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Nbu2さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 345
性別 男性
自己紹介 「昔は良かった」という懐古主義ではなく
「良い映画は時代を超越する」事を伝えたく、
 昔の映画を中心にレビューを書いてます。

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1.  残酷ドラゴン/血斗竜門の宿 《ネタバレ》 
この度ようやく4Kデジタル修復・映画館上映。そう今のCG溢れた映像表現・アクションシーンの進化においてこの作品は通過点でしかなく古臭さすら感じてしまうかも。だがそれをカバーするだけの緊迫感/演出力と手作り感溢れるこの作品が好きだ。特に関係者が龍門客棧に集まってくる冒頭シーンは、後々のカンフーアクションの教科書になったのではないかという位のお約束であふれてる。そしてアクション映画には魅力的な悪役(パイ・イン)がいるだけでいいのだ、と改めて感じさせてくれる一本。(ちなみにリメイク版「ドラゴン・イン/新龍門客棧」での悪役ドニー・イエンは極私的彼の最高悪役と思っております)
[映画館(字幕)] 7点(2017-02-26 13:42:04)
2.  真田風雲録 《ネタバレ》 
この時代劇に「爽快感」などを期待してはいけない。真田幸村/猿飛佐助で加藤泰+中村錦之助なんだから「風と女と旅鴉(58)」「瞼の母(62)」を期待していた観客からすればなんだこりゃ、であり関西では上映6日間で打ち切られたという失敗作であったのもむべなるかなである。ただしこの作品が現在まで残っているのはそんな「どっちらけ」感によるものだったのだなぁと思っている次第。福田善之原作の脚本を読了する機会があり基本は60年代学生運動の風刺=どんなに立派な理想論/イデオロギーを掲げても結局人間の欲望に挫けてしまう現実+若者の情熱を悪用する偽善者たる大人たちという主題は変わらないのだが、若者のエネルギー=狂騒感溢れる馬鹿馬鹿しさ・くだらなさを存分にフィルムに映し出すことが出来た(ジェリー藤尾やミッキー・カーチス+トッテチッテターな戦争シーン)点で良い映画化なのだろう。さらにこの作品が後世の人々に影響を与えた事実も忘れてはならない。助監督鈴木則文はさることながら勝間田具治は東映アニメ―ション演出家として名匠。さらにもう一人...脚本家福田善之は大河ドラマ脚本(風と雲と虹と)だけでなく出演の経験もあり、大河ドラマ史上脚本・出演した脚本家はこの人と三谷幸喜だけ(wikiより)。...あれ、もしかしたら堺雅人、転んでそのまま槍にグサー、なのかな。加藤泰作品としては中級者におすすめ。
[映画館(邦画)] 7点(2016-06-26 20:52:25)(良:1票)
3.  座頭市物語 《ネタバレ》 
後に続く続編ではまさに超人の域まで達している座頭市であるが、冒頭へっぴり腰で丸太橋を渡る第一作目のこれは全く趣が違う。続編・若しくはリメイク等での彼の振るう剣はまさに爽快感溢れる「正義の鉄槌」(をダーティーたるカツシンが行う所に意味がある)。ところがこの作中の彼の剣には「いじめに対していじめられっ子が突然暴れ出す・反抗」のような陰鬱感がスクリーンから溢れだしているのだ。共に世の中からすね者として扱われている平手造酒との会合。剣を交えて座頭市もまた、自分が斬られてしまいたかったはず。「不知火検校」から続く新しいヒーロー座頭市の誕生(日本の天才俳優・勝新太郎が花開いたきっかけ)、監督三隅そして天知茂の職人的なサポートぶりもさる事ながら個人的には大映映画時代劇を彩った華の一人、万里昌代の代表作として挙げておきたい一本。
[映画館(邦画)] 8点(2008-09-28 17:13:55)(良:1票)
4.  殺人狂時代(1967) 《ネタバレ》 
喜八エンタテインメント、それはギャング・ウエスタン・ミュージカル・スパイそしてコメディの換骨奪胎化→日本テイストの味付けである。もっとたとえて言うならば高級インド料理で味わうカレーではない、駅の立ち食い蕎麦屋で出されるカレーのような。イタリア料理店で出されるアルデンテのスパゲティが日本に来て明太子と刻みノリとか、納豆のそれになってしまったと考えてくれればよい。でこの作品。これはそんな喜八エンタテインメントの吹っ飛びっぷりが遺憾なく発揮された快作・もとい怪作である。なによりも喜八映画の象徴=天本英世のイメージはこの一本で確定されてしまった。とにかくこの映画は一度鑑賞を始めたら絶対にビデオのストップボタンを押さずに見切るべし。小生熱にやられている上でのレビューだが、真面目な話を。仲代達矢という役者の本質をちゃんとスクリ-ンに映し出したのはやはり小林正樹(「人間の条件」「切腹」)成瀬巳喜男(「女が階段を登る時」)そして喜八であったと思う。黒澤明では決してない。
[映画館(字幕)] 7点(2008-01-28 23:22:51)
5.  殺人者たち
「ダーティハリー」のドン・シーゲルが描き出したハードボイルドな世界!堪りません。この映画で私はリー・マーヴィンにやられました。そして嫌みったらしい大統領、「ビッグ・バッド・ママ」ディッキンソン、寂しいカサヴェテス。良い映画というのは視覚ではなく、雰囲気・空気をいかに生み出すかなのだ。CGではこの雰囲気、出せません事よ。DVD化は目出度い!
[ビデオ(字幕)] 8点(2007-07-13 22:12:26)
6.  秋刀魚の味(1962) 《ネタバレ》 
東京物語(1953年)以降の彼の作品については正直安定感はあれども新鮮味に欠ける、過去の作品の焼き直しでしかないくらいの感想でしかなかったが遺作となったこれは別。小津にとっての「スターティング・オーヴァー(J・レノン)」ではないか、この作品で新たなテーマに取り組み示そうとしていた、というのが個人的な私の感想です。同居していた母親を撮影前に亡くし一人になった事で「老いる事の寂しさ」からもう一歩踏み出した、「老人への嫌悪感」を初めて表したのではないかと。「老いる事の寂しさ」は年をとれば誰にでも起こりうる出来事であり、沸きあがる感情で至極当然の事。だが親しい者から「年をとる=嫌らしい」と思われる事についてはまったく想像もつかない事実であり主人公達の心に暗澹たる思いが残ったのではないでしょうか。娘を嫁にやり父親としての勤めは果たしたものの、それでも人生はまだ続く。「お葬式ですか」「まぁ、そんなもんだよ」奥の深いやり取りです。もう少し小津が生きてくれていたら邦画ファンにどんな指標を示してくれてたでしょうか。そして彼自身が評した「一番バッター=岡田茉利子、四番=杉村春子」(「絢爛たる影絵 小津安二郎」高橋 治著より)に加えてこの作品ではたぶん六番くらいの打順にいただろう岩下志麻(美しい、ほんとに)をどこまで格上げすることが出来ただろうか…残念だ。
[映画館(邦画)] 9点(2006-05-14 22:39:56)
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