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R&Aさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2162
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 実は自分のPC無いので仕事先でこっそりレビューしてます

評価:8点以上は特別な映画で
全て10点付けてもいいくらい
映画を観て損をしたと思ったことはないので
酷評しているものもそれなりに楽しんで観たものです


  *****

●今週のレビュー
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1.  コッポラの胡蝶の夢
映像がとにかく美しい。夜道が青い画調の中で光り輝くシーンの美しいこと。時代を感じさせるくすんだ色も素晴らしい。暗闇とソフト帽がノワールの香りを、幻想的なストーリーと静かな語り口が文学の香りを発散する。セピア色に映える女優の顔は美しさと儚さを演出する。色調にはかなりの拘りを感じる。どこからも詮索されない環境で作るとこんなのが出来ちゃうのかという驚きと納得。かといって自己満足にかたよりすぎずにちゃんと「見せる」映画に仕上げているのは娯楽の王道のトップを走ってきたコッポラゆえか。素晴らしいです。
[DVD(字幕)] 7点(2011-04-14 16:33:18)
2.  ゴーン・ベイビー・ゴーン 《ネタバレ》 
次の監督作『ザ・タウン』もそうなんだけど、とにかく脚本が素晴らしい。物語の何もかもが必然となっている。ボストンの小さな町を舞台に、小さな町であるがゆえの物語(ここんところも『ザ・タウン』と共通)なのだけど、主人公の探偵が地元のチンピラと一悶着起こすシーンや、探偵の公私のパートナーと誘拐された娘の母親(母親の薬中仲間のほうだったけか?)が顔見知りであることなんかも「小さな町」であることをさりげなく見せている。そしてある者たちの繋がりが露呈してゆき犯行が発覚するという衝撃的な結末もまた「小さな町」であることで成り立つ。「小さな町の物語」であることを丁寧に紡いでいるがゆえに衝撃的でありながら唐突ではない結末を見事に作り出しているのだ。ある者は死に、ある者は捕まり、ある者は去ってゆく。取り残されたようにこの小さな町にいる主人公。この愁傷感が「小さな町」の閉塞感を表現しているようでもあり、エンディングをやるせなくする。
[DVD(字幕)] 7点(2011-04-04 15:41:08)(良:2票)
3.  恋するベーカリー
自宅もホテルもベーカリーも同じ質の光が顔に当てられていることをいちいちこの手のロマンスコメディに言いたくもないが、その光に照らされる顔がキュートなアイドルならまだしもほとんど老人に近いおじさんおばさんとなれば文句も言いたくなる。ましてやセックスシーンなんて見たくもない。べつにいい年こいて恋愛なんて、などと言ってるわけじゃない。老人の恋愛、セックス、大いに結構。でも見たくない。笑いに転化してるところはいいんだけど、メリル・ストリープが演技派だけあって妙にリアルなもんだからところどころでひいちゃう。これがドラマとして成立し尚且つドロドロしてないってのは国民気質に寄る所が大きいのだと思う。ドロドロしてないってもやはり個人的にはメリル以下皆がアレック・ボールドウィンくらい突き抜けてくれないことにはどうにもこうにも。
[DVD(字幕)] 4点(2011-01-20 13:48:37)
4.  ゴールデンスランバー(2009) 《ネタバレ》 
今の日本で首相暗殺とか国家の陰謀とかってのがかなり無理のある設定なので一種のファンタジーと割り切って見るべきなのだが、小説ではそれが出来ても映画では映し出される映像がそこを目指していなければそこに辿り着けない。それでもなんとかファンタジーとして消化できたのは現実感の無いキルオと無表情でショットガン撃ちまくる永島の存在のおかげだろう。この二人の映画への貢献度は非常に大きい。一方、表情豊かな堺雅人、力入りすぎの吉岡秀隆、あからさまに意味ありげな表情の劇団ひとり、この主要3人が足を引っぱる。友情ものなんだけど、そこの部分がしつこい。セリフもくどいけどシーン自体がくどい。竹内結子の重要な役どころにあっての出番の少なさ、控えめなセリフは好感度大(ロマンチックな流れへと行くことをガマンしたのが何よりも良かった)。学生時代のシーンはノスタルジックな雰囲気をうまく出せていて良かったと思う。最後に生きていることの証しが3つあったが1つ目の両親宛のはあざとい。
