1. ザ・ファブル
この映画の原作マンガの大ファン(コミックレビュー参照)なので、映画については、大いなる不安を持って見た。 この原作の持つ、日常と非日常の対比、ギャグセンスなんていう魅力を、はたして映画で表現できるのか、という不安。 しかし、見た結果、まずまず表現できていたように思う。 ただ、映画としての完成度は高いとは言えない。 原作の登場人物を、整理せずみんな出してしまっているから、一人一人が薄いし、話の内容も薄い。 それに、原作で印象的なシーンを全部詰め込んだ結果、意味がよく繋がっていない所多し。 でもね、この映画、見終わった後、楽しくなって誰かに話したくなるのよ。 あのシーンはおかしいとか、あのキャラはいいとか悪いとか。 だったら映画としては充分に合格点でしょう。 実際、「家族そろってどうぞ!」なんて映画ではないのに、お客さんよく入ってる。 原作に興味持った人も多いだろうし、そういう意味で、原作ファンとしては大満足。 [映画館(邦画)] 8点(2019-06-24 07:33:22) |
2. 最強のふたり
なかなかいいお話だけど、富豪の気持ちはイマイチ理解できなかったなあ。 「部下や召使いが欲しいんじゃない、相棒が欲しいんだ」って気持ちは分かるけど、オペラ観劇でバカ笑いとか、いくらなんでも非常識すぎ。 でも誕生会のダンスシーンは、ちょっと良かった。 車椅子の雇い主を目の前に即興ダンスって、邦画じゃまずできないだろうなあ。 そしてそれがまたカッコイイの。 [ブルーレイ(吹替)] 6点(2017-12-30 22:09:56) |
3. さよなら歌舞伎町
歌舞伎町は、中学校の映画鑑賞会(もちろん学校主催)があったりして、結構子供の頃の思い出の地。 だから、世間で言うほど危ない町じゃないと思ってるけど、ま、町のイメージってのはしょうがないもんなのかな。 この映画も世間のイメージ通りの歌舞伎町。殺しにクスリ、風俗、不倫に枕営業となんでもあり。 ただ、エピソードの羅列ばかりで起伏に乏しいから、いくらヌードシーンが多くても長時間見続けるのはちょっとツライ。 この内容なら90分にまとめてくれないと。 それから、共感できる人物がほぼいない。 唯一いいなあと思ったのは韓国人デリヘル嬢。 あんな優しい娘なら確かに人気あるだろうなあと思ったし、幸せになってほしいなあと思った。 そのほかは主人公初め、この先どうなろうとどうでもいい人ばかり。 最新の歌舞伎町が見たかったんだけど、なんだか昭和の香りがした。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-10-28 22:11:22) |
4. サンクタム
この映画をこれからDVDで見る方は、部屋を暗くして見ることをお勧めしたい。 自分は、序盤「暗いなあ~、ま、新しい映画だし、そのうち明るくなるだろ」とか思ってたら、ずっと暗いままだったから。 途中で部屋のカーテン引いたけど、序盤を乗り切れずに見てしまったのは痛い。 でも、ハッキリクッキリの映像で見たって、やっぱり乗り切れなかったんじゃないかという気はする。 だって、洞窟探検の意義がよくわからなかったから。 「すごい金をかけた道楽」なんて説明があったけど、それじゃ見てるほうは困る。 金儲けでも学究でもなんでもいいから、「命懸け」の説明をちゃんとしてくれないと。 後半からは、おどろおどろしいシーンが続くんで、なんとか見られるけど、あくまで、なんとか見られるっていう程度。 [DVD(吹替)] 3点(2013-02-17 15:49:31) |
5. 猿の惑星:創世記(ジェネシス)
映像技術が進むってのも痛し痒しだなあ、なんて思った。 猿の表情があまりにリアルなんで、もはや猿に見えない。人間そのもの。 だから、ただの頭が切れる人間リーダーとチンピラ軍団に見えてしまった。 それに、映像はもちろん迫力あるけど、お話に意外性がないし、悪役も憎たらしくないから、主役の猿にもイマイチ感情移入できないし。 もう一歩なんとかならなかったかなあ。 [映画館(字幕)] 6点(2011-10-10 21:22:13) |