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1.  山河あり 《ネタバレ》 
大正時代に、移民がハワイへ移植するところから始まります。はたして最初は、広大な畑で農作業に苦戦する姿が映されます。これはさぞかし自然との闘いを描くドラマが、と思いきや、あっという間に「それから10年」になってしまう。なるほどここからが本番か、と思い直す間もなく、今度はすぐ「それから7年」と出てくる。おいおい。で、まあ、かなり強引に2家族が設定されてやっとスタートみたいな感じになるのですが、そこから意外に話が広がらない。一番の問題は、この2家族8人以外の脇役がほとんど出てこないことです。よって、世界が閉じてしまい、国内のその辺の家族のやりとりと変わらなくなっているので、最初の設定の意味が乏しくなってしまっています。そこに日米開戦が出てきて、さすがにそこからはいろんな対立構成軸も出てくるのですが、やはり思ったほど広がりませんでした。ただこの作品は、山崎豊子が「二つの祖国」を書く約20年前に、すでにアメリカの日系人と日米戦争というテーマには挑んでいたわけで、その先見性と独自性については大いに讃えたい。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2024-04-13 19:00:11)
2.  ザ・ストーン・ローゼズ:メイド・オブ・ストーン 《ネタバレ》 
1989年にアルバム・デビュー、マンチェスター・ブームのトップに立ってブレイクするも、その後沈黙を保ち、94年にようやく2ndを発表。しかしその辺の間の悪さも手伝って、以前ほど流れに乗ることはなく、結局96年に解散。そのストーン・ローゼズの、2012年の再結成を追ったドキュメンタリーです。カメラは彼らを素直に追い続けますし、奇をてらったことはしません。デビューしていきなり訪れた絶頂期も丁寧に挿入しながら、再起へ向けて地道に進むメンバーの姿を提示します。そして再結成の第一弾として行われたゲリラ的なフリー・ギグの盛り上がりもかなりのものです。そしてここでは、メンバーは(いい年しているはずなのに)きちんとミュージシャンとしての格好良さをキープしていますし、むしろイアン・ブラウンが素人っぽく見えてしまうほどです。●で、ツアー中のアムステルダム公演で「レニが帰っちゃった事件」が起こるわけですが、ここでドキュメンタリーも急激に失速してしまって。いったん「撮れる状況ではない」はいいんですが、ならば周辺スタッフなどにも食い下がってほしいところですし、なのに一足飛びにファイナルのヒートンパーク公演になってしまう。で、そこで大いに盛り上がって終わり。いや、あの状態からメンバーはどうやって関係を修復したんですかね?そして、この公演を終えてメンバーには何が残って、そこから何をやろうとしたの?とか、一番肝心なところが置き去りになってしまいました。
[DVD(字幕)] 6点(2024-03-06 00:54:33)
3.  さよならくちびる 《ネタバレ》 
冒頭からいきなり「解散」の宣告で始まる。しかもその理由の説明もなし。これはもしかしてありがちサクセスストーリー系音楽青春モノとは違うのでは、という予感が走りますが、はたしてそのとおりでした。一つ一つのシーンの撮り方が丁寧だし、台詞も軽くない。だから、すべてが本音のぶつかり合いになっています。また、デュオのくせしてちっとも仲が良くない主人公2人の関係性も心地良く感じますし、それを扇の要のごとく的確につないでいる成田凌もいい仕事をしています。いろんなライブハウスの風景をきちんと作り込んでいる点も含め、制作側の手抜きのなさを感じます。難点は、このグループの立ち位置自体がはっきりしないこと(インタビューでは「飛ぶ鳥も落とす勢い」と言われていながら、ライブではガラガラだったりするし、かと思えば最後の函館では突然満員で大受けだったりするし)。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2023-12-26 00:45:09)
4.  サウスランド・テイルズ
とりあえず第三次世界大戦が起こって、その世紀末感の中で、いろんな登場人物があれこれをしていくということのようなのですが・・・とにかくぶつ切りの自己満足シーンが次々に流れていくだけであって、中心軸もなければ構築もありません。あえて既存のセオリーを破って作ってみましたと言いたいのかもしれませんが、結局、殻を破ろうとして、かえって殻に閉じこもってしまったというだけです。しかもその破綻した内容で140分以上というのは、実に辛い。
[DVD(字幕)] 3点(2023-12-16 01:25:57)
