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ロカホリさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1504
性別
自己紹介 先日(2023/6/10)PCが逝ってしまいました。
長年のデータが全てパーです。登録前のレビュー数十本も全部消えました。
バックアップは大事ですねえ。

皆さんも気を付けてください。

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1.  ザ・フラッシュ 《ネタバレ》 
原作未読。DCは映画しか追っていません。 予告は見ないようにしてましたが誰が出るのかどんな展開か劇場のポスターでわかってしまい、なんかテンションが下がりましたね。まあ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のネタを入れてくるとは思いませんでしたが、過去のDCアメコミ映画や立ち消えになったネタを入れてきてもねえって感じでした。ほぼ知ってるネタでしたけど若い人はピンと来ないでしょうね。確かにキートンのバットマンは想像以上に活躍するしテーマ曲はかかるしで見てきた者としては良かったんですけど、もうマルチバースはなんでもありだし多すぎてお腹いっぱいですね。過去に戻って歴史を変えようとしても『時間軸の不可避な交差点』とやらで抗うことが出来ないってのもアメコミヒーローによくあるネタだし、フラッシュにも主役を張るほどの魅力を感じなかったな。せっかく出したスーパーガールの活躍の場の無さと末路にも萎え萎えです。
[映画館(字幕)] 5点(2023-06-19 23:28:24)
2.  ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結 《ネタバレ》 
冒頭の「俺はできる男」感を出してるマイケル・ルーカー演じるサバント(サングラス姿だと晩年の内田裕也そっくり)。減刑との引き換えに参加した彼の所属チームの登場から退場までの流れが最高すぎて期待感がドンドン増して行きましたが、同じ材料でも調理する人が変わるとこんなに違うのかという出来でしたね。その噛ませチームが全滅後に主役チームが出てきますが、それなりのクズっぷりもあり個性的でもありでキャラクターそれぞれに魅力があった。特にジョン・シナ演じるピースメイカーは最高でした(vsリック・フラッグは名勝負だった)し、ねずみを操るラットキャッチャー2と相棒セバスチャンはスゴく可愛かった。影が薄くなりそうな気配があったハーレイもさすがの無双っぷりで持っていくし、最後にはパイロ人そっくりな着ぐるみ感バリバリの怪獣スターロまで出てくるし楽しめました。中途半端に真面目ぶった作りだった2016年版とは大違いで面白かったです。演出と構成力の上手さはさすがジェームズ・ガンだなと思いました。 ただまあ、トロマ出身で『スリザー』を撮ったガンらしい容赦のない描写もあるので、耐性の無い方だとちょっとキツいかもしれませんね。
[映画館(字幕)] 7点(2021-08-30 21:47:53)
3.  ザ・スイッチ 《ネタバレ》 
入れ替わりというのはよくあるネタではありますが地味な女子高生(ミリー)と中年殺人鬼(ブッチャー)はアイデアが良いですね。その殺人鬼と入れ替わってしまうミリー役のキャスリン・ニュートンがとても可愛らしかったです。中が殺人鬼ブッチャーになってからは下ろしていた髪をオールバックにして化粧をし、赤い革ジャンでビシッとキメる強そうな女性にガラッと変わり、妖しい色気を醸し出していて女性の二面性を見たような気になりました。ブッチャー側もなにも言わないジェイソンばりの殺人鬼が中がミリーになった途端に仕草や動きが女性になっていてビジュアル的にも面白かったです。後者はいま色々と話題になることが多いジェンダーにも通ずる設定でしたね。そこら辺を上手くコメディに昇華させ(弱ったアリクイは吹きました)、ホラー部分は80年代スラッシャームービーに捧げたような作りが組み合わされていて悪くなかったです。 ただ、殺人鬼が中に入った状態のミリーが行った殺人はちょっと引っかかりましたね。イジメっ子とイヤミな教師は殺されるほどのヒドい描写は無かったし、作りがホラー・コメディですし主人公の外見のままで殺人はして欲しくなかったな。オッサンの体と違い非力な女子高生なので反撃にあうという描写もあったので、そういうオチや誰かが来て未遂に終わるという方が良かったのになと思いました。