[DVD(字幕)] 5点(2010-09-27 14:58:52)
5.  光州5・18
(評価低いです。この映画を好きな人、気を悪くなされませんように・・。)弟想いの兄と兄想いの弟の気持ち悪いほどの平和な日常は後の非人道的事件をより非人道的に見せるための演出なのかもしれないが、くさすぎる。兄の女性に対する漫画のような不器用さは「ほのぼの」を超えてコメディのラインを超えている。実際、兄の先輩にあたるタクシー運転手なんかは完璧にお笑い担当で、ゆえにコメディ色はあえて入れているということになるのだろうけど、平和を描くのにコメディという発想がそもそも安易すぎる。残酷な史実をエンターテイメントとして見せるためということであったとしてもやっぱり安易。しかもコメディと言ったって人格で笑わせているだけという浅はかさ。後半のシリアスな展開もいちいち兄弟親子のドラマが大袈裟に乱入してきてむやみに感動を煽ってくるのがうっとうしい。俳優たちが一生懸命に泣いたり笑ってたりさせられてるのを見て哀れに思った。
[DVD(字幕)] 1点(2010-08-18 16:05:43)
6.  コーラス
おそらくはこのくらいの時代だと体罰主義、管理主義をモットーとする教師はふつうにいただろうし、ましてや寄宿学校となればいっそうその趣向が強く現れもするだろうと思うんだけど校長一人をこうまで悪者にしちゃうってのはどうなのだろう。ま、悪者はいいとしてもだったらせっかくの悪者の管理体制下における子供たちの萎縮がいまひとつ伝わらないってのはもったいない。悪ガキの孤独で寡黙な反抗はたしかにこの異質な管理社会が生み出したもののように見えるが、新任教師のありきたりな通過儀礼でもあるクラス全員が教室でバカ騒ぎといういかにも健康的な悪ガキ集団といった描写は恐怖政治下にある学校の風景に合わない。ここでの歌を歌うという行為は自由の象徴なのだから歌に行くまではとことん閉鎖的でなきゃその自由さが伝わりにくい。あと、回想シーンのどこか中途半端な終幕はけして悪くないのだが、そこから現代のシーンでうまく締めてくれないもんだから中途半端さだけが印象に残ってしまった。 
[DVD(字幕)] 4点(2010-06-14 15:26:08)(良:1票)
7.  告発のとき 《ネタバレ》 
長男は戦死し、二男までもが無残な死をとげる。それでも冷静に真実を見極めようとする愛国心の塊のような父は元軍人。死の真相に近づきつつあるなかでギャングがらみなら復讐心に火もつこうものだが、真実は彼の想像の範疇を超えるものだった。それは単に戦友が殺すはずがないということではなく、愛国心を揺るがすもの。『クラッシュ』はどこかブラックジョーク的なシニカルさがあまりにうますぎて嫌味な感じもしたが、この作品においては題材がよりシリアスゆえか前作のようなシニカルはない。脚本は相変わらずうまく、見た目には異常さを見せない帰還兵たちの異常さは、俳優たちの演技でも監督の演出でもなく、やっぱり脚本の力が大きいのだと思う。子供が素直な疑問を投げかける。ダビデはどうして王様に自分が戦うって言ったの?と。母親はわからないと言う。戦う理由がわからない。アメリカは迷走している。けっこうズシンとくるものがあった。
[DVD(字幕)] 6点(2010-06-02 16:02:22)
8.  GOEMON
紀里谷作品の最大の特徴は創作の源流に漫画やアニメがあるところ。もっと言うと漫画やアニメしかないところ。映画を作る人の源流に映画が無い人なんてそうそういません。そこが紀里谷監督の強みなのです。スーパーヒーローでもなければ新造人間でもない五右衛門が超絶的な身体能力で大暴れすることを堂々と描ききる。ギャグに逃げず照れもせず、あくまで大真面目にかっこいいと確信して。それはたしかにイタイし、幼稚でもあるんだけど、こういう人もいないと面白くない。お話的にも前作同様にヒーローが平和を願うという、よくまあそんなこと恥ずかしがらずにってことを大真面目に訴えてくる。そういう意味では前作とやってることはなんら変わっていないのに、前作とはうってかわって概ね受け入れられていることに驚いた。この差はなんなのだ?やっぱりストーリーですか?あと、紀里谷ワールドを担うビジュアル面ですが、新しくはないものの自由に混ぜ込んで取り入れた美術はOKなんですが、全体を覆うCG着色がダメ。独自色は出てるんだけど濃淡、明暗が乏しいので見にくい。
