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田吾作さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 270
性別 男性
年齢 57歳
自己紹介 歳をとるごとに趣味と呼べるものがだんだん少なくなり、今では多忙ななか映画を鑑賞することがひとときの楽しみとなっています。
無数の作品の中から良作を探し出すツールとして、本サイトのお世話になっています。

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1.  こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 《ネタバレ》 
原作の舞台が札幌ということもあり、大泉洋がネイティブの北海道弁を駆使し体当たりの演技を見せているし、美咲を演じる高畑充希がチャーミングで、演技力も冴えた作品となっている。  原作を映画化するために、ボランティアの中に田中くんと美咲というキャラクターを設定し、二人の恋愛と人間的成長を主軸に鹿野さんの恋心も絡めて展開しているのは、キャスティングや興業的観点から理解できるが、その分、鹿野さんとボランティア達との生の人間的な関わりが少し美化された印象になってしまったのは残念な気がする。 実際には鹿野さんの隠そうともしない生活への欲求と、それを戸惑いながらも受け入れるボランティア達の葛藤と人間的成長が原作の主題だったと思うので。  しかし、個人的には美咲と鹿野さんのラブシーン?は邦画史に残る名シーンと思えるくらい情感あふれる印象的なシーンだ。  筋ジストロフィーという重度の障害を抱えながらも自立生活を貫き、福祉のあり方に一石を投じた主人公が実名で登場し、「有名人になる」という夢を果たした作品であるとも言える。  講演会で鹿野さんは「思い切って人の助けを借りる勇気も必要なんだよね」と語り、ボランティア達には「僕と君たちとは対等なんだよ」と言い放ち、そのボランティアは主治医に「鹿野ボラをナメないでください」と胸を張る。  人は「人を助けることによって助けられる」という真理を、ここまで視覚化して教えてくれる題材も少ないと思わせてくれる作品だった。
[インターネット(邦画)] 7点(2020-05-04 13:13:17)
2.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 
原作未読。本サイトでの高評価が気になり鑑賞したが、なるほどその理由に納得した。  本作はジャンルでいえばいわゆる「戦争もの」に入ると思われるが、主人公は題名が示すとおり一介の無名の女性庶民であり、英雄でもましてや兵士でもない。舞台も戦場ではなく、普通の庶民の生活の場である。したがって本作では、庶民の側からみた戦争、本土に住む大半の市井の人々にとって、あの「戦争」とはいかなる体験だったのかが描かれている。その意味ではあの『火垂るの墓』と軌を一にするものの、こちらは悲愴感は控えめに、むしろユーモアや希望、力強さといったポジティブな感情に訴えかけくる違いがあった。 本作にはいわゆる悪人は登場しないし、残酷描写も控えめである。そのため、中高生などの鑑賞にも適していると思われるが、実際にあの時代に生きていた人々は本作での控えめな描写よりもっと大変で過酷であったことは(大人ならば)容易に想像できるはずだ。  おっとりのんびり屋の少女だった「すず」が18歳になり、戦争の暗雲が立ち込める中、相手もよくわからないまま広島から呉に嫁にゆく。 見も知らない土地の中で懸命に働くすず。早朝水を汲み、火をおこし、炊事をし、掃除、洗濯、裁縫…食糧が不足するなかでも、さまざまな工夫をして食卓を彩ろうとするすず。本作ではこうした何気ない生活や街並みなどが丁寧に描かれている。そのすずの狭い世界にも戦争は「少しづつ」影を落としていく。この「少しづづ」の描写が大変秀逸なため、観客も、すず達と一緒に忍び寄る脅威を追体験できる。 のどかな山野に襲い来る空襲また空襲、鳴り響くサイレンまたサイレン。そして、その空襲は、ついにすずの右手と晴美を奪い、さらに8月6日には…. 玉音放送を聞いたあとの、すずが怒りを爆発させ「何も考えん、ぼーっとしたうちのまま死にたかった」と慟哭するシーンは、見る者の心をわしづかみにして離さない。  戦争が(いかなる大義名分があろうとも、たとえそれが正義といわれるものであったとしても)なぜ起こしてはいけないのか。もしわからなくなった人はこの作品を観ればよい。あの時代、何万人、何百万人の「すず」が「晴美」が、浦野家の人々が、北條家の人々が、確かに生きていたこと。そして今を生きる私たちの祖父母や曾祖父母がまさにその人々であったことを、思い出させてくれるだろう。  ただし、本作が投げかけるメッセージは単なる「反戦」などではない。  救いだったはの夫である「周作」の「すず」への変わらぬ愛情が物語のベースにあったこと。 お互いにとってそれは大切な人生の「居場所」だったのだ。  戦争という狂気の時下にあっても、「この世界の片隅に」こうした居場所さえあれば、人はたくましく生きていける。 灯火管制が解除された戦後の町に灯りがともっていく。その光のひとつひとつが愛しく思えた。
