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コメント数 542
性別 男性

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1.  コールド・フィーバー 《ネタバレ》 
両親の供養をするという旅の目的がいい。 永瀬の運転する車が危険地帯に入り込んでしまい、立ち往生してしまったところで不思議な力を持った少女が奇声を上げて車を直してしまったりするシーンを見るに、この映画は恐らくファンタジーなんだろうと思います。 ただ、ストーリーとしては非常に好感が持てるのだけど、画面作りやストーリー進行における演出が凄く下手。 ゴルフボールがリモコンに当たると両親のビデオレターがパッと流れるくだりなんか失笑モノだし、アイスランドの空港を出てスーツケースを他のツアー客と一緒に持って行かれたシーンなんかも、他のサスペンス映画などと比べてしまうと歴然とした差を感じてしまったりして、序盤では特にそういった不自然さのようなものが顕著に出ていたと思います。 中盤でも、アメリカ人カップルの男が売店の中で銃声を響かせた後でカウンターにいた女の子が外まで追いかけて来なかったりするのも見る側への配慮に欠ける感じがありますし(撃たれてしまったのかと気になってしまう)、その時に車内では女が永瀬の首元にナイフを突き付けていたのも当の本人は気が付いていない様子で、映画の至るところで不徹底さが垣間見れる作品という印象です。 また、1ショットの中で画面の色調が少しずつ変化していくのも、もし故意でやっているとすればセンスを疑うし、そうでなければ無頓着と言わざるを得ないでしょう。 ラストの川辺のシーンでも、遠くから永瀬の行動を見つめている人がいましたが(送ってくれたおじさん?追いかけてきた?何故?)、おじさんから永瀬を見ているカットが入っていないものだから二人の位置関係がわからず、最後まで素人が撮ったような映画を見せられていた感じでした。(て言うか、おじさんを登場させる意味ないし。)
[映画館(字幕)] 6点(2015-10-12 15:41:19)
2.  地上より永遠に(1953) 《ネタバレ》 
まず、タイトルと内容が合致しているようには思えない。 地上を「ここ」、永遠を「とわ」と2箇所も読み方をいじるのも如何なものかと思いますし、語呂も悪くなっている気がします。 本題ですが、バート・ランカスターが不倫をしていましたが、彼の上官が奥さんとの間に何かいろいろと出来事があったらしく、夫婦間の口論の時に「あれは事故だったんだ」とか言っていましたが、それを深く掘り下げることなく物語を進めてしまっていたのは良くなかったのではと思いました。 一方で、モンゴメリー・クリフトの方はというと、ラッパで見せ場はありましたが、いろいろと嫌がらせを浴びており、自分としては営倉という言葉に馴染みがなくそこがどんな状況なのかわからずにいたため、映像で少しでも描写があれば物語に入り込めたかもしれません。 どっちにしろ、軍隊での上下関係で繋がりはあったもののプライベートの話が並列して黙々と進むために映画全体での面白さはほとんどなかったのが残念に思えました。 終盤で真珠湾が攻撃を受けた辺りから物語が動き出すかと思いきやペースは全く変わることはなく、とうとうラストまで来て二人のヒロインが最後に顔を合わせた所でようやく接点ができますが、その瞬間に「The End」。これははかなりいただけません。 映像的にも、逢引のシーンでは逆光のまましばらく撮り続けていたし、路地裏での営倉主との格闘シーンでも敗者が先に画面に出てきちゃイカンですし、おまけに飲み屋の女の名前が源氏名だったとかハッキリ言ってどうでもいいです。
[映画館(字幕)] 5点(2015-02-21 19:33:31)
3.  恋のマノン 《ネタバレ》 