[映画館(字幕)] 6点(2021-04-13 19:00:02)
4.  貞子 《ネタバレ》 
施設育ちの心理カウンセラー茉優と人気動画配信者になりたい大学生の弟の和馬に謎の少女と面白そうな雰囲気はありました。 茉優が常駐し担当している患者が寝泊まりしているらしい6階建ての総合病院はフロアにナースステーションすら無く、不審者(患者・倉橋)も出入り自由というザル警備。お茶の水女子大付属中かと思いました。その、かつて貞子にかかわり精神を病んだ倉橋は貞子なんかよりよっぽど怖くて良かったのですが、貞子のやり口が顔見せしてビビらせるだけだったり、常にダラダラしていたりと面白みに欠けましたね(ほふく前進は早かったです)。「お前は貞子の生まれ変わりだ!」と霊能力者の母親に虐待されていた少女はサイコキネシス持ちのようでしたが貞子との関係もハッキリしないままだし、ユーチューバーやSNS人気の時代を反映させたり間引された子供たちの話を入れたりしてますが、全てにおいて描写が薄く中途半端。ネット配信された動画を見て貞子の呪いが感染していくのわけでもないし小規模な話で終わっている。『撮ったら呪われる』というキャッチコピーも和馬の撮った動画の中に貞子がいただけだったし誇大広告みたいでしたね。面白く出来そうな要素はあるのにまとめるコトは出来なかったな。 最後には茉優が少女に「守る」と決意表明し勝利したと思ったら、なぜか急に病院の四人部屋でビクついていて精神が壊れた描写。記憶を失っていた少女は回復し巣立って行き、自分が貞子に連れて行かれるという落ちは積み上げた流れを無視していて唐突で違和感あったしベッタベタすぎてつまらなかったです。アレは台本になく「悲鳴がでるような最悪なものしたかった」と後から付け足したらしいですが、違う意味で最悪で中田秀夫は完全に終わってるなと改めて思いました。こんな終わり方なら少女に「ニヤリ」くらいさせ貞子と通じてることを匂わせた方がまだマシ。中盤辺りから演出も脚本も常にグダグダだし『貞子』もルールの無い何でもアリな存在になってしまったし名前を出さなければ別のホラー映画で通用しますね。そういえば池田エライザってよく知りませんでしたが藤田ニコルに見えてしょうがなかったな。
[映画館(邦画)] 3点(2019-05-25 13:50:24)
5.  サスペリア(2018) 《ネタバレ》 
アルジェント魔女三部作での三人の母の設定も変わってるし原案を拝借しただけの別物なのでリメイクというより再構築版というところかな。宣伝の赤い紐の衣装を装着しワケのわからないポーズをとっていたお姉ちゃん達の写真を見たときはヤバい気配しか感じませんでしたがなかなか面白かったです。お姉ちゃん達は暗黒舞踏集団にしか見えなかったらまんまサバトのような儀式を行っていて、それを指導している先生達は古から活動していた魔女だった、と。その儀式に使う若い女性を生け贄に自らの延命をしていた老害ボス魔女マザー・マルコスと新たな道を模索している(見た目)中年魔女マダム・ブランとそれ与する連中が蔓延っている巣窟。そこにダンスのオーディションを受ける体でやってきていたのが実は強力な魔女であり三人の母の一人嘆きの母サスピリオルムの器になっていたスージー。彼女が悪さをしていた魔女たちを粛正するために単身乗り込んできて文字通り血祭りに上げるお話。 