1. サンダカン八番娼館 望郷
《ネタバレ》 <原作未読>からゆきさんなるものは知らなかった。この映画が無ければ一生知らずじまいだったろうと思う。そういう意味では意義ある映画だった。日本は貧しい国だったせいか、婦女子の人身売買が20世紀に入っても続いてしまった。近年まで尾を引いた慰安婦問題もこの延長線上の話で女性の人権を軽視してきたことによる因果応報、自業自得といった面は認めざるを得ない。この映画の主人公含め、力強く生きた女性が多かったと推察するが、帰国後に後ろ指を指されては墓も日本に背を向けてしまう…。同じ過ちが繰り返されるとは思っていないが、彼女たちの存在を記憶にとどめておくことはきっと大切なことなのだろう。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2023-10-16 19:45:29) |
2. 座頭市御用旅
《ネタバレ》 「よくも賭場を荒らしてくれたな」と因縁を付けられ、数人に囲まれた市。いつもなら全員斬ってるとこだが、ガキんちょの「人殺し!」という声に刀を持つ手が止まった。この少年は市を母親殺しと勘違いしていて、ずっと着けてくるし、暇さえあれば石ころを投げつけるなど困った存在なのだ。市は鉄五郎のもとに連れて行かれ、手下から殴る蹴るでボッコボコにされるが、ひっそり助けてくれたのが相良伝十郎。高橋悦史という役者の特徴かもしれないが、下手に出たり、どこか明るさが感じられたり、今までのライバル達とは少し違うタイプかもしれない。「あれ? 耳が遠いのかな?」なんてセリフはまさにそう。一方、鉄五郎は三國連太郎が顔色悪く演じていることから「牢破り」の朝五郎とも少し重なる。斬られるシーンもまたまた見事。落ち武者みたいで面白かった。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-12-11 11:36:07) |
3. 座頭市あばれ火祭り
《ネタバレ》 トメは仲代達矢だが、実際には勝新太郎vs森雅之の色合いが濃い。市と闇公方、盲目同士でバチバチやりあう。囲碁の最中、碁石を飛ばしあう。茶を飲んでお互いにガハハ、3秒で止まる笑い、そして沈黙。なんだこの空気は…。次は池の中央に作られた舞台でサシの勝負… かと思ったら橋を外し、逃げ場を封じた上で火攻め。なんとかこの危機を脱しても、今度は人質を利用して市を追い詰める。とことん悪い奴だ。「静かだ、なぜ静かに?…」という死に際のセリフも印象的で、座頭市シリーズの中でも屈指の悪役ではなかったかと思う。「座頭市は俺が斬る」という言葉と共に市を助けに現れた仲代は、最後に決着がつく以外はドラゴンボールで言うベジータみたいな役回りか。いろいろ面白かった。 [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-12-04 10:00:22) |
4. 座頭市と用心棒
《ネタバレ》 勝新太郎と三船敏郎の共演、しかも座頭市vs三十郎! と思ったら、佐々とかいう別人なのか。まあ、それはいいんだけど、どうにも話が分かりづらく、あまり楽しめなかった。最後の対決も三船敏郎を立てて、勝敗をつけないのは理解できるが、戦う時間が短すぎる。「日本昔ばなしのおっちゃん、止めに入るの早すぎ!」とか「若尾さん、もう少し寝てて!」なんて思ったり…。期待が大きかった分、点は厳しめに。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-12-04 10:00:20) |
5. 桜の代紋
《ネタバレ》 ストーリーは単純なものだが、若山富三郎の迫力に圧倒されてしまった。1970年代となると、ヤクザを相手にする刑事の中にはこういう人もいたんだろうな~(今もいるのかな?)。奥様が遺体となって発見され、とうとうプッツン切れてしまった奥村はん… ここからの復讐タイムはスカッとした。一番大切なものを奪われた人間がこの世で一番怖いという事か。その奥村の部下・加藤刑事、演じているのが関口宏! この人俳優だったのね…、びっくりしたけど、まあまあ良かったと思う。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-04-26 22:40:24) |
6. 砂漠の流れ者
《ネタバレ》 復讐を果たした後、スパッと終わってほしかったが、その後の物語が重要らしく、どうも取り残された気分である。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-04-01 22:45:30) |
7. サタデー・ナイト・フィーバー
良い映画だと思います [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-06 12:54:18) |