1. 秋刀魚の味(1962)
学生時代に名画座で鑑賞。これが初めての小津作品でした。てっきりお客は映画マニアばかりかな、と思っていたら、会場は近所のお爺さんお婆さんで大盛況!終始笑い声が漏れて楽しい上映でした。この時の上映のおかげで、「小津作品はシネフィルだけが見るマニアックな映画」というようなイメージを持たずに済みました。今でこそ小津調の演出には馴れましたが、はじめて見たときはセリフ回しやその撮り方、編集の仕方など、いままで見てきたどの映画とも違う異質なものだったので、えらく驚きました。そのスタイルのおかげか、これがただ単に「庶民の生活を見つめた心温まるホームドラマ」とは思えなかったのも印象に残っています。ただホノボノしているわけじゃない、監督の激烈な感情が奥に込められている、そんな映画のような気がします。 [映画館(邦画)] 8点(2013-07-13 04:05:03) |
2. 座頭市千両首
このページを今見て、スタッフが変わった、というのを知ったわけですが・・・なるほどやっぱり。個人的には好きな作風です。オープニングや、鉄砲隊を見て逃げ帰る農民たちのシルエットとか・・・なんかダークなカンジ。クライマックスのカメラワークもダイナミックで迫力がありました。ただ、さすがにストーリーはマンネリ気味かも・・・。ここ2、3作は、人物関係がわかりにくいことが多いです。「あれ?この人とこの人、どーいう関係だったけ?」みたいな。けど結構楽しめる作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2005-07-25 15:46:28) |
3. 座頭市喧嘩旅
チャンバラシーンは確かに前作よりも良かったと思います。敵が市を取り囲んで、四方から荷車をぶつけてくるシーンなんか「ああっ!座頭市危ない!!」と心の中で叫んじゃったり(汗)。けど、冒頭でお美津を追い回していた侍たちのその後が無かったような気が・・・(うろ覚え)。その後ちゃんと逃げられたのかな?お美津を助けるお久もいい味出てました。 [DVD(字幕)] 6点(2005-04-01 13:54:37) |
4. 座頭市兇状旅
まだこれまでの4作しか見てませんが、今回のラストシーンが一番好きだったりします。 クライマックスの展開にもちょっと唖然。もう一度、1・2作目を見直してみると違う作品に見えるかもしれないです(^^;。 7点(2005-03-22 21:19:13) |
5. 座頭市物語
夜道で二人と斬りあう座頭市は最高にカッコイイ!あの宿命の対決も泣けるぜちくしょう。これに比べるとたけしの座頭市は情け容赦ないって感じですね。ある意味たけしらしいけど。…ってなんでここでたけしの座頭市の感想を言わんとあかんのじゃ。 10点(2004-01-11 18:27:46) |
6. 猿の惑星
《ネタバレ》 『植物があったぞ!なら水もあるはずだ!』おまえら海に不時着したんとちゃうんかコラ!?…と突っ込みたいところもたくさんあるけど、そんなモンも吹っ飛ばす展開にのめり込んでしまいました。無常感がただようラストも印象に残る。リメイク版のクオリティでこの映画が作られてたら12点つけたいところ。 10点(2004-01-11 15:42:47)(笑:1票) |