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コメント数 2394
性別 男性
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1.  皇帝ペンギン
胡散臭い環境保護系メッセージなんか入れず、純粋に皇帝ペンギン達の種の保存に焦点を絞ったのが良い。彼らが20日間かけて100kmもの道のりを行進するのも、父親が3ヶ月以上絶食するのも、-40℃の極寒にひたすら耐え続けるのも、全て子孫を残す為。子供をもうけ、一人前に育て上げるというのは命がけの仕事だということを改めて考えさせられました。「不健全」の代表みたいな私が書くのもなんですが、やはり子供を持つということは生物として非常に「健全」だと思いましたね。また、擬人化したナレーションという「演出」が施されてますけど、「WATARIDORI」みたいな嘘臭さは感じず、「子孫を残す」という本能をそっくりそのまま「ヒトの恋愛」に当てはめられるのが楽しい(出来ればフランス語&字幕で観て欲しい。英語や吹替えより、ずっとロマンティックな印象になる筈)。そして全編をメルヘンチックに彩るエミリー・シモンの楽曲がまた最高でした、8点献上。
[DVD(字幕)] 8点(2007-05-22 23:02:44)
2.  午後の五時
これがどの程度サミラ・マフマルバフ本人の実力に拠るものなのかは判りませんが(個人的には父親の力がかなり大きいと思う)、とにかく、非常に良く出来た映画なのは間違いない。脚本が見事。帰国した難民に、主人公一家がその都度住処を追い出されてしまうことによって、全体は一種のロード・ムービーの形になっている(これがアフガニスタンの今の姿を縦断的に描き出す)。そして、ちょっとしたロマンスの雰囲気も漂わせながら物語が描くのは、女性が虐げられてきた地に芽生えるフェミニズムの意識。しかし写真屋(タリバン時代は禁制。即ち、彼の地では最も先進的、若しくは不信心な商売の代表)でさえ、女は家にいるのが当然という考え方。そう、女性を虐げるのは何もイスラム原理主義者だけじゃない。これは世界中の男性社会に共通する問題。やがて現実は死に行く者への弔いの詩の如く、女性の権利どころか、国全体を絶望で覆って行くのです、8点献上。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2006-07-27 00:07:36)
3.  ゴーストワールド
ゴーストワールド、そこはプロムも大学進学も裕福な家庭もなく、チアリーダーも花形フットボール選手も尊敬できる師もいない、未熟者達のもう一つの現実世界。ゴーストワールド、そこはヒーロー・ヒロインになれず、ドロップ・アウトもできず、現実も受け入れられない普通の子供が、「普通」から逃れたい一心でもがき続ける日常空間。ゴーストワールド、それは大人になった瞬間に消え去り、そして戻ることも叶わない、成長ホルモンが垣間見せる思春期の息詰まる幻。「ゴーストワールド」、これは大多数の人が送る何も特別なことのないリアルな「今」を、痛いほど見事に切り取ったアメリカ製青春映画の新しいスタンダード。必見!の8点献上。
8点(2002-02-07 21:12:06)(良:2票)
4.  恋人たちの予感
再見して驚いたのが、12年を経てディティールをほとんど失念していたこと。そして、記憶では「そこそこ」の印象しかなかったのに、ものすごく面白かったこと。女流脚本家なのに、女の本音と同時に男の気持ちが非常に良く書けてる。空威張りを続け、昔の女を引きずり、寝る相手を求めてやまない男の弱さがいい(ラストもちゃんと尻に敷かれてるし)。特に初夜終了後のビリー・クリスタルとメグ・ライアンの表情の違いに、男女の気持ちの違いが見事に表現されてる(ここがこの映画最大の見せ場だな。シリアスな恋愛ものより余程リアルに描いてある。だから笑える)。この映画の良さは1回2回の恋愛経験じゃ解らんぞ。因みに撮影監督がバリー・ソネンフェルドでした。ってことで8点献上。
