1. 39 刑法第三十九条
ネタバレ 井原裕先生「精神鑑定の乱用」に引用?されていたので興味をもって鑑賞 この作品はサスペンスなんでしょうけれど、サスペンスとしては今一つですよね 復讐のために戸籍を変えてたなんて単純でありきたりすぎるし、復讐のためだけに人生をささげている人たちの動機というか背景が弱すぎる だとすれば、これは刑法39条の批判のために作ったんですかね? もしそうだとすると、今度は不勉強すぎるんじゃないでしょうか(影響力のない映画でよかった) そもそも15歳の少年の殺人強姦は刑法39条がなくったって死刑にならないだろうに(映画のなかでも少し触れられているのに)、なぜ刑法39条の不条理をそこまで人生かけて追及するのかの説得力を失わせてる そして、映画をみていて感じるのは、刑法39条の問題ではなく、鑑定医の腕の問題で、「鑑定医の腕によって結果が左右されるのはいかがなものか」ということになると思います 確かに、鑑定がかなり微妙(解離性同一性障害なんていう診断をつける場合とか)な場合はあろうし、そういう場合は複数鑑定がでるということになる(その結果、複数鑑定で鑑定結果が違うので、鑑定が疑わしいということになるのだが、そういう場合は、「精神鑑定を根拠に何かを決定するのは難しい」という判断にはなると思う) また、最終場面で、鈴木京香が「裁判長、精神鑑定は綿密なデータと知識に支えられていますが、所詮精神鑑定人の主観にすぎないのです。精神鑑定の結果、刑法39条のもとに被告人を無罪にしてしまうことは、被告人の人権を守ることではなく逆に奪うことではないでしょうか」と朗々というのですが、むしろ、これは正しいんですよね(ただし、「所詮精神鑑定人の主観にすぎない」というのは、鑑定人が犯行時の善悪の弁別能力に言及するとすれば妥当だが、前半はちょっと言い過ぎ) 刑法39条というのは、もともとは被告人の利益のためにあるのではなく、被告人が心神喪失という人としての能力や責任を失った状態であるとして差別と引き換えの免責を与えるもの(井原先生は「乱心者」「二級市民」と呼んでいます)なんですからね 刑法39条があたかも「被告人の利益」になってしまっているのは、、①現実を知らぬ刑法学者の「責任主義の乱用」思想、②ひたすら無罪を勝ち取りたい弁護士の近視眼的思考、③専門知識を有する司法官に協力したい一心で、精神科医として判断しようもない「犯行時の善悪の弁識能力」を答えてしまおうとしてしまう鑑定医、の三者の合作ということになるらしい(井原先生の著書を一部を雑駁にまとめました)、そうすると問われているのは、現実的に精神科医ができることに立脚した刑法39条の運用をしなきゃいけないということなんでしょう 森田監督の映画は、「作ったような映画」なのでどうも好きになれませんが この映画も、その1つです 同じようなベクトルに市川昆があるけれど、二人はかなりちがう 私は森田芳光は嫌いで、市川崑が好きです [インターネット(邦画)] 0点(2025-04-03 21:10:15) |
2. さらば美しき人
やりたいことは分かるんだが今の時代にはもう評価できる内容でなくなっている。シャーロットランプリングは確かに美しいが、期待したほどではなかった。 [DVD(字幕)] 6点(2015-07-25 15:43:32) |
3. 最強のふたり
別に面白くない映画ではないのだが、「人類をこれほどの感動と衝撃にいざなった“喜劇”があっただろうか」(The Economist)、「今世紀、誰も想像し得なかった驚異の成功!」(ELLE)とか、何見て書いてるんだろうか、と唖然とするほど、感動や衝撃は乏しい映画。 [映画館(字幕)] 5点(2012-09-24 00:51:39)(笑:1票) |
4. サクリファイス
ネタバレ さんざん退屈な場面を見せられたうえで、「夢落ち」。そして家に火をつけておしまい。これが芸術というなら、別に芸術はわからなくても、構わない。 [DVD(字幕)] 4点(2012-08-02 22:50:20) |
5. さよなら子供たち
子どもたちの顔と名前が一致するあたりから、引き込まれる。最後の落とし方も、ルイ・マルらしい。子どもたちの顔と名前が一致したところで、もう一度最初から見たいと思う映画だが、実際見るかというと、そこまでではない。 [DVD(字幕)] 7点(2012-03-09 06:59:11) |
6. さすらいの二人
