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1.  幻魔大戦 《ネタバレ》 
いつ見ても古びない映画もあれば、古びるととても見ていられないタイプの映画があります。この映画は完全に後者の方。初めて見た子供の時のわくわくを壊さないよう、いま改めてみるのは避けるべき映画です。翌年ナウシカが公開されたことを考えると、良くこんな脚本で映画化できたなぁと思ってしまいました。
[DVD(邦画)] 2点(2015-01-01 10:25:45)
2.  ケーブル・ガイ 《ネタバレ》 
人との距離を測れない、少しでも気になる人の前だと意識しすぎてテンションが上がり暴走気味になる。それで失敗して結局気になる人からも嫌われる。人付き合いの下手な人間の特徴が良く出ていたと思います。どうでも良い相手だと普通の対応ができるところなども特に。ただそれだけなんですよね。ブラックコメディにも関わらず後半にいくとヒューマニズムや生い立ちの不幸さなどを前面に出してしまうので興ざめです。最後までコメディのテンション一本で突っ走って欲しかった。ちょっと残念な映画です。
[地上波(吹替)] 4点(2010-03-01 15:44:38)
3.  結婚しない女 《ネタバレ》 
自立とは何か、自立した大人とは何かということを考えさせられる良作です。特にソウルがヒロインを自分の庇護の元に入れようとする部分、今まで私がしてきた恋愛そのものでした。自主性を奪い、相手の個を尊重しないことだと解っていても優位に立ちたいばかりに相手を依存させようとする。思い通りにならない相手に苛つきをぶつけたことも思い当たります。男性は誰しも多少は持っている欲とはいえ、保護欲という名の傲慢さを相手に押しつけていたと考えると反省しきりです。ですが今現在そのような部分がないとは言えないのもまた事実、未だ自立にはほど遠い自分を顧みて複雑な心境になってしまいました。
[地上波(吹替)] 7点(2010-02-10 13:57:44)
4.  ゲド戦記 《ネタバレ》 
素人が監督・脚本したものをプロが助言もせず映像としてしあげたらどうなるか、その答えがこの映画だと思います。余計な部分を細々と描写するわりには場の繋ぎ、なぜそうなるのかが解らず唐突な話の展開を見せます。また説明部分では登場人物がセリフで説明する。その割には必要な基本設定などが提示されないので見ている方は置いてけぼりを食ってただただ退屈。駿氏なら場面をもっと刈り込んで説明を加えても三分の二程度の尺でこの映画相当の物に仕上げ、さらにもう一つ話を展開させているのではないでしょうか。それは積み重ね、試行錯誤してきた経験のたまものです。偉大な父をもったばかりに監督を押しつけられた吾郎氏には同情してしまいました。
[地上波(邦画)] 2点(2008-07-14 12:21:19)
5.  ケインとアベル/権力と復讐にかけた男の情熱<TVM> 《ネタバレ》 
自分の中では原作を超えた珍しい作品です。原作では余計なエピソードと感じた部分が所々にあり、少し単調に感じる部分もあったのですが、この映画は原作を上手に刈り込んだ結果、単調な部分が少なく最後まで緊張感を持って見ることが出来るように仕上がっています。何より最後の最後でアベルの漏らしたセリフ、原作ではさらりと流していたこの部分が個人的にはとても気に入ったのでその点だけでも原作を超えたと感じました。良い映画です。
[ビデオ(吹替)] 8点(2008-07-13 14:29:16)
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