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1.  ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
この所、山崎貴に庵野秀明とクソつまらないゴジラ作品を二つも見てしまった後に、たまにはアメリカ人が作るゴジラ作品でも見ようかなて選んだのが今回の作品!ストーリーそのものよりもゴジラ、キングギドラだけでなくラドンにモスラまで登場させてくれた事に感謝したい。それぞれに見せ場を用意してくれていて、とにかく暴れまくる。怪獣対人間は勿論、怪獣対怪獣による怪獣同士の迫力あるバトルまで見せてくれてるのが良い。怪獣映画はこれで良いのだ。下手なお涙頂戴や無駄に長い会議なんて要らない。怪獣が暴れまくる。人間を喰いちぎる。逃げ惑う人間、それを追いかける怪獣の構図、怪獣映画本来のあるべき姿がこの映画にはある。迫力のある映像、ストーリーどうこうより、怪獣映画ならではのバトル、今の邦画には無理だろうなあ!と思う迫力、ゴジラ映画にと言うよりも怪獣映画に求める人間と怪獣、怪獣同士の戦い、見所たっぷり!確かに映像の暗さやストーリー的にも突っ込みたくなるし、チャン・ツィイー双子設定に違和感もあるが、それを差し引いても最初から最後まで大いに楽しませてくれたこと、日本人にとって、多くのゴジラ、キングギドラ、ラドン、モスラファン全員が楽しんでくれたら良い。そういう監督からのメッセージを受け取る事ができた作品として私は評価します。
[インターネット(字幕)] 8点(2024-02-04 18:26:54)(笑:3票) (良:1票)
2.  ゴジラ-1.0 《ネタバレ》 
監督が山崎貴だから、本当は見るつもりなくいたのだが友達に誘われて見てきた。映画代も出してくれると言うから仕方なく見たけど、いつもの山崎貴作品と同じです。無駄に長い台詞、説明口調、更にゴジラが主役であるはずなのにゴジラよりも人間が主役みたいな内容のオンパレード!突っ込み所満載です。 あれだけゴジラが近くに来てるのにも関わらず何故見てる?逃げろよ!馬鹿者!て気になるし、浜辺美波、何故生きかえる?死んだ人間を無理矢理生きかえらして、ああ、良かった。良かったてか?相変わらず無理矢理に泣かせようてする演出にウンザリさせられる。 怪獣映画に、余計な感動メッセージなんか要らない。ゴジラを見せ物にして、感動の大安売り!こんなんもんが大絶賛されるようじゃ本当に日本映画は終わりです。 少なくとも本家本元のゴジラには全くもって足元にも及ばず。他にもまだまだ言いたいことは有る。スピルバーグの傑作!ジョーズを彷彿させるシーンもあるけど、ジョーズがやりたいなら、他でやれ!タイトルに−1.0て有るけどマジでマイナス付けたいぐらいだ。 問答無用の0点です。
[映画館(邦画)] 0点(2023-11-06 20:55:30)(笑:5票) (良:1票)
3.  五瓣の椿 《ネタバレ》 
女の恨みというものの怖さ、執念がよく描かれている。主役で1人、何役もの女を演じて見せた岩下志麻の美しさと美しさの中に秘めた恐るべき姿がとにかく凄い。愛する父親を死に追いやった連中への恨み、1人殺してはまた殺して行く。父親に見せる愛とは反対に母親に対しては愛など無く、許せない気持ちでしかない態度を取る。腹の立つ母親左幸子の演技も流石です。映画の中盤から出てくる加藤剛の武士の姿は大岡越前を彷彿させる。人間である以上、持っている愛の形、色んな意味でこの映画は考えさせられる。殺人は決して許されるものではないけれど、だからこそ恨みから始まった殺人により生まれる深い愛、岩下志麻の見せる表情がこの映画を物語っており、岩下志麻=悪女、そういうイメージだけど、単なる悪女を超える女の刹那さ、深さの様なものがひしひしと伝わってきました。
[DVD(邦画)] 8点(2018-11-03 00:48:47)(良:1票)
4.  この世界の片隅に(2016) 《ネタバレ》 
