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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1252
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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21.  311 《ネタバレ》 
震災関連の映像記録に若干の素材を加えた意味はあると思われる。中で印象に残ったのは、大川小学校の児童の母親が“仕事があったので迎えに来なかったが、来たとしても学校側の指示に従ってしまって、結局は一緒に流されていただろう。一緒ならそれでもよかったが。”という意味のことを述べた場面だった。また途中で浪江町の赤宇木集会所が出てきたのは少し驚いた。  ところで本編中では遺体の撮影に遺族が怒って棒を投げる場面があったが、DVD特典で映画プロデューサーが語っていた後日談を聞くと、この人物も後になっていわば“反省”し、逆に制作側を励ましていたとのことで、最終的には遺族の心情は度外視でも可ということにされていたようである。 また同じ特典映像では別の出演者が、“戦争取材では死体などいくらも映すのに、今回の震災では遺体なり死体を撮ってならないことになっているのはなぜなのか”という意味の発言をしていた。しかし平和な日本と戦時下の外国では社会情勢も常識も異なっており、外国でやっているから日本国内でもやっていいということにはならないだろう。遺族が遺体映像の公開を望まないこと自体はどこの国でも同じだろうが、そうした人間としての自然な感情とは別に、彼らとしては映像を撮ること自体に独特の正義を感じているのだろうと思われる。それはいわば業界内の共通認識であり、彼らの自己表現の手段を確保するためのものだろうから、部外者が何をいっても彼らは動じないはずだ。 前記の映画プロデューサーの発言によれば、最終的にこの映画は作り手・伝え手としての自分らの姿を描いているのだ、というまとめ方になったらしい。ドキュメンタリストのドキュメンタリーということなら、業界内で広く見てもらえばいいだろうと思われる。  なお特典映像では森監督が自らの震災直後の行動について自虐的に語っていたが、彼らが何かすべきことはないかという思いに動かされ、結果として本来業務での行動を取ろうとしたならわからなくはない。同じく被災地の気仙沼市にある「リアス・アーク美術館」では2013年4月から震災関連の常設展示を行っているが、これも美術館本来の役割に沿った形での貢献を志したものと思われる。地元民としてはもう見たくないという声も聞いたが、実際見れば学芸員の真摯な思いが伝わって来て、半端なドキュメンタリー映画との差が際立つ気がした。
[DVD(邦画)] 3点(2014-03-14 19:55:08)
22.  埼玉喰種<OV> 《ネタバレ》 
「東京喰種 トーキョーグール」(2017)と同年の製作だが、本家に堂々と対抗する気概を感じるわけでもなく、単に東京を埼玉に取り換えて人目を引こうとしただけらしい。なおグールghoulでなくグールーghoulouとした理由についてまともな説明はなかった。 題名に出したからには埼玉でなければならないので「埼玉にこんな山があるなんて」というような台詞を2回くらい言わせていたが、その山へ行く途中の駅がJR青梅線の軍畑駅(東京都青梅市)で、「高水山/青梅丘陵ハイキングコース/東京都」という表示が映ったりするのは真面目にやっているようには見えない。とりあえず埼玉映画としての性質は全く感じられなかった。  内容としては予告編から受ける印象以上のものはない。人を食うよう運命づけられた巨乳生物の切ない物語(後日談付き)を一応作ろうとしたようだが形だけなので真面目に見る必要はない。脚本のほか演出・撮影・録音・音楽など全般的に低調で、そもそも映画を作ろうとする気がないのではと思ったが、監督は「ホラー・ドキュメンタリー」に携わって来た人物らしく、そういうものの延長で映画のようなものを作るとこういうものができるのかとは思った(ちなみに制作会社はAV会社の系列とのこと)。なおエンディングの前に5分半程度のメイキング映像を入れていたのは作り手の姿勢に問題を感じる。 スタッフはともかくキャストはみな一応の役者だろうが、主演扱いの(ほとんど演技しない)雨宮留菜という人だけは人気グラビアアイドルとのことで、要はアイドルホラーとして作られたものらしい。身長143cmでHカップという極めて特徴的な体型だそうだが、劇中でそれが生かされているわけでもなく、単にその場に突っ立っているだけの人物に見えた。ファンなら姿が見えさえすればいいのかも知れないが。 最初からこういうレベルで作ったにしても独創性もなく平板で、もう少し頭を使って作るということができなかったのかとは思った。それからスタッフにもう少し国語の得意な人がいた方がよかった。  なお女優では、女子社員→母親役(実質主演)の竹内奈菜という人はかなり個性的な風貌だが、特に序盤はほどよく色気が出ていて目を引いた。また犠牲者役の大町沙矢佳という人は、美形ともいえないがなかなかキュートな感じではある。そういうところでも見ないとほかに見どころが全くない製作物だった。
[DVD(邦画)] 1点(2019-10-05 09:58:21)(笑:1票) (良:1票)
23.  THE HYBRID 鵺の仔 《ネタバレ》 
製作側の説明によると、もとは「鵺 啼くカルデラ」という題名で、母子の断絶と再生を描いたミステリー映画(ホラーでなく)として2011年に作られたが、「納得のいく出来では無かった」ため、2014年に追加撮影と再編集を行ってモンスター映画にしたとのことである。詳細は不明だが、若手監督が手掛けた真面目な映画がお蔵入り状態になっていたのを、製作会社の社長が自らテコ入れして(企画・原案・プロデューサー・共同監督)娯楽性を加えて公開にこぎつけたと思えばいいか。それにしてもクラウドファンディングで3人から7,500円集めた(目標金額1,000,000円)というのはどういう意図だったのかわからない。  そのような経過を反映して、映画自体もとんでもないハイブリッドになっている。 当初制作部分に関しては、温泉地に伝わる「鵺」の伝説にからんだ謎を、美的な映像と人の情欲を織り交ぜながら解きほぐしていき、最後に主人公の心が解放される話だったように見える。しかし後で追加した部分が違和感ありまくりで当初のストーリーとほとんど関係がなく、背景設定も荒唐無稽な上に断片ばかりで全体像が見えない。製作側としてはこれでSFのつもりだったらしいが、オカルト研究家の賛辞を受けるようなものがSFであるはずもなく、ラストの大気圏外の場面と主人公の顔を映したところで心底呆れて終わりになる映画だった。当初の予定通り真面目に作ってあれば多少寂しい出来でも3点くらいはつけただろうが、ふざけたオカルトにしてしまったので低い点にしておく。失敗映画の例として見るなら面白いかも知れない。  なお真面目パートの主演は「穂のか」(石橋穂乃香)という女優で、言わずと知れた著名お笑いタレントの娘である。2011年の撮影だったとすれば22歳前後だったことになるが、この映画ではあまりに顔がふっくらし過ぎで、さすがにこれはちょっとどうかと思っていたら最後は慣れた(かわいく見えてきた)。 ほか余談として、群馬県の某温泉の協力で制作された映画とのことだが、温泉地の産物である黒いゆで卵を、拾ってきた化物の卵のように言っておいて適切なフォローもないのでは地元として不本意ではないかと思った。またついでにいえば、カルデラという言葉を榛名山に使うならともかく、ここの「湯釜」は火口湖という方が妥当ではないかと思うが、観光PRなどでカルデラという言葉を使いたい事情でもあるということか。
[インターネット(邦画)] 1点(2018-12-25 22:36:23)
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