5.  The Witch/魔女 《ネタバレ》 
筋立ては至ってシンプルだし、類似先行作もいくつもありそうなんだけど、とにかく見せ方が上手い。前半は、のどかな青春ストーリーの枠組の中で、暗い影がじわじわと見え隠れして忍び寄ってくる。そして、いざ喫水線を超えたあの瞬間は、それまで溜めに溜めた前フリからの爽快感が炸裂します。そこからは濁流の勢いです。また、主演の彼女は表情だけですべてを語る表現力を有していますし、それぞれの敵キャラも存在感を発揮しています。アクションシーンも、ただ速くシャープなだけではなくて、何をやっているのかがきちんと分かる撮り方になっていますし、ひたすら動き続けるのではなく随所で「間」を重視しているのが、かえって鋭さを強調しています。
[DVD(字幕)] 7点(2023-09-28 01:03:56)
6.  座頭市物語
期待したほどでもありませんでした。まず、軸となる二家の対立が、言葉で「あの一家の野郎」とか言われているだけで、何が理由でどう対立しているのかも分からない。また、親分はもちろん周辺人物も、キャラが立っているわけでもなく、そもそもみんな同じような芝居をしています。よって、肝心の座頭市も引き立っていません。それから全体的に、各人の殺陣がやっぱり迫力不足じゃないのかな・・・振り方や打ち方だけではなく、前後の見せ方なんかも含めて。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2023-08-24 23:06:28)
7.  30年後の同窓会
30年前の戦中の共同体験が、重みも歴史も感じさせず、設定のための設定にしかなっていない。このやりとりなら、それこそどこかその辺の居酒屋レベルの同窓会でも、いくらでも展開されてそうな内容です。リンクレイターは、一般人の一見ありがちな日常生活を丁寧に描き出す術には長けているのですが、変にシリアスな方向に手を出して、迷走してしまったんじゃないかな・・・。一方で、1つの会話をじっと長時間積み重ねるやり方は、それはそれでいかにもリンクレイターなのですが、この素材との関係でその手法が適しているようには見えません。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2023-07-23 23:44:34)
8.  サンダウナーズ(1960) 《ネタバレ》 
ほのかにウエスタンっぽくもありながら、その実は直球ど真ん中のファミリー・ドラマです。しかもテーマは「流浪か定住か」に明確に絞られています。そこからぶれない中で、夫と妻と、そして時には子供が、地道で的確な会話を積み重ねています。この堅実さはジンネマン監督ならではです。とりわけその中で、設定上土と埃まみれメイクを余儀なくされながら、それでも凜とした美貌(と色気)を失わないデボラ・カーの存在の強さが素晴らしい。●進行としては、前半で羊の大行進や山火事スペクタクルで目を奪っておいて、中盤では羊の毛刈り作業なんかのディテールの描写も怠りません。そして毛刈り対決では、ハラハラ一大決戦かと思いきや、前半で行く末をたっぷり暗示しておいて、後半は一瞬で切り上げるこの手際の良さ。この辺は現代の制作者も見習ってほしい。●ただ、馬を入手したあたりから、何かテンションも落ちて進行もチグハグになった気が・・・草競馬などは、2回もある割にそれほど機能していませんし(子供頼りというのがよくない)、そもそも物語としては、みんなが地主宅から散り散りになったところで完結でしょ。あの辺でフィニッシュしてほしいところでした。
[DVD(字幕)] 6点(2023-05-22 00:38:34)(良:1票)
9.  三文役者 《ネタバレ》 
どんな作品のごく僅かな登場でも、一瞬で場を引き締め、そして忘れがたい存在感を残す、名優にして名脇役の殿山泰司。その殿山さんを主人公とする伝記映画とは、またとんでもなく難易度の高いテーマに挑んだものだと思いましたが、まったく論外な内容でした。●この異形の名優を演じるには、竹中直人では荷が重すぎましたね。形態模写にすらなっていません。荻野目慶子との演技の息も合っていません。しかも年月の経過も表現されていません。●描写の対象の中心は放蕩な私生活であって、確かに本当にそうだったのかもしれないけど、その中からどうやってあの隠れた名演の数々が生まれてきたのかを描かないと、伝記映画にはならないでしょ。これだったら、ただのその辺の変てこオッサンでしかありませんよ。●セミ・ドキュメント風にしているのも全然成功してないし、なぜか主人公のナレーションが不必要に被さってくるのは、もしかするとエッセイストとしての殿山さんを表現したつもりなのかもしれないけど、それ自体が作中で描かれていないので、何の意味もありません。
