》 ファーストシーンに、本筋と関係ない人間を登場させるのはシナリオが間違っていると思うが、今回のエピソードは、セリフが洒落ていて、小道具やシャレードがふんだんに使われていて、一回だけでは見逃してしまうところが多い。化粧品業界が新製品のパクリ合いをしている世界も理解しづらい。犯人役の女性はアップシーンが多くて、メッチャ綺麗! 調べたが、とても45歳とは思えない。 ラスト、家宅捜索が迫った時、本物のサンプルを海に投げ捨てるシーンに、純粋な女性の本性が見えた気がする。 しかし、コロンボと犯人の「毒ズタ」のかぶれが殺人の証拠になるだろうか? 「私も毒ズタのコレクションをしてるのよ」なんて犯人が言ったら事件は解決できなかったろうに…と、ひねくれた考えが浮かんだ。(苦笑) [CS・衛星(吹替)] 7点(2010-04-06 02:34:51) |
27. 刑事コロンボ/5時30分の目撃者<TVM>
《ネタバレ》 犯行時に居合わせたメッチャ可愛い不倫相手がバカっぽく優柔不断で、その彼女が犯人にとってネックになるのですが、途中で殺されてしまう展開は「コロンボ」の一つのパターンですね。 ところで、コロンボがパーティーに同席して「一番思い出深い事件は何でしたか?」と質問され「それはいつもその時手がけている事件だと思いますね」と答えたのには、なるほどと思いました。「あの俳優が演じたエピソードです」なんて言う訳ありませんもんね(笑)。 全体的な展開は日本のサスペンスみたいで、ラスト、犯行当時を演技でシュミレーションするやり方は今の刑事ドラマでも沢山使われています。 面白かったけど、コロンボが犯人を騙して、犯行時、現場にいたと立証するだけでは不完全燃焼のような気もします。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2010-04-06 01:29:52)(良:1票) |
28. 刑事コロンボ/攻撃命令<TVM>
《ネタバレ》 オープニングから驚くほど単純なシナリオになるだろうと想像できたが、推理ドラマとして考えずに観ると結構面白いです。 ゲストハウスに住んでいる女学生が、現在「セックス・アンド・シティ」の名女優になるなんて誰が想像できたでしょう。 今と全く変わっていないキム・キャトラル。最高に可愛いです。 私が犯人なら、奥さんの不倫は許して、彼女を愛します。(笑) コロンボと「市民ケーン」の会話に夢中になる犯人の単純さはがっかりでしたが、最後のどんでん返しは、いいアイデアだったのではないでしょうか?(もしコロンボを殺せたとして、どう処理するのか興味深いですが……) それに加えて、コロンボが自分の愛犬に「殺せ」と支持するのも最高に笑えました。 [地上波(吹替)] 7点(2010-03-20 21:24:05) |
29. 刑事コロンボ/悪の温室<TVM>
《ネタバレ》 コロンボが殺人前に登場する等、新しいアイデアでシナリオを作ろうとする必死さは感じられるが、相棒刑事など登場させることで、事件そのものが短くなってしまい、返って曖昧さが出てしまっている。 コロンボの懸命な捜査とは関係なしに、一年前に発砲した拳銃の弾一つで犯人を決定してしまうところに満足できない。 これだけ曖昧な証拠では、この犯人、裁判ではきっと無実を訴えると思う。 ところで、冒頭で登場した被害者の奥さん、美人でオッパイ大きくて、足が綺麗で。とてもエロいなぁなんて思いました。(笑) [地上波(吹替)] 7点(2010-03-13 23:47:08) |
30. 刑事コロンボ/死者のメッセージ<TVM>
《ネタバレ》 恐らく企画段階で明刑事コロンボと有名な推理理作家の対決と決めたのだろうが、推理作家のドジっぷりがストレスを感じる。 閉じ込められた被害者が、死ぬまでに何をするのか想像できなかったのか? 小道具で使われた被害者の車のキーがイマイチだし、被害者のメッセージが犯人の推理から発見されてしまう皮肉な展開も計算はされているようだが、ハッキリ言って「面白くない」の一言である。 最後に犯人の推理作家が「もし姪の死に貴方(コロンボ)が携わってくれたらこんなことにならなかったろうに……」という言葉が、このドラマの決めセリフである。 [地上波(吹替)] 5点(2010-03-07 19:38:56) |
31. 刑事コロンボ/ホリスター将軍のコレクション<TVM>
《ネタバレ》 「どんなことがあっても平然としていられる勇気」と将軍を指摘しているコロンボ。 しかし、その将軍が目撃者の女性に自ら近づいて行くのは、どういう訳? 本当に好意を抱いていったようには描かれていないし。 それに加えて犯行動機がイマイチ。 しかし、このドラマは何故か目撃者の女性を中心に面白いセリフが沢山散りばめてある。 コロンボの「酔ってませんでした?」と言う言葉に激怒したり、犯人にダンスを誘われ、恋に落ちたり、証言がコロコロ変わっていき、捜査は全く進展しません。 女性を犯人の展示会場に連れて行き、最後に言うコロンボのセリフ「ある人物を理解するには過去を知るのが一番だからです!」というのが、このドラマのハイライトではないでしょうか? 目撃女性を中心にしたコミカルな展開だと思います。 [地上波(吹替)] 6点(2010-03-06 22:11:43) |