のん、のん、のん、一にのん、二にのん、三四がなくて、いやいや全てにおけるのんの声、あの声といい声質といいこの作品のすずさんの声に見事なまでにマッチしている。そんなすずさんが健気で、愛しく思えてしまう程、とにかくこの作品のすずさんが可愛い。この作品、戦争を描いていながらも戦争がどうだとか?けして叫んだりしていない。そんな事、言わなくても映像だけで伝わる事がどれだけ大切か?見せてくれている。すずさんの1つ1つの仕草、行動に人としての在り方、存在価値を見る事が出来る。右手を失いながらもひたむきに生きる姿が感動的です。感動という意味では、戦争に負けた事を知り、まだここに五人残っている。まだ左手も両足もある。と怒るシーンで、この台詞がこの作品の全てを物語っている。何処から見てもこれは、日本人だから描ける作品で日本人だからこそ心に響く作品です。広島へ向かって飛んで行く鷺の姿等は平和の象徴の様なシーンの1つで、すずさんにとっても自分の故郷を感じる事が出来るシーンであり、この作品にはすずさんの人生の象徴を感じる事が出来る場面が沢山、見る事が出来る作品でもあると思いました。
[映画館(邦画)] 9点(2016-12-01 20:43:27)(良:2票)
5.  今年の恋 《ネタバレ》 
木下恵介監督、これはあまり知られてないのかな?こんな拾いものな笑える映画がまだあるとは知らず、田村正和が不良ぽい役で常に怒ってる。兄貴も更に関わってくる旅館の女将さん(岡田茉莉子)もよく怒る。弟に対して怒ってる(説教している)横で父親と母親が話してる場面が特に笑える。夜中に雨の降る音に怯える田村正和、東山千栄子の婆さんが何しているの?て現れる場面はある意味、田村正和が怯えるより怯えたくなる程怖い。学校の先生として出てくる三木のり平、やはり良い味出してる。飛び交う会話のユニークさと俳優陣の演技により楽しませてくれる映画です。この映画を見て木下恵介監督てシリアスなだけでなく喜劇を撮らせても一流であることが改めて解る。これ以外の木下恵介監督による喜劇では「お嬢さん乾杯」「破れ太鼓」も面白い。  
[DVD(邦画)] 8点(2014-03-08 19:32:52)
6.  ゴジラの逆襲
これは誰もが認める傑作である一番最初のゴジラ映画とは別ものとして考えて見ればさほど腹も立てずに見ることができる。水爆実験の恐怖とゴジラそのものの恐怖を描いて見せた前作の様な恐さと不気味さに悲壮感は今作にはなく、ただひたすらゴジラを倒すことに徹した映画として見ることでそうなんだ。これは怪獣映画なんだだからそれで良いんだよて許してしまえば良いのだ。ただそれでもアンギラスなんか出てくる意味もほとんど感じられなければ東京に対抗しての今度は大阪みたいな対抗心があまりにも強過ぎてならない。どう考えても駄作の匂いしか感じないが嫌いではないから一応は6点と少々甘い点数にしてみる。何だかゴジラ映画なのに次郎長物の映画を見てるように感じてしまうのはキャスティングのせいかもしれない。小泉博に若山セツ子に土屋嘉男に山本廉に千秋実に志村喬にこれに森繁久彌と加東大介、久慈あさみが加わればもう次郎長映画の出来上がり!待てよ?それだと社長シリーズぽくもあるぞ  
[DVD(邦画)] 6点(2013-08-14 14:47:03)
7.  コックと泥棒、その妻と愛人
ある程度は噂に聞いていたし、昔、淀川長治さんが絶賛していたのを覚えていていつか必ず見ようと思っていた映画であるが、それにしても予想以上の内容に圧倒させられる。食べるという行為、男と女が愛しあう行為、1人の女を巡って繰り広げられる醜い大人の男達の行為やら何から何まで人間は醜くて自己中心的な一面を持った生き物だって言われてるようだ。内容そのもののグロテスクなこと。それなのに何と美しく描いている。この場合の美しくとのは映像美です。正にアートです。映画はストーリーだけではないんだよ。映像美としての映画的興奮、美の世界がこの映画にはある。それにしても良かった。食事しながら見なくて本当に良かった。とんでもないものが見たい。刺激が足りないと感じてる人、この映画の持つ不気味さを一度味わってみたらどうでしょう?ただしつこく言うけど何か食べながらの鑑賞だけは絶対にしてはいけません。