「何人の男と寝たかなんてどうでもいい事。肝心なのは愛した男の数。」だなんて、フランス映画全開で嬉しくなってしまったもんだから、これはレビューに書かねばと記憶に留めておいたのですが、梅桃さんに先を越されてました。 ストーリー的には、いろんな駆け引きがあったり、相手を取っ替えひっかえしたりといった感じの余り好きではない内容で、ラストも歩いて去っていくというのではなく知らない人の車に乗せてもらってという締め方が残念に思いました。 それと、ワンシーン毎の区切り方が毎回ほぼ同じようなカットの入れ方だったのでそこが気になってしまい、映像的にも退屈さはかなりありました。 比べちゃいけないと思いつつも、やはりトリュフォーの方が2枚も3枚も上手だなぁと思い知らされた作品でしたが、冒頭に出てきたアンカレジ経由で渡欧していた頃の成田空港や機内(ファーストクラスのショボさとか、着物姿の客室乗務員がいることにビックリ!)の当時の様子が見れたのは面白かったです。
[映画館(字幕)] 4点(2014-12-27 15:04:07)
4.  恋人泥棒 《ネタバレ》 
タイトルは原題邦題共にダメ。シナリオもまぁ、可もなく不可もなくといったところ。 それよりも、やはりアメリカのテクニカラーの映像が個人的にはあまり好きにはなれず、おまけに、意図を理解するのに苦労するようなカメラワークがこの映画の価値を下げてしまっているように思いました。 ズームインを多用していたのと、変に凝った映像を作ろうとしたのか、男が警部としてフェアチャイルド家に入った時に乾杯するシーンで物の陰から撮っていたり、二人で地下室に忍び込むシーンでも同様に“物陰ショット”をやっていたりして、視点が定まらないというか、かなり奇妙な撮り方をしていたのが勿体なかったと思いました。 また、音の使い方もあまりセンスが良いとは言えず、映像が切り替わるのと同時にBGMも途中で寸断される事が何度もあって音に対する無頓着さを感じさせられましたし、やはり何と言ってもクラウディア・カルディナーレの声が嗄れていたのが非常に残念なところでした。 しかし、しかーし、唯一にして最大の見どころは下着姿のクラウディア! 灼熱の地下室の中、服を脱ぎ捨てた彼女のスーパーボディーには目を釘付けにされてしまい、更に炭酸を浴びせられて身悶える抜群のサービスショットなんて、思わず身を乗り出して見てしまうほど!何であんな所に都合よく冷蔵庫が置いてあるのかはさておいて、ここはもう自分映画史上最大と呼ぶに相応しい超奇跡的なワンシーンです!!! この潜入シークエンスを何とか終盤に持ってこれるようにストーリーを組んで、最後に「ローマに、また宝石を一緒に戻しに行きましょ」で終わりにした方が良かったんじゃないかな?
[映画館(字幕)] 6点(2014-03-16 13:34:47)
5.  荒野のガンマン 《ネタバレ》 
名前は忘れましたが、テクニカラーでもイーストマンカラーでもないナントカカラーっていうのが、どうしてなのか分からないのですが、何故か受け入れられない。 加えて、音楽についても選曲や使い方が悪く、どうも表面的な部分であまり好きになれない映画。 ヒロイン役のモーリン・オハラは、40年台の映画での綺麗だった頃を知っているだけに、その落差に愕然としてしまいましたし(荒々しい雰囲気は役に合わせただけかもしれませんが)、ストーリーの中でも、ちょっと何かあるとすぐに銃を取って威嚇したりするし、また、ストーリーはせっかく良い話なのだから、護衛に付き添った主人公の男も、もうちょっと主役に相応しいイケメンを使えばよかったのにと思いました。 メインテーマとしては、自分の犯した罪を償うというか、責任を取るための旅なのでしょう。確かに、格好良くていいんですが、たまに岩の陰から顔を出すアパッチの存在や最後にひょっこり出てきた男たちなど、随所に安っぽい箇所が見えてしまったのが、ストーリーテラーとしてはまだ2,3流といったところではないでしょうか。 あと、馬車の車輪が外れるシーンや、洞穴の中での緊迫感を出すシーンなど、カット割りが決定的にダメ。1ショットの長さとか、カットを入れるタイミングとか、画の繋ぎとか。他にも、総じて粗さを感じさせる映画でした。
[映画館(字幕)] 4点(2013-03-31 12:18:34)
6.  恋の20分間 《ネタバレ》 
う~ん・・・ちょっとアイディアに欠ける感じはあったかなと。 ベンチでイチャついてるカップルの邪魔をする一連のコメディシークエンスは、本題に入る前の序章的な位置づけで出てくるのなら結構ですが、結局それのみで終わってしまう。 後から出てくるカップルとも同じようなパターンで、こっちでもチャップリンと一悶着。 恋敵も警察もまとめて池に落として女をゲット・・・って、ちょっと締め方も弱い。 他のアイディアと組み合わせるとかして、もう少し話を広げた方が良かったと思いました。
