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1.  坂道のアポロン 《ネタバレ》 
題名に忠実に、長崎のロケーションを活かし、レコード店と地下室を繋ぐ階段を活かし、レコードプレイヤーのある二階とピアノのある一階の階段を活かす。 ドラムを叩く中川大志、ピアノを弾く知念侑李、本人それぞれの実演をしっかり撮る。 原作由来といわれればそれまでのありきたりなエピソードの羅列ではあるが、そんな美点がよくカバーしている。 映画のアイテムとして携帯を敵視する側からすれば、糸電話を使ってみせるというような気の利いた配慮は嬉しくなる。  男子二人に演奏させておいて、結局のところ小松菜奈に歌わせないというのはNGだろう。
[映画館(邦画)] 5点(2018-03-11 22:28:11)
2.  ザ・サークル 《ネタバレ》 
巻頭のシーンをはじめ、ヒロインがカヤックを漕ぐシーンが幾度かあり、中盤のある事件の伏線として確かに強引に機能はするのだが、 それ以上の積極的な意味が見いだせない。人物描写としてもチグハグで、メタファーにもなりきれていない。 ラストシーンもカヤックだが、友人の命を奪ったドローンに対して、「Hello」はないだろう。 終始、血の通わぬキャラクターだ。  ある程度わかりきったストーリーでも画面で引っ張ってくれればいいが、その点 ヒロインの親友役:カレン・ギランの扱いが面白い。 まずは電話音声での登場、入社したヒロインを連れ颯爽と案内していく。 片や壇上でスポットライトを浴び、片やそれを暗い客席から見つめる二人の逆転と対比。 隣り合った個室トイレの中での、二人の交わらない切り返し。 そして暗いベッドの中と、開放的な自然の中、それぞれが小さなスクリーンを介して心を通わせる二人の切り返し。 決して上手い処理とは云えないが、二人の関係性の変化を描写する工夫の痕跡はみえる。  大スクリーンを使ったどんでん返し自体も大したものではないが、 トム・ハンクスとエマ・ワトソンの視線劇がなかなか見せる。
[映画館(字幕なし「原語」)] 4点(2017-11-12 20:37:49)
3.  斉木楠雄のΨ難 《ネタバレ》 
ボケて、突っ込んで、のモノローグ合戦(ヒロインの顔面アップVS主人公のバストショット) を延々と繰り返して本当にご苦労様である。  画面的にも、ダイアログ的にも、テレビ放送が妥当。  あえてチープさを狙っているとはいえ、文化祭が舞台なのだからもう少し音楽やダンスで画面を 祝祭的に彩ってもいいと思うが。  あえてやらないのだろうけども。
[映画館(邦画)] 2点(2017-10-28 16:04:29)
4.  猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー) 《ネタバレ》 
地下道の壁面に書かれたApe-ocalypse nowのもじりが仄めかすかの如く、 後半はそれらしきイメージが頻出する。 ヘリ部隊の来襲、独立王国、水平面から浮かび上がる顔のクロースアップ、大佐殺し、、、。 ナイトシーンに青ではなく黒を用いて映し出されるシーザーの苦悩する表情のアップは、 その心の『闇の奥』を映し出すかのようである。 その彼を癒すように、フードの影の中にほのかに照らし出される少女の慈愛の表情が素晴らしい。 梗概上の設定が、サイレント映画的な美しいシーンとして結実した。  ラストで三部作を締めくくるのは美しい黄昏の光なのだろう。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2017-10-16 23:04:22)
5.  散歩する侵略者 《ネタバレ》 
如何にも胡散臭そうな東出昌大の牧師や、得体の知れない笹野高史が現れたりしただけで笑いがこみあげてくる、絶妙なキャスティングが多数。 恒松祐里のアクションが素晴らしく、登場人物の歪な歩行は不謹慎な笑いを誘い、終盤の海辺と空の独特な終末感が心をゾクゾクさせる。 ちょっとしたジャンプカットの数々も何となくSF的なアクセントに感じられて心地いい。 これらの見どころだけで映画として十分と思う。  などと言いつつ、やはり何よりも長澤まさみが絶品。あの駐車場での感動的な一言こそ映画の最高潮である。
[映画館(邦画)] 8点(2017-09-15 00:04:30)
6.  三度目の殺人 《ネタバレ》 
スターに対しても容赦のないロー・キーの画面設計。福山雅治をはじめ、『海街diary』で明朗な照明を当てた広瀬すずに対しても 表情の側面には常に暗い陰を落とす。福山に関しては窓を背にした逆光のポジションが圧倒的に多く相貌も定かでないが、 その分、眼に宿るアイライトの強度が印象深い。 メリハリのついた明暗のコントラストによって単調かつフラットになりがちな法廷劇の画面を引き締めている。 次第に境目を失う接見室の鏡面の用法も定石通り。  判決後、法廷を出て夕陽のオレンジを浴びる福山の背後で裁判所は真っ黒に潰れる。 熊井啓『日本列島』の黒い国会議事堂のように。