[DVD(字幕)] 8点(2013-07-09 21:25:30)(良:1票)
8.  此の虫十万弗 《ネタバレ》 
おう確かに昆虫界のフレッド・アステアだ。踊る青虫、二人の少年と出会ってからその少年の持ち歩く箱の中にいると言う昆虫を覗くケイリー・グラントの楽しそうな顔付きが忘れられなくなりそうなぐらい本当に良い大人なのに我を忘れて子供ぽい無邪気さで楽しませてくれる。箱の中の虫の正体が何なのか?本当に踊るのか?十万もの大金出したまで見たいのか?とまるで見る側に対して問いかけてるようである。
[DVD(字幕)] 7点(2013-06-25 21:23:05)
9.  皇帝のいない八月
参ったなあ。何かもうねえ、主役であるはずの渡瀬恒彦やヒロイン、マドンナ的役割の吉永小百合よりもどうして脇を固める俳優陣に目が行ってしまう。渥美清に宇野重吉、大滝秀次、大地喜和子、岡田嘉子にってもう寅さんじゃないかよ。作品そのもののテーマが面白いだけにファンには申し訳ない吉永小百合が邪魔です。彼女が出てくると緊張感が感じられないのは毎回そうだが今回もそれを強く感じてしまう。三人のドロドロした恋愛模様もどうせならもっと悪女を演じれる女優、脇役でありながら素晴らしい存在感の大地喜和子がこの吉永小百合が演じた役を演じさせたらどうなっていたかなあ?社会派映画としての一応の基準、面白さは感じられただけにしつこく言うけど吉永小百合が悪女としての魅力が感じられなくて残念。あの役に一番適してる若尾文子を抜擢し、監督増村保造なら凄い作品になってた気がしてならない。  
[DVD(邦画)] 6点(2013-04-24 20:49:44)(良:1票)
10.  ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
「ゴジラ」映画と言えば真っ先に本多猪四郎監督とあの恐ろしい音楽が頭に浮かぶ。どう考えたって1954年に公開された一番最初の作品に敵うばずはないし、あんな凄い怪獣映画は他には存在しない。そのぐらい全てにおいて完璧だ。以降、どんどんと撮られてきた「ゴジラ」映画だがそのほとんどは駄作に近い。ゴジラを見世物のように仕立てるだけで怖さもなければストーリーも滅茶苦茶だし、色んな意味でもう止めて欲しいと思っていた中でのこの平成「ゴジラ」の登場である。監督は平成「ガメラ」の金子修介監督てことで期待して良いのか?しかし、今更また「ゴジラ」はどうか?と感じつつもこの映画はこれは私の最初の「ゴジラ」で感じた怖さ、ゴジラの登場シーンにおける恐ろしさの両方を感じることが出来た。久しぶりに面白い「ゴジラ」映画の登場である。箱根山での最初に首だけ出して現れる場面、最初の「ゴジラ」と同じだ。あの怖さがまさか平成になってから観れるなんて思ってもいなかった。本当はもっと高い点数でも良いのかな?とも思う。でもあのモノクロの大傑作に比べると劣る気がするし、それにどうせなら「ゴジラ」だけは白黒でお願いしたい。その方がもっと不気味さが感じられると思う。最後に天本英世が見られる「ゴジラ」映画は久しぶりのようにも思えて嬉しい。金子修介監督、もう駄目だと思っていた「ゴジラ」映画らしい作品を撮ってくれたことに感謝したいと共に子供の頃に好きで今でも好きな「ウルトラマン」や「仮面ライダー」シリーズも是非復活させてください。この監督さんだったら期待して良いし、期待出来る。
[DVD(邦画)] 8点(2012-02-12 22:17:07)(良:1票)
11.  コクリコ坂から