32. 刑事コロンボ/断たれた音<TVM>
《ネタバレ》 犯人が難聴というのがミソであるが、どれくらいのレベルなのかよくわからない演技だ。全く聞こえないわけではないらしい。 最後の決定打は、犯人の難聴という障害がオチになっているが、こんなの日本のサスペンスドラマでは絶対出来ないだろう。そう思うと大変自由奔放なプロットで支持したくなる作品だ。 [地上波(吹替)] 7点(2010-03-06 21:58:11) |
33. 刑事コロンボ/偶像のレクイエム<TVM>
「イヴの総て」の女優だとすぐに分かる人は少ないと思う。白黒とカラーでは全く違う女性に見えるし。 過去の過ちというものは、いつまでも引きづってしまうものなんですね。 犯人が女性だと、そこに恋愛、または愛のもつれが走ってしまうパターンは、とても現実的に感じます。 犯人が誰を殺したいのか。パンクしないタイヤ、犯人が家を売ろうとしない理由など、とても高度なトリックだと思います。 犯人が焦って走れば走るほど、その先にコロンボが待ってるシーンは既にお約束だ。 [地上波(吹替)] 8点(2010-02-21 16:02:08) |
34. 刑事コロンボ/美食の報酬<TVM>
《ネタバレ》 以前から、自分が犯人だと疑われたら、コロンボも殺しちゃえばいいのにって思ってたけど、世の中そんなに上手くいかないものです。 コロンボがフグを試食するシーンに、日本人と欧米人の捉え方は違うのではないでしょうか? 間違いなくフグに詳しい日本人の方がサスペンスを感じると思います。 コロンボのセリフが日常会話と事件をさりげなく重ねて喋ってるのは特に注目すべき点です。面白い。 [地上波(吹替)] 7点(2010-02-20 22:20:48) |
35. 刑事コロンボ/黄金のバックル<TVM>
《ネタバレ》 消炎反応の理屈や姪の部屋にバックルを隠す意味などの突っ込みは抜きにして、犯人のルースがとても哀れで悲しくなってきます。 恋人を姉に取られた過去、自分が産んだ娘を姪と呼ばなければならない現在、そして唯一自分に残された赤字経営の美術館の未来……。 彼女は最後に残された物を人の手に渡したくなかっただけなのです。 人の死については誰だって「死」を思い出すものでしょう? その言葉にコロンボは、「そして殺人は殺人を思い出させる……」 コロンボは、もはや時効(?)になった姉の旦那(かつてルースの恋人)の死と現代の死を天秤に掛けさせ、ルースは、過去を封印する方を選ぶ。 ラストシーン、コロンボにエスコートさせ、部屋を出ていくルースの後ろ姿に胸が痛みました。 [地上波(吹替)] 8点(2010-02-14 21:09:36)(良:2票) |
36. 刑事コロンボ/二枚のドガの絵<TVM>
《ネタバレ》 子供の頃に観て、今もまだ記憶に残ってるんだから、やはり面白いんだと思います。もう、この作品は客観的に観れません。 因みに、共犯の女性を殺した時、なんでコロンボも殺さないんだ?って、子供の頃の感想も全く変わっていません。 [CS・衛星(吹替)] 7点(2010-02-13 09:02:09) |
37. 刑事コロンボ/ハッサン・サラーの反逆<TVM>
《ネタバレ》 犯行計画は面白いけど、動機が不十分だと思います。たとえ犯人がわからなくても、警備隊長が過激派の学生のせいで殺されたとは考えにくい。 もし私が犯人だったら、いくら犯行が時効、または証明されなかったとしても、コロンボに自白したりはしない。 [CS・衛星(吹替)] 5点(2010-02-13 08:47:19) |
38. 刑事コロンボ/パイルD-3の壁<TVM>
コロンボのシャイでユニークな人物像と「フレンチコネクション」のような地道な捜査が、とても印象的に残りました。ラストは途中から予想出来ましたが、それが、しっかりと視聴者を納得させるものとして終わらせたので満足度100です。コロンボはテレビを点けていたら偶然、久々に観ました。 ピーター・フォークさんのご冥福をお祈りします。 自身の監督作品なんですね。 日本の刑事ドラマでは出来ない面白さがここにあります。 [地上波(吹替)] 8点(2010-02-07 18:21:54) |
39. 刑事コロンボ/構想の死角<TVM>
《ネタバレ》 放送された前日に「スピルバーグ自作を語る」という、本人が90分間喋り続ける番組を観ました。 今回のコロンボは、スピルバーグ自ら自信作と語っているほどで、名作「激突」の製作に漕ぎつけたきっかけにもなったそうです。 聞き逃すと忘れてしまいそうな細かいセリフから犯人を嗅ぎわける推理ですが、この推理だと、殺された作家の奥さんも共犯として考えられるんじゃないかという気もしました。 出来として他のエピソードより、ずば抜けた話しとはいえませんが、20代という若さで、これだけきっちりとしたドラマを作り上げたスピルバーグは、やはり天才であります。 最後に口に出した犯人のセリフも、観る者の心に突き刺さるものを感じました。 ピーター・フォークさんのご冥福をお祈りします。 今回、NHK総合テレビのアーカイブスに選ばれた理由は、やはりスピルバーグ絡みと視聴者にとっても印象に残るものがあったからだと思います。 二人目の犯行は、ちょっと酷だったかもしれませんね。 [CS・衛星(吹替)] 8点(2009-10-09 05:35:17) |