精神科に逃げ込む生け贄にされそうな生徒と学校の不審ぶりに気がつく精神科医からはじまり順序立ててしっかりと構成してあるし、終盤の見せ場ではスージーを生け贄とし器にするつもりだった老害魔女たちの慌てぶりや、その血祭りの後を掃除している絵面が面白かったけど、いかんせん152分は長すぎるかな。毎日豪快に笑い飲み食いしタバコを吹かし男を弄ぶなどパワフルに生きている魔女オババたちは悪く無いけど、情緒的なシーンやダンスがクドいのでそこらへんカットすればスピード感も出て見やすくなる気がする。 1977年のベルリンが舞台で日常的にテロが起こり目の前にはベルリンの壁とまだナチスやホロコーストの残り香を感じさせる作り。それに妻を追い求める心理学者のおじいちゃんや迫害された人々と消えていった魔女と重ね合わせていて興味深かったです。罪悪感にさいなまれたお爺ちゃんの記憶を消し慰め励ましたサスピリオルムは女神様のようだったな。彼女や粛正を免れた魔女たちはあの後どうなったんだろう。 しかし、一番驚いたのが精神科医のおじいちゃんを演じたルッツ・エバースドルフ。観るまでネタバレや宣伝記事なんかは見ないようにしていたので鑑賞後にニュースを読んでいてビックリしましたわ。上手いなと思っていたら特殊メイクを施したティルダ・スウィントンだったとね。まさに魔女。
[映画館(字幕)] 7点(2019-01-26 19:17:55)(良:2票)
6.  ザ・プレデター 《ネタバレ》 
プレデターは他の惑星の優秀な生物のDNAを採取し異種交配で進化してたとか、プレデターがやたらと感情を表わしていたり意思疎通を図ってきて翻訳機で会話したりとか、政府の機関がプレデターを研究してたとかイロイロと新しい設定を持ち込んできたけど、これを継続させる気はあるのかな?という印象。エイリアンも遺伝子操作した人造生命体で萎えましたけど同じようなことしてどうしたいんだろ。プレデターって勝手に来て好き放題に暴れ回る狩猟が好きな最強戦闘民族の蛮族みたいなもんなのに、わざわざ魅力を薄くして自爆プレイにしか見えなかったです。その交配種にオリジナル(?)が負けちゃうのもダメですね。ファン心理がわかってないです。あと、天才的な頭脳を持つという主人公の息子ローリーくんがプレデターの武器で人を誤爆するけどアレもいらないですね。AVP2も酷かったけど相変わらず倫理観がズレてる気がします。20世紀フォックスは良い資産があるのに使い切れないですね。 最後はプレデターキラーとかいうアイアンマンのウォーマシンみたいなのが出てたけど、唐突にあんな兵器1つ出すならエイリアンの幼体セットでも出した方がよっぽど良かったな。と、ここまでダメ出ししましたがAVPシリーズよりは面白かったです。プレデターを相手にするのは戦闘スキルはあるが問題のあるイカレた元軍人たち。それよりも強いのが女性生物学者というのはよく分からなかったんですが、それぞれ個性的でキャラも立ってて見せ場もあるし散り様も悪く無かったな。
[映画館(字幕)] 6点(2018-09-15 20:46:17)
7.  猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) 《ネタバレ》 
前二作までの流れは非常に良かったのですが最後の最後でイマイチなのを作っちゃいましたね。シリーズのオマージュもあって悪くないシーンもありますがエイプ側も人類側もやたら抜けていて雑だったな。丸見え状態で軍隊の直ぐ後ろをつけて行ったり収容所に女児が簡単にアッチ行ったりコッチ行ったり行き来できたり、アレだけの数が穴から脱出していても全くスルーだし人類側のアホっぷりが半端なかった。全員ウイルスで頭やられてたんだろうか。 結局、聖戦記と仰々しいタイトルだけど、「地獄の黙示録」のカーツ大佐を意識してるかのようなただのお山の大将とその手下の連中が相手でそれが片付いただけだったのがなんとも言えませんね。飲食させずに壁を作らせることになぜかご執心だったけど武装軍がいたから何にもならないし、北軍の兵士に「壁なんか意味はない」と言わせてましたがトランプにでも言いたいからネジ込んだんでしょうかね。