[映画館(字幕)] 5点(2012-10-16 21:35:39)
7.  港々に女あり 《ネタバレ》 
何となくっていうレベルの話ですが、船乗りを演じる男って何故か格好良く見えるんですよね。 この映画の主人公は見た目はワイルドで無骨な感じに見えるんだけど、出会った女の事を手帳にメモるなんてマメな奴だなぁとか、女に声を掛けに行く前に毎回キチッと身なりを整えたりする所なんかもどことなく滑稽じみていて見ていて笑っちゃう。 また、一度女に惚れるとのぼせ上がって人の話が耳に入ってこなくなったり、人に対して裏表がなさそうな性格や情にも厚い人柄もしっかりと描かれていたりして、まさにヴィクター・マクラグレンを見るための映画という風にも言えそうですね。 よく“○○を見るための映画”と美人女優が出ている映画に対してそのような事がよく言われることがありますが、この映画もその男版って感じ。 マクラグレンが話しをする時、相手の両肩を持って目を見て話すシーンが相手を問わず何度も出てきましたが、どんな内容であれその時その時の気持ちが表情に現れていたのが印象に残りました。 酒場での喧嘩のシーンも見るからにアドリブで迫力があって見応えがありましたし、そう言えば、船乗りを引退した後の生活についても試算を手帳に書いてましたね。
[映画館(字幕)] 7点(2012-08-19 22:01:31)(良:1票)
8.  こうのとり、たちずさんで 《ネタバレ》 
国境によって人間の運命が変えられてしまうという事は、島国日本に住む我々にとっては夢物語のようで、にわかに信じ難い出来事のように思えますが、映画の中で起きていることは紛れもなく実際に現実に起きている事なのでしょう。 男女が一つになるという生命の本質に関わることが、国同士の諍いの具現である国境によって妨げられてしまう。こんな事があっていいわけがなく、他にどんな不幸がこの世にあるのだろうかと考えてしまいます。 川を挟んだ結婚式は平和の来訪の諦観の念、新郎新婦が再び出会う事を絶望視してのものなのでしょうか? 互いに連絡を取れずにいるにもかかわらず、一年の同じ日にしかも時間まで合わせて川岸で再会するなんて、渡り鳥が海を渡るとか、魚が生まれた川に戻るとかのような、何か神秘的な印象さえ感じます。 このレビューを書いているのが7月8日。前日が七夕だったということもあり、織姫と彦星の物語を連想せずにはいられませんが、バルカン諸国で現実に起きているこの物語はロマンティックのロの字もないほどに厳しく切ないものでした。
[映画館(字幕)] 6点(2012-07-08 19:09:39)
9.  コンチネンタル 《ネタバレ》 
せっかく観た映画なのでレビューしてしまいますが、自分のタイプではなかったです。 他の映画のレビューでも書きましたが、大胆で大袈裟が過ぎるというか、わざとらしいくらいにド派手に演出されたミュージカルシーンがとにかく生理的に受け付ける事が出来ないのです。 極めつけと言っていいと思いますが、ラストの「コンチネンタル」もどんだけ裏でスタンバってたんだ?というくらいに大挙で踊りが繰り広げられていたりしますし、カメラワーク的にも前もって構えて待っているような撮り方が随所に見られ、「藁の中の針~」や「レッツノックザニーズ」の時点で既に必要以上に計算されすぎた演出が多く、鼻につく場面が本当に多く見られたのがダメでした。 ストーリー的にも、アステアが偶然同じ合言葉を言って思わぬ展開に発展してしまうんだろうなというのも予測できてしまいますし、それまでずっとアステアを避けていたロジャースが突然彼を受け入れてダンスを始めてしまうのも、面白いストーリーを作るためのご都合主義的な流れのように感じてしまいます。 自分にとっては、サンドリッチ映画にアステアが出ていたら要注意ですね(というか、そろそろアステアのダンスも見飽きてしまっている)。 平均点下げてしまいますが、あくまで好みの問題なのでどうかご容赦を。
[映画館(字幕)] 5点(2012-01-09 14:01:24)
10.  コロンブス 永遠の海 《ネタバレ》 