[CS・衛星(邦画)] 1点(2023-05-08 01:01:49)
10.  三匹の牝蜂 《ネタバレ》 
主役の3人がズベ公(←死語)設定で、「一丁やったるか!」のノリだけであれこれ突破していくという作品。という時点で予想されるとおり、何とも暑苦しくてアナーキーな内容。大体、その3人の活動のクライマックスは、「万博にやってくる客を当て込んで、女性を調達して売春管理稼業に精を出す」というものである。そして、登場人物にも制作者にも、その行動に何の迷いもない。むしろ天晴れである。もっとも、登場人物で一番安定していて、かつ一番要注意なのは、金の力で平和にお姉ちゃんを買って、満面の笑みでハッピーに去っていく左卜全爺さんだったのではという気もしないでもない。あと、和田アキ子が歌う主題歌は、隠れた名曲だと思います。
[DVD(邦画)] 6点(2023-02-03 01:16:27)
11.  サディスティック・ミカ・バンド
70年代の偉大な伝説、サディスティック・ミカ・バンドについてのドキュメンタリー。ただし、あくまでも2007年3月8日の再結成ライブについての作品、というのがミソで、したがって70年代当時のどうこうはまったく出てきませんし、まして当時の映像も一切出てきません。再結成のステージと、個々のインタビューと、レコーディング・スタジオ?のようなバックヤード風景が交互に出てくるだけです。ただ、個々の映像なり談話があまりにも断片的で、したがって突っ込みは浅くなっているものといわざるをえません。この再結成ライブの意義を表すんだったら、やっぱりかつてがどうだったかということを踏まえないといけないんではない?これだったら、元々のビッグネームが集まって特別なバンドを編成しました、というのとあまり変わりませんよ。まあ、1人ずつのキャラ立ちはもちろんしていますので、見ていてそれなりの味わいはありますけど。
[DVD(邦画)] 5点(2022-12-27 00:11:08)
12.  ザ・ウォッシュ 《ネタバレ》 
スヌープ・ドッグとドクター・ドレのコンビでああだこうだする話。前半は、2人のユルいやりとりが中心で、悪くない脱力系なんだけど、やはり段々とテンションが下がっていく。こういうので作品を成り立たせようとすると、相当なセンスが必要なんだよね。後半は突然誘拐事件とかが起こってそれっぽく盛り上がりますが、何かを突破するには至らない。まあ、この2人が主演の映画という時点で、一つの時代を保存した意味はあるのだろうと思います。
[DVD(字幕)] 3点(2022-12-20 01:08:33)
13.  サンサーラ
似顔絵描きの青年の放浪の旅、というコンセプトのようなのですが、とにかく、その辺でカメラをオンにしただけのような適当感まる出しの映像の切れ端が、特段の脈絡もなく垂れ流されているだけです。どこで何がどうなっているのかがさっぱり分かりません。別にこれって、それこそ「誰でも作れる」のではないですか?ただ撮っただけの動画を一定数積み重ねれば事足りるのですから。しかもその内容で2時間前後というこの長さ。一体何だったんでしょうか。
[DVD(字幕)] 1点(2022-12-16 00:32:39)
14.  最初の晩餐
発想は悪くないし、一つ一つの料理から家族の過去が見えてくるという構成も魅力的。また、最初の目玉焼きをはじめとして、各料理についても丁寧に撮られていると思う。問題は、それぞれのエピソードが結局はうっすらと流れてしまって、パンチに欠けるということ。また、それぞれがあまり有機的につながっていないこと。それと、場所は九州という設定なのでしょうか。それにしてはみんなの九州弁がえらく下手というか、中途半端なのですが。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2022-11-29 02:04:35)
15.  サバイバル・ソルジャー 《ネタバレ》 
単に普段はビジネスのことしかないメンバーが、ヴァンダムに鍛えられてワーワーやるB級(いやC級)作品かと思っていたら・・・中盤以降の路線を逸脱しまくる展開にはびっくり。いつの間にかまるっきり変わっている作品世界が面白くて、とりあえず楽しんで見ることはできました。ただ、主人公の成長過程とか、サブキャラの設定とかにはもっとネタの仕込みが欲しかったところではありますが。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2022-05-10 00:31:47)
16.  3人のゴースト