[映画館(邦画)] 9点(2016-12-04 23:24:11)(良:1票)
3.  ゴーン・ガール 《ネタバレ》 
女性のしたたかさと恐ろしさが次第に明らかになっていくミステリアスな展開はそれなりに面白く観られた。特に失踪事件のネタバレ以降、可愛い顔を醜くしてまで計画を遂行しようとする妻の執念には、世の男性諸氏を戦慄させるものがあった。一方、ベン・アフレックは世のダメ夫を代表するようなキャラクターで、多くの女性も感情移入しやすいだろう。こうした作品の場合、興行映画としてのインパクトとリアリティーのバランスは難しいところだが、本作はインパクトに振った分、反面フィクション色が強くなり、どこか現実味を感じられないのが惜しまれる。二人の間に子供がいないことや終盤の驚きの展開がそうさせている部分もある。とはいえ本作を観た男性諸氏には「女をナメるなよ」とのメッセージだけはしっかり届いたのではないだろうか。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-07-16 13:00:52)
4.  GODZILLA ゴジラ(2014) 《ネタバレ》 
元祖ゴジラにそれほど思い入れはないが、本作の設定には元祖へのリスペクトが随所に感じられ、日本人としては嬉しく感じた。ゴジラは、顔以外の造形は寸胴短足でほぼ変わらず、特に背びれのオリジナリティは残されており、熱線を吐く直前それが光るシーンなどにはやはりワクワクしてしまう。また怪獣に破壊される街並みのリアルさは、円谷特撮時代と比較すると隔世の感があった一方、怪獣から逃げ惑う人々のシーンは今も変わらぬ怪獣映画らしいシーンでどこか懐かしい。惜しい点としては、主人公の家族をめぐるドラマには終始感情移入できず、せっかくの芹沢博士のキャラクター位置も含め、?マークが多かったのも事実。リアルな映像は良かったが、怪獣が出現した時に人類がいかに戸惑い、それに対応するのかとの描き方にはあまりリアルさが感じられず、中途半場な怪獣映画になってしまったのは残念だった。 
[DVD(字幕)] 5点(2015-03-08 18:15:56)
5.  コンテイジョン 《ネタバレ》 
もし近い将来に強毒性で感染力の強い、未知の新ウィルス感染が発生したと仮定した場合(これはリアルにありうるが)グローバル化でボーダーレスになったこの世界でどのような事態が発生するのか?この映画はそのことに特化して企画されたといっても過言ではないだろう。従って、派手な演出や特殊効果はなく、エンタテイメント性を犠牲にしてもリアルで実際に起こりうるであろう淡々とした群像劇が展開される。そのため、もし本作に無名な俳優が起用されたとしたら、完全なるB級映画になってしまっただろうし、あまり話題にもならなかっただろう。その意味で本作は近未来に起こりうる恐怖を多くの人に知ってもらい、その恐怖が起こらないよう、もし起こってもこの映画よりもましな対策が講じられるよう、世界の人々に啓発したい意図もあったのではないだろうか。本作の豪華なキャスティングは、その意味ではきちんとした理由があったと感じた。最初の感染発生からたった数週間で社会システムが麻痺し、略奪や破壊が行われうる私たちの社会は、実はとっても脆いシステムだということに改めて気づかされたし、「背に腹は代えられない」という人間心理を自分自身にも突きつけられる思いがした。自分だったら「レンギョウ」を買い求めるために並ばないと言い切れるだろうか?と自問自答しながら苦々しく鑑賞。そういった意味でラストを月並みなハッピーエンドでお茶を濁すのではなく、少々後味悪い形で終わったのは監督の警告ととらえてよいだろう。
[DVD(字幕)] 7点(2012-03-02 14:11:21)(良:3票)
6.  告白(2010) 《ネタバレ》 
原作未読。決して退屈はしなかったが、ダークで不快な印象しか残らなかった。中学教師の子どもをクラスの生徒が殺害する、という題材の特異さと、告白という形での人間存在の掘り下げ方という点では一定の評価に値するし、物質的に満たされても心は満たされない現代日本社会の病理がそこから垣間見られなくはない。だが、それにしても本作に登場する人物達の内面的な屈折の仕方は尋常ではない。その屈折をコラージュのような映像と音楽で鑑賞者の五感に切り刻んでいく、その手法が実に不快極まりないのだ。現代日本人が置かれている愛情の欠乏感や狂気や空虚さから逃げずに向かい合え、と言っているのかもしれないが、そこから何か価値が生まれるとは思えない。鑑賞者の心に沈殿する汚物を残す、万人にはお勧めできない映画。
[DVD(邦画)] 5点(2011-01-24 12:19:49)
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