1. インテルビスタ
《ネタバレ》 本作を御覧になるのなら予習として是非ともフェリーニの会心作「甘い生活」を観ておかなければ面白さ・感慨は半減するだろう。フェリーニがアニタ・エクバーグに再会する「フェデリーコ!」の場面や、マストロヤンニがマジシャンの如く「甘い生活」の噴水シーンをスクリーンに映し出し、若き日のグラマラスな自分の姿に涙する現在の(見る影も無く老いて肥え太った)アニタの場面などでは特に。チネチッタ撮影所から始まった自分のキャリアを悠然と振り返るフェリーニの映画愛に満ちたノスタルジックな一編に…8点進呈。 8点(2003-10-12 06:17:36) |
2. イウォーク・アドベンチャー<TVM>
SW第3作に出てきた毛むくじゃらの全っっ然可愛くないキャラをフィーチャーした姉妹編ともいうべき作品。ジョージ・ルーカス製作総指揮映画に面白いモノは皆無という個人的ジンクスを覆すコトは本作も当然ながらナシ。まぁ、お子様向けなんで特に腹も立たないけど、つまらんモノはつまらんので5点。 5点(2003-04-03 08:29:23) |
3. インナースペース
アンブリンっていうかスピルバーグ印のSFコメディ。恐らくスピルバーグにとってジョー・ダンテは信頼できる監督だったのだろう。「トワイライトゾーン」「グレムリン」に続いての登板であるコトが、それをハッキリと裏付けている。物好きだなぁ…スピルバーグ。本作をSF映画の佳作「ミクロの決死圏」と比較するのは或る意味無理からぬことかもしれないが、マーティン・ショートの方に主眼を置いた作りなんで、しかもコメディだし頭から払拭して観ないと腹が立ってくる。オスカー視覚効果賞を受賞しているが、個人的にはデニス・ミューレンのSFXには「ミクロー」のような秀逸さは感じなかった。派手にした分、底が浅いっていうのか…。オタク監督ジョー・ダンテは「トワイライトゾーン」に続いて本作にもケビン・マッカーシーを起用。「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」が余程好きなんだろうな(^^)。確かにオタクだわ。ゼメキスと(辿る運命で)クッキリ明暗を分けた、そんな哀れなジョー・ダンテにチョット同情して…6点。 6点(2003-02-27 13:19:55) |
4. 伊賀忍法帖
何だかんだ言っても、悪しき角川商法の口車に乗る自分が一番情けない!!のは重々承知の上で言わせて貰うと…渡辺典子を売り出そうとしているのは分かるが、当て馬に美保純をああいう使い方するのは如何なモノか?真田広之も当時は”日本のジュリアーノ・ジェンマ”って感じで跳んだり跳ねたりのアクション俳優にしか過ぎず、作品を支えるにはチト弱いってか弱過ぎ。しかし…ストロング金剛の「大根」という次元を遙かに超越した?(小学生低学年の作文朗読にも劣る)棒読み演技は…(絶句!)。うーーーーむ、矢張りあのレ○プシーンは最大の見せ場だった…のか?? 4点(2003-02-08 00:42:39) |
5. インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
個人的にはシリーズ中で一番面白かったかな。スピルバーグ作品としても、「激突!」に次いで好き。前作ラストのSFXオンパレード!は個人的に雰囲気ブチ壊しで興醒めだったもんで。前作のカレン・アレンなんかよりゃ本作のケート・キャプショーの方がグッと色っぽいし。何より余計なコトなど考えず、猛スピードで突っ走る怒濤のストーリー展開にアドレナリン出まくり!!戦前の連続冒険活劇の無邪気さを80年代に復活させようとした”永遠の少年”スピルバーグ&ルーカスに…7点! 7点(2003-02-07 12:29:57)(良:1票) |
6. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
「レイダース」から8年も経ちゃあハリソン・フォードも老けるよ。元々老け顔だけど、派手なアクションは最早無理あり過ぎ。ま、一生懸命演ってるから許してやるか。おお~、ショーン・コネリー…。イヤ渋くなったのはよーーーーく分かったからさ、もうちょっと何か活躍しろよ。息子と義兄弟になっただけジャン!!アリソン・ドゥーディーなんてアバズレ相手に二人揃って情け無さ過ぎ!!!リバー・フェニックス、君の融資はじゃなくて、勇姿は決して忘れはすまい、合掌…。 7点(2003-02-01 02:57:25) |
7. イヤー・オブ・ザ・ドラゴン
ミッキー・ローク扮するスタンリー・ホワイト刑事部長のエラク強引な捜査は単なる暴走としか思えず、全然感情移入できない。チャイニーズ・マフィアのニュー・リーダー、ジョーイ・タイを演じた若きジョン・ローンはそれなりに凛々しいが、チャイナタウンを興味本位に描写しているのがアリアリで、何かアジア・バッシングを確信犯的に行なっているフシがあり非常に不愉快。脚本はオリバー・ストーンだって。ヤッパリねぇ…。 6点(2003-01-25 23:22:03) |
8. E.T.
地球へ来た宇宙人が地球の(つーかアメリカの)子供達と美しい友情を育む、というコンセプトのSF映画は以前には殆ど皆無だったことを考え併せれば、本作の有する歴史的意義も決して軽視されるべきものではない。全米興収1位が或る程度それを裏付けている。スピルバーグは商魂逞しい反面、子供っぽく理想に走る無邪気さも持ち合わせている希有な存在。本作の場合、それが吉と出たのだろう。個人的にはE.T.に魅力が感じられず(ぶっちゃけ気色悪い)、ストーリーには今イチのめり込めなかったが。だからと言って歴史的意義まで黙殺するほど見境無しではないつもりである。 7点(2003-01-15 01:49:48)(良:1票) |