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コメント数 885
性別 女性

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1.  刑事ジョン・ブック/目撃者
SWとIJシリーズ、そしてBRを除けば、ハリソン・フォードの最も重要な作品、ピーター・ウィアーの品のいい演出が冴える。 サスペンス部分は映画としての体裁と米国人のブックを特殊な世界に投入するための道具立てにすぎないのだろうが、そこもよく出来ている。 見所はなんとも牧歌的で質素なアーミッシュの生活と、その中で移りゆくブックとレイチェル、村人の感情。 殺伐とした外界から隔絶され自然に即した村の17世紀さながらの世界にしばし憩う。 多かれ少なかれ人工的な環境の中にいる現代人が、彼らのプレーンな暮らしぶりに憧れを抱いても不思議ではないだろう。 村人総出の納屋の建設、カーラジオの音楽に誘われてのダンスも魅力的な場面。 洗練されすぎておらず大工の腕もあるフォードはこの世界に違和感なくなじみ、ケリー・マクギリスも通常の美人タイプでないのがよく寡黙でも目で語る。 やりすぎるということをしないウィアーが彼らが結ばれるシーンをカットしたのは正解な気がする、道で抱擁する場面だけで十分だからだ。 子役には興味が少ないがこのルーカス・ハースは静謐な面持ちがよかったし、アカツメクサが咲き匂う中での少年との無言の別れは静かに心にしみ、老人が仲間としておくる言葉に笑みがこぼれる。 寂しさが残る別れだが抜かりなくフォローがされ、時がたてば彼女はダニエルを受け入れるのだろう、ブックのことは忘れずとも、ということがわかるのだ。 モーリス・ジャールの澄みわたるシンセも映画を忘れがたいものにする。
[映画館(字幕)] 9点(2010-07-06 00:10:16)(良:2票)
2.  激突!<TVM>
スピルバーグ初期の傑作。 久しぶりに見たけれど、古くなっていないのはシンプルだからかな。 相手の顔が見えない分「ヒッチャー」より怖いし、心理的・物理的両面で主人公を圧迫していく過程が秀逸。 デニス・ウィーバーは快活な「警部マクロード」とは全然ちがったヘッピリ腰で怯える演技が上手く、シャツの汗ジミなど小技も効いています。 あのタンクローリーも油じみたボディといい、映画史上もっとも演技派な大型車両かもしれない。 電話ボックスのシーンは、望遠レンズを使い迫り来るモンスターを大きく見せて迫力を倍増していそう。 ラストは原題どおり迫力あるデュエル(決闘)。 監督は後年になっても「ロスト・ワールド」「宇宙戦争」を撮っているし、恐怖演出が生来の嗜好としてありそうです。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2012-02-05 07:00:03)
3.  ゲット・ラウド/ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター
3年越しで日本でもようやく昨日公開に。 輸入盤DVDは自分のPCで見られるけれど、これはそういう初見にしたくなかったので漠然と待っていてよかった。 レッド・ゼップのジミー、U2のエッジ、ホワイト・ストライプスのジャックの3世代のギタリストを「不都合な真実」のデイヴィス・グッゲンハイムが新しいやり方で料理。 それぞれイギリス、アイルランド、アメリカをバックグラウンドに持つ彼ら。 ロック・ドキュメンタリーは大概「彼らはグレイトだ」と下から目線で神サマ扱いするのが陳腐でもあったけれど、そういうのは入れずに「ロックやっててギター弾いてる人」くらいなのが大人な感じで、ジャム・セッションも新鮮な試み。 一方で写真や映像によるコラージュや楽器としての美しさも見せ、変にアーティスト気どりではない監督のバランス感覚がナイス。 その中で彼らのずっとギターと一緒だった人生が自然と浮かび上がってくる。 自宅で自分のルーツの音楽を聴かせてくれたり想い出の地を訪れる場面もあり、4枚目を録音したヘッドリー・グランジ(思ったより内部小さめ)のジミー、「WAR(闘)」ゆかりのウォー・ハウスのエッジ。 エッジはメンバーと出会った高校へも行って、この中ではハンブルで服装も飾り気なく親しみやすい感じかもしれない。 「9才の自分」を相棒にした超個性的なジャックは粋ないでたち、年長の2人のノウハウに耳を傾ける。 前年のO2アリーナの再結成ライブからそのまま来たかのようなロング・ジャケットのジミーはリラックスしてこの場を楽しみ、見た目も三人三様。 年令や境遇の違いはあっても、ギターという無二の友を持つ彼らには響きあうものがあったはずで、抱擁を交わす3人は得難い体験だったことをうかがわせる表情だった。(未公開シーンも多いので、3人カシミールやエッジの天国への階段などはソフトで!)
