1. サマーウォーズ
《ネタバレ》 素晴らしい。エヴァもなにもかもすっ飛びました。 あまり人の評価は引用したくないんですが、10番、よしふみさんのコメントが全てだと思う。 「時かけ」程度の出来だと、宮崎監督も鼻でせせら笑えたかもしれないが、 このサマーウォーズには青ざめると思う。 そのくらいの大傑作。 あえていうと、タイトルがつまんない。こんな地味なタイトルでヒットするのだろうか・・。 もっと説教臭いのかと思ってました。 バーチャル電脳の世界は虚構で、むなしいもので 田舎の大家族のようなナマのつながりが大事だとかなんとか、ありがちな説教話なんじゃないのか。 ところがそうじゃなかった!!! 「バーチャルだろうが、リアルだろうが動かしてるのは人間。 どちらの世界も人間と人間とのつながりこそ大事。」 これぞこの映画のテーマ。もうこの主張が見えてきたときに、私はおそれいりましたウルウル状態でした。 感受性の強い人はボロボロ泣くと思う。 ラストのキスシーンは、「駄目駄目だったポニョのキスシーン」を添削してるかのような感じすらした。 こう描くべきだよと。 いいや、ラストだけではない、ラピュタ以降、まっとうに宮崎アニメが進化すれば こういうふうになっていたんじゃないかとすら思えてしまう。 笑って泣いてハラハラしてあったかくなって。 これ以外に映画になにが必要? この映画は、もはや滅茶苦茶、ぐちゃぐちゃの行き当たりばったりになってしまった宮崎映画に アニメとはなにかを教えてる作品だと思う。 10年後、細田監督には例の「ハウル」をリメイクしてほしいとこ。マジで。 [映画館(邦画)] 10点(2009-08-03 14:36:53)(良:1票) |
2. さくらん
《ネタバレ》 あ~、もったいない。役者はみんな熱演です。特に男優陣がいい。 アンナもなかなか。しかし問題は音楽。椎名林檎は好きですが、この話しとは あまりに合ってない。監督はあえてミスマッチを狙ったのかもしれませんが、大失敗してます。切ない哀しいシーンに感情移入できない。この音楽のために。 正攻法の音楽をつけてほしかった。 もしかして、監督は嫌われ松子の影響を変に受けてしまったんじゃないでしょうか。 あとはラスト。これはつまらない。お互いを思いながら別々の人と結婚するんじゃないと・・・。大甘のラストになってしまった。もうちょっとで傑作となっていたものを。 [地上波(邦画)] 4点(2007-12-25 23:34:49) |
3. ザ・セル
ぶっちゃけて解説しますと、自分はSだと思っていたんだけど、 本当の性癖はバリバリのM。それに気付いてか気付かずか犯罪を犯していたが、真の女王様に出会い救われるお話。 あの装置は、「コーマ」を想起させるが、裸でやってほしかった。あのユニフォームはかえって下品。ビジュアル的には見るところもあるが、なんとなく中途半端。 5点(2004-01-10 15:59:23) |
4. ザ・リング
名画モナリザを素人がトレースしても、同じ絵にはならない。 プロがトレースしても、そのエッセンスはトレースすることは できない。日本版に忠実であればあるほど魂が抜けていった。そんな感じだ。全然怖くない。ナオミもマルホランドに比べてかなり精彩を欠く。全くの駄作になってしまった。 2点(2004-01-01 20:30:04)(良:1票) |
5. さくや妖怪伝
恥ずかしい作品。スタッフは本気でしょうか。 映画に行ったときは、イマイチだったかなあと思う映画も一応記念にプログラムを買うのだが、さすがにこれは買えなかった。 オマージュなんてとんでもない。昔の大映妖怪映画に泥を塗った最低映画。 特に化け猫の造形には腰を抜かしました。 0点(2003-12-17 02:17:26) |