自分にとって面白いと思える映画というのは、見ていてドキドキできるかどうかという一つの要素があるのですが、この映画もほぼ一貫してドキドキしながら観ることが出来て、とても充実した75分間を過ごさせていただきました。 どんなところにドキドキしたかは置いておくとして、自分の歴史の知識といえば、本当に義務教育レベルほどの知識しかないのですが、我々の知る歴史上の出来事というのは発見した人の解釈に委ねられる部分が大きいという事で、この映画の中のコロンブスの足跡を辿る人生を賭けた長い旅という大きなテーマには凄く魅了されました。 国によって歴史の解釈が異なるものだから、縁の地を訪ねて地元の人の話を聞こうとしても一蹴されてしまったり、また主張が食い違う事も当然のようにあって、それはそれで何だか凄く楽しそうにも見えたりと、非常に有意義で素敵な旅だなぁと羨ましく思えました。 まぁ、粗を探せば、もう少し盛り上がる場面があってもいいのではとか、ふとした時に出てくる赤と緑を纏った少女との接触があればとか、多少の願望はありましたが、やはり、40年以上に渡ってコロンブスを追い求めるマヌエルの情熱に対しては憧れや尊敬の念を抱きますし、海に向かって奥さんにコロンブスを語るマヌエルの後ろ姿がとても格好良く、まさに珠玉の映画でした。
[映画館(字幕)] 6点(2011-09-15 00:50:46)
11.  荒野の七人 《ネタバレ》 
オリジナルの方はまだ観ていないのですが、「七人の●●」とか「●●の七人」という作品で、7人全員にスポット当てることが出来ているものって、あるんでしょうか? この映画も、途中までは凄く良い。人数集めをするシーンで、一人また一人と仲間が増えていく時の高揚感は他の映画では感じることの出来ない盛り上げ方で、ここまではかなり好き。けど、5人目くらいまではしっかりと人物描写をしながら人数を増やしていっているのですが、最後の方になるとちょこっと顔出して終わりといった手抜きとも言える進め方なのでどうしても中途半端な印象が残ってしまいます。ここは上映時間をあと30分増やしてでも7人全員のキャラを確立させて村に行って欲しかったです。 ついでに、もう一つ不満なのが村民の態度が コロッと一変してしまうくだりなんですが、「死体がこの辺一帯に散乱するのはイヤだ」とか言って7人が逆に締め出しを食らうところは、まぁ、起承転結の“転”にあたるところを組み込んだつもりなんでしょうけど、馬鹿げていると言うか何というか、あれだけ頼っておきながら手のひら返されて裏切られるとイラッとさせられてしまって、ここは大きくトーンダウンしてしまいました。 それと、1回目の銃撃戦の後のダラダラとした流れもダメ。 ユル・ブリンナーを初めとする豪華キャストの格好良さにオマケして、大甘の6点。
[映画館(字幕)] 6点(2011-07-09 14:58:42)(良:2票)
12.  恋人たちの失われた革命 《ネタバレ》 
3時間はさすがに長すぎ。 舞台は1960年代後半のパリ。監督のフィリップ・ガレル自身の実体験なのですが、何もこんなに多くの出来事を詰め込まなくてもと思ってしまい、要所要所だけにしておけば2時間くらいでまとめられただろうなというのが観終っての率直な感想です。 ストーリーはタイトルから想像するに、主人公のラブストーリーが繰り広げられるような気がしましたが、むしろ人間ドラマ的な感じの中にスパイスとして恋物語を組み込んだようにも見えます。 主人公のフランソワがリリーという女性に出会い二人の間に恋が芽生える場面は、さほど時間もかからずに深い仲に進展してしまうので、お互いが惹かれ合うまでの過程があまり丁寧に描かれていないように思えるかもしれませんが、二人の仲が発展していくのが驚くほど自然で上手に描かれていて、ここはとても良かったと思いました。 ところで、この映画のモノクロ映像なのですが、光の匙加減の調整を一切行わずに撮られているように見えます。 昼の室内のシーンの時は、陽の光が強すぎて物の輪郭や凹凸がわからないほどの明るさの中で撮られている一方、夜のシーンでは、炎や月の光くらいしか光源がないんじゃないかと思わせるくらいの映像が続いていたのですが、こんな環境でもストーリーに関係する物や人は意外なまでもしっかりと捉えられていて、何の問題もないどころか、かえってリアリティーのある映像に仕上がっていたのが凄いと思いました。 蛇足ですが、字幕が見辛い時が多くあり、白地に白の文字で字幕が出ることがかなり多く、もう少し配慮が欲しかったです。