長澤まさみとスタジオジブリ作品大好きな友達の一言、昼飯に寿司かうなぎどちらかおごるからという甘い誘惑に負けてしまい、あまり見たいとは思わなかったのに観に行ってしまった。個人的にはこの監督の前作も言われているほど私はつまらなくなかったし、普通に楽しめはした。しかしだ。それでも何だか面白い気がしなかったのだが見てきて良かったかもしれない。全く期待してなかっただけに楽しめた。音楽も映像も雰囲気も悪くない。いや、悪い所か心地良い。何故かは解らないけど普通に楽しめました。宮崎駿という偉大な父親を持つと大変だなあ!それはまるで無敗の三冠馬を父に持つばかりに1つもG1を取れなかった事を責められてしまう可哀想なアイルトンシンボリという馬のようなこの宮崎吾郎さん、宮崎駿というかつて素晴らしい作品ばかりを撮っていながらも「もののけ姫」を境にそこから後は全く意味不明な駄作連発でここからはシンボリルドルフとは全く違う。デビューから無敗で望んだ皐月賞での初黒星を境に引退するまで1つも勝てなくなったフサイチホウオー的な最近の宮崎駿の影響を受けているようなこの宮崎吾郎氏の気持ちを思うと何とも言えない気持ちにさせられる。宮崎駿の血を継ぐてだけで期待され、それに応えられないと叩かれる。凄く可哀想である。期待しすぎてガッカリさせられるなら期待なんてしなければ良いというぐらいで観るのがこの監督とこの映画の正しい見方ではないでしょうか?開幕前は圧倒的最下位予想も開幕の中日3連戦で勝ち越し、今年何か違うぞと期待してみたらやっぱり思った通りかよ!という横浜ファンのようにならぬよう最初から期待せず見たことが良かったかもしれない。確かにかつての宮崎アニメのようなワクワク感も爽快感にも躍動感にも欠ける。それでも期待しないでいたから私は裏切られることなどなかった。最後に一緒に見て来た友達は「コクリコ坂から」で止めるなよ。その後が気になるぞとこの映画のタイトルに対し文句を言ってたことが頭から離れない。
[映画館(邦画)] 7点(2011-07-18 22:19:50)(良:1票)
12.  恍惚の人
何とこの映画のDVDが中古、1000円で発売されていたので何の迷いもなく買ってきた。前にCSとBSとで放送したはずのを録画し損ね、見れなかっただけに1000円なら絶対に買いである。何しろ森繁久彌と高峰秀子の共演なんて、なかなかない。少なくとも私の知る限りでは唯一の共演映画だと思う。そんな二人の名優の名演技がこのドラマを完成度の高いものにしている。相変わらず何をしていても面白い森繁久彌、高峰秀子は秀子で森繁久彌の芝居に対して受けて立つ。二人の演技、凌ぎ合いだけでも見ていて面白い。この面白いとはゲラゲラ声に出して笑うとか、手に汗握る面白さとは違う。人間の心理的なもの、人間って生きものの一面を見せてくれている面白さ、ただ笑い、スリリングな展開だけが映画の面白さではないということを森繁久彌と高峰秀子の二人を見ていると思わずにはいられなくなる。豊田四郎監督に森繁久彌、そして、高峰秀子、原作は同じ高峰秀子が出ている「華岡青洲の妻」と同じ有吉佐和子に高峰秀子の夫で映画監督でもある松山善三だ!つまらないはずがない。期待通りに見応え十分の映画になっていて、買って良かった。他にもこの映画、昔の日本映画好きな私としてはそれ以外のキャストなどを見るとそれだけでも楽しめた。色んな意味での楽しみ方が映画にはある。成瀬作品的な感じに木下作品的な感じもするし、そういう意味でも満足である。
[DVD(邦画)] 8点(2010-09-15 22:14:02)
13.  恋人たちの予感 《ネタバレ》 
好きだ!この映画のどこが良いのか?て聞かれると答えるのに苦労するけど、好きなものは好きだからどうしようもない。そう答えるしかない。とにかくメグ・ライアンが良い。もう完全にこの映画はメグ・ライアンだから良いのである。ビリー・クリスタルとの二人の食事のシーンでのメグ・ライアンの喘ぎ声、あの時の演技、声、顔付き、どれもが良い。下手なアダルトビデオよりも興奮できる。←下手なアダルトビデオてどんなんだよ?という質問、突っ込みはしないで頂きたい。メグ・ライアン演じるサリーがサンドイッチを1時間半かけて注文しようが、夏に風邪をひこうが、眼を細めて話そうが、全てを受け入れるビリー・クリスタルのかっこ良さ、見た目はどう考えても二枚目なんかではない。三枚目なハリー(ビリー・クリスタル)が良い。全くもって嫌味の無い。本音と本音のぶつかり合いをテンポ良く見せてくれているこの映画が私は好きです。 二人で別々の部屋で同じ時間に同じ映画を見ている。あの映画が私の好きな映画でもある「カサブランカ」てのも良い。メグ・ライアンの下手くそな絵だって愛しく思えてしまう。とにかくメグ・ライアン、メグ・ライアン、メグ・ライアンの魅力でいっぱいの映画である。