しかもゲート脇にはどうぞやっちゃって下さい状態で燃料タンクはあるわ、最後には雪崩で全員一掃って今まで何を観てたんだろうって気になりましたわ。旧約聖書ネタも満載だし世界中にウイルスが蔓延していて人類は死滅が進み、わずかに残る者は言葉を失い知能も退化していくだけなんでしょうけど、三部作の締めならもうちょっと脚本をどうにかして欲しかったな。映像は迫力があって見応えがあり、圧倒的な存在感のシーザー、知恵者モーリス、頼りになるロケットとルカ、場を和ませるバッドエイプ、人類側には前作コバ配下の猿が寝返っていたりとキャラは揃っていたし、あの湖でのエンドは悪くはなかっただけにね。あとチラ見せでいいから自由の女神は観たかったな。
[映画館(字幕)] 5点(2017-10-17 21:13:10)(良:2票)
8.  貞子vs伽椰子 《ネタバレ》 
アメリカの「フレディvsジェイソン」に匹敵するといっても過言ではないこの組み合わせ。エイプリルフールのジョークネタと思っていたら本当に作るとは思いませんでした。 どうやって対決へもっていくのかと思っていたら、それぞれの呪いの法則や設定を変えて化け物二人を絡みやすくしていてお祭り映画用の別世界の物語になってますね。対決の場を整えるまでのドラマは丁寧に描写され良い感じに出来ていて、呪いの家に呪いのビデオを見た人間を行かせるというのもアリだと思う。でも遂に両雄が対峙!という辺りがピークで後はどんどん下がっていくだけだったかな。呪いのビデオは不穏な気配を感じさせないショボい画になっちゃってたのも残念だったし、「バケモノにはバケモノをぶつけんだよ!」といきなり出てきたくせに存在感アリアリな安藤政信演じる霊媒師の常盤経蔵が言ってましたが、食い合いせずに融合してより強力になったという落ちはかなり微妙だった。意気投合したのか合体してクトゥルーみたいになっちゃったのには萎えましたわ。それぞれのシリーズのファンはガッカリしたと思うな。オンリーワンな存在なのに一つにしてどうする、と。これだけの映画なので清水崇辺りに任せた方が良かった気がする。 まあ終盤が気に入らないけど全体的には嫌いじゃないですね。俊雄くんは大柄になってていつもより妙にアグレッシブだった気がするけどイジメっ子連中を持って行ったのは良かった。その後にイジメられっ子を伽椰子が持って行ったのは「勘弁してやれw」と思いましたけど。霊媒師の常盤経蔵と相棒で霊感のある盲目の少女珠緒はキャラが立ってたのでスピンオフを作ってもイケそうな気がしますね。
[映画館(邦画)] 6点(2016-06-18 21:27:24)
9.  さらば あぶない刑事 《ネタバレ》 
TVシリーズから全部見てます。プロレスラーの引退試合のようなこのシリーズでしたが二人が定年を迎えようやく本当に終わりそうですね。劇場版はいつも無駄に話を大きくするだけで酷い出来でしたが今回もいつもと同じ感じ。あぶない刑事自体がスタイリッシュで粋なやりとりと何をやらかすかわからない二人の破天荒っぷりが面白くウケたわけで、今回もその片鱗を見せているだけに各所の雑加減が目立ってたのが残念。 吉川演じるガルシアとタイマンを張っている最中にたまたま拾った拳銃を持った彼女に「撃て!」などとありえない事を言い放った鷹山のミスにより殺される流れはガッカリを通り越して呆れ果てましたわ。その上、事件解決後は彼女の死を弔うことなくいつもの定番な流れで終わりだしね。まぁあの終わり方は一番らしいのでファンも納得だと思うけど彼女があんな扱いなら出す意味がないし、なぜ最後になって鷹山に彼女なんて入れようと思ったのか理解できない。 終盤のガルシアとのセンスゼロのバイク対決シーンもそうだし、倒した後の余韻もへったくれもなく始まるその後の登竜会とBOBとの銃撃戦もそうですが、終始一貫して脚本と演出があり得ないほど酷く雑で可哀想な出来だった。ほぼファンタジーなんだし観に来るのは長年のファンが多いんだから、かつてぶっ潰された銀星会の残党が作った登竜会がBOBと手を組んだけど、イケてるダンディ鷹山&セクシー大下+トオルに成敗されました!