[映画館(字幕)] 6点(2011-02-21 01:32:20)
13.  好奇心 《ネタバレ》 
幼少期や小学生くらいの子供を描いた映画には今までに何本も出会ってきていましたが、中学生ほどの性に目覚めたくらいの少年を描いた作品はこれが初めてのような気がします。 描き方がリアルとしか言いようがなく、親の目を盗んで騒いだり、煙草や酒に手を出したり、パンツを脱いで長さを測ったりとか、慰めることに罪悪感を感じていたりとか、いろいろなタブーに触れる快感を知った年頃の少年を上手に描いているなと思いました。 さらに、映画の序盤から垣間見られる息子と母親との親子愛の描き方がとても良く、親子間の愛情をしっかりと描きながらも、そのうち関係を持ってしまうんじゃないかという予感を感じさせないバランス感が絶妙。 終盤になると、ついにその場が訪れてしまうのですが、母親の服と下着を脱がし、いよいよという時のあの尋常でないカット割りの速さ!それまでのゆったりとしたストーリーからは考えられないほどのテンポの速いカット割りによって、母親と関係を持ってしまうというストーリー上の出来事が映画のヤマになっているだけでなく、そのように映像を工夫することによってもここがヤマなんだなとわかる映画作りのセンスに脱帽してしまいます。 また、最後の父親のクローズアップも非常に効果的で、それまでは「放任が成長を促す」とか言って、子供と距離を置き教育に無関心な態度をとっていただけに、このラストはある意味、ドンデン返しを食らった感じがして面白かったです。 このルイ・マルという人の作品は「ブラック~」と「ルシアン~」に続いて3作目なのですが、面白い撮り方をする人なんだなと思い、もっと多くの作品に触れてみたくなりました。
[映画館(字幕)] 6点(2011-01-23 23:21:16)
14.  恋人を家に送って歩く道 《ネタバレ》 
最後の方で、突然声が出なくなったり、オペラのステージってあんなに広かったっけってくらいのステージの使い方(どの方向に観客がいるのかもわからない)などなど、ちょっと強引にエンディングにもっていった所を除けば、面白いミュージカル映画だったと思います。 自分が好きなのは、主役二人が夢の世界に入り込んで遊園地の中で踊るシーンなんですが、この映画って、こんな風に大胆でオーバーな演出が凄く多くて、トータルで見るとアメリカ映画でよくあるような大味で結果オーライ的な雰囲気がちょっと出すぎてしまっているような感じがしました。 「サイコ」でしか見られなかったジャネット・リーもカラーで見るとやっぱり綺麗ですね。
[映画館(字幕)] 7点(2010-09-29 23:35:34)
15.  コレクションする女 《ネタバレ》 
エリック・ロメールの「六つの教訓物語」シリーズ第4作。 同シリーズの中でこの作品だけ観てなかったので、運良く劇場公開に巡り合えたことが非常に嬉しい。 この作品も同シリーズ第5作目の「クレールの膝」と同じく、バカンスの男女関係を描いた作品で、ネストール・アルメンドロスの神懸かり的カメラワークが存分に堪能できる一本。この人はモノクロでも色々と映画を撮ってきたが、世の中がカラー映画全盛になって、よりその才能が開花されたと改めて感じさせられる。 さて、映画の肝は、己の欲望のまま自由に生きる女アイデに対し、道徳的で教養があって自信家でもあるが女性にアプローチする方法を知らず能書きが先行する男アドリアンが振り回される様を丹念に描いたもの。 この映画の面白いところは、ヒロイン役アイデが特別に性的な魅力もなく軽薄な女なため、いとも簡単に落とせそうな役柄を演じているところがポイント。どこか少しでも魅力を感じさせてはダメで、要するに、主人公アドリアンの苦悩が上手く描かれれば面白さが出てくるわけ。 例えて言うなら、サッカー日本代表がアジアの超格下の小国相手に手こずっているような感じ(笑)。 アドリアンとダニエルはアイデを馬鹿にして尻軽さを非難する一方、2人ともなんだかんだと理由つけてアイデとヤっちゃうところなんか、オマエら口だけじゃねぇかよ!とツッコミたくなるのと同時に、同じ男として気持ちが分からなくもなく、非常に滑稽な2人の姿である。 最後に古物商サムから逃れて、アドリアンが自身の欲望に従おうとした途端にアイデを連れ去られるというオチがあり、これで終わりかと思いきや、さらにもう一段。 日常の雑念を払おうと静かな環境で読書に没頭しようとしても出来なかった主人公が遂に1人になることが出来た途端、ふと電話に手を伸ばし、帰りの(しかも今日!)航空券の予約をしてしまう。 フランス映画ってみんなそうだけど、“FIN”の画面を出すタイミングがあっさりしているというか大胆というか、この映画もかなり潔い結末で好き。