[DVD(字幕)] 9点(2010-09-12 21:32:05)
14.  国士無双(1986)
伊丹万作監督によるオリジナル作品は未見の上で言わせてもらうと、話そのものは面白いが映画としての面白さはさほど伝わってこないのは、これは脚本に問題があるようにも感じられるし、あの音楽も何だか時代劇とは全く合ってない。浮いている。原田三枝子とフランキー堺の演技に関しては素晴らしい。それなのに作品そのものはしっくりこない。テンポが悪い。本当なら5点が良い所かもしれないが、6点にしたのはフランキー堺と笠智衆というまるで昔の邦画ファンにとっては夢のような共演を観れたからである。それも時代劇で観れたというのは後にも先にもこれが最初で最後である。確かこの二人が共演している映画となると「世界大戦争」という邦画史に残る大傑作があるが、とてもじゃないけど遠く及ばない出来栄え!まあ、はっきり言って私のような余程のフランキー堺ファンであり、笠智衆ファンでもない限りは人にはお薦めしようて気持ちにはなれない。しつこいようだけどフランキー堺と笠智衆の共演あればこその点数である。最後にあの大傑作「無法松の一生」の脚本家でもある伊丹万作自身が監督したオリジナルの方を見たいし、見たくなる。
[DVD(邦画)] 6点(2010-08-19 22:22:06)
15.  ごろつき(1968) 《ネタバレ》 
何と高倉健こと、健さんがキックボクサーとしてリングの上に上がる。試合をする。勿論、勝つ。それだけならスポコンものだけど、そうはならない。何しろ監督はマキノ雅弘監督であるからして、単なるスポコン映画で終えるはずがない。この映画では高倉健と菅原文太の東映映画を代表するスター二人が共演、しかも、どちらも主人公の如く、描く。マキノ映画的なお決まりの展開の中、二人が何と流しでの音楽を歌う場面が用意されていて、これはマキノ映画ファン、いやいや、マキノ映画ファンだけでなく、東映ファンへのご褒美なのか?菅原文太がギター片手に演奏する。それに乗って歌う健さんの「網走番外地」と「昭和残侠伝」の「唐獅子牡丹」といったこれはどう考えてもマキノ映画=高倉健映画であることを意識しているとしか思えないし、正直、B級映画的な感じだけど、そんなことはもうどうだって良いとしか思えなくなるのである。高倉健と菅原文太が共演していることの方が大きい。ところでこの頃のヤクザ映画はそこに人情やら義理などが交じり合い、良い意味で後の単なる暴力的なヤクザものとは一味も二味も違う魅力がどの作品にも感じられる。これまた如何にもマキノ雅弘監督的な映画です。
[DVD(邦画)] 7点(2010-08-09 21:00:07)(良:1票)
16.  恋をしましょう 《ネタバレ》 
久しぶりにマリリン・モンローの出ている映画でも見ようかなてなぐらいの特に熱狂的なマリリン・モンローファンではないけれど、確かに皆さんのおっしゃるようにマリリン・モンローの可愛さ、馬鹿ぽさの中に色気と可愛さとが両方ある所がこの女優の凄さであるように思います。「愛しているのなら態度で示して」とばかりに積極的なマリリン・モンロー、いやはや、これはあんな言葉を悩ましい姿で言われたらねえ、男なら皆、イチコロですよ。ストーリー的には特別面白い映画でもないし、少なくともマリリン・モンローの出ている映画の中でもベスト作品でもないし、それでもマリリン・モンローが歌う。踊る。それもあのナイスバディを強調するかの如く姿で歌ったり、踊ったり、これはマリリン・モンローを観る為の映画と言って間違いない。ところでこの映画、脇役の使い方が何とも贅沢な上にちょっと勿体無い。イブ・モンタンよりもジーン・ケリーとマリリン・モンローとが絡む方が絶対に良い。もっと二人の場面を見せて欲しかった。