8点(2002-01-11 17:31:29)
5.  コースト・ガード
プロットから「民間人を誤射した兵士の苦悩」が描かれるのかと思ってたら、キム・ギドクがそんなありきたりな映画を作る筈も無く、チャン・ドンゴン演じる劇中の兵士は苦悩こそするものの、そこから一気に狂気へと走っていく。恋人を目の前でバラバラにされた女も気がふれ、やがて駐屯地から地域全体へと狂気が蔓延し始める…。通常のギドク作品は個の奥底に潜む人間の本能を描く寓話から普遍性を導き出してますが、本作はかなり社会性を持った「韓国映画」になってました。海岸線に戦場を「作り出し」、殺した相手が同胞の民間人でも兵士を表彰する軍隊。南北の軍事的緊張感が国中に広がり、徐々に国民をパラノイア化していく恐怖。本作は「グエムル/漢江の怪物」なんかとは目線の高さが違います、7点献上。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2006-10-08 00:03:25)
6.  恋の門
おたく文化を扱った松尾スズキ監督作品ということで、もっと間口の狭い(悪く言えば「スベってる」)映画を想像したんですけど、確かに特殊な世界ではあるものの、誰でも楽しめるラヴ・コメディに仕上がってると思います(「電車男」より全然面白い)。とにかく酒井若菜が凄い。喜怒哀楽がコロコロと変わる恋乃を、全く嫌味の無いオーバーアクトで見事に表現してる(このドライなキャラは非常に現実的)。コスプレしてる時のテンションなんか本物ですヨ。対する松田龍平君も下手な台詞回しが門のキャラにはマッチ(浅野忠信の真似っぽいけど…)。「宇宙戦艦ヤマト」の放映から既に30年以上、「機動戦士ガンダム」からも27年が経過してる訳で、最早「おたく文化」はおたくだけのものではなく、「日本文化」なんですかね、7点献上。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2006-07-22 00:03:55)
7.  こころの湯
「西洋鏡/映画の夜明け」がタイトル通り西洋からの視点で、変化を正しいこととして捉えていたのに対し、こちらは開放経済によって変容していく北京の下町を舞台に、「温故知新」という東洋的視点で、廃れ行くもの達を愛情たっぷりに描いていく。主人公が新しい中国を体現してるなら、その父親は古い中国、そして弟が、常に時代の変化の犠牲となってきた社会的弱者を体現している。古い中国には居場所のあった弟も、新しい中国では片隅に押しやられるだけ。主人公が古きものの懐の深さを知った時、時代の変化が彼らを追い越していく。これは誰にも止められない。しかし、たぶん主人公は古き中国を内包した新しき中国人として、彼なりに努力していくことと思います。日本人の私にはそれが良く解ります、7点献上。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-07-28 00:08:28)
8.  コンスタンティン 《ネタバレ》 
「コンスタンティン・エピソードⅠ/禁煙」って感じでしょうか(禁欲は既に実践してる様なので、次回は多分「エピソードⅡ/禁酒」。回を追う毎に戒律が厳しくなっていきそうな気がする…)。原作に拠る所が大だとは思いますが、悪魔への脅迫が贖罪だったり、地獄にも聖書(この場合、邦訳は「悪書」か?)があったり、最終的にサタンが救世主になったりと、中々面白い設定をしっかり物語にしてる良作だと思います(しかも、意外にも演出が控え目なのです)。一番の設定は、多かれ少なかれ宗教の基本的考え方ではありますが、この世が苦役であるという点。その苦役、つまり人生を全うした者だけに天国の門は開かれ、誘惑に負けたり逃げ出したりした者は地獄に堕ちる。そこに現世利益などあり得ない(現世利益を約束する新興宗教には気をつけましょうネ。正に「悪魔の囁き」かもしれません)。サタンもコンスタンティンの命を救うのではなく、天国に渡したくないのと同時に、苦役を長引かせる為に生かすのです。それを極端化したのがガブリエルの思想。だから彼(彼女?)も単純な悪ではなく、あながち間違ってもいない。次回はまた新たなヒロインが登場し、恐らくパートナーはガブリエルになるのでしょう。また、エンド・ロールの終わりまで観てないと、次回で少し戸惑うことになるかもしれませんね。そういうことで、長くなりましたが、7点献上。