[映画館(邦画)] 6点(2017-09-13 23:24:52)
7.  ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 《ネタバレ》 
街中を走り素潜りチェイスを繰り広げるのみならず、輸送機が墜落していく中、機内で上下左右激しく投げ飛ばされ、 ネズミには襲撃され、ヒロイン2人とラッセル・クロウには散々に痛めつけられる。 アクション志向が昂じて、もはや被虐趣味の域にもみえるトム・クルーズである。  ラッセル・クロウのみならず、いずれも正邪が入り混じったキャラクターであるのが特徴で、 ドラマを一層混沌とさせているのが面白いといえば面白い。
[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2017-09-02 16:35:25)
8.  3月のライオン 後編 《ネタバレ》 
前篇に続き、川岸の情景とそこを歩行する主人公の姿の点描が幾度もはさまれて対局シーンと対置されるが、 人との繋がりのドラマがよりメインとなるこちらは、橋のショットもより意味を持ってくる。  神木が終盤に向けて凛々しく頼もしい表情に変わっていくのがいい。
[映画館(邦画)] 6点(2017-05-02 12:15:28)
9.  サクラダリセット 前篇 《ネタバレ》 
そもそも原作自体が恐らくは映画向きではないのだろう。申し訳程度に砂浜や滝や防波堤が登場するが、それ以外のロケーションも美術も貧相だ。 特殊能力は注視したり、肩に手を置いたりの省エネモードで絵的に面白みが無い。背景を暈した顔面アップ多用による状況解説で手一杯なのだろう。 この調子で前後編にしようというのだから、相当なローコストオペレーションである。  どこやらの施設前の門前で四人がやりとりするのだが、引きで撮れない事情があるのだろう。彼らがどういう位置関係で対峙しているのかも判然としない。  白いカーテンや、エイジングしたフィルム感覚のショットなどは相変わらずだが、『半分の月が~』の後がどうもパッとしない深川栄洋である。  たとえ突飛な設定であっても、そこから普遍的なエモーションを掬い上げることは出来るはずだが、その拠り所すら見いだせない。
[映画館(邦画)] 3点(2017-03-29 22:00:25)
10.  3月のライオン 前編 《ネタバレ》 
神木隆之介と清原果耶が夜の隅田川に佇んでいる。そこを屋形船の灯りが清原の立つ左手から神木のいる右手に進んでいくところでショットが切れる。 屋形船の光の航跡によって少女の想いをそれとなく象徴させる、というのは気の利いた演出家なら当然施すだろう処理だが、 大友監督の場合はどこまで意図的だろうか。人物の背後の情景にまで気を配るタイプには思えない。  川や水門や橋、屋形船、そして高層ビル群と下町の風情を織り交ぜたロケーションに力を入れているのは伝わるが、 例えば水門なら壁、橋なら絆くらいのメタファーを人間ドラマの中に活かしてもよいだろうに。  結局は対局シーンも背景を暈した表情とモノローグに特化した直接的な表現だ。  最近はやりの、経済的な前後編分割方式。例えば合計3時間で語れるものをそれぞれ2時間、計4時間に水増しする羽目になって、 却ってドラマが冗慢になっていないか。
[映画館(邦画)] 4点(2017-03-20 21:48:54)
11.  ざ・鬼太鼓座 《ネタバレ》 
巻頭の荒々しい波濤のショットを始め、佐渡の日本的な自然が実に美的に活写されていて海外マーケットを多分に意識している風にもとれるが、 その風景はあくまで躍動する若者らと一体化する形で構図化されていて単なる絵葉書的美観には陥らない。  神社や商店街などのロケーションにおける端正な構図と人物配置、屋内セットにおける透明板の床から仰ぐ大胆なアングルなどが尚のこと 演者のパフォーマンスを引き立てる。  バチを叩く青年たちの精悍な肉体がハイライトによって美しく立体的に浮かび上がり、その律動する肢体は強烈な色気を発散して素晴らしい。  披露される演目の合間に、海辺や街中をひたすら走って鍛錬するメンバーの姿が幾度も反復される。 それらのショットは、芸能の土着性と共に若々しい躍動感をもって迫ってくる。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2017-02-25 22:28:05)
12.  サバイバルファミリー(2017) 《ネタバレ》 