[DVD(邦画)] 4点(2010-02-19 15:34:32)(良:2票)
9.  コーチ・カーター 《ネタバレ》 
弱小不良チームが新コーチの鬼の特訓で強くなってゆく映画。ではなかった。バスケで勝ったからといってもそのときだけ。刑務所に行きたくなければ大学に行けるように勉強しろ。という映画だった。かいつまみすぎだけど。映画の中の学生の親や常勝ムードで盛り上がる地域住民がこの急転に意表をつかれたように、見ているこちらも突如現れる社会派色に意表をつかれる。しかしあまりに簡単に強くなってゆく展開の後だけに心地の良い急転として迎え入れることができる。一気に脇に追いやられるバスケではあるが、映画を盛り上げるうえでも重要な試合のシーンがそれなりの盛り上がりをちゃんと作ってはいる。ただ迫力だけを見せるのではなくゲームの流れを見せているこの試合シーンはなかなかの高評を得ているらしい。でも実は個人的に不満。バスケは点が始終入ってゆくので全体の流れももちろん映さなきゃならないけど、漠然とでもルールがわかりやすくもあるので全体の流れだけに拘る必要もなく、むしろバスケの醍醐味として体力の消耗してゆく様や息の合ったチームプレイや個人テクニックこそをアップやスローモーションを使いながら見せて欲しいとか思っちゃうのだが、そう思ってしまうのは私がバスケをしていたからというよりは漫画「SLAM DUNK 」の影響かもしれない。細かいカットの連続で迫力だけ出しましたみたいなのは論外だけど、ゲームの流れを見せているあいだずっとかかりっぱなしの音楽で高揚を得ているというのもどうかと。
[DVD(字幕)] 5点(2009-11-19 15:16:51)(良:1票)
10.  子猫をお願い 《ネタバレ》 
今どきの若者たちのコミュニケーションの手段として必須アイテムである携帯電話が映画でも重要な役回りを持っている。ケイタイは5人の女の子それぞれがそれぞれに連絡を取る手段として頻繁に登場するが、5人の繋がりを強固にするものではなく、むしろ繋がりを希薄にするものとして登場している。いつでも連絡が取れるという便利さに甘える一方で、無いと繋がりを持続できないという不安を生むケイタイ。かかってきた相手によって電話に出る出ないを決めることができ、コミュニケーションというにはほど遠い独りよがりなものとなる。目の前に友人がいても誰かからの電話に邪魔される。そこに実際に会わなければ渡せない「子猫」を介すことで正常なコミュニケーションを模索しているのかもしれないと思った。5人組の中の3人の物語なんだけど残りの二人、つまり双子が異質な存在感を噴出しているのだが、この双子がいなければ作品の仕上がりが暗くて重いものになっていたと思う。そのうえ双子は単なる「お笑い」担当ではなく、実は深いところで重要な役回りを演じていたのかもしれない。中国系であるとか、家庭の事情の複雑さとか、そのせいで5人の中でこの双子だけが家庭から独立した存在でいることとか、最後に猫を回収し解き放ってやる役回りであることとか、なんか意味があるんだろうな。
[DVD(字幕)] 6点(2008-10-30 13:18:49)
11.  こま撮りえいが こまねこ 《ネタバレ》 
こま撮りとは思えないスムースな動きに驚いた。映画内映画がはっきりとこま撮りなので余計にそう感じたのかもしれない。光も室内と屋外の差はもちろんのこと、朝と昼にも差がちゃんとあるし、光の当て方でこまちゃんをより立体的にも見せている。こまちゃんのおじいさんはどうやら映画監督だったらしくおうちには猫型オスカー像がありました。映画ポスターも貼ってあったんだけど、じっくり見たいなあ。物足りない点はマジメに子供向けなのはいいんですが、ちょっと毒がなさすぎってところ。こまちゃん、純粋すぎ。その中でラジ坊とカラスの対決に見るラジ坊の良い子を装った策略の毒気がなかなか良い。子供はこうじゃなくっちゃ。