で単純明快なカッコいい暴れっぷりを見せときゃいいのにね。監督脚本はTV版同様の人たちだったけどお世辞にも面白いとは言えない出来でしたわ。 タカ&ユージとトオルやカオル他歴々のメンバーとの軽妙なやりとりは相変わらずで、あぶ刑事ワールドを感じさせてくれたし誰もが憧れた往年の日産レパードも登場。吉川晃司も大物感があって得意のシンバルキックも見せてくれたのでそこら辺は良かったな。近藤課長こと中条静夫さんから始まる歴代作品の映像が流れるエンドロールは懐かしくてしょうがなかったな。
[映画館(邦画)] 4点(2016-02-06 21:42:16)(良:1票)
10.  残穢 -住んではいけない部屋- 《ネタバレ》 
原作未読。【穢れ】不浄、汚れ。死・出産・疫病・失火・悪行などによって生じ、災いや罪をもたらすとされる。 怪談雑誌に読者からの体験談をリライトしている怪奇現象には懐疑的な作家『私』。その私へ届いた大学生久保さんの手紙から始まる陰惨な歴史探求物語といった趣き。私と久保さんのコンビネーションは悪くなく、ホラー風のミステリーといった感じで進むのが心地良かった。昭和の角川映画を観ている気になった。演出も控えめで淡々としており他作品と違って直線的な描写はほぼ無いものの、凄惨な事件から発生しジワジワと広がり迫ってくる穢れの不穏な雰囲気は良くていた。陰湿で日本のホラーにハマってるし恐ろしいモンだなと思いました。まぁ穢れがあったら逃げ場は無い気もしますけど呪いや祟りと違って標的や発動条件が無いってのがまた性質が悪く怖いですね。観終って考えてみると『残穢』とは上手いタイトルですわ。原作を読んでみたくなりました。
[映画館(邦画)] 7点(2016-02-04 23:26:36)
11.  猿の惑星:新世紀(ライジング) 《ネタバレ》 
まずVFXの凄さに驚かされる。今ではSFやアクションなどでは当たり前になっていますが、動物園やTVで見たことが誰でもありよく知っている猿を、ここまでリアルで繊細で感情豊かに描いているのは本物の猿に演技させてるのかと思えるほど凄かった。WETA社の技術とパフォーマンス・キャプチャーでシーザーを演じていたアンディ・サーキスをはじめとした演者の成せる業か。 多くの猿が手話やたどたどしくも会話を出来るようになっており、創世記から10年でだいぶ人類に近づいているという世界。舞台のサンフランシスコにおいては、知能の発達した猿たちは壮大な自然の公園内で大きなコミュニティを作り社会を築き始め進化の過程を辿っている。かたや人類はウィルスにより激減し、免疫のある人間だけが残り少ない資源で細々と廃墟で生き永らえている。それぞれを交互に対比して問題点も描かれ、それらの小さな火種が徐々に大きくなっていく過程は前作同様に上手かった。アレだけの感染力を誇るウィルスなだけに世界各国で猿の下剋上が起きているんだろうな。次回が前日譚三部作の最後で、人類と猿がどういう結末を迎えるか誰もが分かっていますが、今作を担当して最後も任されている『猿の惑星』の大ファンというマット・リーヴス監督なら納得できる作りにしてくれそうです。それにしても、指導力も行動力もあり圧倒的なカリスマ性を感じさせるシーザーは存在感が凄かったな。
[映画館(字幕)] 8点(2014-09-23 22:19:05)
12.  サイレントヒル:リベレーション3D 《ネタバレ》 
原作であるゲームは未プレイ。前作は観ています。原作を愛している感アリアリだったクリストフ・ガンズから監督が変わってしまってますが、前作との繋がりも多く見られそつ無くまとめてるとは思います。が、主役の子が魅力ないんですよね。表情に変化があまり見られず、元女子プロゴルファーの古閑美保がブーたれてるようにしか見えなかったです。三角頭が味方で出てきた時はワクワク感がアップしましたが、クリーチャーは面白いのばっかなので、それ目的でも楽しめるのでは?