[映画館(字幕)] 7点(2005-04-19 00:10:28)(良:3票)
9.  紅夢
寒色の中に暖色を灯すお馴染みの色彩設計で表現される、秩序の中の混沌。(キューブリック風の)シンメトリーとパースペクティヴを意識した構図で表現される、広漠の中の閉塞。平安な日常で繰り広げられる権謀術数、笑顔の裏にある悪意、初心な女の持っている激しい気性…。封建時代(1920年代?)の中国に生きた女達の悲しい運命を描きながら、映画は表層的に見える物とは正反対の資質を暴いていき、そこに普遍的なテーマを浮かび上がらせる。作り込まれた過飾な映像は好き嫌いが分かれそうですが、私は大変好みの映画でした。菩薩の顔をした蠍は怖い、7点献上。
7点(2004-12-28 01:34:24)
10.  GO(2001・行定勲監督作品)
一見、様々なテーマのある作品のようですけど、実は単純な青春映画ですよ。しかも観てて心地良い、今では珍しくなったオーソドックスで良質の青春映画。友情・恋愛・将来・親子関係・アイデンティティ、どれもこれも在日だとか政治だとかは一切関係の無い普遍的なテーマです。18歳の子の親、つまり現在40代の日本人が自分の子供に「中国・朝鮮人の血は汚い」と教えているという設定には「?」が付きますけど、これも在日云々を訴える為ではなく(もしそうなら余りにも陳腐)、青春時代の閉塞感を出す為の設定だと解釈しました。確かに窪塚君の演技はどうかとも思いましたが違和感はありません。また、周りのキャラクターが凄く魅力的に描かれていたのも良かったです、7点献上。
7点(2002-12-14 23:49:49)
11.  候補者ビル・マッケイ
若くてハンサムだという理由だけで大統領候補に祭り上げられ、党と選挙参謀の操り人形と化した男が大統領選を戦っていく。党大会等がそのまま再現されるダイナミックな演出の傍ら、男の孤独感と虚しさが表現されています。ラスト、「これからどうすればいいんだろう…」と途方に暮れる、若きロバート・レッドフォードに7点献上。
7点(2001-10-04 16:14:12)
12.  告発
たった一人の勇気が世の中を変え、歴史を作って行くんだなぁ…。映画としてはキレ役者二人の面目躍如たる演技(でもゲイリー・オールドマンのこういう役、飽きた)と、1台のカメラをひたすら移動させながら、飽きさせず緊迫感のある長回しをする演出が新鮮(長回し好きの監督には見習って欲しい)。悲惨すぎず重すぎず、絶妙のバランスでテーマを訴えていく、見応えのあるドラマです。7点献上。
7点(2001-08-18 18:04:39)
13.  交渉人(1998)
ま、演技合戦と言うよりはアクションに近い設定、だからこそ飽きさせない。捜査ではなく立てこもりの中から犯人を特定していくのは、なかなか見応え有り。憎々しいデビッド・モースがラストで美味しいところを持ってちゃうのと、奥さんにネゴシエーションしてるケビンの登場シーンが好きです。設定の勝利ってことで7点献上。
7点(2001-08-16 11:43:22)
14.  ゴッド・アンド・モンスター
そうだ、この雰囲気は「ドレッサー」のような感じなんだ(暫くして思い出した)。舞台の二人芝居を観ているよう。戦争の傷跡と異端な才能、そして自らの性(さが)に苦しむ孤高の老人が、生を具現したような若者に救いを求める。ブレンダン・フレイザーって「ハムナプトラ」の前にこんな映画に出てたんだ。因みに、この映画の主題はゲイではなくって「生」です。派手じゃないけどすごく良くできた映画なので、7点献上。
7点(2001-08-13 00:15:09)