崩壊した摩天楼群だとかのCGデストピア流行りの中で、ゴミ袋の山を適度に配置することでゴーストタウンを演出してみせる、手作り感覚とでも いうべきところがいい。序盤で高速道路上を西へ向かって歩む人々のモブシーンなど、一見地味なようだが 画面加工を含めて様々な工夫と手間暇をかけただろう見事なスペクタクルだ。 『ひみつの花園』時代の人形みたいなユーモアの要素がもう少しあっても良かったとも思うが。  都市を離れて西へ。山々を背景に4台の自転車が一列に走るロングショットに、日本の風景論を受け取る。  自給自足の憧憬でもある大地康雄のエピソードをクライマックスとして、それ以降がかなり失速してしまう印象だが、 ここで涙を流しつつ豚の燻製をいただく葵わかなの食事の表情がいい。 4人を見送って庭に立たずむ大地のショットの、何とも言えぬ寂寥感がぐっとくる。
[映画館(邦画)] 6点(2017-02-14 23:08:09)
13.  ザ・コンサルタント 《ネタバレ》 
ガレージのシャッターが上がるタイミングに合わせて、芸術的な呼吸で車を入庫させるベン・アフレック。 二度目のショットでは、シャッターに接触させてしまうことで、業務が不完全なまま解雇された動揺を仄めかす。 これがシャッターを利用したキャラクター描写の例。  デスクに伏して眠っているアナ・ケンドリックをわざと起こすためにガラスドアを少し乱暴に開ける、二人の初対面のシーン。 対するはソファに眠る彼女を起こさないように気遣いながら、彼女を見納めながらやさしく静かにホテルのドアを閉じる、情感豊かな二人の別れのシーン。 こちらはドアを反復活用した感情変化の描写の例だ。  冒頭の逆光のドアをはじめとして、車のドアやエレベータの扉や抽斗など、サスペンスにロマンスに、とにかくドアを駆使した映画ともいえる。  謎解きパートは少々長いし、ジョン・リスゴーも少々小者ではあるが、各キャラクターの設定を巧みに活かしたドラマはなかなか面白い。 会計監査業務をガラス壁やボードを使ったアクションとしてみせる、童謡などの伏線のあれこれも漏れなく活用するなど、巧妙だ。
[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2017-01-25 14:26:29)
14.  聖の青春 《ネタバレ》 
これがもう少し身体性を伴う競技ならばまた違うのだろうが、表情や仕草・佇まいの再現を重視した演技設計ゆえに松山・東出の両者共に 精巧な模写の印象が強くなってしまうのがつらいところである。  ならば対局シーンはそれに徹して、顔と手のアクションで通してくれれば良いのだが、そこに屋外の情景や白鳥の心理的なショットなどを スローでインサートしてしまうのは、あまり効果的とは思えない。  新聞紙の上に切られた爪と髪の毛を見せてから、わざわざカメラを動かし手と頭まで証拠提示するような愚直でくどいショットもちらほら。  それでも窓外を静かに雪が舞う定食屋でテーブルを挟み語らう松山と東出の朴訥とした情感などは素晴らしい。 シーンの最後に、店外からのショットに引くリズムなどがほどよい緊張に満ちて胸に迫る。  筒井道隆、安田顕、柄本時生、リリー・フランキーらも味があっていい。
[映画館(邦画)] 6点(2016-11-25 23:36:31)
15.  ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK ‐ The Touring Years(2016) 《ネタバレ》 
ライヴを中心とした歌曲に聞き惚れるのは勿論のこと、映画映えする4人のメンバーが被写体として素晴らしいと改めて思う。 インタビューでのウィットに富んだ当意即妙なリアクションなども提示され、その受け答えの反射神経の良さが映画的な魅力ともなる。 (そこでその彼らの才能を解説者が解説してしまうというのが致命的なのだが。) 演奏し熱唱する4人の表情やパフォーマンスと共に我々を魅了するのが、彼らに熱狂する聴衆のショットだ。 感極まり、興奮し、絶叫する少女たちの姿は一歩引いてみれば面白可笑しく滑稽だが、そのアイドルを一心に見つめる視線は 映画に魅了される我々の視線ともどこかで通ずるわけだから、そのエモーショナルな表情を愛でずにはいられない。 それに対するビートルズ側からの痛烈な言及もあるわけだが。ライヴにはそれを観る行為が伴うこと。それがこの映画の戦略でもあろう。  米国南部での人種隔離、暴力やゼノフォビアにさりげなく触れつつ、現在批評としての意義も内包させ、したたかである。  驚くのは、さすがにこの映画では無理かと思われた『水に飛び込む』シーンも確信犯的にしっかり挿入されていること。 やはりロン・ハワードの映画である。
[映画館(字幕なし「原語」)] 7点(2016-10-01 23:27:29)