[映画館(字幕)] 5点(2013-07-24 23:35:16)
13.  THE GREY 凍える太陽 《ネタバレ》 
極寒のアラスカの地に放り出された男たちの生死をかけたサバイバル。生存者たちを襲う自然環境の厳しさ、ならず者の集まりながら各々が家族を思う心情などリアルに描かれていると思います。死に場所を求めていた主人公が墜落事故で生き残った仲間を鼓舞するリーダーになる。しかし自然の厳しさにより一人また一人と消えていく仲間たち。そして独りになった主人公にも選択の時が訪れ、仲間と共に生き残るという生き場所を見つけた主人公に父親の詩が蘇る。「もう一度死んで 最強の敵を倒せたら その日に死んで悔いはない その日に死んで悔いはない」。訳が微妙という話もありますが、あのもうどうしようもない場面でアレはシビれた。 根性無しの私は仮に墜落で生き残ったとしてもやる気ゼロで速攻で死ぬだろうな。何事も気力が大事ですね。普通のシネコンで鑑賞しましたが、序盤の航空機墜落シーンの音響はハンパなかった。どっかの遊園地のアトラクション並のリアルさでビビりました。歴代映画墜落シーンで一番の衝撃。
[映画館(字幕)] 7点(2012-10-31 22:52:21)
14.  最強のふたり 《ネタバレ》 
事故により首から下が麻痺している大富豪、スラム街出身の前科者という両極端の二人の物語。実話を基にしたそうですが、コレ系はどこまで実話なのか気になりますね。 誰もが腫れ物に触れるように自分に接するため鬱積した毎日を過ごしていた大富豪フィリップ。彼の前に要介護の自分にすら遠慮なくズケズケ物を言いつつも嫌味がなく、下ネタ+ブラックジョーク上等なドリスは人間味を感じられ新鮮だったんだろうな。介護人がいないと何もできない自分も人間らしく対等に扱うドリスによって心が満たされていく描写はとても上手く、素直にいい話だなと思えました。なので、どこまで実話なんだろ?と思っちゃうんですよね。どうなんだろ。 音楽も効果的かつ抜群にあってて、冒頭の『アース・ウィンド&ファイアー』の名曲『セプテンバー』でノせられてしまった感もあるかな。 フィリップを演じたフランソワ・クリュゼ、ドリスを演じたオマール・シーの満面の笑みを見てると心が洗われるようですね。ふたりが揃えば無敵。まさに『最強のふたり』でした。
[映画館(字幕)] 8点(2012-09-22 22:36:51)(良:2票)
15.  猿の惑星:創世記(ジェネシス) 《ネタバレ》 
続編、リメイク、前日譚。ハリウッドのネタ切れによる安易な企画はよくありますが、名作『猿の惑星』の前日譚である今作もその系統かなと思ってました。しかし、よく練られた脚本と細やかな演出により、非常に納得のいく前日譚になっています。人間側の主要人物も良かったですが、アンディ・サーキス+CGによる猿側のリーダーのシーザーの感情溢れる表情や行動が良かったですね。 アルツハイマーの新薬を与えたチンパンジーから生まれた子猿。その子猿は新薬の効果を受け継いでいて知能もどんどん発達。その新薬をアルツハイマーの父に投与すると劇的な効果が表れるが、数年後には抗体ができてしまい症状悪化。そのため強力な新薬を開発するが人間には副作用があった。その新薬に隣人のパイロットが感染したコトにより世界各国へ爆発的に広がっていき、人類が激減し衰退するという流れも悪くない。 保護施設に隔離されたシーザーは虐げられた生活に見切りをつけ、仲間を教育しつつ新薬で覚醒させ自由を得るための戦いに出る。施設でのシーザーの叫びはグッときたな。ゴールデン・ゲート・ブリッジの向こうに見える人類の街並み(文明)を見据えるシーザーの画も良かったわ。無益な殺生はせず、統率力と行動力があり慈悲に溢れているリーダー。今の日本にも欲しいトコですねぇ。
[映画館(字幕)] 8点(2011-10-07 21:25:59)(良:2票)
16.  サンクタム 《ネタバレ》 
いたって普通な洞窟からの脱出劇。映像はクリアで臨場感があるし、リチャード・ロクスバーグが演じていた探検家は凄味があったし、お約束的な要素を持った仲間もいるのでそれなりに楽しめますが、いかんせん地味ですね。父親と息子の葛藤を含め人間模様もベタだし何か未知の生物や未知のモノが出るわけでもないし、聖域という意味のタイトルは大げさに思える。洞窟を探検する探検家にとって極限状態での心構えや思考は理解できるが、葛藤も少なく感情移入は難しかった。それなりの内容に対して、キャメロンの名を前面に押し出すなど過大な宣伝と煽りをしてるので、無駄に期待感を上げられてしまい肩透かしを食う人も多い気がするのが不憫だな。