15.  コピーキャット
「セブン」亜流映画の流れをくむ一品。でもシガニー・ウィーバーのトラウマによる主観視点等はヒッチコックに似て、好きです。私にとってセックス・アピールのないホリー・ハンターも、無機的な演技が合っているように感じました。サイコものと言うよりはストーカーものと言う印象です。意外に良く出来ていると思うので7点献上。
7点(2001-08-04 10:20:45)
16.  コマンドー
これ程シュワルツェネッガーの肉体が説得力を持った映画はありません。【バカ王子】さんには申し訳ないけど、シュワちゃんのあの肉体なら、1vs1%2C000でも勝てそうな気がしてくるから不思議(でも7点つけてる)。普通電話線を切って済ませたりするところを、ボックスごと放り投げちゃうとこなんか呆気にとられる程、面白い。あまりの痛快さに私も7点献上。
7点(2001-08-02 18:16:39)
17.  恋する人魚たち
私はこの映画気に入ってます。ウィノナでなくシェールの映画だと思ってます。ウィノナの役は必要以上に子供っぽくって、絶対好きになれないタイプの女の子(思春期を強調するとこんな感じか…)。でもシェールのお母さんはすごく素敵でした。ボブ・ホスキンスのさりげなさもかっこいいし、あこがれる大人の関係。しかも夢がある。素敵なマーメイズに7点献上。
7点(2001-07-10 18:24:23)
18.  この森で、天使はバスを降りた
良い映画ではあると思うし、新人監督の自主制作みたいな映画だと思うと、確かにすごいと思う。主人公の女の子がただの「いい人」でないのも良い。で~も、ストーリーは途中から解っちゃうし主人公が死んでしまうのは納得いかん(そういう意味でこの邦題はよく付けたと思います。まさに人に幸せを運んで昇天してしまう天使そのもの)。ラストにその生まれ変わりのような女の子が赤ん坊を抱えて町に来るシーンには、さすがに目が潤んでしまいますけどね…。ということで7点献上。
7点(2001-07-08 10:14:26)
19.  コーヒー&シガレッツ
「いとこ同士?」を除いて、オチらしいオチの無い数分の短編11本で構成された、いかにもジム・ジャームッシュらしいモノクロのオムニバス。「ダウン・バイ・ロー」の後半のカフェでのシーンみたいなのが延々と続く感じでしょうか。最初の2本は流石に退屈でしたけど、3話目に登場する、話にならないトム・ウェイツと遠慮がちのイギー・ポップの会話が楽しく、また、全話に於いて出演者が非常に豪華だったこともあり(全員が「本人」役)、最終的にはそれなりに楽しめた様な気もします。ホッと一息つく時の定番アイテムがコーヒーとタバコ(この「定番」自体がかなり時代遅れの様な気もしますが…)。ジャームッシュとしてはその「ホッ」を狙った作品なんでしょうけど、1時間半も一息つきっぱなしってのもどうかと思いますね、6点献上。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-02-03 00:03:53)
20.  コントロール(2004)
そう、私もやられました。注意深く観てけば結構ヒントが散りばめられてるんですけど、鑑賞中は全然気づきませんでしたね。それに、愛しのミシェル・ロドリゲス嬢が出てたのにもビックリ(レイ・リオッタの相手役とは…。いくら何でも歳が離れ過ぎちゃうんか)。そのリオッタとウィレム・デフォーの組み合わせこそが本作の要。裏のある役を多く演じてきた性格俳優を、観客は容易に信じることが出来ない。研究の為にデフォーは何か悪いことをしてるんじゃなかろうか、リオッタがそう簡単に良い人になる訳がない。こんな疑心暗鬼が一種の目くらましになってたんだと思います、6点献上。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2007-01-19 01:03:02)(良:1票)
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