[映画館(邦画)] 6点(2008-10-28 13:12:27)(良:1票)
12.  氷の微笑2
前作の悪女なのかそれともそう思われてるだけの実はか弱い女なのかわからないという設定とは違い、あきらかな悪女として描かれる続編はそれだけで損をしてしまっている。そんな劣勢の中でシナリオはそこそこ頑張っている。シャロン・ストーンの容姿はギリギリセーフ、というか実年齢から考えればこれもよく頑張ってる。ただ、ここにきてまだシャロン・ストーンのお色気を画的に前面に押し出してくるのはちとキツイ。ネタばらしもちとくどいかな。
[DVD(字幕)] 4点(2008-08-05 12:16:17)
13.  恋は邪魔者
これ観たのが某レンタル屋で新作か準新作かって時なのでずいぶん前になるのだが、『メリーに首ったけ』『キューティ・ブロンド』などに続くプリティ・ピンク・シリーズと銘打った作品で、このシリーズはたいていヨメさんのリクエストで借りているんだけど、あんまり印象に残っていない。他のシリーズ作品と比べると毛色が違う。おバカさが無い。レニーがとにかく可愛くないなあと思って観ていたのはよく覚えていて、でも『キューティ・ブロンド』でもそうなのだが、観ているうちにだんだんその可愛くなさが味になってくるんだけど、ちょっとキャラが作りこみすぎた感があって苦手かも。ミュージカルのようなオーバーアクトは作品の世界に合ってたし、サスペンス映画なみの凝ったカラクリもそれなりに楽しかったが、こういうところに凝るとどうしても作品としての印象が薄れてしまうのがもったいない。
[DVD(字幕)] 5点(2008-08-04 16:06:42)
14.  今宵、フィッツジェラルド劇場で 《ネタバレ》 
誰かが楽屋で話している姿が映され、次のカットに移る。次のカットにはその前のカットの話し声が遠くに聞こえる。誰かが歌っている姿が映され、次のカットに移る。次のカットにはその前の歌声が流れている。例えば、群像劇のお手本のような『ショート・カッツ』は大袈裟に言うならば編集作業でどうにでもなるような気がするが、皆が皆、同じ場所にいるこの『今宵、フィッツジェラルド劇場で』でこそ、音と光のコントロールを駆使し、編集の選択の限られたアルトマンの群像劇を堪能することが出来るかもしれない。さりげないけどお見事。お話はひとつの時代の終焉を描いている。そこに誰かをこの世から連れて行こうとする天使が現れる。まるで「遺作」であることを前提に作ったようなお話だ。結果として本当に遺作となったこの作品はあまりに遺作らしい作品になっている。人間の本質をちょいと毒を効かせて語ってきたアルトマンが、今度は毒のフリをした心温まる調味料をふりかけている。ラストの天使を見やる皆の表情がいい。
[DVD(字幕)] 7点(2008-03-03 11:36:56)
15.  恋の門
ぶっ飛んだマンガチックな世界観がいい。映画監督初挑戦の意気込みだとか硬さだとかも感じられず、いろんなことに手を出してしまうというありがちな失態も(豪華キャスト総出演意外は)見せず、その世界観を最後まで逸脱せずに作り上げている。こういうぶっ飛んだ世界観だとそこに登場する人物のキャラクターがいかにその世界観に馴染んでいるかが重要になってくるのだが・・・馴染みまくり! 酒井若菜って何者?可愛いしエロいし、しかもその可愛さとエロさをコメディエンヌとして発揮している。ほとんど彼女がこの映画を引っ張っていってる。彼女の個性が抜きん出ているため、松田龍平のダメぶりも活きている。べつにいなくてもいいキャラを豪華キャストが演じているが、そんなサービスは要らない。主演二人でじゅうぶん見せてくれてるんだから。
[DVD(邦画)] 6点(2007-06-06 11:03:46)
16.  コーヒー&シガレッツ
うん、たしかに面白くない。でも面白い。どっちやねん!と言われても困る。 この映画に登場する人たちにドラマチックな現象は襲ってこない。ただひたすらに人と人が織り成す日常が流れるだけ。それはいつものジャームッシュなんだけど、この作品の日常は究極に単調。その中で人間のおかしさや愛しさ、心情の些細な変化を露にしてゆくこの作品はジャームッシュの真骨頂といえる。ストーリーは面白くない。だってストーリーは無いんだから当然だ。面白いのはストーリー不在の中から日常的に揺れ動く感情の波がぞくぞくと伝わってくること。さらに画面がやっぱりかっこいい。でも、個人的に11篇は多すぎた。なぜ多いと感じたかは、たぶん私自身の問題だ。心に余裕があればもっと楽しめるはず。