クリスマス・キャロルベースという時点で、ストーリーの予想はついてしまうので、後はどう捻りやオリジナリティを入れるかになってくるのですが・・・気合が入っているとおぼしき部分がことごとく外していて、ひたすら演出側の自己満足を見せられているだけでした。役者やスタッフも、現場でやりにくかったんじゃないでしょうか。ビル・マーレイも、もっと小市民的な役でこそ本領を発揮するのに、こういう富豪系の役には合っていません。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2021-12-28 02:07:10)
17.  3時10分、決断のとき
せっかくあれこれ凝った設定をしているのに、テンポが悪くて全然スリルを感じない。ラッセル・クロウは驚くほどウエスタンに合っていない(多分この人、どんなコワモテの役をやっても、「実はいい人」感が最初からにじみ出ているのだろう)。それと、この展開で長男役の俳優が大根なのは致命的なのでは?唯一光っていたのは、自然な冷酷さをどの画面でも全開にしていたチャーリー・プリンス役の人くらいでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2021-11-20 00:45:32)
18.  さあ帰ろう、ペダルをこいで 《ネタバレ》 
祖父と孫とが旅を続ける間にいろいろあって変化が・・・というのはよくあるパターンだよなあ、と思いながら見始めたのだが、ちょっと違っていた。記憶を失う前の「元の生活」の部分が丁寧で、亡命前も亡命後も、圧政の理不尽さと生活上の窮迫感がきちんと押さえられている。ところがその部分の出来が良すぎるため、肝心の自転車の旅が全然映えないのだ。走っている以外に特に何かがあるわけでもないし、ダンスのお姉ちゃんとの出会いはいかにも付け足しだし。それよりも最後のバックギャモン勝負が全部を持って行ってしまったというのは、やはり問題だと思う。ただ、途中ですっと祖父が消えてしまう点だけはなかなかトリッキーだった。
[DVD(字幕)] 6点(2021-07-26 01:24:44)
19.  聖の青春 《ネタバレ》 
単に将棋にネタとして乗っかっただけの内容だったら許さんぞと思いながら見始めたのですが、予想外に良い内容でした。村山も羽生もいちいちいろいろそっくりで楽しいんだけど、何といってもMVPはリリー・フランキーの森信雄!単に雰囲気が似ているというだけでなくて、すべてのシーンのすべての芝居が、「村山への師匠愛」というこの人の本質を体現しています。●それから、将棋を指す指の動きの一つ一つはもちろん、対局中の仕草、記録係や立会人の作法、控え室の光景や大盤解説の風景まで、きちんと丁寧に作っているのがよく分かるのです。それと、対局中って(終了後もですが)、当然ながら沈黙が支配する世界になるのですが、それを恐れずに(ヘタな台詞だの何だの入れずに)堂々と撮りきっているのも素晴らしい。●降級時の切れ負けの一局、相手のモデルは田中寅彦ですよね。ほんの一瞬の登場なのに、こういうところも丁寧です。●気になるキズは、クライマックスの対戦中、あの安食堂サシ飲みシーンを回想でそのまま出してしまったこと。ここはそんな回想なしの方がよかったと思うのですが、かりにやるとしても、対戦の風景に台詞だけを断片的にかぶせる、とかでしょ。そうでないと、2人が対局に集中していることにならないよ。●しかしいずれにしても、村山聖という早世の天才の名を後に残した作品としての功績は大きいと思います。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2021-05-09 00:10:53)
20.  砂漠の鬼将軍 《ネタバレ》 
いろいろエピソードのありそうな人なのに、90分前後でどうやってまとめるんだろう・・・と思っていたら、冒頭で、「イギリス人捕虜が後に関係者をたどって判明しました」という視点を手際よく提示(結局、本人に会ったのは一瞬だけ、というのも逆にドラマチック)。この構成が巧妙で、それに続く本編の焦点を絞ることに成功しています。その後も、何が起こっても各登場人物は慌てず騒がず、常に冷静に事を運んでいますし、それが作品の気品と節度を保っています。しかし何といっても白眉なのは、階段を上がってくる夫の気配だけですべてを察知し、いざそれを悟っても涙の一滴も流さないジェシカ・タンディだと思う。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2020-12-13 01:29:37)(良:1票)
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