よくできた設定だし、ジャック・ニコルソンも頑張ってるし、アントニオーニらしさもうまく出ている。しかし、今一つ、つまらない作品なのは、設定とニコルソンとアントニオーニのどこかの組み合わせがうまくないのだろう。 [DVD(字幕)] 7点(2011-11-02 06:40:39) |
7. 砂丘
『欲望』がつまらなかったので期待しないでみたためか、なかなか楽しめた。監督の意図もよく伝わってくる。 [DVD(字幕)] 7点(2011-09-14 14:57:25) |
8. ザ・ライト -エクソシストの真実-
ネタバレ 普通におもしろいです。バアルは、カエルや猫の姿をとる場合が多いのだそうですが、だったら、「おまえ、バアルじゃないか?」くらい聞いてもよさそうなもんだ。そういうのは、ご法度なんだろうか。ご法度というのも変か。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-22 22:37:21)(笑:1票) |
9. さすらい(1957)
初期の作品のためか、アントニオーニの作品にしては、「構成」がある。まるで、ニューシネマかヌーベルバーグのようだ。それは冗談としても、案外、感情移入しました。イルマが「パラダイン夫人」(アリダ・ヴァリ)だったのも良かったです(この女優好きです)。ただ、日本語タイトルを「さすらい」としたのは、決して悪くはないのだけど、直訳の「叫び」のほうが、よほど映画にあっていると思う。 [DVD(字幕)] 7点(2011-07-22 20:15:57) |
10. サマー・ドレス
主人公の楽しさが伝わった。 [DVD(字幕)] 6点(2010-09-20 13:39:41) |
11. サテリコン
シュールで狂気と現実が混在している極彩色の画像は魅力的だが、断片的すぎて、眠気を誘う。最後まで見ても、あまり感心できなかった。 [DVD(字幕)] 6点(2008-09-07 19:12:20) |
12. サンセット大通り
「忘れられたスター」をはじめ、後世にさまざまなプロットを使い尽くされていながら、擦り切れていない部分が残っていることが、すごい。 [DVD(字幕)] 6点(2008-08-17 14:26:31)(良:1票) |
13. 細雪(1983)
吉永小百合がちょっと違う気がする。 [映画館(字幕)] 5点(2006-11-24 11:13:41) |
14. 最後の猿の惑星
この頃になると「猿の惑星」も「寅さん」化していただろうに、もう少しもたせても良かったのではないか、という心持ちになってくる。 [映画館(字幕)] 4点(2006-09-05 02:58:23) |
15. 猿の惑星・征服
いつの段階で原作のフィクションに収束させようとしたのか。嘘が嘘を呼ぶとはこのことだ。 [DVD(字幕)] 4点(2006-09-05 02:56:45) |
16. サウンド・オブ・ミュージック
いつ見たのが最初か思い出せないが、とにかく、テレビで吹き替え版を見たのだと思う。その後、何度も、テレビで吹き替え版を見たが、いつ見ても普通に面白い。ただ、段々に白々しくもなっていく。 これは、自分が薄汚れていくからだろうか。 [映画館(字幕)] 6点(2004-10-31 19:06:08) |
17. 猿の惑星
この後のシリーズを見てみようかという気になる。「落ち」があるとはねえ。この映画の背景を知らずとも、フェミニズム的な問題や人種的な問題は強く感じました。 [DVD(字幕)] 6点(2004-10-25 14:09:33) |
18. サイコ(1960)
タイトルに(1960)とかつけないでよ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2004-10-25 10:56:52)(良:1票) |
19. サイダーハウス・ルール
ジョン・アービングというので、『ガープの世界』を想像していたので、良い意味で裏切られました。アメリカ映画でよくある「旅立ち」と「帰郷」を描いた作品といってしまえばそれまでですし、ストーリーの起伏の割りに淡々とした展開は、趣味の分かれるところだと思います。私は、キャンディ・ケンドールの美しさの前に、6点です。 [DVD(字幕)] 6点(2004-05-31 13:23:43) |
20. サスペリア(1977)
最初から飛ばしすぎで、かえって怖くないです。 しかし、絵として素敵です。 2016/1/2視覚は効果的、音楽はいまいち。それでも寒気はした。 [DVD(字幕)] 7点(2004-04-17 02:21:16) |