[映画館(字幕)] 7点(2008-09-15 02:25:58)
16.  5時から7時までのクレオ 《ネタバレ》 
主人公が過ごす夕刻をリアルタイムに追い続け、ストーリーの中にこれといった大きな事件もないまま刻々と物語が進行していく。 ただ、主人公が病気に怯えているということを除けば、ごく普通の日常なのだと思う。病気に怯えているといっても、特に暗い雰囲気はなく、むしろ自分にとっては明るくも見えた。 時間の表示が何回も出てくるのも何の意味もなさそうだけど別に嫌いではないし、男の独り語りもあったし(←自分にとって高ポイント!)、動いているミシェル・ルグラン見れたし、ほのかに明るいエンディングも良い。 そして何といっても、クレオ演じるコリンヌ・マルシャンがとても綺麗だったので、最後まで飽きずに楽しんで観ることができました。
[映画館(字幕)] 7点(2006-12-20 23:57:59)
17.  恋人たちのメロディー 《ネタバレ》 
この映画は、全ての役者が実際の名前のまま演じている。と言うことは、シャルルのおっさんも普段の性格はちょっと図々しくて陽気な感じで、フランシス・レイもどことなく寡黙な感じの人なのでしょうかね。紅一点のカトリーヌ・アレグレは、飾り気のない素朴な印象(結婚式の衣装もすごく地味)でしたが、それがまたこの映画の雰囲気にマッチしてて、私は結構好きです。 一日に200フランも稼ぐアコーディオン弾きのフランシスが、100フランで雇われて旅に同行したり、新婚夫婦の新居がスゴ~く小さい家(撮影角度を変えて小ささを強調している)だったりという“ほのぼの感”がこの映画の一番の魅力でしょう。 一番面白かったのが、サントロペのレストランで食事をした時に領収書を回してみんなで見てた時。特に、一番手前の人が領収書を見たときの驚き方に笑わされました。
[地上波(字幕)] 6点(2006-10-25 22:33:20)
18.  コーラス 《ネタバレ》 
ベタなストーリーは置いといて、モニエ少年の美声は必見!いや、必聞か。 けど、ちょっと残念なのが、伯爵夫人の前で歌うラスト近くのクライマックスがやや物足りないところ。教室での練習シーンで、その歌声を見る側の人間に十分に聞かせてしまっているために、盛り上がるはずのあのラストが、どうもパンチに欠けると思うのです。それと、インクを上から落とされた後のマチュー先生の態度がちょっと冷たかったことと、途中から“池の底”に入ってきた悪ガキが、更生することなく最後まで悪いままだったのも教育上マズイと思います。あれでは本当に救いようがなくなってしまう。“全ての子供は純粋”なのであり、そう描くべきなのです。この映画の製作者の方々は、教育に関しては見聞に欠けていると言わざるを得ません。 ところで、私もよくカラオケに行くことがあるのですが、大声で唄ってシャウトすると店を出るときに妙にすがすがしい気分になることがあります。声を出すという行為というのは、子供の悪戯や暴力などの悪事に代わる不満やストレスなどの発散方法であり、歌を唄うというのは人格をも形成しうる優れた教育方法なんだなぁと感じました。少年犯罪が増加の一途を辿る現在、日本中、いや、世界中の子供たちがもっと歌を唄う機会に出会い、コーラスすれば、もっと良い世の中になることでしょう。
[映画館(字幕)] 6点(2005-06-04 22:56:54)
19.  コンフィデンス
登場人物の顔が最後まで覚えられなかった。ストーリーもちょっと小難しいような気がする。 本当は5点だが、音楽がよかったので6点。
6点(2004-06-02 19:50:25)
010.18%
120.37%
230.55%
391.66%
4295.35%
58515.68%
614426.57%
716630.63%
87313.47%
9234.24%
1071.29%

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