[映画館(字幕)] 8点(2011-09-10 07:00:02)
4.  ケインとアベル/権力と復讐にかけた男の情熱<TVM>
アダムの2人の息子たちの悲劇になぞらえて、生まれも育ちも異なる2人の男たちの人生が運命の力で引き寄せられ、火花を散らす。苦境から這い上がり、ひたすら復讐に賭けるピーター・ストラウスのアベルの執念に主眼が置かれるが、受けにまわるサム・ニールのケインも素晴らしく、彼の演技力を知る好機となる。彼らの次代にまで愛憎が及ぶ様は「嵐が丘」を思わせ、ある真実が明るみに出る終盤は憎悪を一瞬にして打ち砕き、哀惜の念にたえない。
[地上波(吹替)] 8点(2006-01-09 21:30:01)
5.  源氏物語 千年の謎 《ネタバレ》 
10年ぶりの源氏映画。 光源氏のいる物語世界と紫式部が生きる現実世界が交錯するのは「千年の恋」と同じですが、あちらより見応えがありました。 よくばらず物語の初期のみ描くことでそれぞれが充実し、夕顔の花をのせた扇(「心あてにそれかとぞ見る」)などは映像にしても風雅。 一条天皇に入内した娘彰子の女房となった式部(中谷美紀)と情を交わす藤原道長は、20代にテレビで源氏と息子の夕霧を演じた東山紀之。(「フッフッフ」と不敵に笑うヒガシ、驕りの象徴「望月の欠けたることもなしと思へば」の歌も詠まれます) 道長が式部に懸想したかのような逸話が紫式部日記にもあり、彼らの関係は全くのフィクションとも思えません。 生田斗真は青海波を舞う場面では絵になり、美貌の公達として映えながらも若き源氏には陰影が少なく感じ、源氏と中宮藤壺(真木よう子・二役)の不義を見透かしていた哀しきコキュ、桐壺帝が榎木孝明なのは趣きありよき配役。 面白いのは、道長にも重用された陰陽師・安倍清明(窪塚洋介・式神つれてます)が登場し、現実世界から物語世界に入り込むアレンジ。 葵の上(多部未華子・どよ~んとした葵ちゃん)や夕顔(芦名星・命はかなく)にとりつく六条御息所(田中麗奈・怨霊時は人形美)の怨霊を鎮めるのが清明になっているのが遊び心が感じられます。 最後は式部自身が橋の上(物語と現実をつなぐ場所?)で源氏とすれ違いざま言葉をかけ、これから先の修羅の道をほのめかして、源氏物語の一部しか取りあげていない映画の構造を補っていました。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2013-02-01 07:00:02)
6.  敬愛なるベートーヴェン
シェイクスピアにフェルメール、そして今度はベートーヴェンに架空のミューズが舞い降りる。クールなE・ハリスしか目にしてきていない。当確といわれながら「アポロ13」でアカデミー受賞を逃した時も顔色ひとつ変えず、弱味や見苦しい部分を見せたくない人に思えた彼が、無様なまでに人間的なベートーヴェンを演じてとても新鮮に感じた。バサバサの髪に丸い鼻、脂肪でたるんだ体といった外見的な変化のみならず、頭に奇妙な器具をつけたままアンナと対面した後も、大声で話し感情の起伏が大きく思い込みの激しい豪放なキャラクターはBTTFのドクのようで、実際かなり楽しい。苦悩もジメジメしておらずどこかカラリとして、アンナに信頼と好意を寄せながらエロスを漂わせるでもない。作品の華である感動的な第九も、観客に彼を楽聖と信じこませるための通過儀礼に過ぎない気さえしてくる。ベートーヴェンにさしたる思い入れのない向きにむしろ親しめる作品ではないか。D・クルーガーも若い女性の硬質な初々しさをよくだしていて蒼い空気のように部屋の一角を占める。
[映画館(字幕)] 7点(2007-01-28 16:51:23)
7.  ケス
同じ「炭鉱町のビリー」でも、「リトルダンサー」ビリー・エリオット(彼の名はこの作品にちなんで名づけられている)の生活の方がまだしも安穏に思えるほどに、少年の日常は貧窮と孤独に満ちる。虚飾や叙情性を排し剥き出しの真実を突きつける様は、共感や同情心を通り越して寒気を覚えるほどだ。捥ぎ取られる希望とそれでも続く人生・・・甘美な絶望の象徴であったザ・スミスのトリビュートアルバムのジャケットにも違和感なく溶け込む、ビリーとケス。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-07 07:06:56)
8.  幻影師アイゼンハイム
(奇術って生じゃないと意味ない気がするんだけど、まぁ…) 世紀末ウィーンや幽玄なマジック、エドゥアルドたちの初恋時代は雰囲気ありですが、大人になって再会した彼らの存在も恋も薄いのでラストも感激なし。 悪役レオポルドもルーファス・シーウェルなので悪く思えないのですが♪ この時期のオーストリア皇太子の立場を反映させて彼とポール・ジァマッティ(「フロム・ヘル」のコルトレーンのように作品を支えて)演じる警部との微妙な関係はよかったと思います。 木でできた想い出のロケットが素朴な味。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2010-10-01 00:00:03)
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