[映画館(字幕)] 6点(2006-05-09 18:04:00)
17.  コール
完璧な計画と称する父と母と子を別々に拘束する誘拐方法は、3つのドラマを同時進行させ、観客を緊迫感のあるスリルとサスペンスの世界へと誘う、、はず、、だったんですが。たしかに前半はいわゆるクロスカッティング手法で得られる恩恵によって、そこそこの緊迫感を持って進んでゆく。しかし犯人有利のはずの3つの場所それぞれで、ことごとく弱き被害者たちがあり得ない強さを発揮して、さらにはどこに計画性があるのかわからないような犯人達の行動が見事にスリルとサスペンスの世界を消し去ってくれる。ひとつ思ったのですが、今回はこの親子が異常に強かったわけですが、3人を別々に拘束する誘拐方法のメリットは、母を拘束した者がエッチなことをできる、ということにつきるのではなかろうか。もしかしたらこれこそが犯人の最大の目的か!だからリーダー格の犯人が母の担当なんだ!その辺りを掘り下げて描いてくれると私的には満足できたのですが、、、ってそれじゃポルノですよね。暴走しすぎました。
[DVD(字幕)] 3点(2005-10-24 17:07:05)
18.  珈琲時光
主人公の後姿を映しつづける。ここに小津を発見。主人公が実家でくつろぐ。そして立ちあがろうとした瞬間、正反対からのカットに切り替わる。「おぉ!『麦秋』だ~!」とここにも小津発見。しかし当然のことながら、小津の描いた東京はもうない。小津の描いた家族もいない。それでも小津の描いたものを模索するように電車に乗る。そして探す。大家さんとの会話を見て、父と娘の無言を見て、意味の無い会話をする男女を見て思った。まぎれもなく侯孝賢の映画だと。これは小津に恋した侯孝賢の映画だ。男と女が別々の電車に乗って急接近するシーン、そして大団円的に電車が行き交う画、、こんな素晴らしい画が日本のロケで撮れることを日本人ではない侯孝賢に教えてもらった。なんとも複雑な心境である。
[ビデオ(字幕)] 7点(2005-10-14 17:31:34)(良:1票)
19.  コンフィデンス 《ネタバレ》 
冒頭の「俺は殺された」という死んだはずの人間のナレーションが、実は死んでないからナレーションできるのだという、ラストのオチのネタバレを密かにしておいて、凝ったトリックと展開の早さでいつのまにか冒頭のシーンを忘れさせてからひっくり返す、というのは『赤い殺意』(92)ですでに見ているのでさすがに騙されませんでしたが、まあよくこんなややこしいトリックを考えたなという感心はありました。ナレーションがやたら多いけど、トリックが込み入ってるのでナレーション無しじゃちと辛いんでこれはOK。『スティング』のような驚きも無ければ、味わいも無いのですが、どんな展開になろうとも次の一手を考えてあると後で言われちゃ納得するしかないというちょっと強引なトリックは清清しくもある。紅一点、レイチェル・ワイズの笑顔がビューティフル。
[DVD(字幕)] 5点(2005-08-03 15:57:54)
20.  殺し屋1
クセのある出演陣が皆、いい味出しまくり。ポーリン・スンのボケボケぶりがいい。松尾スズキが二人いるのは怖すぎ。暴力を誇大して見せることで虚構性が強調されているというか、漫画チックで、それはそれで良かったのですが、拷問シーンは妙にリアルで見ていて辛かったです。基本的に“切る”とか“刺す”とかって苦手でして、乳首スパ-ン!は叫びましたよ。スプラッター系を楽しめない私には向かない作品でした。究極のMが究極のSに求めるものが味わったこともないような絶望。そしてその求めに応じずに、絶望を与えないという究極の絶望を与える。なるほど、理解できない世界です(笑)。面白いと思える部分は多いんですが、“切る”とか“刺す”とかがやっぱきついっす。あと、垣原の死体から額の傷が消えていたのはなんで?
[DVD(字幕)] 4点(2005-07-26 13:05:52)
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