[DVD(字幕)] 6点(2010-06-28 21:10:06)
17.  幸福な食卓 《ネタバレ》 
頭の良い人ほど何かに怯え、自分というものが解らなくなり、他人には理解出来ない行動をするものであるというのがこの映画の父親、兄貴を見ていると思わずにはいられなくなる。何だか一件、普通そうな家庭だけど、全く普通でない家族構成という所がこの映画の面白い所であるがタイトルからは想像できないとても幸せとは無縁の環境の元、普通の女子高校生らしくふるまう少女、中原佐和子の姿には学校で偶々、隣の席となったことから仲良くなり、やがては恋心を抱く相手の男、勉学とのやりとり、勉学の口調を真似して見せる姿やらその他にも何だかちょっしたことなのに、それが心地良く思えたり、時には切なく感じたり、色んな意味で青春映画的な楽しさとほろ苦さが感じられる作品にもなっているし、佐和子が勉学の死後に言う「なんで死にたいと思っている人が生きて、死にたいと思ってもいない人が死ぬの」みたいな台詞を聞いて、本当にそう思う。何とも心に突き刺さる言葉である。佐和子が勉学へあげるつもりでいたマフラーを弟へと手渡す勉学の母、ここで勉学の弟が勘太郎?貫太郎かな?(どっちにしてもかんたろうであることは確かである。)だということが明らかにされた瞬間、えっ?大浦勘太郎?勘太郎は星野だろうよ!て思ったのは私だけだろうか?最後の佐和子が歩く。歩く。そして、振り向く。また前を見て歩く。前を見て生きよう!というメッセージの象徴のような終わり方である。出来ればあのラストは音楽一切無しの方が私は良い。どうも近年の邦画の悪い癖、音楽で盛り上げようという狙いが見て取れて残念です。それでも見て良かったと思うし、話題性だけで内容の無い大ヒット作品では味わえない良さを感じられる点を評価しての8点に近い7点でことで、こういう作品こそもっとヒットして欲しい。
[DVD(邦画)] 7点(2010-06-15 22:07:49)
18.  告白(2010) 《ネタバレ》 
10点、9点ばかりの中で申し訳ないが平均点を下げさせて貰う。中島哲也監督らしい観る者を話の中へと引き込んで離さない演出力と映像美、あの汚れた感じの空の色、雲の色の不気味さこそが人間の怖さ、この映画の不気味さ、狂気というものをよく表しているし、自分勝手な奴らきり、人間が如何に自分本位な考えで生きている生き物なのかを皮肉たっぷりに描いている作品としての評価という意味では見事である。しかし、この映画を見て馬鹿な真似をする奴ら、刑に罰せられないからと犯罪を犯す少年、少女が今以上に増えてしまわないか?映画というメディアによる影響力の強さ、人が人を人とも思わずに殺人を犯す人間、それを警察でもない森口教師のように自分の手で復讐しようなんて思う人達がどれだけ周りの人達を不幸にするかということのやりきれなさ、娘を自分の教えているクラスの生徒に殺された教師、殺した二人の少年、少年Aと少年Bの幼児性、誰よりも目立つことしか考えない愚かな少年Aとそんな少年Aを羨ましく感じている少年Bという対照的な二人の少年、そんな二人に関わってしまった結果、悲劇的な死を迎えることとなる教師森口の娘と二人の少年の気持ちを誰よりも理解していたたった一人のクラスメイトの美月、何の罪も無いのに自分勝手な二人の犠牲となってしまった二人のことを思うと、どんなに凄い映画であれ、手放しに絶賛する気持ちにはなれない。この映画は人が人を信じ、疑い、互いが自らの命は自分の手で守らなければならない。娘を守ることすら出来なかった教師の視線から見た場合と加害者である二人の少年とその母親との視線とで大きな違いが沸いてくることは見た人なら絶対に解るはずである。少年法という制度がある以上、どんな罪でも刑に処せられない中学生、私はそれが中学生であれ、例え小学生であれ、年齢など関係なく罰するべきである。日々そのぐらい思ってます。この映画を誰が最も観るべきか?それは子供でもなく我々普通のいわゆる一般の大人でもない。では誰に最も見せるべきか?国の法律を変えることの出来る人達、そういう人達にこそ見て、一日も早くこの今のおかしな少年法という制度を無くして頂きたい。