[映画館(字幕)] 5点(2011-09-19 21:36:13)
17.  さや侍 《ネタバレ》 
結局この人はコントありきで作ってるとしか思えない。主役の野見って人もテレビで使ってたらしいし、その人のキャラを利用してコントをしているだけ。テレビのダウンタウンや松本が好きな人にしか受け付けられないんじゃないかと思いますね。テレビなら内輪ウケというか収録しているスタッフや画面外の役者の笑い声に釣られて笑ったりテンションが上がるコトもあるかもしれない。でも映画じゃそうはいかないんだよな。まあ松本は嫌いじゃないので全作映画館で観てますが、発想は良いんだけど毎度おなじみな残念な作りと落ちでした。最後の「首が~戻った~。」と、娘役の子だけ抜群に良かったのが救いか。
[映画館(邦画)] 1点(2011-06-21 20:24:16)
18.  ザ・タウン 《ネタバレ》 
 銀行強盗が親から子へ受け継がれている街。日本人には到底理解できない街だな。主人公であるダグは優しく人間らしい男ではあるが、街と環境がそれを許さなかったのか強盗団のリーダーにおさまっている。その生まれ持った運命から逃げる事ができるのか?という物語ですが脚本も練ってあるし見せ方も上手く面白かったです。 表向きは花屋のジジイでありながら穏やかに脅してくる裏では凄味のある元締めを演じたピート・ポスルスウェイトは抜群に良かったし、狂気を忍ばせている幼馴染で共犯者のジェムを演じたジェレミー・レナーは若い頃の何を仕出かすか分からないショーン・ペンを思わせる好演だった。街に囚われた男、街を捨て行こうとする男、それを追う男のドラマは見応えがあり、銃撃戦は音も弾痕もリアルで終始緊張感にあふれた作品。彼女はオレンジのある場所に行ったのだろうか。 伏線の回収も出来ているし、台詞の妙を感じさせてくれる巧さもあった。ベン・アフレックは主演、脚本、監督を担当したそうですがセンスありますね。 
[映画館(字幕)] 8点(2011-02-10 22:35:50)(良:2票)
19.  サバイバル・オブ・ザ・デッド(2009)
ゾンビ三部作の最終作の『えじき』に出てきた学習するゾンビのバブ。賛否両論のその学習するゾンビが生者のように知恵と感情を思い出し文明社会を築くようなラストのゾンビのファイナル・アンサーとなるような『ランド・オブ・ザ・デッド』を撮り、その後に流行りの主観映像によるゾンビ発生のドキュメンタリー風味の『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』を撮ったまでは良いが、その後になんでコレになるの?というようなスケールの小さな作品。予算が無いのはわかるが、キャラも魅力がなく歴代シリーズの劣化コピーのような事を繰り返しているだけだった。毎度面白いゾンビの倒し方を見せてきたが、今回はイマジネーションも枯渇したか?と思うような陳腐さだったな。 最後に多少ゾンビの新要素が出て「ロメロ、やっぱり生涯ゾンビなんだな」と思わせますが、『ダイアリー』の傭兵も出てる事だし、この作品は『ダイアリー』のDVDにオマケ短編として入れとけば良かったんじゃないかな。『ランド』までがメインストーリーとしたら、脇道逸れまくってるという感がありますね。
[映画館(字幕)] 3点(2010-06-13 21:42:58)(良:1票)
20.  サロゲート
自分自身の身代わりロボットを活動させ人間は家で遠隔操作をしている近未来。ネット依存の引きこもり廃人もあれなら将来安心ですね。理想の顔、体、性別、声など「なりたい自分」になれるという夢の世界。 じゃあみんな優秀になれるだろと思ってしまったなぁ。ロボットだったら人知を超えた能力があるだろうし、遠隔操作してる本人の能力以上のものを出せるだろうから外に出て仕事をさせるって無意味じゃないかと思うんだけどな。まぁ胡散臭い店にあったように安物もあって能力差があるんだろうけど、「自分自身の分身」じゃなく「望んだままの自分」って面白そうな題材だけどそれを信じさせる設定ができないと破綻しちゃうね。急に表情が乏しくなったり、塗りたくったような作り物の顔色になったりと「無機質なロボットですよ」と宣伝しだしたような演出も鼻についた。家族愛、夫婦愛を織り交ぜたオートマティック化への警鐘的な物語だったが、設定から映像から全てが薄っぺらくチープだったな。まぁ金髪フサフサがウィリスの夢だったんだなというのは良く分かりました。
[映画館(字幕)] 3点(2010-01-26 22:29:19)
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