16.  サウルの息子 《ネタバレ》 
クロースアップされた前景の対象に領域を阻まれて部分的に隠されるがゆえに、ソフトフォーカスの滲みによって暈されるがゆえに、その後景の蠢きは 即物的な音響と共に存在感を以て逆に前景化される。感情を失い硬直したかのような主人公の表情と拮抗しながら。  意地悪く云えば、そうした作り手の目論見は冒頭の段階で露見するし、 やがては主人公が何らかの感情を顔貌によって表すだろうことも予想出来てしまうのだが、 映画中盤で女性と密かに触れ合う手の動きが伝える感情や、ラストでカメラと正対する主人公の表情の凄みは、その予想を超えて圧倒する。
[DVD(字幕)] 7点(2016-09-30 22:59:58)
17.  残菊物語(1939) 《ネタバレ》 
何度目かの再見で、新たに気づかされるのは音響に対する作り手の意識の高さとその達成である音の豊かさ。 長門洋平氏の著作『映画音響論』での詳細な分析とユニークで斬新な解釈に触発されて見返したわけだが、 フレーム外から聞こえる物売りや行商人の掛け声、囃子など、その対比としての沈黙の用法・タイミングまでよく考え抜かれているのがよくわかる。  まるでヒロインの表情を見せまいとするようなフレームサイズ、構図、陰影。加藤幹郎氏を始めとして散々指摘されてきたことではあるが その分、森赫子の済んだ声音はより際立って美しい。  長門氏によるラストシーンの解釈に全面的に首肯するわけではないが、冒頭シーンとの対照という意味でも、「ありうべかざるものを、 ありうべきものとして」描いたとするそのユニークな解釈はとても興味深い指摘である。  十分に分析されつくしたかに見えても、さらなる味わいと解釈を許容する傑作の奥深さを思い知らされる。
[ブルーレイ(邦画)] 10点(2016-07-06 23:59:20)
18.  サウスポー 《ネタバレ》 
失意のジェイク・ギレンホールの矮小さを俯瞰ショット、あるいは寝室の鏡、階段奥などの行き詰まりの陰影を以て表現したりもする訳だが、 ふと気を許すとまた顔面がスクリーンを占拠しだす。  画面奥の暗がりに座り込む彼から送られたピントが、娘が描いた家族の絵の方に合わされるのだが、 こうしたショットもかなり杜撰な上、肝心のファイトシーンの編集もちょっと許容出来ないレベルの乱雑さだ。 せめて音楽で盛り上げて欲しいところだが、ジェームズ・ホーナーを起用しながらほとんどメロディが印象に残らない。 新トレーナーとの交流、娘との葛藤ともども淡白すぎて劇になりきれていない感じである。
[映画館(字幕なし「原語」)] 5点(2016-06-09 22:25:03)
19.  さらば、愛の言葉よ 《ネタバレ》 
劇場では見逃してしまったため、2D版のDVDにて鑑賞。よって立体映画としては評価不能だが、その分発色と彩度は鮮やかすぎるくらいで 存分に堪能出来る。 数多く登場する水面のショット、雨の夜の交通のショットなどがどう立体化するのか、機会があればでひ3Dで観てみたい。 単にレイヤー感を強調するためだけの3Dでないことは中盤の件のショットをみてもわかる。  ぞんざいにも見える傾き気味のレイアウトの妙、画面横から突然フレームインする男の暴力的な動き、イントロが何度もリフレインされるスラブ行進曲。 この音響編集がともすれば挑発的でもあるのだが、このあたりが押井守のいうところのダレ場理論にも通ずるのだろう。 「映画は快感原則をどこかで停滞させたり、裏切ったり、阻止したりすることで初めて映画になる。」という。 実際、このチャイコフスキーなどは映画を見終えてから、じわじわと来る。
[DVD(字幕)] 7点(2016-03-22 23:11:15)
20.  さらば あぶない刑事 《ネタバレ》 
留置場のシーンから、二人のシルエットを浮き立たせる仙元誠三のカメラが絶妙である。 横浜の夜景の数々も官能的に撮られ、車両のワインレッドや赤提灯、菜々緒の白い衣装が美しく映える。 主演二人の掛け合いは安定感のある長めのショットで楽しませ、 カーアクションも、格闘アクションも、その動きをワンショット内でしっかりと見せ、適切に繋ぐ。 ボートを追う柴田恭平の華麗な走りも、それをおさめるカメラも、スピード感に溢れながらも安定感抜群で惚れ惚れする。 お話は陳腐でも、例え浅野温子が下品の極みでも、ベテランのスタッフ・キャストが映画のしっかりした技で二時間をしっかり楽しませてくれる。  ジョージ・ロイ・ヒルから、ジョン・ウ―、タランティーノまで、引用の数々もご愛嬌ということで。
[映画館(邦画)] 7点(2016-03-06 23:59:37)
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