[映画館(邦画)] 6点(2010-06-10 22:22:15)(良:4票)
19.  こねこ
まず最初に断っておく。これだけはどうしても言わなくては私の気持ちが治まらない。私は猫は大嫌いだ!せっかく洗った車を思い切り汚してくれるし、ボンネットの上で寝ていたり、夜遅くに近所の野良猫どもと一緒に喚いたり、道端で見かけてもどけと言ってもじっ~と見てるきりでちっともどこうとしない。よく車に跳ねられたりもする。だから猫なんか大嫌いだ!それなのに、なんってことだ!猫嫌いな私がこの映画、ここでの皆さんの点数の高さと雑誌等やらその他色んな所でやたらと絶賛しているのが気になってしまった。嘘だ!たかが猫の映画で騙されないぞ!てなぐらいの気持ちでいたのに、まんまと騙された。良い意味での騙され方である。何なんだよ!この映画のこねこの可愛さ、あんな眼で見つめられたら叶わん!くそーーー!猫なんか、猫なんか、本当に、本当にもうどうしようもないぐらい嫌いなのに、それなのに、それなのに、皆さん、世の中の猫好きな皆様、心から一言「ごめんなさい」謝らせて下さい。今後、二度と猫の悪口は言いません。それにしても、あの目付き、本当に癒される。ここまで猫が可愛い動物だったなんて思いもしなかったにゃん!←すいません。これほどの猫が本当に可愛い映画、癒しの作品をこんな風な感想でしか終えることが出来なくて、本当に皆さん、ごめんなさい。猫が嫌な動物だったなんて全て私の間違いでした。
[DVD(字幕)] 8点(2010-06-06 22:06:51)
20.  恋におちて 《ネタバレ》 
不倫ものの映画となると、やたらとベッドシーンがあったり、家族の中に殺人事件が起こって、死者が出たり、また、不倫をしている当人同士がお互いの家族のことなど無視して、どうにもならなくなった挙句に心中をはかるなど、やたらとドロドロしたものが多くて見ていられないし、好きじゃない。その点、この映画にはそういうドロドロしたものが感じられないのが良いし、好感が持てる。最初の二人の出会う駅のシーンでの公衆電話でのやりとりからして、この二人は性格も似ているということを見せることで互いが好きになっていくだろうというものをきちんと解り易く描いている。また、やたらと愛を語らない。役者の演技力だけで見せる二人、ロバート・デニーロが普通の男を演じてもそれが演技なのか?それともそれこそがロバート・デニーロという人の本当の凄さなのか?さえも解らなくなるぐらいの上手さ、そして、メリル・ストリープの上手さもハリウツド映画界において、少なくともベストスリー以内に入るぐらいとにかく上手い。そんな上手い二人が演じているからこそ、不倫ものなのに全くもって下品さを感じない大人の映画として見ていられる。この二人だからこその映画であり、下手な俳優同士ならこうはならない。良い役者が二人揃って良い演技をし、そして、互いの良さを認めつつ、信頼しあっている様子が解る。最初に二人が出会った駅、列車内での様子とラストも列車の中で締め括るという辺りも心憎くて良い。心憎くて良いと言えば、もう一つ、ロバート・デニーロがタクシーに乗っている場面、デニーロでタクシーて言うと、どうしても「タクシードライバー」です。いつモヒカンになって、暴れるのか?と不安がある意味で面白く、そういや、あの映画でも共演したハーベイ・カイテルも親友役として良い感じでした。
[DVD(字幕)] 8点(2010-02-07 11:25:28)
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